藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

再考をする 27 2023/6/8~2023/7/16

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0eAL4X5zaQ2uSQuUW1Xem8U4omngDG9pEXz8vUoDJUC5ZS539PaG2tHZWzMQaCG4Ql

 

何れのタイミングもヒトとヒトとのやり取りは不可避なので、どうとでも言える(言えてしまう)側面もあり、それは向精神作用性物質絡みのヒトとヒトとのやり取りのみならず、全てで共通すると捉えています。

 

不必要なストレスを1つでも回避するなら、極端な結論としてはヒトそのものが不必要な存在となりますが、それは不可能なので、妥協論として閾値を下げながら、時にその過程で痛みを自覚する可能性はあるも、過ごし易い環境を手探りで時間を掛けて整えていくのが適切なのでしょう。

 

何より人為的に発生したトラブルやアクシデントは、自然的に発生したトラブルやアクシデントと比較すると、複雑化し易く、且つタチの悪さと後味の悪さ、妙な根深さが残りがちです。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0E1pRzqdf9K66Qvt8tCbFnv5MbauKrwqV7BWgzPdmYXCZ1z3pn6qAvhMuFuZiQV3Kl

 

https://news.yahoo.co.jp/.../3eefe6d473736539573de04f1d76...

 

>>検察側の証人尋問も行われ、向精神薬の効果や副作用について研究する医師が「薬の副作用として、車を運転するなど複雑な行動の症例はほとんど聞いたことがない」と証言した。

 

御用学者的発言の見本です。どのような研究をしていればその発言に至るのでしょうか。勿論、

 

>>アパートに侵入して20代女性から現金を奪い、わいせつな行為をしたとして、強盗・強制性交等と住居侵入など

 

や、関連記事の

 

>>女性を包丁で脅し、口などを粘着テープでふさいでわいせつな行為をした

 

は良くないですが、「薬で日常的に記憶なく」は有触れ、運転は勿論、電話を掛けたり、スーパーに行き買い物をしたり、冷蔵庫を開け食材を選び、包丁や火を使って調理をして食べて片付けたり、職場への移動も就業中も全て「記憶がない」は散見され、今件のように、他者への危害も自害も抵抗がなくなるのがこの類の薬物です。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02juJwDoHFZeFzg97ncjB6atqtUiUFFiyvJKYe1LQ8LDLNL4wDLHdVSSRzuHGgt4eal

 

https://news.yahoo.co.jp/.../57d0de0db9a1e0ad5ee9f94fc49d...

 

>>サイレースを溶かしたいちごミルクは真っ青になる。SNSにこれを飲んで口の周りを青くした画像を投稿しているキッズが溢れているのを見ると、「病みカワ」の一種

 

サイレース(2018年に販売中止のロヒプノールも)(フルニトラゼパム/ベンゾジアゼピン)は青色1号で着色され、他人の飲料に混ぜて飲ませて眠らせ犯罪を犯す防止策とされているのですが、このような使われ方もあるとは思い浮かびませんでした。

 

それはそうと、アメリカのフィラデルフィアケンジントン通りで散見される薬物摂取者の運動動態は、自分都合で構築された物差しと合わなければ、直ぐに薬物で蓋をしたがる精神構造を持つ性質の結果、精神病床数は日本が世界一を誇っているので、遠出せずとも何処でも観察は可能ですが、それが難しいなら今はトー横が適しているのかもしれません。

 

市販薬→処方薬→違法薬と段階を進めるのは、時代や国問わず、また、個人或いは集団でも同様な道程が確認出来ますが、100歩譲れば、処方薬迄であれば例外はあれど、製造工程も厳格ですからムラはないものの(1粒1粒を計量器で測れば結構違うんですけどね)、違法薬となれば同じ名称で販売されていても、無効(無成分)から即死まで幅広いものです。

 

