藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

再考をする 22 2022/11/26~2023/1/4

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02TVzXncqXqpEogUr48CuiUPuQGAZ9Sv6t3gPHxGS8pdF9NTFvKXTtLRi4S6ae81g6l

 

今更気が付いたのですが、「ALS?」と聞かれながら手の萎縮を見るよう指示される部位は母指球筋に集中している印象があります。記憶を辿る限り、手掌の母指側と併行しながら小指側、及び手背側の状況も含め見るよう指示された事例は薄いです。恐らく、それくらいALS=母指球筋が萎縮する話が歩き回っている状況なのかもしれません。

 

おさらいながら母指球筋とは総称で、短母指外転筋、短母指屈筋、母指対立筋、母指内転筋の4つとなり、split handによる手掌側は短母指外転筋が対象です。髄節レベルの障害に依存しない独特な萎縮を表現するsplit handは、短母指外転筋と第1背側骨間筋の萎縮、小指外転筋の保持(痩せていない)による特徴的な状態を指します。その為、短母指外転筋のみを見るのではなく、同一の髄節レベルの支配下に置かれる筋肉の状態等、手掌手背の全体的なバランスを見る必要があります。分かり易い写真がありましたので、コメント欄に添付します。

 

※何かを参考にする際は一旦全て拝見するのですが、コメントの添付先の6ページ※1)、>>痛みなど感覚障害はALSでは認めません とあります。痛みや痺れ等の知覚神経由来の障害は惹起しない事を意味すると思いますが、実際はそうではありませんし、糖尿病や脊椎変性疾患を抱えていても、病的反射ひとつから異なる可能性もあるので、単一疾患を述べる文字情報で、複合的な状況を抱えるヒトを当て嵌めない事も大切です。

 

 

※1)https://slide.antaa.jp/article/view/8c8b726561c94304#6

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02zXtFnndAJLBei4YGXzdSzr5wZZcssGQ2hFweHmjbgrGKy5josjpHZwfAz2dFS8gQl

 

「「血管拡張行為≠神経栄養因子の供給」を踏まえた上で、慢性症状との対峙を考える」

 

先日、blood barrier(以下bb)は必要な物質を届け、不必要な物質を弾く機能を持つも、何らかの契機で受傷し、何らかの理由で慢性化した場合、分子の大きさも相まってか、神経栄養因子も弾き続ける欠点に触れました。では、この欠点を補う、或いは覆す行為を考えると、思い浮かぶのが当該部位の人為的な再損傷によるbbの再脆弱化ですが、入力エネルギー次第ではリスクがあり、手段次第では構造的に不可能な部位も多くあります。

 

また、併せて不必要な行為も見えてきます。不必要な行為を知れば、身体的/感情的な負担を減らせます。概ね慢性期の病態対峙に於いて、「血管を拡張して云々…」の行為で、温熱による拡張、冷却による二次的血管拡張、揉む擦る伸ばす縮める等の自動他動問わずの運動、或いは類する、準ずる行為等々も挙げられます。ヒトは元来酸素分圧保持機能を備えている為、足りない部位は組織が死なない程度に自律的に拡張しますが、それが組織改善に寄与する栄養因子が配られるのとはイコールにならない点です。

 

再損傷による再脆弱化は忍容不可能なレベルであれば可能性はありますが、その場合は身体を壊すリスクがあり、忍容可能なエネルギーでbbが脆弱性を持つと、日常生活を送るだけで危険な状態になり、上記機能であれば誰も長期的に身体の問題で困っておらず、或いは生まれて間もなく壊れ続ける生物になります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0w9XSycWYXRfcN58nausmHyz2bGjQpvq2TGMhPrLL8GFFrNfczo3DkrXtNGbugGk4l

 

アイシングやNSAIDs等の強引な消炎作用による、マクロファージやフィブリノーゲンの動態変化と当該組織下の残存状況、リモデリング時の組織変容と治癒遅延の関係性について調べていたら、それとは無関係ですが、骨折時のNSAIDs使用による治癒遅延の話題が見つかりました※1)。

 

内容的にはあくまで骨折時ですが、高齢で骨粗鬆症を既に抱えている状況下でのNSAIDs使用、或いは非疼痛性(無症候性)の椎体や周辺の微細骨折の頻回が示唆される状況下でのNSAIDs使用、或いはこれらネガティブな状態が存在しない中でのNSAIDs使用による脆弱下等、興味深いものがあります。

