藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

2016-01-01から1年間の記事一覧

症状全般に関与寄与するHPA系と針治療と食餌

情報量の少なさからなのか、周囲の同調圧力によるものなのか、小児の場合は医療無償化による弊害なのか、ステロイドを拒否すると激怒する皮膚科医がいるのが問題なのか(苦笑)、それとも本当に良きものとして使用しているのか。 とは言え、ステロイドは強力に…

【転載】ベンゾジアゼピン眼症?

ヨミドクターに連載された「ベンゾジアゼピン眼症」に対しての「田中 涼」さまの意見内容の転載です。 今件のヨミドクターに掲載されている内容を鵜呑みにした場合、ベンゾジアゼピン系を服薬する事で発生する有害事象の1つである眼瞼痙攣は「副作用である…

Q)針で良くなる理由が分からない

たまに質問されるから、その答え。今度まとめようと思うのですが、 Q)針で良くなる理由が分からない A)既存の病態定義の知識が頭にある以上分からない 実はこれが一番多いのではないでしょうか。既存の定義に関してはこちら側も勿論知らない訳ではありませ…

向精神薬等由来と推定される筋硬直の症状自覚を惹起する誘発因子の推論と希望

臨床反応上から実際に目にしたものでなければ信じない性格故、中々検討も進まない部分もありますが、下記の通り、仮にも筋硬直が常用量離脱の2次的な間接的な誘発因子であり、且つ即時的な改善自覚を患者が得られれば、減~断薬の過程に於いても日常生活のQ…

脊椎脆弱性に派生する諸症状の病態生理の整理

あくまで以下は極めて総論的な内容であるし、今後も大きく概念は変動していくものだと思っているが、備忘録的にも少々残しておきたい事があり、記載する。発症起因に関しては様々な要素や条件が兼ね備わり、初めて患者に症状として自覚させるものであると思…

患者心理と患者ニーズを充足させた窓口

ようよう考えれば、こっちはもしかしたら知識や知恵(?)等が現場を通してフィードバックされ見識が一層深まっている、累積されている感はあるのですが、当たり前ですが患者は「今傷めて今痛く、今手術をし終えて薬を飲み、そして治らないから諦めろ」と言…

通常医療と代替医療の垣根/統合医療化が困難な理由

通常医療と代替医療の垣根の最近の事情は詳しく知りませんが、通常医療内に組み込まれている代替医療的資格保有者と言うのは柔道整復師や鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師かと思います。確か何かやっとけば保険の加算が取れます。 無免許も含まれて名前貸しし…

筋肉や筋膜を標榜する脆弱性を考える

各部位の(狭窄性)腱鞘炎様症状や各部位の関節痛様症状、他、各部位の神経痛様症状等も含めだが、一見発痛部位が原因部位と見立てられがちな症状も、その多くは発痛部位に加療しても症状の軽快感を得られない患者が多数を占める。 「症状の改善が無い」と言…

昨今の内外で起きている事に対しての所感

負の推論を講じても発展させても自身にとってはマイナスを曝け出すに過ぎないのかもしれないが、「因果関係を結び付けない」と言う例外患者を放棄する思考は患者にとってもマイナスにしかならない。 多くは統計的要素が絡んで承認され、世間一般に拡まる事に…

累積治療に伴う治療由来疼痛の変動理由と表現の見直し/カジュアル性の高い症状が軽視される理由

参考関連⇒治療反応上から推測される若年性線維筋痛症の病態 『「線維筋痛症」「慢性疲労症候群」他、似たような傷病名ともども」 表現としては不適切かもしれませんが、内的刺激(自己の抱える症状)による閾値、外的刺激による閾値と言うのは個々に異なり、…

向精神薬由来症状と推測される方から、服薬経緯から減薬に掛けて常用量離脱や離脱症状の詳細な情報提供

許可を得て掲載しています。 服薬経緯から副作用や常用量離脱と思わしき諸症状、そして減薬時に掛けて発症した離脱症状について詳細な内容を頂きましたので掲載します。 以前も僅かに触れた内容かもしれませんが、当該患者さんが減薬期に掛けての様々な心身…

各種脊椎変性疾患と周辺環境 2

さて、肩凝りは神経根炎起因、神経根由来、神経根症、言うならば椎間孔部でのインピンジメントに伴う炎症及び浮腫等による容積変化による易インピンジメントに伴う易損傷傾向による症状の憎悪及び長期化が私の見解であり、それは、以前も記載した通り、キネ…

各種脊椎変性疾患と周辺環境

普段から向精神薬関連の話ばかりをしているように感じられても仕方ないかもしれないが、心療内科や精神科に直接的に出向き、薬を求める場合も含め、整形外科領域疾患や自律神経系領域疾患を抱え、現行医療機関で処置を行うも軽快せず、症状が強大化、憎悪化…

治療反応上から推測される若年性線維筋痛症及び類似性症状の病態

※下段の参考関連を先にお読み頂ければ今回の内容もご理解頂き易いと思います 若年であれば疼痛も激烈であり、良い意味で円背傾向を示し、椎体の圧壊が生じた高齢者であれば、激烈な疼痛が少ない傾向も示す事になり、移行椎や二分脊椎、破格や奇形等の先天的…

HPVV情報

諸症状の憎悪因子には傾向がある。その傾向は当初から薬物で治療出来る範疇ではない事を副反応に遭われた患者は散々と口頭や文面ベースでも教えてくれたはず。この諸症状は鎮痛剤や向精神薬の薬物治療の対象ではないと。それにも関わらず、この数年間、10代…

