藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

向精神薬由来症状/離脱症状の安全な取り組み方の検討と治療 7

向精神薬の弊害による症状群も、星の数ほどある疾患名に上手に名前を変えられて闇に葬りさられているだけで、数十年前からこのような問題は存在していました。只、それを知った上での対処法も、栄養その他で末梢の神経伝達物質や末梢の内分泌を弄る程度で、…

向精神薬由来症状/離脱症状の安全な取り組み方の検討と治療 6

純粋な肩こり腰痛神経痛患者が、いつの間にか訳の分からない言動を取ったりギャンブルや買い物に依存したり、不思議な交通事故を起こしたり自殺未遂をする度、これまた「あ~〇〇さんはウツ病だからね」と随分な言われようを世間や隣近所にされる背景に向精…

向精神薬由来症状/離脱症状の安全な取り組み方の検討と治療 5

~ベンゾ離脱の急性症状と慢性症状を、シナプス間隙間ギャップと興奮性細胞死に置き換えて考える~ 離脱症状の病態検討のメリットは増悪因子を呼び込まない事に繋がります。中枢神経に幅広く深く反応を及ぼす薬物による弊害は、僅かな理由で症状増悪に至る極…

向精神薬由来症状/離脱症状の安全な取り組み方の検討と治療 4

~知覚神経症状を、口腔/頭部/顔面症状から治療反応性を踏まえ、周辺事情と共に理解を深める~ 脳幹から各器官へ分枝する脳神経の知覚神経異常から生じる表現は様々です。人間が言葉や文字で何かを表現する時は、過去に経験した症状と照らし合わせたり、外部…

向精神薬由来症状/離脱症状の安全な取り組み方の検討と治療 3

~アセチルコリン放出不全に伴う筋収縮機能の低迷~ 表題からも概念として神経筋接合部の疾患が思い浮かびますが、個人的には向精神薬由来の症状群を各論的に考える意義は低いと考えています。それは度々述べていますが、各論的に述べても治療上は当該部位を…

向精神薬由来症状/離脱症状の安全な取り組み方の検討と治療 2

~ベンゾを代表とする離脱症状とはそもそも何者なのか~ 自律神経(交感神経/副交感神経)の1つ、交感神経の持続的な亢進は多大な影響を全身に反映させるのは既知の事実です。この度は簡単な基礎概要と現場での治療反応性を僅かに踏まえながら以下に続きます…

向精神薬由来症状/離脱症状の安全な取り組み方の検討と治療/症状改善速度と治療抵抗性の理由を考える

向精神薬が濃厚に絡む中枢神経症状を抱える症例が最もデリケートで困難を極める理由に、向精神薬由来と思しき精神症状の併発が全てを無にするほど強大な力を持つ事が1つの理由に挙げられます。脱抑制による精神症状は自己制御が出来ず、尋常ではない苦しみを…

中枢神経系症状と治療時の生理反応の臨床応用とリスク/現場から見えた異なる回復手段の可能性

~頸部交感神経節近傍の処置に伴うリバウンドと治療応用~ 中枢神経に酸素濃度の高い血液を非日常的且つ持続的に送り続ける事が各種罹患細胞の栄養へ繋がり、患者にとっては症状の改善自覚へと繋がる。只、脳内血流量を感知又は左右する頸部交感神経節(近傍…

常用量離脱症状や離脱症状は回復に向かっている証拠?/治る能力を奪い続けるものとは

~常用量離脱症状や離脱症状は身体が回復に向かっている証拠なのだろうか~ ベンゾ離脱を抱える患者より以下の言葉を聞く機会が度々あります。「離脱症状が出ているのは、身体が適正な方向に向かおうとしている証拠」「離脱症状が出ているのは回復に向かって…

中枢神経症状の機能回復自覚のタイムラグ理由と、既存病態定義に随伴する治療抵抗性の理由

脳神経含む脳及び脊髄由来症状(以下 中枢神経症状)は解剖的にも間接的栄養となる事から、機能回復自覚はタイムラグが生れ易い印象があるが、罹患期間や損傷度、再生能力により更に左右される側面も否めなく、又、此れだけで説明が終わるほど単純ではない。…

持続的高濃度コルチゾルが示唆される誘発症状群と治療反応性と臨床的応用

如何に優秀な物質も乱用の歴史が在る場合、レッテルを貼られるのはステロイド薬に限らず同様かもしれないが、ステロイド乱用の歴史が存在しなければNSAIDsも乱用されず、向精神薬の乱用も起きていないと思う。ステロイドを悪とすると、生理的に分泌されるホ…

常用量離脱症状からの回復に向けて

前項のベンゾ離脱によるω2受容体の機能異常と患者感情の関連内容です。 向精神薬が濃厚に絡んだ場合の失敗/脱落/追跡不能/評価不能の症例は数多く存在し、約7~8割に上ります。厳しい症状を惹起した背景の責任所在はさて置き、現症を理解出来た事は回復の可…

ベンゾ離脱によるω2受容体の機能異常と患者感情

...................................................... ω2受容体の機能低下に伴う頸腕腰神経叢(胸部含む)より派生する非日常性の持続的筋硬直(持続的筋緊張)及び椎間関節のROM減少に伴うDRG損傷と思しき頸腕腰神経叢の知覚・運動・自律神経系の2次症…

向精神薬由来症例の周辺事情と熱産生の重要性

急性憎悪期とは、世間で言う14日以内が急性期、14日以降が慢性期等とする安易な区分けが出来るものではなく、常に進行を伴う憎悪期と称するのが適切に感じる。後述するが、向精神薬由来症例には慢性期は存在せず、常に進行性を孕む急性憎悪期が、理由の有る…

