藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

風邪っぴき、アレルギー、アトピー等の自己免疫の脆弱性から惹起された諸症状のセルフケア


自分で出来る事は自分でするのが面白いものです。
自分で出来る事が拡がるのは面白いものです。
自分で出来ない事を他者に頼めば良いと思います。
針治療にも幾つか副作用は存在します。これも見方を変えれば薬物であれ食物であれ何であれ、作用と副作用と言う分け方がそもそもオカシイと思ってもいます。作用を求めば反作用は受ける。
但し、これらを引っ括めての反応であり、針治療と言うステンレスの針を刺す「だけ」の行為と言うのは、知らない人間にとっては何なのか、と言う事に行き着いても、それは極めて自然な事です。
話は戻し、あくまで刺した事による、若しくは飲食した事による「反応」と言うものを如何様に患者が汲み取るか、そしてそれらの発生事象をベネフィットと取るかリスクと取るかだけの問題であり、
これらを踏まえて考察すれば、なるだけ「反応」と言う単語を使いたいものですが、世間一般では「作用」と「副作用」と分けられる為に、取り敢えずは、このような表現の仕方をしています。そして世間一般では「作用」が良い反応のように思われ、「副作用」が悪い反応のように思われがちです。
例えば、それは「針を刺す」という行為である以上、注射針でも同様なことが生じる訳であり、針治療に限った話ではないのですが、必ず随伴的合併症は存在する訳で、
異なる視点で見れば、薬液を浸潤させない針治療と言うカテゴリ枠で見た場合、随伴的合併症が治療となり、簡単に書けば傷の修復作用や修復過程、及び当該患部へ持続的に栄養確保⇒症状改善を目的とする事になります。
今思い浮かぶものを幾つか並べると薬液を浸潤させない針治療と言うカテゴリ枠で見た場合、随伴的合併症が治療となり、簡単に書けば傷の修復作用や修復過程、及び当該患部へ持続的に栄養確保⇒症状改善を目的とする事になります。今思い浮かぶものを幾つか並べると
1)PGやBG、ヒスタミン産生及び刺傷修復作用に伴う各種物質の産生
2)(回復はするが)希に末梢血管や末梢神経の損傷
3)弛緩及び収縮に伴う筋細胞の容積変化による筋痛様症状
4)処置部位によっては血圧変動(その多くは一過性の低血圧様症状)
5)他
さて、PGやBGは血管拡張作用がありますね。刺傷に伴う修復過程に於いても白血球や赤血球の遊走作用が生じる為、結果的には別件での治療を受けていたとしても、
副産物的に免疫力が向上する傾向が高く、その多くは風邪症候群やアレルギーの類、アトピーの類が改善し、その改善率(有効率)は9割を超えていきます。
さて、この段階でよく聞かれる質問なのですが、何処に刺せば風邪を引かなくなり、アレルギ-が改善し、アトピーが改善するのでしょうか、と言うものですが、
答えは「何処に刺しても改善する」が私の答えです。だから、別に難しい話でもありません。仰々しく治療部位を選定する必要もありませんし、小難しい話も必要ありません。
そもそも、ウチには風邪もアトピーもアレルギーも自己免疫(様)疾患も「主訴」として訪れるヒトはなく、歩けないとか車椅子とか、もう少しハードコアな層が多いのですが、風邪っぴきであり、アトピーであり、アレルギーであり、と言う疾患も併行して抱えている方もいる訳です。
そんな感じで、別件の症状を治す為に処置する部位は、風邪やアトピーやアレルギーを目的とする部位に処置するとは限っていない訳なのですが、副産物的に治っていくものです。
と言う事を考えれば、風邪っぴきに関してもアレルギーもアトピーも単なる自己免疫(脆弱性)疾患の1つでしかないのですね。
さて「何処に刺しても改善する」と言う書き方をしましたが、先ほどの随伴的合併は、セルフケアでも行えると言う事です。
生傷が絶えない状況を作ってあげれば良いだけです。
かと言って、ワザと転んで擦り傷を作るのも辛い話ですので、ここでお灸を使えば良いんですね。露出の少ない部位に対して絶えず熱傷1~2度でも作っておけば良いのです。簡単ですね。
嘘だと思うなら3~6ヶ月間でも頑張ってみるが吉ですよ。

