藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

低周波治療に伴う神経障害

低周波治療(皮膚に粘着パットを貼ってスイッチを入れるとピクピクする機械の事)を行った後に、痺れ(しびれ)や皮膚感覚の鈍麻(皮膚を触った感覚がおかしい)をメインとした神経症状を発症したと言う症例が少なくありません。今年に入って既に10人弱に…

症状全般に関与寄与するHPA系と針治療と食餌

情報量の少なさからなのか、周囲の同調圧力によるものなのか、小児の場合は医療無償化による弊害なのか、ステロイドを拒否すると激怒する皮膚科医がいるのが問題なのか(苦笑)、それとも本当に良きものとして使用しているのか。 とは言え、ステロイドは強力に…

【転載】ベンゾジアゼピン眼症?

ヨミドクターに連載された「ベンゾジアゼピン眼症」に対しての「田中 涼」さまの意見内容の転載です。 今件のヨミドクターに掲載されている内容を鵜呑みにした場合、ベンゾジアゼピン系を服薬する事で発生する有害事象の1つである眼瞼痙攣は「副作用である…

Q)針で良くなる理由が分からない

たまに質問されるから、その答え。今度まとめようと思うのですが、 Q)針で良くなる理由が分からない A)既存の病態定義の知識が頭にある以上分からない 実はこれが一番多いのではないでしょうか。既存の定義に関してはこちら側も勿論知らない訳ではありませ…

向精神薬等由来と推定される筋硬直の症状自覚を惹起する誘発因子の推論と希望

臨床反応上から実際に目にしたものでなければ信じない性格故、中々検討も進まない部分もありますが、下記の通り、仮にも筋硬直が常用量離脱の2次的な間接的な誘発因子であり、且つ即時的な改善自覚を患者が得られれば、減~断薬の過程に於いても日常生活のQ…

脊椎脆弱性に派生する諸症状の病態生理の整理

あくまで以下は極めて総論的な内容であるし、今後も大きく概念は変動していくものだと思っているが、備忘録的にも少々残しておきたい事があり、記載する。発症起因に関しては様々な要素や条件が兼ね備わり、初めて患者に症状として自覚させるものであると思…

患者心理と患者ニーズを充足させた窓口

ようよう考えれば、こっちはもしかしたら知識や知恵(?)等が現場を通してフィードバックされ見識が一層深まっている、累積されている感はあるのですが、当たり前ですが患者は「今傷めて今痛く、今手術をし終えて薬を飲み、そして治らないから諦めろ」と言…

通常医療と代替医療の垣根/統合医療化が困難な理由

通常医療と代替医療の垣根の最近の事情は詳しく知りませんが、通常医療内に組み込まれている代替医療的資格保有者と言うのは柔道整復師や鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師かと思います。確か何かやっとけば保険の加算が取れます。 無免許も含まれて名前貸しし…

筋肉や筋膜を標榜する脆弱性を考える

各部位の(狭窄性)腱鞘炎様症状や各部位の関節痛様症状、他、各部位の神経痛様症状等も含めだが、一見発痛部位が原因部位と見立てられがちな症状も、その多くは発痛部位に加療しても症状の軽快感を得られない患者が多数を占める。 「症状の改善が無い」と言…