藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

腸骨筋刺鍼

多分まだ書いていなかったと思いますので、今回は腸骨筋刺鍼です。
自分がモデルになった時の写真を撮り忘れたので、北京堂横浜の先生の写真を勝手に拝借します
\¯\ê\寤¹¤ë¤ȿ·¤·¤¤\¦\£\ó\ɥ¦¤dz«¤­¤ޤ¹
 
素晴らしい刺鍼技術ですね 
浅野先生による刺鍼です。やはり、腕が立つ先生は、鍼の並びも艶やかで惚れ惚れします。
 
恐らく、全て3寸鍼を使用しています。
上から腸骨筋、大腿筋膜張筋、中臀筋、小殿筋辺りを狙っているように見受けられます。
 
大腰筋刺鍼等に並び、未だに「特殊鍼法」と言われているのかは分かりませんが、
 
とにかく慢性的な腰痛患者には効きます。他、腸骨筋や大腰筋を弛緩させてあげる事により、
他の各部位の緩み方も相当変わってきます。
人間は腰を中心に、上半身、下半身を動かしている事を治療の度に実感しますね。
 
写真の姿勢では、刺鍼時に内臓をはぐりながら刺鍼しなければならない為に少しコツを
要する事になりますので、慣れない内は横向きで患部を上にした状態で刺鍼するのが安全でしょう。
臓器が重力で下に落ちますので、刺入し易くなります。
 
そして、しっかりと腸骨に当たるまで刺鍼します。
 
余談ですが、当院は腸骨筋に限らず、基本的に骨に当たるまで刺入します。
適当に筋肉内で鍼先を止めて置鍼していた場合、
不意な体動で予期せぬ方向に鍼が進んでしまうリスクがありますからね。
鍼先を骨に引っ掛ける感覚が掴めれば、少しくらい患者の身体が動いても問題ありません。
 
注意点としは、腸骨筋に限らずですが、咳払いをしている患者には
腹部の置鍼はなるべく避けたほうが良いですね。咳き込む度に刺鍼部に痛みが走ります。
 
腸骨筋に刺すのは難しくはありません。
何が難しいかって、患者さんにここまでパンツを下げてもらうのが難しいのです。
 
同業者の話では、下腹部への刺鍼がセクハラ呼ばわりされている時代のようですからね。
 
指圧等では手が届かない部分に直接アプローチが出来る鍼ならではの技法。
覚えておいて絶対に損はないですよね。
 
当院では患者の体格にもよりますが、理研の3寸5分8番か、カーボの5寸10番を使用します。
 
 
☆人気ブログランキングに投票☆