交感神経症状と伝達不全含む受容体損傷示唆症状の治療反応性の差異2

【広島往診】は定期的に行っています。単独往診とは異なり、広域に渡り治療場所を点在しながら移動する費用分散型往診になる為、ご希望通りの日時に行えない場合もありますが、ご連絡頂ければ大まかなスケジュールはお伝え出来ると思います。ご治療希望の方…

向精神薬による常用量離脱症状/減薬期及び断薬後の離脱症状への患者の心構え

【広島往診】は定期的に行っています。単独往診とは異なり、広域に渡り治療場所を点在しながら移動する費用分散型往診になる為、ご希望通りの日時に行えない場合もありますが、ご連絡頂ければ大まかなスケジュールはお伝え出来ると思います。ご治療希望の方…

【参考症例】PMDAによるベンゾ危険性周知による弊害

【広島往診】は定期的に行われています。単独往診とは異なり、広域に渡り治療場所を点在しながら移動する費用分散型往診になる為、ご希望通りの日時に行えない場合もありますが、ご連絡頂ければ大まかなスケジュールはお伝え出来ると思います。ご治療希望の…

「痩せ」「筋減少」「ALS様症状」に至る過程と随伴的合併症の考察2

【広島往診】は定期的に行われています。単独往診とは異なり、広域に渡り治療場所を点在しながら移動する費用分散型往診になる為、ご希望通りの日時に行えない場合もありますが、ご連絡頂ければ大まかなスケジュールはお伝え出来ると思います。ご治療希望の…

交感神経症状と伝達不全含む受容体損傷示唆症状の治療反応性の差異

【広島往診4】の日取りは決定しています。ご治療を希望される新規の方はメールでご連絡下さい。関東以西からのご依頼、ご依頼者さま宅内でのご治療希望、広島県周辺でのご治療希望等々に関し、全ての患者さまが公平に経済的コストでメリットが生まれた場合、…

感情論介入の功罪

【広島往診4】の日取りは決定しています。ご治療を希望される新規の方はメールでご連絡下さい。関東以西からのご依頼、ご依頼者さま宅内でのご治療希望、広島県周辺でのご治療希望等々に関し、全ての患者さまが公平に経済的コストでメリットが生まれた場合、…

「痩せ」「筋減少」「ALS様症状」に至る過程と随伴的合併症の考察

ベンゾジアゼピン離脱症状群(Benzodiazepine withdrawal syndrome)(以下 BZD離脱)で易惹起性の高い症状に「痩せ」「筋減少」「ALS様症状」を標榜とした症状を訴える患者は少なくない。患者個々での表現方法は異なれど、結果的に現場でヒアリングすると類…

【山口県東部で術者募集】

「山口県東部で術者募集」 広島往診関連で、頻回治療を要する可能性が高い症例を扱う事となり、この度、術者を募集致します。今件の患者さまに関しては私も携わる事になる為、レポート等をお渡しする事も出来ると思います。 先日も大阪府にお住まいの患者さ…

【広島県にお住まいの方から往診のご依頼が入りました】

H29.5.2追記 今件の広島往診のスケジュールをお伝えします 【治療場所】 ご依頼者さま宅(50代 女性) ※詳細な住所は下記当該日時に治療を受けられる確定者さまのみにお伝えします。 お車で直接お越しいただいても問題のない駐車スペースがあります。電車を…

向精神薬症例の治療反応性と不幸

当ブログは文字制限の関係より、治療反応性から推測される臨床論を含めた内容は右記URLに記載していますhttps://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/1505395926218335 末梢神経系由来症状は、運動・知覚・自律と選択的脊椎高位の処置による栄養から派生…

PMDAによるベンゾ常用量依存の周知/昨今の動きと所感

当ブログは文字制限の関係より、治療反応性から推測される臨床論を含めた内容は右記URLに記載しています⇒https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/1505395926218335 「副作用はないですよ」「依存性はないですよ」「皆飲んでますよ」「5~10年飲み続…

特殊症例の相互事情3

ではどうすればと言う対案が問われるのは当たり前かもしれませんが、酒やタバコ等の嗜好品すらも依存性がある故に嗜好品として名目上存在しているのですし、早い話が報酬系に訴える摂取物全般の類に言えるかもしれません。酒飲んで酔っ払っている人に、酒飲…

特殊症例の相互事情2

「特殊症例の相互事情」の補足的所感です。 整形領域患者に対して向精神薬投与からの向精神薬由来の症状(例えば反跳性の筋硬直等)が発症(上乗せ)していた場合だとしても、針治療でベースの元症状であればVAS値減少は求められるものですが、明らかに服薬…

【転載】弟のこと。~その陽はまだ沈まない~

向精神薬で実害を被った場合、精神医療や向精神薬への恨み節を延々とする方もいますが、私の所はそういう窓口ではないです。恨み節は精神医療に繋げた、又は向精神薬の服薬を誘導した(された)個人や機関、団体にして下さい。ここは治療院。病名を貰いに来…

岩手県大槌町に行ってきました2

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/1489148461176415?pnref=storyでも書きましたが、4年ぶりに大槌町に往診に行ってきました。4年前の写真は「岩手県大槌町に行ってきました」http://blogs.yahoo.co.jp/anti_white_supremacy/9801829.htmlをご…

特殊症例の相互事情

表題的には「特殊」としましたが、症例が特殊化する要因として「どのような背景、考えを持つ人間が、どれだけ絡んだか」、又は「どのような病態解釈を患者が情報として取得し、信頼を置き、その解釈に沿った治療を受けたか」により変動します。椎間板ヘルニ…