また、トー横に限らず2022年にはタイで大麻が解禁(名目上は医療目的ですが、ほぼほぼ無関係)されて以降、日本人がタイに飛び大麻を吸っては中毒で搬送される等、大人から子供まで際限なく薬物が好きな事は変わらないものです。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0taSZqUc29uCaPjUEcvKVqAKmkz5y2NS4Eg6nYzX64K7qWRYSYBovAa5vwbcqdU88l

 

ヒトは進化の過程で機能性を優位にした部位の弊害は脆弱性で、その上で各々の生活環境は異なる為、受傷理由や受傷部位に差異は見られますが、当該罹患細胞の帰結的な状態は共通していると推測されます。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0yMwkyh2SyrNLPfDDd4Vv9DRUic5nJJCq1eJeGZ2tLZ4pnB6F2kf2awRHTFWf6U6al

 

十把一絡に「血管拡張=罹患細胞の回復」なら、一時的に息を止めても、紐で縛っても、手で圧迫しても血管拡張は起こりますが、これらの行為では回復に寄与し難い理由を考える必要があります。また、シェアの内容は罹患細胞の状態は病期で変異する為、時間軸的に炎症が自然消退した部位に抗炎症剤を放つも無効例となる話題です。

 

麻酔は多くが思い描く鎮痛作用だけでなく、血管に散在する交感神経の機能喪失で、血管拡張も併発します。それを理由に、バイアスピリンやワーファリンの服薬者には当該治療を控えるよう伝える場合もあるのでしょう。ここまでのまとめとして、

 

1)一時的に息を止める、紐で縛る、手で圧迫しても血管拡張は認められるが、当該状態は低酸素状態を意図的に惹起した結果、生理的な酸素分圧保持の機能による血管拡張作用

 

2)麻酔による血管拡張は、血管に散在する交感神経の機能喪失による血管拡張作用

 

この2点の共通は、両者とも血管拡張は惹起されるも、罹患細胞に対しての栄養因子が生合成されない環境下での拡張作用と分かり、また、「血管拡張≠罹患細胞の回復」と表現も出来るようになります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0wR8YYLPFyXAcxCC8Cxv456Jx74eGyiARug7nrHHvNCPezzAUygQeEZz6ibC87FaZl

 

>>落ち着くどころか、精神状態がますます不安定になっているように見える※1)

 

>>錯乱といっていい様子※1)

 

>>いまでは取り調べすら不能な状態※1)

 

>>時間を追うごとに、言葉が要領を得ないようになっています※1)

 

>>自分が引き起こした事態の大きさを、時間の経過とともに自覚し、その重圧に押しつぶされてしまったのか※1)

 

仮に本人もハルシオンサイレースを過去から服薬していた場合、濃度維持を求める服薬契機の症状群ではなく、睡眠目的で頓服的な使用が見られた結果、宅内に在庫を抱えたと考える事も出来ますが、同一神経伝達物質をエンハンスするアルコール摂取も見られる為、(それ以外も考えられますが)双方の状況を箇条書きすると、

 

1)頓服的なベンゾの服薬

 

2)アルコール摂取

 

この2点が後の離脱症状のリスク因子になる理由に、先ずは離脱症状が出難い服薬背景として、濃度維持が見込める服薬内容と、それの飲み忘れや服薬時間のズレもなく、且つアルコールやバルビツール酸、プレガバリンやバクロフェン等その他のGABAをエンハンスする薬物の服薬が見られず、NSAIDsや一部抗生剤等のGABAをリデュースする薬物の服薬もない背景が見られます。

 

要約すれば、アゴニストであれアンタゴニストであれ、標的となるレセプタという畑を荒らさない服薬歴があれば、離脱症状そのもののリスクは確率的に低く、逆に頓服的な服薬方法や、今件であればアルコール摂取、減薬絡みなら隔日法の選択が、離脱症状を遷延化/重篤化させる傾向にあり、それは力価や服薬期間、作用時間に依存しない傾向にあります。

