世間一般で言われている、
所謂、日本の医療の核を担っているのは
対処療法的治療手段が横行している
「現代医学」と言われる医療機関です。
我々の所に足を運ぶ患者の大半は、
往々にして様々な治療手段を試行されても
改善の兆しが見られぬ状態を患者自身でも把握してからとなり、
そのような段階まで我慢してきた身体は相応に重症化しているのは言うまでもありません。
臨床の場に於いては、化学物質を用いる事なく
患者自身の生態機構にて治癒まで引き上げる鍼灸治療程に
ナチュラルな治療手段は無いと実感している次第であり、
それと同時に私自身も「鍼灸師脳」として
患者への身体観を治療という場で落とし込めている状況に対して嬉しく思っております。
私は鍼灸師という立場の人間である以上、
患者側としての視点では鍼灸治療という存在を見れませんが、
受療患者からは鍼灸治療のイメージに対して非受療患者群の動向を聞く事ができ、
私自身非常に勉強させて頂いております。
受療されるもされないも、
全ては患者側の自由である以上、
私自ら「治療院に来てね
」と言う事はありませんが、
」と言う事はありませんが、既存患者が鍼灸治療を知人友人に勧めて頂き、
初めて鍼灸を受療されるケースも多く御座います。
パーセンテージとしては、当院のような玄人患者向けな運鍼である以上、
既に鍼灸治療を何処かで受療された事があるという場合に関しては
鍼灸の良さを再認識して頂いているようで、自身の励みにもなっております。
沢山の方々に鍼の治療効果を実感して頂きたいと思っているのですが、
如何せん思惑通りと行かぬ現状に地団駄している状態となり、
先程も申し上げた通り、当院に来院される患者群は
「既に鍼灸を知っている」群が多くを占めております。
一つだけ申し上げられる事としては、
一度何処かの鍼灸院に恐る恐る行き、
全く効果が無かった場合は、鍼灸そのものを敬遠するようになります。
それでも尚、再度鍼灸の門を叩いてくれる患者群に関しては敬意を表します。
少し離れた地に当院の看板を立てました。
以前より私の事を知っている人間であれば、
集患目的では無い事が分かると思います。ブログへ誘導する事が目的であり、
このブログ自体が集患とは掛け離れた内容である以上、どれだけの来院があるかは分かりませんが、
当ブログをご覧になって頂き、
現行の整形外科的理論と、
現代科学及び生理学との大きな矛盾に気付いて頂き、
一人でも多くの痛みやシビレに苦しむ患者が、
過去数十年間に渡り間違えていた「痛み医療」に対して気付いてもらえれば
これ以上に幸せな事はありません。
まぁ幾ら言っても治らぬ現代医学的視点から派生している
理論に食いついている患者は放っておきます。
覚悟無き患者を相手にするようなお人好しではありません。
治りたくない人間は情報を遮断し、
常に目を背けておけば良いだけの事です。
本当に助かりたい人間は周辺地域の在住問わず、
電話や手紙を送ってきます。
気付きを得た人間は常に模索し行動を起こし治癒に至っております。
結局は治りたいか治りたくないか、自身の身体に対して適当か適当でないかの差はココなのです。
自身で行動を起こしているか否かで全ての勝敗がつきます。
何から何まで上げ膳据え膳で情報を提供する気はこの場ではありませんが、
来院頂いた患者には気付きを得て頂けるよう、治療を以ってお伝えしております。
鍼は効きます。
手技療法とは異なり、
患部へ驚異的な侵襲力にて発生し得る
器質的変性を容易に行える治療手段は鍼以外にありません。
但し、治効理論を述べる事なく、
痛い所に刺すだけの接骨鍼が蔓延している以上、
鍼の価値も随分と落ちているようで、
辛いところではあります。
何故鍼でなければいけないのか。
ここに鍼灸業界の将来が掛かっています。
しかし、それ程までに鍼は適当に刺しても何となくの効果は出る位に強いのです。
但し、それでは鍼灸がオーバーグラウンドに登り詰める事はありません。
スタンダードのラインが低すぎる治療手段なんて、近い内に消滅するに決まっています。
そして、それが現行の鍼灸業界です。
一般的な未受療患者がイメージする
「鍼って痛そう」「鍼って恐そう」以前に、
「鍼って効かない」という観念を打破出来ぬ以上、
巷で行っている、ヒアルロン酸を注射したり、
牽引したり、電気を掛けたり、無資格マッサが「コッテマスネー」と
言っているのと何ら価値は変わりません。
価値が同じなのであれば、どんな人間だって、
勿論私だってローコストで済む手段を選びます。
車に同じガソリンを入れるんだったら安いガソリンスタンドを探します。
治療にはお金が掛かります。お金が掛かるなら安いほうが良い。
決め付けられては非常に悲しい事です。
余談ですが、鍼灸治療で保険を取り扱う際には医師の同意書か診断書が必要となります。
不正請求に加担している事になります。簡単に言えば、整骨院に来院している事にして
鍼を打つという行為ですね。振り替え請求も水増し請求も別に珍しいモンではありませんが、
院内に「保険者から保険請求に関して問い合わせがありましたら、当院にご連絡下さい」的な
内容が書かれている張り紙のある院は大抵クロでっせ
幸いな事に、院前には目立つ看板を出していない為、
当院を受療される患者の多くはブログをご覧になってから来院されます。
その為に、事前知識を備えている患者が大半の為、
鍼灸に対して理解ある多くの患者と巡り合っており、本当に感謝しています。
但し、それだけではいけない事は重々承知の上です。
潜在的に痛み痺れに悩む患者はゴマンとおります。
ネット環境を有しない患者だって沢山いる訳です。
鍼灸は口コミだと言われても、
未受療患者が受療される覚悟が無ければ
元も子もありませんし、
整形の対応に疑問視しつつも、
他の治療手段を知らぬ患者層もいるでしょう。
情報を得る手段が無ければ、一生目の前の整形に通い続ける事にもなりかねません。
いつか治るいつか治ると１～２年掛かって治ったとしても、それは単なる自然治癒です。
絶対的に観血的治療を施さねばならぬ怪我以外、
整形外科領域で１～２年間も「様子見」させた結果、
治癒に至った事象は単なる時間薬によるものです。
「治る」とはどういう事か。「治療」とはどういう事か。
先ずは１～２年程の期間を以って観察していきたいと思います。
散々整形の愚痴を垂れながら来院される患者を見ている以上、
青森秋田問わず、患者自身が一番分かっているようですけどね。
何をするにも人任せの人生こそ勿体無い時間の使い方はないです。
目と耳は他人から情報が入るのを待っているだけの器官ではありません。
鍼は本当に良いものです。皆様が良い治療院に巡り合えるよう祈っております。
～青森から鍼灸治療の意識改革を～