藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

梨状筋症候群に伴う外旋筋の短縮

イメージ 1 患者様から教えられて気付いた事も多々あります。
 
 所謂座骨神経痛と病院にて診断され、鍼灸院に来院、テスト等にて梨状筋症候群と目安をつけ、梨状筋に置鍼し、著効が見られるも、長続きせずに元に戻る。
 
 なんでだろうなと考えながらの3回目の治療中、「腰を痛めてから胡坐をかけなくなった」との事。胡坐をかいてもらうと、確かに外旋筋の短縮により、曲げた膝が地にペッタリと付かない。
 
 では外旋筋群にも刺入してみようという事で、大転子に付着している筋肉に刺入。(梨状筋、上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋)
 
 相当短縮していたのか、なかなか鍼が入らないが、無理矢理刺入。その後、40分間の置鍼後、再度胡坐をかいてもらうと、ペッタンコに曲げた膝が地面に付く。
 
「お~」と2人して歓声(笑)
 
その後、足のモヤモヤ感も消失し、元気に生活を送っているそうな。
 
自分の勉強不足と問診不足にガッカリでした。梨状筋症候群としか頭になかったですからね。
バカの一つ覚えのように、梨状筋しか刺していませんでした。
もっと早く気付いていれば、初診時の治療時から結果を出せていたのにと思うと悔しいですね。