 

離脱症状は一般イメージの短/長時間問わず、症状が完成する傷病とは異なり、経時経年的且つ指数関数的に進行増悪(既存症状の増悪、新規症状の発症と増悪)を示す場合もあり、冒頭※1)も離脱症状の病態と類似し、仮に措置入院※2)で何らかの薬物を入れても、抑えられない事例も珍しくないものです。

 

事情はどうあれ一旦は一気断薬で一定の時間が経過した可能性もあり、自律的なレセプタのレギュレーション変化と薬剤過敏が見られれば、入院先でベンゾを入れても、薬剤過敏で経時的に増悪する可能性もありますし、何の薬物を入れなくても、離脱症状で経時的に増悪する可能性もある厄介な両面を持ちます。

 

>>自殺の恐れが強いとの判断から精神科の専門病院に措置入院している※2)

 

ここまでは仮定でしかありませんが、この状況は今後メジャー系の処方が一般的となり、その場合、本人側的にではなく、処方側的に前向きな反応を示した様態になる可能性はありますが、そうなると、ヒトそのものとしての動きを止められ、普段から書いている、どこか削られた人間が出来上がる可能性があります。

 

※1)https://news.yahoo.co.jp/.../80d536ce5a02074f63389c38826a...

 

※2)https://news.yahoo.co.jp/.../71f02c18cf133589964f12180176...

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid03o2VZza5o55hkcoULb4yReEMsaz6rTrqYs399Vs159SkDLJTwMSTEcyyUQu8Nfowl

 

>>左下腿部は痺れと皮膚知覚異常も

 

ここまで傷むと(この傷めかたでは)、神経の出処をほじくっても、はみ出ていたものを切り取っても、動かないように固定しても、セメントで形を整えても、パッと見はキレイになったとしても、症状という部分に寄与し難い理由は単純で、傷んだ神経は傷んだままだから、です。

 

無効例ならまだマシで、形を整えたり固定する事で、神経のテンションが変わって余計に悪化したり、その上下を傷めたり、切り取ったりほじくったりした事で、余計に不安定になってその部分、或いはその上下を傷めたりと、色々あるものです。

 

挙句は薬漬けにされ「精神病です」と言われ、元々は腰が痛いだけの人間が精神科に通い、入院し、そのうち自殺すると、周囲は「あーあのヒトはうつ病だったから」と、ありもしない話しで数日は話題になり、忘れ去られるサイクルがあります。

 

どこでも散見される歴史あるこのサイクルに歯止めが利かない理由に、諸々の情報がおかしい事と、そのおかしさを疑問に思わず良かれと思ってやり続ける事、無論それで死んでもやった側は悪気がない為、引き続き次のヒトにもやり続ける事が挙げられます。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0koQQHhBuq2ofJ3DZRV7JJ2rh8xCBtj9rwxJkyUqiwa8Ptn7dFW3mKkQZ12pm9Yixl

 

サウナと精子の関係を調べていたら※例1)、ふと思い出したのが先日、小田急線の女性トイレに男性が入ってきて、駅員さんの回答が「LGBTの事があるので、自称女性の男性が女子トイレに入るのを止める事はできない」※2)となり、トイレの事は一旦さて置き、これが噂の銭湯なくなる問題かと思いましたが、確実にイタズラで女性トイレや女性風呂に入ってくる男性もいるでしょうし(※既にいるようですが…)、男性で関係のない私ですら、イタズラでなくても嫌だなと思いますが、

 

各地で悲鳴が起きても取り締まれなければ啓発も出来ない可能性もあり、そうなると泣き寝入りか私刑の対象となり、その人物は写真を撮られて拡散され、変な溝の深まり方を今後は展開していくと予想されますが、これに限らず、多くの迷惑や被害を出しても無理に強行し続ける事例は多くあり、この癖は何なんだろうと思います。

 

※例1)サウナへの高熱曝露は、Garollaらによっておこなわれた研究がよく引用されます。 精子の数と運動性が一過性に減少していること、精子ミトコンドリア機能やDNAダメージの障害がおこっていることを報告しています。 サウナを止めてから6ヶ月後には、精液所見は正常に戻り

https://medical.kameda.com/ivf/blog/post_150.html...