 

ヒトはある程度の炎症が存在して代謝が促進される側面はありますが、炎症時は疼痛性物質も分泌されるので、それを嫌い早急に不自然な火消しをし続けると、焼けかすが上手に流しきれず患部に残存し、それが原因で疎通が悪くなり、遷延化する話は度々取り上げていますが、骨に対してもネガティブな働きが起きるようです。

 

※1)https://www.jstage.jst.go.jp/article/dentalmedres/29/1/29_46/_pdf/-char/ja

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02EjDkDvUEi43bNtncmWoB8Am69p4oFax1nLUqgaivqnyWp1KaUc77wWupabTJuQ8nl

 

>>誰かの責任にする訳ではありませんが、そのようにしか学ばなければ、そのような知識しかありません。精神疾患に関する治療は薬物と聞かされれば、「そんなもんか」と真摯に受け止め、他は知らない、が本音だったと思います。記憶は定かでありませんが、違和感を感じ始めたのは自閉症スペクトラム全般を学んでいた時

 

当時この流れに沿い続けたら、テストの点数は取れてもヒトを殺し続ける可能性があると感じたものですが、だからと言ってそれにカウンターをあてる情報が正しいと思うのも、またヒトを殺し続ける可能性があると考え直す必要性があります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0j1fcoRF5BTbhiDVer2kCGjJ8xpze369AnLSri93X8cgm2p1kNc6d7R1mbZ9ELNfbl

 

既に傷害を帯びている前提では、その組織下が虚血性云々や低酸素性云々等、呼称は何でも構いませんが、血管の拡張機能が自律的に機能し、組織が死なないよう維持に働くものの、あくまで組織維持の為で改善の為ではない現況があります。その件は前項等でも触れましたが、血管拡張≠栄養因子の供給で、亜急性期も過ぎたBBBやBNB等の透過性の悪さから、一定要件を満たさなければ分子量の大きな改善因子を運べない背景が示唆される為、治療部位も多少の工夫が必要になる旨を述べました。

 

ベンゾ離脱に限らず多くの由来を持つ症状群に共通性を持ちますが、これで傷んだ部位が何故傷んだままで残存し続けるかの理由も見えてきます。簡単にまとめると、血管拡張、循環改善、血流量上昇は、罹患組織の改善とは結ばれず、分かり易さを優先すれば「傷んだ場所の血行を良くして治るよう期待します」で良いのかもしれませんが、それは説明ベースでしかなく、実際と大前提には透過性亢進と改善因子の増強及び運び込みが存在しなければ難しいと考えています。

 

※関連1)「消炎作用によるネガティブから病態を学ぶ 2」

 

>>選択性を持つBBB(Blood brain barrier)は如何なるタイミングで選択性を保持出来ないかの示唆として、"未熟期"、"強い炎症期"、そして"免疫抑制期"他

 

以前腓骨神経麻痺を3種3例挙げました。1つは足を組み続けた事が原因か、1つは精神ストレスが原因か、1つはANCA関連血管炎が原因かで受傷理由は様々ですが、どの症例も腓骨神経そのものには触れず(よくある腓骨頭等)、腰神経(腓骨神経→坐骨神経→腰神経)で取っていた話に触れました。これには後述する血液神経関門(blood-nerve barrier 以下BNB)の解剖的脆弱部位を逆手に取り、回復因子となるサイトカインやBDNF、GDNF等の蛋白合成部位とその促進を針刺し行為で得られる左記総称のinflammationを利用しています。

 

※概ね炎症性、圧迫性、虚血性を指しています)受傷組織が何処でも、トラブルは当該組織を走行する各種神経が拾い上げて教えてくれますが、ぱっと見でも大きな構造異常が前提でも無症候事例は有触れ、かと言って構造異常を修正しても症状は改善せず、検査機器も描写には限界があります。先ずは何らかの契機で症状の自覚要因となる傷めた神経は、当該部位を構造的に開放、開大、開窓しても状況が好転しない理由に、脱髄や軸索変性等と適当に調べれば出ますが、受傷間も無くは限定的に脆弱化して開放され、蛋白合成が促進されて回復因子が配られるも、急性期を過ぎれば再度バリアを張る事が示唆されています。

 

