藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

膝下の疲労

イメージ 1歩行や階段の昇降等で、底背屈を繰り返す事により、膝下の疲労が酷い方(自立出来ない程の方も対象)に対しては、東京にいた時代にもブログで書いていた、主動筋と拮抗筋に対しての串刺しが最も効果が高いような気がします。
 
 とは云え、五十肩の治療を行う時のような、条口から承山へ透刺するようなドギツイ治療をしたら、日本の患者様は離れると思います。ここはジャパンですから。
 
 話は反れますが、この書庫は、局部的な治療しか書いておりませんが、これは、自身の治療を局部的にピックアップし、とある要望者に追試してもらうのが目的でもあります。
 要は、プチ研究機関の一要素としても存在しております。その為、本来の僕の治療スタイルとは少し離れた記載である事、その他の記載に関しても、全ては治療の流れや順序の中の一部分である事だけを、ご了承頂きたいと思います。人間はそんなに簡単なもんじゃありません。
 
 話を戻しますが、この場合、前脛骨筋から脛骨に沿わせながら、後脛骨筋に刺鍼していきます。場合によっては、前脛骨筋は非常に強い筋肉の為、筋膜を破る際に強い抵抗を覚える方もいますので、前脛骨筋と長ヒ骨筋の間から後脛骨筋を狙うのも良いかと思います。この場合、前脛骨筋へも一本刺入しておきます。
人によっては、後脛骨筋が骨のように硬くなってしまっている方もいます。只、骨へ当たった場合と、硬い筋肉へ当たった場合の感覚はすぐに分かるでしょうから、骨に当たった場合は、角度を調整すれば良いだけの事です。
 
注意点としては、下肢は非常に響きに敏感です。強い筋肉が集合している部分程、抵抗も強く、患者様にも嫌がれるポイントも多く存在します。上記の刺入の場合、数本の静動脈と神経を避けながらとなります。
電撃性の疼痛が発生した際は、「東洋医学で謂う響きですね~」なんて言わずに、角度調整をしましょう。