 

※2)https://rapt-plusalpha.com/76783/

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02M3AtPZtrXpnPkieLU8GUA3SpwVFisQX4ryktZokfHSgTHg6yjnUZF2tQY7VRosAEl

 

「みゃくみゃく」という名前に決まって久しく感じますが、ポスター通り当時は名称を募集していて、スタイルと色味から、充血しているヤバい何かにしか見えなかったものの、結果的に名前は「みゃくみゃく」と決まり、名付け親の思惑とは違うようですが、血管が脈を打ち続けている、或いはメドゥーサの頭を連想させ、個人的にはピッタリと感じます。

 

それはそうと昨日あたりに届いた知らせで、日本抗加齢協会が主催でヘルスケアベンチャー大賞が行われ、その募集をしています。団体でも個人でも応募出来るそうです。募集テーマは「アンチエイジングからイノベーションを!」との事です。anti-aging(抗加齢)とは、「頭を使わない事 身体を使わない事 寝てる事」が一番だと思っていますが、それ以上に良い手段があれば、私も応募したいと思います。

 

下にリンクを貼りますので、興味のある方は応募するのも良いかもしれません。

 

https://www.ko-karei.com/healthcare-v/

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0humRgbfrn7YXihxEeqhhiz9K98Prunmi8bBuc3gQMLY18xkvv58pXMF4DqpDn3FEl

 

孤発性ALSがtdp43の運動神経を標的とする異常凝集が病理的指標と推測され、約15年経過します。当該タンパクの凝集による神経系へのダメージは、左記病態に限らず他の進行性の神経変性疾患への関与も見られ、加齢も理由に挙げられますが、>>焦点は「完成がなくなぜ進行し続けるのか」に限る 事には変わりません。

 

起因の1つと推測される、グルタミン酸の過剰流入による興奮性細胞死があり、それを理由に薬物ではリルテックが存在し、且つ海外では当該神経伝達物質の濃度異常を嫌い、進行性が示唆される神経変性疾患には、ベンゾジアゼピン系を代表とした、GABAのエンハンスを求める薬物の類は、

 

後のネガティブフィードバックによるグルタミン酸の過剰流入と細胞死を不安視する否定的な現状と、反面日本では、当該病状で不安や不眠が惹起された際は、肯定的、好意的にベンゾジアゼピン系やバルビツール酸系、アルコール、痛みや痺れがあればプレガバリン等の投与で、後のネガティブフィードバックの懸念を大きくしている現状を挙げました。

 

また、これら薬物の服薬時期がALSの発症前後問わず、常用的に服薬していた患者がALS発症後に、何らかの理由で減薬や断薬後、時系列的にも急速に病状が増悪した事例は私も数例ですが持っており、好発的な当該事例は、他でも同様な経過は観察されているはずです。

 

この状況は結論から書けば、服薬契機問わず進行性の神経変性疾患を患った場合、当該薬物は増やすも減らすも一旦は今以上動かせない事が挙げられ、また、病態の増悪にGABAのネガティブフィードバックが関与している可能性もあります。これら代謝要求の上昇とその病状に、神経走行と障害が乖離した表現を見せる解離性小手筋萎縮も示唆されています。

 

その上で冒頭のtdp43に戻りますが、当該タンパクとGABA、或いはGAD(グルタミン酸からGABAを生合成する際に触媒となる酵素グルタミン酸デカルボキシラーゼ=Glutamatedecarboxylase)の関係性を見ます。

 