さて、このような書き方をすれば「医学的根拠はあるのか」と言ったり思ったりと考えを持つ人間も現れる事も想定されますので先に書いておきますが、そもそも「医学的根拠とは何なのか」を考えなければなりません。
「医学的根拠」とは何でしょうか。それは統計学でしょうか。それともエビデンスレベルでしょうか。有効域と致死域と作用と副作用を天秤に掛けても尚、ベネフィットが認められたものでしょうか。
それが感冒薬を飲み、抗コリン剤を飲み、ステロイドを塗り、其れでも治らなければ向精神薬を飲む事でしょうか。誰が先頭に立って作られた(創られた)根拠なのかも知らなければなりません。
これらの事象は何処かのオッサンが力づくで推し進めたものかもしれませんし、その結果が多数派となった「だけ」の存在であるかもしれない、と言う事も又、考えなければならないところです。
そして何故、1つの症状に対してでも、世の中には凡ゆる治療手段が存在するのでしょうか。凡ゆる治療手段が存在する、それが仮にも薬物を用いない手段だとしても星の数ほど存在すると言う事は、
薬物治療に対してのアンチが相当数存在する事も意味し、薬物治療では治らない人間が相当数存在する事も意味するのではないでしょうか。
仮にも口にポンと投げ入れるだけで「治る」のが在るのであれば簡単な事はありません。飲むだけで治るなら私も其方を勧めるでしょうが、現実は如何なる状況でしょうか。
ポンと投げ入れても治らず、手術しても治らず、それどころか投げ入れた事によって抜け出せなくなり、悪化し、厳しい副作用や禁断症状に苦しむ患者で溢れている現実もあります。
勿論、全ての根拠を蔑ろに軽視している訳ではありませんが、1つだけ言える事は日常を起因とする諸症状、それを疾患と言う1つの括りにしても良いかもしれませんが、日常を起因とするなら日常を省みないで治る訳もなく、仮にも症状に蓋をした生活を送れた場合だとしても、極めて再燃率の高い不安定な日々を送る事になるのは多くの患者が教えてくれるものです。
別に、このような回りくどい話をする必要もありませんが、風邪を引けば感冒薬を飲み、花粉症になれば抗コリン剤を飲み、アトピーになればステロイドを塗る事が医学的根拠に基づいた治療だとするのならば、
それらを用いた群の中長期的経過は如何様に過ごしているか、そして、感冒薬を飲んだ為に、抗コリン剤を飲んだ為に、ステロイドを漫然に塗った事により、どのような経過を過ごしたかも知る必要もあり、結果的に治してくれたか迄の検証をすれば、実際にどうでしょうか。
これは様々な事象にも同様な事が言えます。例えば、糖質制限が良いように言われていますが、糖質制限も数十年続けていればどうなるか、そして6割程度の糖質を食品群に含めた生活を数十年続けていればどうなるか、
タンパク質をメインに食べ続けたらどうなるか。脂質をメインに食べ続けたらどうなるか、と言うのは、これから先々になって組み込まれるデータの一因でしかない部分もあり、恐らく答えも出ないでしょう。無論、先天的にも後天的にも基礎的な内臓器の疾患を抱えていれば出来ない人もいるかもしれませんし、
酒飲みには合わない場合もあるかもしれませんし、合う場合もあるかもしれない。事前準備をせずに急激に初めたのが原因で具合が悪くなる人もいるかもしれない。そのように考察すれば、一体、何処のラインを以てして糖質制限の良いと悪いと可能か不可を述べればキリがありませんので割愛しますが、
例えば、風邪やアレルギーやアトピーを患う人口よりも、糖質制限と言う手段を用いる場合のほうがカジュアルであるが故に、このような質問をすれば、必ず双方に溝が生じる例を挙げてみます。
例えば、「糖質制限をすれば長生きする」と提言している人に対して、「ウチのジジイは米と餅しか食わずに100歳迄生きた」と話すと、「そのような人もいるでしょう」と言う応えとなる。
その逆もそうです。「糖質制限をすると長生き出来ない」と提言している人に対して「糖質制限のオカゲで100歳迄生きた」と話すと、「そのような人もいるでしょう」と言う応えとなり、
ここには根拠も何も転がっていない事が分かるでしょうか。見方を変えればテレビショッピングの端っこに書かれているような「※結果には個人差があります」と言う程度でしか現時点では検証出来ないものであり、それは先ほども述べたとおり、凡ゆる事象でも同様な事が言えるのです。
このような「※結果には個人差があります」と言う表現が私は大嫌いなんですね。「効く人もいれば効かない人もいる」と言う表現も大嫌いなんですね。やるなら改善率100%を目指さなければなりません。故に私は短期結果で喜ぶ事も絶対にないですし、短期結果を症例発表するような呼び水は出さない訳です。
短期結果で良ければ、痛いのならモルヒネ打ちゃ言い訳でしょ?それが現在の医学的根拠に基づいた治療だとしても、そんなモルヒネ打っても効かない人間もゴロゴロ居る訳なのです。其れ程迄に分かっていない現状があり、困っている人間が多くいる現状がある中で、
そんな状況下に於いても事ある毎に医学的根拠は?と言う単語を持ち出し、感冒薬を飲み、抗コリン剤を飲み、ステロイドを塗りまくる行為に対しては、何か別な事情があるのではないかと本気で思ってしまうもの。