そうなると、俗に言う慢性期にはそこに手出ししても意味がない事が示唆されます。示唆と言うより、例えば肩が凝っているヒトの肩に幾らアプローチしても…、腰が凝っているヒトの腰に幾らアプローチしても…的なネガティブが生まれる現場感覚のエビデンスは十分積みあがっていると思います。BNBはBBBに準ずる機能性が示唆されるなか、異なる点は神経根と自由神経終末で一旦連続性が絶たれている点です。この解剖的な脆弱部位を逆手に取ります。

 

また、前者近傍に存在する各部位は、知覚神経であれば後根神経節、運動神経であれば前角細胞が、蛋白合成を育む重要部位と示唆され、当該部位近傍まで届け、カスケード化させたinflammationを意図的/人為的に誘導して得られる結果も多いかもしれませんし、これらの回復因子となる蛋白質は当該シェアや前項の通り、NSAIDsやステロイドで合成が阻害される為、行き過ぎた消炎、又は病態誤認による消炎行為は、仮に症状自覚は失われても、細胞レベルでの治癒遅延/治癒阻害を招く要因になります。

 

※関連2)「「血管拡張行為≠神経栄養因子の供給」を踏まえた上で、慢性症状との対峙を考える」

 

先日、blood barrier(以下bb)は必要な物質を届け、不必要な物質を弾く機能を持つも、何らかの契機で受傷し、何らかの理由で慢性化した場合、分子の大きさも相まってか、神経栄養因子も弾き続ける欠点に触れました。では、この欠点を補う、或いは覆す行為を考えると、思い浮かぶのが当該部位の人為的な再損傷によるbbの再脆弱化ですが、入力エネルギー次第ではリスクがあり、手段次第では構造的に不可能な部位も多くあります。

 

また、併せて不必要な行為も見えてきます。不必要な行為を知れば、身体的/感情的な負担を減らせます。概ね慢性期の病態対峙に於いて、「血管を拡張して云々…」の行為で、温熱による拡張、冷却による二次的血管拡張、揉む擦る伸ばす縮める等の自動他動問わずの運動、或いは類する、準ずる行為等々も挙げられます。ヒトは元来酸素分圧保持機能を備えている為、足りない部位は組織が死なない程度に自律的に拡張しますが、それが組織改善に寄与する栄養因子が配られるのとはイコールにならない点です。

 

再損傷による再脆弱化は忍容不可能なレベルであれば可能性はありますが、その場合は身体を壊すリスクがあり、忍容可能なエネルギーでbbが脆弱性を持つと、日常生活を送るだけで危険な状態になり、上記機能であれば誰も長期的に身体の問題で困っておらず、或いは生まれて間もなく壊れ続ける生物になります。

 

また、継続性が確立されないInflammationのイベントが大概となる身体トラブルに於いては、外部から強制力を持たせた火消し行為は、自然経過による病期の以降と病態とのミスマッチを持続させる恐れがあり、リスクが上回り続けるケースが大半な印象を持ちます。ヒトが機械と異なる優位な点は、組織の何処かでトラブルが起きても、生理的に自己修復し続ける機構を持っているものの、冒頭の通りヒトは強制力を持つ手段を外部から取り入れる事で、自然経過の時間軸で発生し続ける変性を無視しがちになります。

 

この時間軸による変性やそれに付随する機能変化は、皮膚や筋肉、神経や血管等の目で見える組織のみならず、レセプタや酵素でも起こり得ると推測されます。そうなると、ベンゾやバクロフェン、バルビツール酸等でGABAの動態変化を外部から求めて以後、何らかの契機で自己分泌能の低下やレセプタの変性が起き、そこからしばらく期間が経過した後で離脱の既知未知問わず、

「やっぱり具合いが悪いなぁ、また飲むか」と飲んだとしても、以前と同一量では落ち着かず、かと言って増減しても芳しい結果が見込めないのは、時間軸で生理的にレギュレーション等を変化させ続けているヒトならではの現象だと思います。

 