>>RNA結合蛋白質TDP-43の機能における変化は,筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病因,運動ニューロン変性をもたらすヒト運動系の壊滅的疾患,およびよく知られていない分子機構による寿命の減少と関連する。それに関して,グルタミン酸デカルボキシラーゼ酵素(GAD1)の発現レベルは,グルタミン酸を{γ}-アミノ酪酸(GABA)に変換することに関与し,TDP-43に変異するALS患者に由来するTBPH-ヌルハエと運動ニューロンでダウンレギュレートされ,GAD1の調節の欠損が神経伝達物質バランスに影響することにより神経変性をもたらすことを示唆※1)

 

この状況からも、GABAがネガティブフィードバックされた結果論として表出される全身状態は、進行性の神経変性疾患でなかったとしても、外因物質で当該神経伝達物質のエンハンス(リデュース物質も含む)を求めているケースでは、服薬している以上、常に慎重性を持つ重要性が窺われます。

 

※1)https://jglobal.jst.go.jp/detail...

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0chajTpKTynhsYjS76djKZdoyM5dov9dXLeCN36MWMrUk9xFYg23U4JbbSPAB9JgZl

 

https://www.bbc.com/japanese/66016413

 

オピオイドの元祖は、天然由来であればケシの実の果汁を乾燥させたアヘンかと思いますが、幾らか時代が経ると中毒/依存の指摘があり、その治療としてアヘンからモルヒネを生んだ際、モルヒネには中毒/依存はないと、アヘンの中毒/依存に困っている方々へモルヒネを投与すると、今度はモルヒネの中毒/依存となり、それであればと、その治療としてモルヒネからヘロインを生み、ヘロインには中毒/依存はないと、モルヒネの中毒/依存に困っている方々へヘロインを投与すると、今度はヘロインの中毒/依存になりと、

 

物質置換が治療に繋がらない事は既に示唆されており、使用量次第ではあるものの、力価的にはアヘン<モルヒネ<ヘロインの為、力価を強めて抑え込む行為が治療という解釈で行われていた事を当時から知れます。そしてフェンタニルは、モルヒネの100倍、ヘロインの50倍の力を持っているようで、先日も触れましたが、動画※1)の通り飛散した粉末で意識を失う程であったり、僅か2㎎で致死量に到達すると言われています。このように、オピオイドの歴史を少し振り返るだけでも分かりますが、

 

物質置換が世間で表現される中毒/依存の治療とはならず、もしそれでポジティブな反応を得たい場合は力価を強める、或いは投与量を増やす一方となり、また、これら出始めは「中毒/依存はない」と謳われる傾向も今と変わりません。

 

※1)https://www.youtube.com/watch?v=Ngp78HLkieM

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0GZ3LR2tZrmAuYsJvs65fTygCLigea1UTsHrtPYDxCZ2kp5vDSuKVjDBbXxgD8oDSl

 

斜刺か横刺では抜管時は針柄の重さで垂れ、針柄の溝が切られている部分で、針管の末端が引っ掛かり、切皮した針が持っていかれる事が稀にある為、針柄のデザインを変えました。副産物的に、抜管時に針管が溝にカリカリと接触する、手に伝わるノイズも減り、疲労感も抑えられる印象があります。

 

その他、挿管時に針柄が表に出ている長さを1㎜ほど伸ばし、内径を更に絞りました。その辺りの話は一旦さて置き、今まで何気なく溝が切られた針柄を使っていましたが、なぜ針柄に溝があるのかを調べたところ、主に滑り止めが理由に挙げられていました。

 

溝の存在が滑り止めになる理由は、素手で針柄を掴む場合、術者の手指に付着している汗や皮脂の影響で滑るからなのかもしれません。その予防として溝が切られていたのだとしたら、私は元々グローブをしている為、滑る感覚もなく、スリックの針柄がよりグリップして良い印象もあります。

 

