藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

依存症(中毒)あるいは離脱症状とはどのようなものでしょうか?/向精神薬由来の症状は既にイニシアチブを向精神薬に握られている

単語の羅列ではなく、凄く分かり易く説明された離脱症状群です。患者は表現内容は異なれど、似たような状態を呈する方が大半かと思います。このような状況に陥った事に対して、患者は何処のラインで気づくかが重要なのかもしれません。薬物は時間という存在…

薬剤性由来の簡単な見分け方

薬剤性由来の諸症状か否かを見抜くのは、それほど難しくはありませんが、治癒へ向けての取り組みは人生を引っくり返す位の覚悟が必要です。要は添付図のような状態の事を示すのですが、薬剤性パーキソニズムのような明確な症状であれば即時的な判断に至る事…

臨床医学というのは常に不安定な生き物である

人を診るのも人であり、人を治すのも人。 一個人が下した診断に右往左往する人もいるし、跳ね除ける人もいる。 人が人を診る場合、どうしても既往の疾患に左右される人もいるし、 既往の疾患に現症状をこじつけてしまう人、こじつけられてしまう人もいる。 …

【転載】能登地震/東日本大震災から今回の熊本大震災に向けて

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/kikou/200703/502827.html 2007. 3. 26 能登地震被災者を「2次災害」から守れ 新潟大呼吸循環外科助手 榛沢和彦氏 連載の紹介 日常診療から、医療経営・制度、医師のキャリアやライフスタイルに至るまで、医…

「慢性腰痛」に承認後の展開を考える

状況は変わりつつある。危険性も浸透し始めた事で服薬者も減少傾向かもしれないし、それに比例してか精神病棟での死亡退院者も減少傾向に転じている。そうしたら今度は整形外科領域にズカズカとSNRIが入り込み始めた。 厚労省の審議ですら、自殺企図を副作用…

リリカの歴史を辿る

潜在的患者を含めると膨大かもしれませんが、向精神薬被害患者との対峙は極めてニッチな世界です。何故なら、患者自身が現症状が向精神薬由来であると自覚しない限り、若しくは何かしかのキッカケで急激な離脱症状を経験しない内、分からないものです。 その…

リバウンドの病態生理を考察

さてさて、中長期に渡って症状を抱えた患者の治癒過程で生じうる可能性が高い「リバウンド」現象。 リバウンド現象、リバウンド由来の疼痛の消し方って知ってますか? NSAIDsの静注でスパンと消えます。 そして、何故、中長期に渡って罹患している患者に高頻…

陳旧例に於ける解熱鎮痛剤の有効性が乏しい証明

このグラフは陳旧例に於ける解熱鎮痛剤の有効性が乏しい証明を示した 神経実質に麻酔薬を打つ手段は手術以外の場面で何れ位必要でしょうか。 確かに神経根ブロックの鎮痛作用は著しい。しかしデメリットも多い。 受けた事がある人ならその意味も分かると思い…

リハビリのお仕事Magazine

>>素直すぎる鍼灸師 とご紹介頂いた者で御座います。 執筆者として依頼され約1年経ち、この度が7本目となります。 サイト特性上、分かり易く誰でも読めるように書いているつもりです。 下記サイト様も当初は「治療家のお仕事Magazine 」という名称で運営…

積極的治療の功罪/高齢及び脊椎変形に伴う解剖学的死腔の存在を大腰筋刺針から知る

「積極的治療の功罪」 何かしかの症状が生じた場合、症状の内容や状態よりも発症原因の探求が一般的であると思う。 突然、上肢や下肢に激痛が生じたら、身体内部の異常を探求したいという欲は、 願望を満たす1つの行為でもあり、原因さえ分かれば、 その原…

【向精神薬被害の実情】 常用量離脱症状の危険 常用量離脱症状の不可逆的症状

私(藤原航太)の元に届いたメールです。詳細に経緯を書いて頂いた貴重な内容です。向精神薬により強い身体症状、及び精神症状が惹起され、今現在も憎悪傾向です。向精神薬被害はフトした拍子に始まり転げ落ちていきます。そしてご本人だけでなく、周囲の人…

腰椎変性疾患(器質的異常の有無問わぬ腰神経叢由来下肢症状含む)患者との対峙 2

中枢神経系にスポットを当てた向精神薬や鎮痛薬が治療になっていない事は分かりました。寧ろ、症状憎悪期に市販の解熱鎮痛剤で凌ぎ、安静を強行的に執り行う患者のほうが、症状の本質を知り、賢くもある理由も分かりました。整形領域の脊椎疾患に対する外科…

腰椎変性疾患(器質的異常の有無問わぬ腰神経叢由来下肢症状含む)患者との対峙

肩頸筋群部や肩関節部、肘関節部等の上半身の筋由来症状や、上肢の頸神経由来症状も書こうと思ったのですが、これらの諸症状は患者側に制限を求めなくとも通えば治るものなので省略します。今回も前項と引き続き備忘録的な内容も含まれますが参考までに。下…

向精神薬由来症状患者との最近の所感

急性的な憎悪傾向の時期は、何をやっても止められないのは整形領域疾患とて同様な事。これはよく船や車に例えられる。幾らバックをしようと思っても、いきなりはバック出来ない。先ずはブレーキを掛けて暫く進んでから、ようやくギヤをバックに入れて後進出…

「再発」の定義考

針治療は様々な症状に対応出来る反面、様々な可能性を求めてくる患者が来ます。 完全無欠の何をやっても生涯無痛を求めてくる人もいれば、腰部痛プラス腰神経群由来の下肢痛の内、下肢痛さえ消滅すれば、腰部痛の再発は再発と捉えない人。知ってのとおり、後…