この状況を踏まえた上で視点を変えれば、どのような飲み方をし続けていたのであれば、いざという時も離脱症状が惹起されにくいかも見えてきます。神経適応を可能性に持つ物質はベンゾに限らず離脱症状の惹起リスクはあるものの、ベンゾを中心に考えているのは、幅広い使用と幅広いレセプタを標的に持つ為、性差年代や傷病名問わず、また惹起時は複雑性が最も高い事が理由に挙げられます。副作用と異なる点は、離脱症状は薬剤の成分とは関係ないところで時に併行的に惹起される自己由来の中枢神経への傷害と推測される為、断薬すれば治る等の簡単なイメージでは済まない悪質な性格を持ちます。

 

先ずは可能な限り重症化は避けたい為、今までも離脱症状の惹起確率の高低や軽重に繋げる服薬背景、標的レセプタが反跳した際の多種多彩な症状は挙げてきたものの、その病態解釈(解説)も単純ではないかもしれませんが、要約すれば実にシンプルです。

只、個々で様々な考え方や背景、情報の取り込み方やその解釈の仕方があって、増悪進行させる例もあるのも事実です。勿論その中には診療報酬の改訂による突然の減断薬など、制度ビジネス依存の保険診療の問題も数多くあるかもしれませんし、2017年以降は厚生労働省所管の独立行政法人、PMDA側の医療機関に向けた多少の圧力もあるかもしれません。

 

様々な物事や感情が積み重なって継続的な負担を強いるのはいつも具合いが悪いヒト側というケースが多いのですが、それすらも既存の傷病名で覆いつくすことが出来ます。おちおち具合いも悪くなれない今日、健康で居ようと様々な媒体から情報を取るとは思いますが、

 

>>「薬が効かない」「薬が効いてない」で一気断薬(又はそれに近しい)、「ベンゾ以外は離脱症状はない」で、ベンゾ以外を一気断薬(又はそれに近しい)するケースかもしれません。>>他、「精神薬を飲んでいる子供(又は親)と会話しているのが…」「精神薬で脳を作り替えられた子供(又は親)と遊ぶのが…」等の理由で親又は子が一気断薬(又はそれに近しい)し、余計残酷な結果を残す例もあるでしょう。イメージを拡げる為に具体例も挙げます。

 

>>age 50 sex f(経過不明)人間関係から 不眠 うつ症状 を発症。ベンゾ、SNRI、NaSSA、オレキシン受容体拮抗薬を順次処方され、継続的な服薬で約4か月後に改善自覚。その後ベンゾの有害性を知り、他薬剤を残し2週間の漸減を以て断薬。以後、両前腕と両下腿に熱感(CK値異常なし) 頭部、顔面部、胸部、背部に皮膚感覚鈍麻 両手指、両足趾に激痛 頻脈 踵部の角質の菲薄化 split hand syndrome 全身の痩せ 脱力 客観的評価不能の身体全体の揺れ ファシクレーション が惹起(神経内科的に運動ニューロン障害は否定)。

 

身体に力が入らないこと、全身が痩せ始めたことから運動不足が原因と考え、階段昇降を繰り返したところ、膝関節/股関節の関連筋群の痩せが更に目立ち、ベンゾ離脱の可能性を感じ再服薬。筋量減少の速度は緩慢となる他、熱感は軽減するも他症状は残存。その後、ベンゾ断薬後の新規症状の原因を他剤の副作用/離脱症状と考え2~4週間で断薬。断薬理由と離脱症状の回避理由の患者表現は「うつ病は治ったから」「飲んでも効いていない」「ベンゾ以外は離脱症状はない(と聞いた)」「今の症状は薬が原因だから止めれば治る」「一気断薬ではない。2~4週間掛けてゼロにした」。

 

その後、他症状の進行増悪が認められた他、服薬初期とは比較にならない程の睡眠障害とうつ症状を再燃 手指の運動障害 が惹起。ヒトの身体は複雑で、知るほど分からないに近づく側面はありますが、個から発せられる惹起までのエピソードや症状群、増悪進行例は事実性の高い情報で、その共通性を探すことで先ずは今以上の重症化は回避出来ると思います。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid06UzQPfPJp6SsM1F2dgbrzAHsguMd9i5CpZwdTf8xPdvERGcjPvHA9twDqZ8Dm8Psl

 

 

 

