藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

再考をする 36 2024/1/26~2023/2/13

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0Xq4wCtsHgGdy37zJYTHp6f4t7BrK5QS7gh4THMSPpQMpa9jA7udAyJL2HqUqttdql

 

京都アニメーション放火殺人事件(36人死亡33人重軽傷)の死刑判決を見て思い出すのが、昨年の神戸市北区5人殺傷事件(3人死亡2人重傷)の無罪判決です。共に統合失調症心神喪失、妄想等が争点に組み込まれた事件ではありましたが、片方は死刑で、片方は無罪の両極端なものでした。

 

死刑判決を受けた相模原障害者施設殺傷事件(19人死亡26人重軽傷)然り、生きていたら同様の刑を言い渡された可能性のある北新地ビル放火殺人事件(27人死亡1人負傷)然りですが、死刑でも無罪でも、殺された人間、残された人間が存在する事には変わらず、それは1人でも100人でも、ひとりひとりのそれぞれがあると思います。

 

​​​​​診断やそれに至るまでのガイドライン作成、薬物投与から判決に至るまで、全て人間が絡み、時世その他で変化を続ける不自然なものと捉えると、出始めの自然に発生するヒトの症状が、如何に純粋で、大切にしなければならないものと再認識します。

 

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能動的且つ短期的/突発的に外食やお弁当を選択する場合、栄養バランスやカロリーの高低は考えない、自己責任のエンタメ要素もあり、他で調整すれば問題ないかもしれませんが、受動的且つ、長期的に渡る可能性がある場合、栄養バランスやカロリーは勿論、疲弊した身体でも受け付けられる配慮が提供側には必要だと思います。

 

以前も、コロナに罹患した後に療養するホテルで出されたお弁当が大変な内容だと話題になっていましたが、写真のようなお弁当だけで数日過ごせば、健康被害が起きると感じます。

 

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https://news.yahoo.co.jp/.../e3b63b59a7f8f98bcf2d9e156e2a...

 

前提として自殺の定義が不明瞭で、自殺として扱われない変死や不審死も含めると膨大な可能性もある事、及び人口割合では日本が世界1位の精神病床数に於いて、年間で万を越える死亡退院者数の死因も踏まえると、見え方もまた異なってくるかもしれませんが、ここはあくまで自殺として扱われた中高生で見ていきます。

 

こちらのニュースでは2010年からのグラフの為、1988年からのグラフ※1)と、後述しますが発達障害者支援法が施行された後の診断者数のグラフ※2)を添付します。この2つのグラフを照らし合わせても分かる通り、2006年から共に上昇傾向が見られます。その理由として※1)では、

 

>>自殺の理由(複数回答)については、「家庭の不和」(12.3%)や「父母などのしっせき」(9.0%)が目立つ一方で、「いじめ問題」は2.7%にとどまった。ただ、「不明」が全体の6割近くを占めており、何が子どもたちをそこまで追い詰めているのかは分からない

 

とあるものの、ひとつ忘れているのは、その前年の2005年4月1日に、発達障害者支援法が施行されている点です。記憶に新しいのは、そこから約10年後に支援法が改正された後の、著名人の「わいも発達障害やで」の疾患喧伝や制度ビジネスの増加、数か月待ちの診断されたいヒト達の行列等かもしれませんが、当該薬物の処方も勿論考えられます。

 

実際には小中高どころか3歳位から当該薬物の処方も見られるのですが、この辺りの話を始めるとキリがないので、もう少し総論的な最近の話題から見ても、

 

>>自殺のリスクが高まるうつ病双極性障害を発症、併存しやすいため、ASDADHDは自殺のハイリスク群※3)

 

「薬を飲ませて治す」視点では、「薬を飲ませるからこうなるのよ」の視点で考えるのは難しいかもしれませんが、当該傷病名を抱え、当該薬物を服薬している可能性の高い群は、相応に自殺リスクが高い群である事に見解は一致します。

 

発達障害と診断され、処方される薬物の大概は、ドパミンやノルアドレリンを増強する中枢神経刺激薬や、ドパミンの分泌を落とし、運動機能に抑制を掛ける抗精神病薬ですが、諸々の薬物が標的とするレセプタ及び動態変化を求める神経伝達物質を知れば、

 