以前も書きましたが、素手の場合は衛生面の問題もありますが、針尖を進める上で抵抗が高い部位では、針尖を進めているつもりでも、持ち手が針柄を滑っていただけという不必要な状況に気を遣わないで済む事、それを回避する為、強く針柄を掴む必要もなくなり、

 

組織を越える際は抵抗が変わるのですが、目的部位まで針尖を運ぶとしても、幾層も貫通する必要がある為、※例)皮膚→脂肪→膠原繊維→筋膜→筋肉→筋膜→(中略)→筋膜→筋肉→筋膜→死腔→目的部位、その他どこかの脈管や骨膜に接触した際も同様で、各々の抵抗に簡単に負ける程度の力で摘まむメリットは、各々の組織に無駄なストレッチを加えずに済む事が疼痛回避にも繋がり、また、針尖の位置が把握し易くなる等、意外に多くあります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02kAH7dKuzBX1VLztbyxR2vFSHH1xr2Qt9ZEys5NY88z6ZXhca4RSpEhXYJVAzHG1Zl

 

挿管後、刺手は針管と針柄の2つを同時に持つ事になりますが※写真)、皮膚に接触するまでの動作の間、針柄の溝に針管が引っ掛かり、皮膚に針管を接触させても、針柄が溝に掛かり皮膚から浮いた状態に気付かないまま叩打すると、皮膚に針尖が着地した状態から刺入されるのとは力の掛かり方が異なる為か、不要な痛みを生む可能性があります。

 

そしてまたこの現象も、床に対して垂直に近い角度で針管を立てる直刺であれば、挿管時に針柄の溝が針管に掛かっていたとしても、重力に助けられて自然と落ち(又は針管の横腹を叩いて振動を与えると落ちてくれる)、針管と針尖の両者が皮膚に着地してくれますが、

 

針管を立てる角度が床と平行に近くなるほど、重力の利用が難しく、床と平行以上(針尖が天井を向く、打ち上げるような角度)になれば、針管と針柄を持つ刺手を離すと、針が滑り落ちる為(このタイミングでは持手が針管を掴んでいる)、工夫が必要になりますし、溝に掛かった状態に気が付かず叩打すると、針が跳ね返って飛び出してくる場合もあります。

 

それらを回避するには、例えば床と平行以上の打ち上げる角度の場合は、一旦適当な角度で切皮して、皮膚と針尖を噛ませた後、体内で転向しても良いかもしれませんが、体内での転向は不要な痛みを引き起こす可能性もある為、出来る限り、転向する角度は浅く、且つ回数は少ないほうが楽と思いますが、必要な場合は知覚神経が密集していない組織で転向すると痛みは伴い難くなります。

 

このような体内操作的な刺針転向は、針管の話とは反れますが、針尖による位置確認は安全面を考えても不可避で、且つ同一部位に刺針を繰り返す可能性が高い治療行為となる以上、度々述べている、今では注射針含め一般的な針体へのコーティング、シリコーン※3)が剥離して体内に残存するリスクを回避する為にも、ノンシリコンの針を使用する理由がここで生まれます。

 

それと同時に、前項では針管の内径を絞った話をしましたが、内径を絞り針柄と針管の遊びを減らすメリット※1)※2)や、挿管時に突出している針柄の距離を伸張するメリット※4)も挙げましたが、これら針柄と針管の関係性等々を考えていると、針管を使わない手段が適当に思えてきます。

 

溝の切られ方を4パターン挙げます。溝の切られ方、溝の深さで確率は変わりますが、抜管時はaやdのように直角(或いはそれに近しい)的な切られ方が術者側にあると引っ掛かり易く、挿管時はbやdで引っ掛かり易く、また、品質の問題ですが、針管の断端面にバリがあれば引っ掛かる理由になり、引っ掻き傷を作る可能性もあります。

 