風邪っぴき、アレルギー、アトピー等の自己免疫の脆弱性から惹起された諸症状のセルフケア

自分で出来る事は自分でするのが面白いものです。 自分で出来る事が拡がるのは面白いものです。 自分で出来ない事を他者に頼めば良いと思います。 針治療にも幾つか副作用は存在します。これも見方を変えれば薬物であれ食物であれ何であれ、作用と副作用と言…

自律神経とは何ぞや 2

向精神薬の中長期的に渡る服薬で生じる可能性のある、常用量離脱や副作用及び減~断薬後に生じる多くの離脱症状の内容の多くは多岐多彩かもしれないが、その多くは日常的にも自然発症性の高い諸症状が極めて強く生じている状態であると捉える事もでき、自律…

向精神薬由来症状と推定される方からのメール

許可を得て掲載しております。向精神薬由来と推定される方から、服薬の経緯から減薬に掛け、時系列に沿った詳細なメールを頂きました。こちらの方は、服薬中及び減薬初期は所謂一般的な副作用(やや過鎮静と思わしき時期)や常用量離脱及び離脱症状群を呈し…

誤診率が高い三叉神経の走行範囲

三叉神経の守備範囲(攻撃範囲)は相当広く、且つ医療機関での誤診率も高い。 凡ゆる歯痛及び類似症状、凡ゆる眼痛及び類似症状、凡ゆる頭痛及び類似症状、凡ゆる耳痛及び類似症状等々の多岐に渡り、凡ゆる機関を巡っても症状が改善されず途方に暮れる患者は…

自律神経とは何ぞや

物事の何かを達成する為には目的や目標が有り、その目的や目標に準じた(沿った)手段が用いられる事で、初めて成し遂げられるものです。それは、治療と言う分野でも同様です。しかし、相手(患者)も又、私たちと同様の人間です。患者側にも患者自身が持つ…

基礎から臨床への昇華

このような書き方をすると「患者の気持ちを分からんのだろう」と思われるかもしれないが、私自身、日常的に薬を飲むと言う思考が幼少の頃から全くないのである。それは、薬に対しての有害性や危険性、ベネフィットやリスク等々を天秤に掛けるような面倒臭い…

相模原市障害者施設での殺人事件

相模原市の19人殺人、20人重症の事件。多くの方が精神科通院歴(入院歴)及び向精神薬投与の件を懸念、予想していましたが見事に的中していました。ただ個人的には、その前後の患者背景も考えていきたいところです。一方的な決め付けも良くないですしね…

保存療法の問題点と課題点

保存療法の中でも、対処療法と根治療法に枝分かれする事にもなるが、「保存療法とは?」と一言で言えば、手術をしないで治る手段の事を示す。その症状が手術適応なのか不適応なのかグレーなのか、そして、保存療法の適応なのか不適応なのかグレーなのか、そ…

基礎と臨床と思想のマッチング2

症状の改善プロセスから筋細胞の弛緩を直接的に標榜した処置を除外して考察し、暫く経つ。安全性を確保出来る番手であれば太い針は要らない事に気付く。今じゃ2番と3番程度がメイン。昔は10番だったか。幾ら凝った筋細胞を弛緩させようと太い針を使おう…

精神症状と言う捉え方

精神症状が身体的処置で症状が改善するのだとしたら、それは精神症状と呼称する事は行ってはならない事だが、その逆も然り、昨今の凡ゆる身体的な機能性疼痛の処置の1つにベンゾ系や抗うつ薬が処方されるようになり久しい。 勿論、精神症状に対しても同様。…

基礎と臨床と思想のマッチング

やりたい事をやっているとコンプレックスは生まれない。やりたい事とは何だろうか。やりたい事をやって充実している人と言うのは、やりたくない事をやっていない人の事を言うのかもしれない。では、やりたくない事とは何だろうか。案外、ここが難しい。人間…

互いの損失を無くする事は出来るのだろうか

患者の気持ちも分からなくもない事を前置きとして書くが、激烈な疼痛や痺れや脱力や自律神経症状や他の症状も全て引っ括め、数日~数ヶ月~数年と継続する事は患者自身のQOLを著しく低下させ続ける結果となり、患者自身、及び患者周囲を巻き込み疲弊させ続け…

医療化の弊害

医療化の弊害が叫ばれて久しく、それでも尚、健康被害が生じるリスクを冒してまでも薬を齧り続ける必要性があるのかを問いたい面もある。100歩譲って、同量で生涯の幸せを獲得出来るのであれば反対する事はない。但し、薬物とて抵抗性を獲得するタイミングが…

一個人が下す診断にビビるよりも、 一個人が出すクスリにビビっていたほうがイイ

コドモはオヤにクスリを飲まされ続けた結果、抑えつけられた感情は急激に攻撃性を持ち、牙を剥ける。 それでも尚、オトナであれば理性もあり自身を抑えられる場合もある。しかし、年齢的にも未熟な場合、その衝動は抑えられない場合もある。コドモとオヤの関…

極めて良い意味で「その程度の疾患」と言う認識

そもそも、針治療と言うシンプルな作用機序で症状に変動があると言う事は、極めて良い意味で「その程度の疾患」と言う認識をもってもらい、それは同様に「極めて安心しても良い疾患」と位置付けてもらいたくもあるのだが、 如何せん、世の中には一生治らない…