薬物と自殺との関連もより明確に理解出来ると思いますし、それは上記薬物に限らず、抗うつ薬やベンゾの類でも同様な経過を辿る可能性もありますが、薬物絡みは遺書もなく突発的に死に至る事態にも発展し易い為、自殺として取り扱われない事例も多数あると考えられます。

 

※1)https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00572/

 

※2)https://toyokeizai.net/articles/-/535848

 

※3)chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jcptd.jp/pdf/2022/suicide_measures2022_1-2.pdf

 

 

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid031NbNqXsUH4eeLqU1QiKfDx3JFJSDeWbydBXMcWfRw2vfLL4EKiYvm46P8ggTYFB3l

 

受傷時は、順行性変性か順行性変性と逆行性変性※1)が、数時間から十数か月の時間を掛け、結果論的な症状完成を見る事になりますが、回復時は、神経細胞体での蛋白合成で末梢側に向かう神経発芽の一方通行の特性が、受傷時の動態と異なる点です。

 

また、原則的に神経は被膜形成され、栄養血管の流入部位は受傷部位とイコールでもなく、故にseddon分類のtinel兆候が見られても参考程度でしかない事、栄養因子はInflammatory mediatorを意図的且つ局所的に惹起させて利用する為、当該物質を相殺しかねないNSAIDs等は控えたほうが無難な印象があります。

 

※1)https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2023/npindx_03 コメント欄参照

 

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02ibrnCNSsHh5GXsvNe1bptKPQLEzBqEaAnAsHVXQB8mkF5RZLrH81MK1JqVnLNaSol

 

https://news.tv-asahi.co.jp/news.../articles/000335054.html

 

>>エコノミークラス症候群というか、深部静脈血栓という、ふくらはぎの所に血栓が見つかりました。10%というのは非常に多い。なので災害関連死のひとつになっている

 

>>今月下旬からの10日間に少なくとも400人を検査した結果、血管に血の塊ができて詰まってしまい、深部静脈血栓症と診断された人がおよそ1割いた

 

先日、避難所ガチャ※1)という表現で、食事や設備その他、自由度が大きく異なる事が取り上げられていましたが、関連して健康被害の発症率も変化する可能性も勿論あります。上記の話題は後にまとめられ、避難所毎の発症率も確認出来るかもしれませんが、2008年の岩手宮城内陸地震後を参考にしても分かる通り、避難所で発症率に2倍の開きが見られた事例もあります※コメント欄に参考画像)。

 

>>花山避難所は体育館の床にゴザを敷き、その上に毛布一枚敷いて寝るような雑魚寝の避難所※2)

 

>>花山避難所の近くには山と湖しかなく、出歩く場所などは見あたらなかった。また花山避難所の横には市役所の分所があり対策本部が設けられ、 自衛隊の営所も作られヘリポートも近いなど慌ただしい雰囲気※2)

 

>>栗駒避難所はコミュニティーセンターのような場所で板張りではあったが天井が比較的低い空間を避難所とし、同じ敷地内には体育館があって自由に使用できるなど余裕があり、また近くに商店街があるなど周囲に出歩く場所があった※2)

 

先日はベンゾジアゼピンエコノミークラス症候群深部静脈血栓症の関係性について触れましたが※3)、気兼ねなく運動し易い環境の有無や、不可避に曝露するストレスの有無や多少、自由に水分補給が出来るか否か、行きたい時にトイレに行けるか否か等を取りあげても、避難所内の環境と周辺環境が大きく健康を左右する側面もあります。

 

※1)https://news.yahoo.co.jp/.../2e2325ce7ee91892c18108dedb87...