これら管を使って刺入する方法は管鍼法と呼ばれ、その発祥はこちら日本、江戸時代に生きた杉山和一が始まりとされ※諸説あります)、針管の存在は日本では当たり前になっていますが、使ったら使ったで見えるデメリットもある為、先述の通り敢えて針管を使わない選択肢と、そのメリットも見えてきます。

 

 

※1)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/5020935724664320

 

※2)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/5026759767415249

 

※3)

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0ugfWksuK9TYxeoKKbvPBa7f8u3RByrXx1RBoKFAMNHPk4pU9j4Hp3TXuRMqKTRVVl

 

※4)

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/5074372439320648

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid09yFAjvB5KPamZRC2t3Vi55pKCi2ejCTEk7V9Qcfvj1QALeQMqnazEiDRzS4NXBvkl

 

傷病名や薬物は、周りの人間の為に存在し、必ずしも当人の為に存在するものではない側面もあります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0GLvPXwxBrBB4RdVDXXZ1jSMaPNq3NyneC2xpvhKKWwgCMnwLGm9yMpCMTYgpdvxhl

 

「歯痛でNSAIDsを飲んだら膝痛も楽になった」が分かり易い例かと思いますが、シェアに沿うようL4/5とL5/sに置き換えます。写真を撮ってL4/5に器質的な異常が見られ、NSAIDsを服薬し、疼痛が軽減したとしても、L4/5が罹患部位であるとは断定出来ない理由は沢山あります。

 

血液に乗って全身を回る薬物は、何処が痛くても恩恵を受ける可能性があるものの、この現象が疼痛治療の発展の弊害になる理由に、器質的異常≠症状発症となる原因部位の可能性は高く推移している事、神経叢から神経幹、神経束から更に末梢へ走行する神経網は、脊椎高位を幾つも跨ぎながら複雑に走る事、仮に1本の神経が傷んだとしても、その症状自覚部位と内容の多彩さを知る事、傷んだ神経が1本とは限らない事etc…を考えると、

 

断定的に罹患部位を想定したアプローチは検討材料にはなるも、現場視点での治療にはなり難い理由もあり、また、先述を踏まえれば、L4/5が罹患か、L5/sが罹患か、或いはダブルクラッシュかの断定は不可能となります。それらが結果的に、標的部位を絞り倒した観血的治療後の無効例その他、諸々のネガティブな材料が生まれる理由に繋がるとも考えています。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02a9B5maSuCwkvcRNuYYBQbPMuvPMTcqxNC2XcTJkK5A5sEva4kzNNgCMDLzhFtgqVl

 

のどちんこの裏側の粘液をどうすれば洗い落とせるかと考え、冷水や常温の水でも落ちなかった為、熱く感じる程度のお湯で威勢良くゴロゴロとうがいを繰り返したところ、粘液も取れたと同時に強い爽快感を覚えたので、神経支配をカンニングしたところ、迷走神経の枝が伸びているようです。

 

副交感神経で主構成される迷走神経は、他に手軽且つ物理的に刺激を加えられる枝は外耳があり、耳かきがその気持ち良さとして教えてくれるのかもしれませんが、外耳は皮膚からの刺激、のどちんこは粘膜から入力される刺激の為、同じ求心性的な刺激だとしても、当該神経に与える影響は異なるのかもしれません。

----------

クリックまたはタップでご覧頂けます ⇒【治療費/所在地/自己紹介】 ⇒【フェイスブック】

【電話】 0173-74-9045  (携帯電話 090-3983-1921)

【診療時間】 7:00 ~ 21:00 ※時間外対応可 

【休診日】 なし 土曜/日曜/祝祭日も診療しています

【メール】 fujiwaranohari@tbz.t-com.ne.jp

ご予約/適応症状/非適応症状/病態解釈/経過予測/リスク/費用/治療内容などのご相談やご案内はメールでも承っています。お気軽にご連絡下さい。

f:id:fujiwarakota:20200710112556p:plain イメージ 1 ~針治療から病態定義の見直しを~

----------