藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

向精神薬と線維筋痛症とベトナム戦争

皮肉にも戦争がある度に医学は発展すると言われます。あれこれは扠措き、線維筋痛症(以下 FMS)や慢性疲労症候群(以下 CFS)と言われる症状はベトナム戦争の兵士及び、その時代から散見されると言われますが、恐らく、より前の時代から類似症状を抱えてい…

臨床的疼痛学問が発展し難い理由2

脳外や整形の多くは圧迫圧挫に興味を示し、薬の多くは止めたり出したりする事に興味を示し、神経生理は何処を切断する事で何処が悪いかを検証する事に興味を示しと、それぞれの居場所や立ち位置で考え方や遣り方は全て異なり、発言内容も見立ても異なります…

臨床的疼痛学問が発展し難い理由

病態定義が不十分故に脊椎変性疾患の無効手術、それに伴う脊椎不安定性の惹起から一層の構造的異常が経時経年で生じ、異なる脊椎高位の神経損傷に至るケース、向精神薬やオピオイド系の適応症拡大によるリスク増、これらのネガティブを僅かでも減少させるに…

【参考症例】ベンゾ系単剤の離脱症状惹起の経緯

低力価短期服薬群に関しては、傾向と言う観点から捉えた場合、回復迄の期間は早期かもしれません。反面、高力価長期服薬群の印象の例として挙げられるのが症状固定や遷延性、後遺障害的な、重症化を示唆するような表現も又見受けられるものですが、それが全…

経口薬と選択的脊椎高位の治療による症状解釈の差異

例とし1~2指に疼痛を伴わず痺れと脱力、皮膚知覚鈍麻等が生じ、起床時憎悪、日中に軽快と言う症状を呈している場合、整形外科的思考で考察すれば、手根管症候群、前骨間神経麻痺、胸郭出口症候群、頚椎症性神経根症の類が頭に思い浮かぶと思うのですが、各々…

不登校を解決する為の手段を考える2

その解決には至っていない部分もあり記録がてら少し書いていきたいと思います。尚、最後までご覧になられても明確な解決策は得られませんが、類似症例を抱えている方が僅かでもヒントとなる部分を見つけられれば異なる視野での発展も出来たりするかもしれま…

不登校を解決する為の手段を考える

身体内部で生じる症状発症の多くは原因が存在すると思います。例えば坐骨神経痛であれば、L4~S3程度迄の何れか又は複合的に、その多くは椎間孔部での骨性インピンジに伴う神経実質の炎症や過剰牽引に伴う知覚神経異常による痛み自覚や、細胞実質の損傷も著し…

【参考症例】急性離脱症状惹起の経緯

多くの患者は自然発症性の自律神経系症状に自律神経を弄る薬物を服薬する事になる事、仮説とされる病態定義が薬物により本説に切り替えられてしまう事、更に処方期限の存在しない日本では、元々減~断薬と言う概念が医学的にも薄いこと。常用量離脱や副作用…

【参考症例】遅発性離脱症状の疑い【SNRI】

SNRI単剤の遅発性離脱症状と推定される諸症状を2例(※プライバシー保護の為に改変しています) sex f age 40 遅発性離脱症状(SNRI)の疑い 主訴 左上肢の痛み 既往 特筆事項なし 3~4年程前に左上肢全般に激痛が発症し、MRIで頚椎椎間板ヘルニア(c5~6)と…

既存病態定義と選択的脊椎高位の治療

軽重問わず自然治癒に至らぬ難治例の多くは脊椎脊髄に帰結する事を治療反応上知り、横軸損傷であれば上肢や体幹、下肢等の体性神経関与の諸症状や内臓器の自律神経関与の諸症状へ。縦軸損傷であれば脊髄近隣に存在する延髄や橋、中脳、視床、視床下部等をメ…

過形成細胞に於ける発症起因の逆説的解釈と考察

浸潤性を認めない肥大化した細胞を一般的に良性腫瘍と呼びますが、良性の場合、肥大化した腫瘍が周囲の神経や血管等を圧迫し、それに伴う症状が日常生活を脅かさない程度であれば、多くは様子見と言う形を取られ、個々の患者の心情云々は扠措き、個人的には…

(参考)臨床試験時の除外基準(HPVV)

添付は子宮頸がんワクチン、サーバリックスの「臨床試験における除外基準」の表です。他のワクチンの除外基準を詳しく知りませんので一概には言えませんが、この段階で既に打つと危険な人と言うのは振り分けられていたのでは。 (あくまで推定ですが)この中…

刺針時に関する個人的見解2

「刺針時に関する個人的見解」の続きです。前項は腰部でしたが、今回は頚部です。 理屈上は腰部と同じ事をしているとイメージすれば早いのかもしれません。頚部は肋骨突起間を探る必要がないので技術的な面で言えば腰部>頚部ですが、リスク面を含めた説明で…

向精神薬長期服薬による薬剤性ALS様症状

「人生の変転 下山日記 http://blog.goo.ne.jp/lifeischangeable」 (H28春)ブログ管理者と親交のあった方からお話を伺った限りでは、最新記事を最後に自死されている模様です。ご覧頂ければ分かる通り、長期的にデパスを服薬し続け、常用量離脱症状(又は…