 

※2)chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.bousai.go.jp/.../wg_situ/pdf/dai4kaisiryo1.pdf

 

※3)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02xAi3jREqits5E5JRXazzqSjh5tFojMmC6cYF3UuCishNnj8RVFe6CWmNsNyqch49l

 

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0hE2XQCzgF2jAyJyvT9zDXWwBuEzLXyLkAvvCsmsWiJHVjqwjrRWA5wVEa3iC2Qi6l

 

「どこまでが薬物による直接的な反応で、どこからが薬物による間接的及びヒトが備える生理的な反応かを考える」

 

大枠では薬物による神経可塑性は化学的神経損傷という表現が適切かもしれませんが、もちろん当該損傷を逆手に取って、一般的に治療と標榜する事例もあり、例えば

 

>>化学的神経損傷は、注射された溶液(例えば、局所麻酔薬、アルコール、またはフェノール)またはその添加物の組織毒性に起因します。 有毒な溶液は、神経または隣接する組織に直接注入され、神経を間接的に含む急性炎症反応または慢性線維症を引き起こす可能性があります。 局所麻酔薬の神経毒性に関する研究の多くは、特に髄腔内投与を伴うinvitroモデルで※1)

 

の通り、ジストニア等の不随意的筋収縮部位にアルコールを打ち(エタノールブロック等とも表現します)、蛋白変性を惹起させて神経機能に抑制を掛ける等、フェノールやボツリヌス毒素も併せて神経破壊薬として有名です。

 

一旦話題は反れますが、口から入れても問題ないからと、皮膚に塗っても問題ないとはなりませんし、口から入れても問題ないからと、体内に留めても問題ないとはならないもので、度々取り上げている、針に塗布されているシリコーンの問題も同様、揚げ油や錠剤への添加等であれば、口から入り肛門から出るまで、代謝がされない故に殆ど無毒なものの(摂取も過ぎれば胃壁のポリマー化による胃痛や下痢はありますし、噴霧で吸い込めば肺はやられます)、

 

口以外から入れた場合は代謝がされない故に当該部位に留まり、真皮、脂肪、筋膜、筋肉、神経、どの部位でも構いませんが、シリコーンは無害でも、シリコーンを異物と認識したヒトの生理的反応で封入体を形成、線維化し、慢性炎症惹起のリスク回避の為、私は無垢のステン針を作ってもらい、当該品を治療に使用していますが、このようにアルコール然り、口から入れた場合と神経細胞に放つ場合では、その毒性の違いを理解出来ます。

 

何かを入れれば何かの反応が生まれ、その入れ方によっては、或いはタイミングによって違う反応が生まれたり、そのものは無害でも、ヒトの生理的な反応によって自身を傷めたりするメカニズムを知る事が出来ますが、

 

>>反復するオピオイド暴露による脊髄の神経可塑性と病的痛みへの関係

 

脊髄に反復してオピオイドに暴露すると神経の可塑的変化が起きることが確実となってきている。そのような可塑的変化は細胞レベルでも、細胞間レベルでも引き起こされる。N-methyl-D-aspartate(NMDA)受容器の活性化が、反復したオピオイド暴露による神経可塑性の展開に中心的役割を果たしていることは一般的に受け入れられている。

 

細胞内のカスケイド反応は、またNMDA受容器の活性化に続いて活性され得る。特にプロテインカイネ-スCは神経可塑性変化の行動表現の細胞内キー要素であることが示されてきている。さらに、NMDAとオピオイド受容器の相互干渉が、オピオイド耐性の発達に伴って脊髄に神経の強力な不可逆的変成をきたし得る。興味あることに、末梢神経損傷でも同様の脊髄細胞レベルおよび細胞間レベルの変化が認められる。

 

これらの所見は、一見なんの関連もない二つの条件、すなわち慢性オピオド暴露と病的な疼痛状態の間に、脊髄内では神経構築に相互作用が発揮されていることを示している。これらの結果は化学物質不耐性、本態性多種化学物質過敏状態、さらにはオピオイド鎮痛剤の疼痛療法の臨床的応用の機構の理解するために有用と思われる。※2)

 

こちらに関連した※3)の、オピオイド誘発対麻痺のメカニズムも見ます。

 

>>オピオイド誘発対麻痺のメカニズムについてはいまだ不明な部分が多い。オピオイド誘発対麻痺の特徴を表1に示す。オピオイド誘発対麻痺は、脊髄虚血侵襲後にのみ発症するという特徴を持っている。

 

つまり、虚血脊髄において、投与されたオピオイドの効果の最大の特徴は、筋の異常収縮を伴う痙性対麻痺ということであり、この筋の異常収縮は脊髄運動神経細胞の異常興奮性を反映している。虚血性脊髄障害に伴う脊髄運動神経細胞の異常興奮には、いくつかの機序が示されているが、特に脊髄内の抑制性神経細胞(GABA作動性あるいはグリシン作動性)の脱落に伴う脱抑制がその主な機序であるとわれわれは考えている。