たった今見つけて※1)どう使うのか考えてしまった針ですが、最下段を見る限り、針管を刺し込み、針芯を通し入れ、黄色いキャップを外して針管を抜き、針芯を体内に埋め込む、の順序になると思います(違うかもしれません)。最上段はキャップが色分けされて〇〇号と表記されていると思いますが、中国針は針の太さを〇〇号と呼ぶ場合もあり、数字が大きくなるほど太くなります。パッケージを見る限り埋没針用かと思うのですが、一般的な針でも体内に刺し込んだ後、竜頭をニッパーでカットして埋め込む方法があり、写真を撮ったら針まみれの事例は度々あるそうです。「金の針が良いのよ」と会話していた時代もあったとか。

 

ただ、針尖が鋭い場合、埋没後に移動する可能性があり、それが原因による事故もあります。こちらの写真の埋没針は、針芯を見ると分かるように、針尖が丸められている為、埋没後に遊ばないよう工夫されているのが分かります。この業界はその行為がオマジナイか治療か事故かの線引きが困難な時が度々あり、今件は傍から見たら折針事故を作り出す作業にしか見えませんが、この方法でなくても、針を刺してベッドでレスト時間を取る、留針や置針と表現する手法もあります。

 

恐らく埋没針も留針も、効果を高める意味かもしれませんが、留針に関しては私も以前試した限り(数分〜一晩等)、違いは見受けられず、現在は行っていません。もし留針の時間や太さで効果が異なるのであれば、創外固定※2)が安全且つ高力価になりますが、実際はそうではありませんし、仮に置くとしても、動態を伴わない(伴えない)状況での意味が見出せないものです。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0LRFiXcBKg8CC5JYBKWrBe9L4Fi1wj1xSTyvNvd1HfW9EZFkE71RdH4SN3BXkVDHsl

 

薬物による反応(作用/副作用)と離脱症状では発症機序が異なる為、互いの症状は類似しても病態が異なります。時系列を追跡すれば把握し易い互いの発症機序の差異も、一括りで「薬害」と表現された情報を知ると、服薬している状況に不安を覚えた結果、早期断薬の効能を謳い支援する情報を信頼する傾向にありますが、早期断薬が契機で暗転する方々も多く、その暗転した人生を、早期断薬の支援側が「このように酷い離脱症状が出ます」「薬害だ」と情報を吸収しては発信を繰り返しているのが現状です。これでは展望が開けないばかりか、具合いの悪いヒトを生み続ける要因になります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02BCZUr86awitu1XWHSTAwyWd7GqKq1Rs8XHMc4NFmUqdo3LpBKfHqtgzz5sHdEgFnl

 

他国の評価方法は詳しく知りませんが、例えば日本では耳慣れた「自律神経失調症」を代表とした表現の使用理由に、「あらゆる検査で異常がないもの」が定義とされています。「異常なし」がその診断名を付ける定義になります。少々理解を深める為に異なる例を出すと、原発性~、特発性~、心因性~、精神性~、年のせい~、気のせい~等々と称されるものも含みます。そのひとつの理由に、「検査機器の描写レベルの限界を超えている領域で惹起されている異常=見えないんだから分からん」が背景にあります。

 

問題は「分からん」にも関わらず入口どころか出口まで破壊する薬物投与なのですが、そこは割愛して、「分からん」と言っているヒトに腹を立てても仕方ないですし、場合によっては真摯的な回答の可能性もあります。寧ろヒトの身体の複雑性に対し、「分かった」と言い切れるヒトや、マークテストで線引きしてくるヒトが目の前に居たら、逆に不安を覚えたほうが良いと思います。ここでのポイントは、「分かった」と言っているヒトほど「分かっていない」ので危険人物と捉える事です。

 

それはさて置き日本では「8年越しの花嫁」、アメリカでは「彼女が目覚めるその日まで」でモデルとなり、私も以前 https://www.youtube.com/watch?v=fi7bYDJiZvY を挙げ、映像内のやり取り含め、私が過去を振り返ったベトナム戦争後の兵士とその対応から、ヒトとヒトとの遣り取りは今日に至るまで何も変わっていない事を書きましたが、調べようによってはレセプタのレギュレーションの変化まで追える時代になった事は嬉しく思っています。

 

勿論、それが必ずしも現症と結びつけられる事象かと言えば、全てがそうとは考えていませんが、今後は多少なりとも冒頭の >>原発性~、特発性~、心因性~、精神性~、年のせい~、気のせい~等々 と言われる機会も減るかもしれませんし、当該シェアの病態に限らず、自然発症、薬剤、離脱症状等、それぞれの障害に関わる説得力も上がると考えています。