さっきの風邪っぴき、アレルギー、アトピー等の自己免疫の脆弱性が生んだ数々の症状に関してはセルフケアで十分イケル可能性が証明された今、自分で何とかしようと思う人に「お灸」を差し上げます。掃除してきたら何年モノの艾と線香が殆ど未使用で出てきました。
と言うのも、私は「お灸」は一切しないんですね。藤原航太針「灸」院と書いておきながら。針治療の作用とお灸の熱傷作用を鑑みれば、態々モグサを捩って熱傷を作るのは時間の無駄なんです。そもそも、さっきも書いた通り、風邪っぴきやアレルギーやアトピーを主訴にして来る人はいないし、その大体は足腰立たなくなってから来るんでしょ?
と言う訳で、色々と理解のある方に差し上げます。その代わり、データ取りの対象と致しますのでメールやフェイスブックのメッセージでも構いませんので定期的に連絡を頂ける方が対象です。
厚労省かどっかで鍼灸の医療事故で、「お灸で火傷」と言うのがありましたが、基本的にお灸は火傷させるものです。皮膚に接触させない温熱効果のみのお灸は風呂入るのと同じです。と言う訳で、火傷の修復過程で生じる体内の産生物、分泌物等にて免疫力が上がるものなので、その辺りに対して理解がある方が対象です。
※自分で自分にお灸を据える分には免許要らないので大丈夫です。無免許が他人に据えれば傷害罪か何かに抵触しますので、其の辺のルールも守れる方。
因みに自己免疫疾患の治療には、食事が極めて重要な要素になってくるので、甘いもんばっかり食べながら治らないと嘆いていても、いつまで経っても治らないものです。お灸と食事の両輪でGOしたい方は教えて下さい。
イメージ 1


【電話】 0173-74-9045 又は 050-1088-2488
                             (携帯 090-3983-1921 Cメール可)
【診療時間】 7:00~21:00 時間外対応可
【休診日】 なし 土・日・祝祭日も診療しています
【PCメール     
fujiwaranohari@tbz.t-com.ne.jp お返事には数日要する場合も御座います

  ~針治療から病態定義の見直しを~