 

脊髄には多くの神経細胞が混在しており、それぞれに表現型(phenotype)が異なる。その中で抑制性神経細胞はGABAあるいはグリシンを合成しそれを神経伝達物質として放出している。この抑制性神経細胞は、脊髄虚血に対し最も脆弱である脊髄のLaminaⅤ~Ⅶに分布していると報告されている。

 

したがって障害性脊髄虚血侵襲(長い虚血時間)を与えると、これらの細胞が初期の段階で障害されるため、その症状は痙性対麻痺を呈する。侵襲を与えられていないラットに対し、くも膜下腔にモルヒネをはじめとするオピオイドを投与しても運動機能障害はほとんど見られない。しかし、非障害性とはいえ短時間虚血侵襲が与えられた脊髄にモルヒネを投与すると運動機能障害が誘発される。

 

このことから、非障害性とはいえ短時間の虚血侵襲を与えられた脊髄ではオピオイドに対する感受性が高まっていることが推測される。Tingらは、中枢神経系の虚血にオピオイド受容体の量的変化について報告しており、虚血後一過性にμ、κそしてδオピオイド受容体が虚血前の2~3倍に増加することを示した。

 

つまり、中枢神経系では虚血などのストレスが加わると、神経組織内でオピオイド受容体の量的変化が起こり、正常組織では起こらない反応が惹起される可能性を示唆している。さらに、脊髄においてモルヒネがGABAやグリシンの効果に拮抗する機序を介して脊髄運動神経細胞興奮性を増強させることも知られている。つまり、非障害性脊髄虚血であっても、虚血侵襲に脆弱であるLaminaⅤ~Ⅶに多く存在する抑制性神経細胞(GABA作動性あるいはグリシン作動性)で膜電位の変化が起こることが予想される。

 

それにより、膜上に存在するオピオイド受容体が一過性にその数を増やし、オピオイドへの感受性が高まる。そこにモルヒネをはじめとするオピオイドが作用すると抑制性神経細胞の活動が抑制され、いわゆる脱抑制状態に陥る。その結果、脊髄運動神経細胞が異常興奮し下肢筋の痙性が強まり対麻痺の状態を呈する。この脊髄運動神経細胞の異常興奮が長時間続くと、神経毒性の強いグルタミン酸の濃度が上昇し脊髄運動神経細胞死に至る。

 

このように、標題に戻るとどこまでが薬物による直接的な反応か、どこからが薬物による間接的及びヒトが備える生理的な反応かが線引き出来れば、今件のオピオイドに限らず、他の薬物の副作用と離脱症状の発症起因、病態生理の差異も理解でき、一層の安全性を高められると思います。

 

※1)https://www.nysora.com/.../%E5%90%88%E4%BD%B5%E7%97%87.../

 

※2)chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.env.go.jp/chemi/report/h17-03/24.pdf

 

※3)chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jstage.jst.go.jp/.../33/3/33_386/_pdf/-char/ja

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid029hXMgN3dzoYfhXMvtqmJJ7b5we17C136cW5qZrjbRrsGKZnVybkdLW91XUFWUBb8l

 

先日、厚労省のポスター※1)に「毒」という文字が用いられ、「怖い」という声が挙がりましたが、ポスター鑑賞が趣味の私としては、向精神薬のポスターは更に怖いので、興味のある方はご覧になっても良いかもしれません※参考)。余談ながら約10年前、チラシではなくテレビでは、塩野義とリリーが「うつの痛み」とキャンペーンを打ち、サインバルタをコマーシャルしましたが、間もなく

 

>>「うつの痛み」をキャッチフレーズに、製薬会社が昨年10月からテレビCMなどで続けるうつ病啓発キャンペーンに対し、医師や患者、家族から抗議の声があがり、ナレーションが一部変更された※2)

 

>>CMは、体の痛みをうつ病の主症状のように伝えたが、国際的な診断基準に体の痛みはない。「体の痛みで落ち込んだだけでうつ病にされる。薬を売るための過剰啓発だ」との厳しい批判もある※2)

 