 

>>開放型活性化NMDA受容体の密度が平均30%減少し,前側頭葉と上頭頂葉で顕著でした.しかし認知症状は軽度で,脳の代償能力の高さが示唆されました.一方,抗体が陰性になった1名はむしろ受容体密度が上昇しており,受容体機能のリバウンドが示唆されました.以上より,NMDA受容体の「内在化」仮説が生体でも証明され,かつ大脳辺縁系以外の広い皮質領域がこの疾患では障害されている

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0Cfxu74qcCgMNj1NW5xiRqf1HSsYpxzqeGax7qJa3Bs6jC9yQiki89y5bTnnGf9ecl

 

3~4種類程のシリコーンスプレーを使ってみた感想としては、抵抗感(拭き心地/伸ばし心地)や指で触れたベタ付き感などから、内容量の内訳的な違いもあるかもしれませんが、それぞれでシリコーンの硬度が異なる記憶があり、それを今フト思い出して「シリコーンスプレー 硬度」で大雑把に調べていたら、この画面※1コメント欄)から何度試してもこの画面※2コメント欄)に飛び、調べる気力も失い分からず終いですが、もうひとつ宿題として抱えているのが、針に塗布されているシリコーンの分子量です。シェア内にも記載の通り、針はノンシリコンを使用しているので私個人は無関係なのですが、

 

>>従来、医療用具たる注射針及び注射筒等の潤滑剤(それ自体では医療用具に該当しない。)として極微量のシリコーン油が使用されている。今般、注射針及び注射筒等に用いられるシリコーン油の基準を別添のとおり作成したので、今後、潤滑剤としてシリコーン油を使用した注射針及び注射筒等を製造又は輸入する際、※3)

 

この通り、切れや滑りを良くして少しでも疼痛を軽減する為にと、今日ではシリコーンでコーティングされている針が一般的です。使用方法によっては、コーティングされたシリコーンが剥離する問題、シリコーンそのものは人体にとっては無害に近いものの、体内に残存した場合は代謝がされない特性により、封入体の形成(線維化)のリスク、左記リスク発生による当該部位の慢性的な炎症のリスク、血管に入り込んだ場合は血栓のリスクを挙げてきました。

 

ただ、ここまでのリスクは、注射針のメーカーが実験したデータによると、スッと刺してスッと抜くだけなら、ほぼほぼそのリスクに曝露する事はないようですが、針治療の場合は実際問題どうでしょうか。そこが問題になると考え、私はノンシリコンを使っています。その上で、針に塗布されたシリコーンの分子量を何故宿題に抱えているかと言えば、名目は何であれ生体に針を刺す行為は、刺針部位には絶対的に炎症が惹起されます。

 

当該反応は当該部位の血管の透過性が亢進している状態を指します。先日BNBの機能性の話題に触れましたが、BNBは普段閉じているものの、一定の要件を満たした際に一時的に開大(透過性亢進)します。その要件のひとつに炎症が存在する為、コーティングされた針を刺し、炎症が惹起され、透過性が亢進し、シリコーンが血管内に流入するリスクは十分に考えられます。

 

その為、針にコーティングされた医療用シリコーンの分子量を宿題に抱えているのですが、全ては調べてないものの、各メーカーによって大きな幅があるようで、且つ※3)の通り、分子量は問われていないのが現状です。勿論、刺傷時の生体側の開大具合いや、コーティングの耐久性等々にも左右される為、分子量だけの問題ではありませんが、このような不安が存在するなかでは、シリコンフリーが現状では引き続き安全と考えています。

 

※3)https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta7278...

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02WYaunLF71kqXa3ftQHsxVzM9zRjSVoWiMPjRx3rxTGbzABCFxPBpM6VGxf8xDHK9l

 

>>注射針含めどこに針を刺しても大なり小なりinflammationは惹起

 

BNBの非存在部位は神経根付近と自由神経終末が示唆され、且つ各タンパク質の生成部位は後根神経節、前角細胞、交感神経節に偏る傾向からも、わざわざ閉鎖したBNBを再度抉じ開けるリスキーな手法を取らずとも、非存在部位且つ生成部位を狙ったほうが効率の良さと安全性を感じます。また、存在部位、非存在部位問わず共通したリスク回避として、BNB開大時の各タンパク質の発生~凝集とそれら細胞内外の往来は、機能特性的に物質の選択性に脆弱な側面がある為、当該イベントを人為的に惹起する際は、不要物質の流入は避ける必要があります。

