薬剤性横紋筋融解症を引き起こす原因に、脂質異常症治療薬のスタチン系薬剤、抗精神病薬などがありましたが、パキシルにも発見されました。服用されている方はご注意ください。
横紋筋融解症は、横紋筋細胞が融解し筋細胞内の成分が血中に流出する症状、またはそれを指す病気のことです。(筋肉がなくなり起き上がれなくなります。)
骨格筋が壊死を起こし筋細胞中の成分が血液中に浸出し、筋肉が障害されて筋肉痛や脱力感等の症状があらわれ、次第に疼痛や麻痺・筋力減退・赤褐色尿などの症状が発現します。
> 使用上の注意の改訂指示 > 厚生労働省通達
【医薬品名】パロキセチン塩酸塩水和物
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措置内容 以下のように使用上の注意を改めること。[副作用]の「重大な副作用」の項に
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「横紋筋融解症:
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。」
「汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少:
汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。」 -
を追記する。
- パロキセチン塩酸塩水和物
- Paroxetine Hydrochloride Hydrate
警告
禁忌
(次の患者には投与しないこと)- 1.
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.
- MAO阻害剤を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者(「相互作用」及び「重大な副作用」の項参照)
- 3.
- ピモジドを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能又は効果
効能又は効果に関連する使用上の注意
- 1.抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。(「警告」及び「その他の注意」の項参照)
- 2.社会不安障害の診断は、DSM-IV※に基づき慎重に実施し、診断基準を満たす場合にのみ投与すること。
- ※DSM-IV:American Psychiatric Association(米国精神医学会)のDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,4th edition(DSM-IV精神疾患の診断・統計マニュアル)
用法及び用量
- うつ病・うつ状態
- 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして20~40mgを経口投与する。投与は1回10~20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減する。
- パニック障害
- 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして30mgを経口投与する。投与は1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日30mgを超えない範囲で適宜増減する。
- 強迫性障害
- 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして40mgを経口投与する。投与は1回20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日50mgを超えない範囲で適宜増減する。
- 社会不安障害
- 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして20mgを経口投与する。投与は1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減する。
用法及び用量に関連する使用上の注意
- 本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら調節すること。なお、肝障害及び高度の腎障害のある患者では、血中濃度が上昇することがあるので特に注意すること。(「薬物動態」の項参照)
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)- 1.躁うつ病患者[躁転、自殺企図があらわれることがある。]
- 2.自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者[自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。]
- 3.脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者[精神症状を増悪させることがある。]
- 4.衝動性が高い併存障害を有する患者[精神症状を増悪させることがある。]
- 5.てんかんの既往歴のある患者[てんかん発作があらわれることがある。]
- 6.緑内障のある患者[散瞳があらわれることがある。]
- 7.抗精神病剤を投与中の患者[悪性症候群があらわれるおそれがある。](「相互作用」の項参照)
- 8.高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 9.出血の危険性を高める薬剤を併用している患者、出血傾向又は出血性素因のある患者[皮膚及び粘膜出血(胃腸出血等)が報告されている。](「相互作用」の項参照)
~青森から鍼灸治療の意識改革を~
- Paroxetine Hydrochloride Hydrate