など、内容そのものも「怖い」「暗い」という理由も含め、早い段階で打ち切りになるなど色々あるものです。ポスターもテレビコマーシャルも流してみなければ分からないというのは十分に理解出来ますが、その実際となる精神作用物質は、飲むのも手放すのも、その仕方次第では両方向に大きなリスクを伴うのが問題となります。

 

※1)https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/newpage_001_00001.html

 

※2)http://shayaku.umin.jp/test/ugoki/1402.html

 

参考)https://www.pinterest.jp/.../%E5%90%91%E7%B2%BE%E7%A5%9E.../

 

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0NmfLaWKGAmALmLcBAk3NoFVRcsxfHxG9kKsDFNoopY3Rwbq7jzu9MtaHEbzmjCiql

 

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/020200072/

 

解熱鎮痛剤やアイシングと、罹患細胞の治癒遅延や遷延化(慢性化)の要因、その組織動態と状況の報告は数多くあれど、パッと目に入る情報の多くが、炎症=悪、抗炎症=善であり、その弊害は大きいと感じます。湿布を貼っても治らない、ではなく、湿布を貼るから治らない、という状況を理解するには、鎮痛≠治癒の意味を知る必要があるのですが、実際に痛みを抱えた場合、その情動は理屈を越えます。折角なのでシェアしたページから以下を引用します。

 

>>靱帯や腱などが傷められたり切れたりすると、その衝撃が引き金となってサイトカインなどの炎症性物質が放出され、「急性炎症」と呼ばれる一連の現象が始まる。まず、ただちに血管が広がり、傷ついた部位に多くの体液が流れる。そして、腫れが起こり、血液が固まり、さらに多くの炎症細胞(白血球など)が集まって傷ついた細胞を取り除き、他の細胞もやってきて損傷した腱や靱帯などの組織の修復を進める

 

>>急性炎症のプロセスは治癒に不可欠だ。そのため、ワン氏が肩や膝の手術をする際には、鋭いツールを使って手術部位の組織を削って「少しだけめちゃくちゃに」して、出血を促すのだという。すると、修復を担う炎症のプロセスが加速する。この処置は、急性期を越えて続く慢性的な痛みや炎症にさえ効果をもたらす

 

この点は以下に挙げた2点も併せて参考にすると、より深く理解出来るかもしれませんし、コンスタントな針刺し行為がどのような意味を持つかも鮮明になります。

 

1)chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.neurology-jp.org/Jou.../public_pdf/053111120.pdf

 

2)chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jstage.jst.go.jp/article/ymj/54/1/54_1_5/_pdf

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0VgTpuXqF89bus7J9KbwVtRbgQuF5iEXYK8QqMBAsoBSPmeWsCMWm7QAsABdxLzwPl

 

https://news.yahoo.co.jp/.../2887fe8689705a2bd934540e5725...

 

トー横のハウルは薬嫌い※1)で有名でしたが、ハウルの死亡から薬物の蔓延とオーバードーズが界隈で急増したのは、一定の抑止力が働いていたからと思います。コミュニティの上に立つ人間が薬好きだと、そのコミュニティは一気に薬物で汚染されますが、それはトー横やグリ下と呼ばれる所に限らず、職場、学校、家族、友人など、全てで該当します。

 

※1)https://friday.kodansha.co.jp/article/313870?page=1

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02Eo3s2fUat5MN3V7DEeCdDgtGEijKnanbJNgUYQbPjuAKt25wG7eJc3SBnGgJuopRl

 

ベッド上の置針/留針が効果的で、且つInflammation mediatorが強いほど効果的と仮定すれば、創外固定が安全で高効率となりますが実際はそうではなく、生体の生理的な反応を利用して組織回復を望む治療行為は、向こう側が生体で動きがある事は必然となりますが、当該mediatorは経時的/自律的にanti inflammatoryされる理解、次いで言えばこれらはNSAIDs等の解熱鎮痛剤で、外部からも打ち消す事が出来てしまう理解が必要かもしれません。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0vMfWc97SHb6AEHKgJUoHk6WT4AJQgyJ2irc33gxcGhwZFiSZpScNW6J7UNWPqkFBl

 

先日、名古屋市立大学薬学部で「新型コロナワクチンを考える~ノーベル賞受賞技術の光と影~」という題目で講義が行われました※1)。その資料※2)の17頁から、「典型的な症状トップ20」を抜粋すると、