 

サイトカインやBDNF、GDNF、bFGF、NGF等の神経栄養因子は、MW15000から30000前後と言われていますが、医療用シリコーンはMW3000前後から在り、シリコーンが剥離すると併せて細胞内に流入する可能性が考えられる為、普段からの清潔操作は勿論、道具にも気を配る必要性が見えてきます。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0387g2LvwaqzsPyNMynvDwHtKcC1qLFgvXLjKSt2ccviFK6D5dMiCZBzgL119tSnNil

 

>>衝動的に服用してしまう

 

>>『頑張って薬を減らしていこう』と提案し、そのための計画表を

片方ずつの要素でも予後のリスクは高まりますが、両者が混在すると更にリスクが高まる印象があります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid022twigMiUqYV6KFNtrX6gCYvWHHy8s2AkV7LhDQZG6zPe5XNVhD1vkt9ThZfoZpXEl

 

>>アクセルとブレーキを同時に踏めば空回りして母体そのものを更に傷めたり、痛いものだから仕事にも影響を与えたりと、病勢次第では先の結果も良くない状態で終わりがちですし、大きな傷痕も残しがち

 

そういえば、踏み間違えという現象を忘れていました。ヒトの身体は中枢を生かす為、有無を言わさず末梢を殺して生命維持に入る機構を持っていますが、この機構は生理的に惹起されるヒトに限らず、中枢が肥え続ける為には末梢を殺し続ける傾向があります。ただ、末梢が死ねば中枢も動きが取れなくなる共通点があり何れ両者が死にます。中枢を生かす為に末梢から栄養を吸い取るも、原因が残存したままでは、何れは吸い尽くされて動きが取れなくなった末梢により中枢も死ぬ、それが早いか遅いかだけでしかない結論に至る問題は、議論の壇上に上げる価値自体がないと思っています。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02MH45435VRLrNbp1Atvrc3qmibwcBddWLQMDNPEf4HywusUbnY14kPiHgxwZRfDayl

 

https://news.yahoo.co.jp/.../7ec83c8f3759d5352028fba7830c...

 

>>鎮痛薬の飲み過ぎによる頭痛の悪化だ。鎮痛薬を繰り返し飲むことで脳が痛みに敏感になり、服用回数が増える。以前は薬物乱用頭痛と呼ばれたが、今は「薬剤の使用過多による頭痛(MOH)」が正式な病名だ

 

定着した感のある「薬物乱用頭痛」という名称は、現在「薬剤の使用過多による頭痛」と呼ぶそうです。以前も「糖尿病患者」を「糖尿病のある人」※1)に切り替える話題を取り上げ、そのまどろっこしさに触れましたが、今件の成り立ちと呼び方を変える理由に、https://ichd-3.org/.../upl.../2019/06/ichd3-Japanese_all.pdf 参照(コピペできない)の通り、間違いがなければ2018年頃から変わり、その理由は、https://www.jhsnet.net/ippan_zutu_kaisetu_05.html

 

>>これまで、Medication-overuse headacheは、ICHD-2日本語版の訳で「薬物乱用頭痛」を採用し、広く一般的に使用されるようになりましたが、一方で、「薬物乱用」という言葉が非合法の薬物の乱用を連想させるとして、不利益や誤解が生じる恐れがあることから、変更が望ましいのではないかという意見がありました。

 

>>そこで、ICHD3beta版、ICHD3では、「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」に変更となっています。今後は、頭痛治療薬による乱用頭痛は「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」という用語を使用し、より早く社会に浸透するよう啓発をすすめていきたい

 

何れもまどろっこしさは拭い切れませんが、この他にも有名どころでは「精神分裂病」が「統合失調症」と名を変えたように(更に前は「早発性痴呆」だったかな)、時代と共に呼び名は変化していき、更に病名や障害名、症候群名は星の数ほど創設されていますが、それで病名や障害名、症候群名を欲する患者感情は満たせても、症状的にプラスに機能する事はあったのだろうかと考えるものです。

 

※1)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/5814360438655174

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0iamRXDATWfZestQEnYAGRJSrtLjVRquVciVbjbMEUsvebQF2WwiucDCNtYNF4jU7l

 

>>連続飲酒に近い方々は、グルコースやケトンに脳の栄養を依存せず、エタノール代謝産物となる酢酸を優先的に栄養とする示唆がされています※2)

 

脳の栄養源はグルコースで枯渇時はケトンが代替するも、アルコールを入れ続けている身体は、グルコースやケトンに依存せず、アルコールの代謝産物となる酢酸が優先する為、断酒は脳の栄養源を断つ事とイコールになり、脳神経障害が進行し続ける懸念が挙げられます。アルコールで中枢神経の栄養源を変化させるとは、見方を変えればヒトとしての進化ですが、外部供給としても限定されるアルコールでなければ生命維持出来ない身体になるのも不便さを感じますし、例えば運転禁止薬物はアルコール検知器には反応しませんが、アルコールであれば反応する等、社会活動的に制限を受け易いイメージがあります。

 

※2)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3613911/

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid03DHvTdQnEWhjYDEYxdeFTzqK33jiaZouLcgJ8tkWHwLPrhYbgKb1P73J6DBzXgbLl

 

Stiff person syndrome(以下SPS)は、GABAを合成する酵素や、当該レセプタ等々が自己免疫で失した進行性の神経疾患とされてます。只、一旦ALS(型名は不明)と診断を受けた後、硬直が認められ始めた為、SPSと診断が変わった事例もあり(※後にソースが見つかったら貼る)、経過的に筋硬直が当初から前面に惹起された様態ばかりでもないのかもしれません。

 

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02bf6E6aMDY7NFspwSKaouyoUJtQVw3FQFoiuUABgpmRgMc2rCrqP7iWZaJnXrCNbNl

 

https://times.abema.tv/articles/-/10046657

 

>>もうとにかく座ってもいられず、寝てても苦しかった。1週間くらいはのたうち回っていて。ようやく座れるようになって、普通の体調に戻ったのは2週間目くらい。ものすごく依存性が高かった。

 

>>そんなのは知らない、知らないというと変だが、授業で習わないので。それを知っているのは専門の先生くらいで、非専門の先生は知らない

 

初めての服薬と断薬であれば、どのような断薬の仕方でも無症候、或いは2週間程度で収束する事例は有触れ、逆に断続的な服薬と断薬であれば、以後の離脱症状重篤化が懸念される傾向にあります。この「初めて」とは誇張しているつもりもなく、実際に2回目、3回目の服薬と断薬の繰り返しは既に高リスク群に入ります。また、誰しも初めての断薬で無症候であれば、その時は以後の離脱症状重篤化する懸念を知らないと思います。

 

その為、次に何らかの契機で服薬した際も、恐らく一気断薬に近い手段を取るのも自然かもしれません。その為、この問題はシェア内のオピオイドに限らず、神経適応を来す薬物が近い環境に居る場合は避けられなくなります。その時、突発的に体調が悪化すれば離脱症状と気付く可能性もありますが、有り余る程の病名、障害名、症候群名が存在している為、気が付けない可能性もありますし、腐ったものを食べて腹を壊したら、先ずヒトは食べたものを疑うと思うのですが、薬物の類は疑わないようヒトは出来ている傾向にある為、より悪い循環に陥る可能性もあります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02TAmiQx1CSxKfYc96797s392X7d6Mc7wGHSWtwCPgtTAvih7dDLc4Q5yhemtkJuS3l

 

https://news.yahoo.co.jp/.../84063209d90020eb9d8b7c1806d4...

 

通年で理解し難いのが「デトックス」と「ととのう」と「ととのえる」で、大丈夫かと心配になります。

----------

クリックまたはタップでご覧頂けます ⇒【治療費/所在地/自己紹介】 ⇒【フェイスブック】

【電話】 0173-74-9045  (携帯電話 090-3983-1921)

【診療時間】 7:00 ~ 21:00 ※時間外対応可 

【休診日】 なし 土曜/日曜/祝祭日も診療しています

【メール】 fujiwaranohari@tbz.t-com.ne.jp

ご予約/適応症状/非適応症状/病態解釈/経過予測/リスク/費用/治療内容などのご相談やご案内はメールでも承っています。お気軽にご連絡下さい。

f:id:fujiwarakota:20200710112556p:plain イメージ 1 ~針治療から病態定義の見直しを~

----------