倦怠感 疲労感 集中力の低下、ボーっとする感覚 睡眠障害 不安感 めまい 頭痛 手足のしびれ 手足の力が入りにくい(脱力感) 息苦しさ 首や肩のコリ、こわばり 記憶力低下・記憶障害 手足の筋力の低下 動悸 あちこちの関節の痛み 頭重感 首や肩の痛み 胸の痛み 立ちくらみ 光をまぶしく感じる ※一人当たり平均23.4個の症状

「ん~見慣れ過ぎている。既視感が強い(なんならベンゾ離脱みたい)(ω1~2レセプタのネガティブフィードバック)」となるのですが、これら症状群が平均値に至るまで、一切の薬物投与がなかったとしたら、ワクチンの傷害と判断はし易いものの、接種後に具合いが悪くなり、薬物投与と中断が繰り返された場合(接種前から別件で服薬していた薬物の内容も含め)、

コメント欄に画像も添付しますが、薬物を動かす度に悪化自覚を得やすい状況となり、それは経時的にピーキーな状況に陥り易いかもしれません。こちらの資料には、ひとりひとりが、ワクチン接種後に体調不良を来してから今に至る迄の服薬歴と、それ以前の服薬歴の情報がない為、分からない部分も多いのですが、

過去の状況からも、曝露したイベントは片一方しか注視出来ない故に起きる弊害は多く、今件であればワクチン接種後の薬物投与とそのリスクに目が向かなかったりするのは、今回のコロナワクチンに限らずHPVVやインフルでもそうですし、今日の大概は中枢神経に反応を及ぼす薬物が主流です。

そうなると、どの症状がワクチンで、どの症状が薬物の副作用や離脱症状かは因果が不明となり(私は、です。厚労省がそれをどう思うかではないです)、且つ、以下にも記載のある神経障害は、早発性であれば分かり易いものの、遅発的に惹起されるタチの悪さもあります。

時代は少し戻り、先日(と言っても7年前ですが)「この流れ似てくる」と書いたものの、相応の年月を経て改めて思う事としては、「似てくるというよりいつも同じ顛末」なのが一番の衝撃です。

>>「神経障害」を引き起こす可能性が出てきたのは致命的だ。これは世界的な子宮頸がんワクチン問題に止めを刺す「爆弾」になりうる。

>>本来、薬は患者に打って病気を治すものだ。その代わりに副作用が出るのは仕方がない。しかし神経障害の副作用は絶対に認められない。薬の世界では、神経障害の副作用は死よりも重いとされている。神経障害は死よりも苦しい生を強いるからだ。

日本で線維筋痛症等々と診断される病状は、人為的な傷害(=薬物の副作用や離脱症状の雲隠れ的な傷病名)と捉えていますが、リリカやノイロトロピン線維筋痛症に保険適用させた西岡久寿樹医師がHANSを提唱した人物でもあります。

そうなると、HANSにどのような薬物投与がされるかも大概予想は付きますが(※参考→厚労省の資料を漁る)、だからと言って当該薬物達が、更にレセプタを掻き回して全身状態を複雑化し始めたのは、7年以上前から既に起きており、勿論単剤の可能性は低く、当時は多くが減算されない7剤ルールに沿っていたのも印象的でした。

あくまで「鎮痛剤として」「対処療法として」の割り切った投与、或いは服薬でも、又はどのような理由の服薬背景でも、他の薬物も含め、また、それがアゴニストでもアンタゴニストでも、外因物質で非日常的に各々のレセプタを標的とし、各々の物質の動態変化を求める弊害が大きいのは、

別にHPVV後に具合いが悪くなった事例に限らず、肩こりや腰が痛いでも何でも構わない訳ですが、傷病名問わず当該薬物達を服薬(或いは休薬)すれば惹起される生体反応的なリスクは同じ為、経時経年的な月日を経た後の症状を並べれば、契機は違えど服薬内容は類似し、帰結となる症状群は酷似していくのでしょう。
 

 

※1)http://www.phar.nagoya-cu.ac.jp/hp/neuro/news20240123.html

 

※2)chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://www.phar.nagoya-cu.ac.jp/hp/neuro/Handout20240123.pdf

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