患者からの希望もあっての事なのですが、大方の患者は当ブログをご覧になってから来られる為に、
ある程度の事前知識を得られている状態の為に術前術後の説明も早く終わるのですが、
紹介で来られた患者群や、ブログを知らない患者群もいる為に、
鍼灸治療を受療される為の事前知識を幾つかまとめておきました。
鍼灸治療は副作用が無いとかと述べている所もありますが、
鍼灸治療は身体内部へ針を入れる侵襲行為にて成り立つ治療手段である以上、副作用はあります。
極力抑えていきたくは思いますが、作用があれば反作用が成立する原理をご理解頂きたく思います。
どの時代に、東洋医学~漢方は副作用が無いとか、そんな戯けた擦り込みをした人間が
現れたのかは知りませんが、あるものはあります。
但し、副作用が出やすい人と出にくい人というのは存在します。
取り急ぎまとめた内容なので、今後は分かり易く修正したり加筆したりするかもしれませんが、
まとまり次第、初受療の患者にはプリントアウトしてお渡しするか、
必要事項だけ別紙にまとめて個々人にお渡ししようと思います。
下記の青字内にて、精神薬やステロイドの肩を持つかのような書き方をしているかもしれませんが、
全てはマイナス判定の大きな材料となります。逆を言えば、下記の条件が揃っていない方は、
鍼灸治療を受ける事もない健康な身体とも言えますが(苦笑)
文字に起こせば何やら怖くなる人もいるかもしれませんが、早い話が、
治療後に身体がダルくなったり頭がボーっとする可能性があるよって話ですので、気軽にどうぞ
鍼灸治療は世界各国で導入され様々な考え方の下、研究~臨床が行われております。
現代医療が標榜している病態理論から刺鍼点を考察する現代医学的観点を持つ一派、
この2大派閥が大本となり、更に術者側の観点は枝分かれしております。
皆様が見慣れている整形外科や内科(所謂、医科)に関しては、治療を行うにあたってのガイドラインが
存在し、多くは保険病名に基づいた上で、全国的に一律の治療が受けられます。
術者側の病態把握が僅かでも異なれば、各種医療機関で告げられた診断名に対しての解釈の差異、
術前術後の説明、症状の変化、改善度合いは異なります。且つ、目的に応じた刺鍼が施される為に、
体内へ侵入される鍼の深さ、鍼の太さも異なってきます。
当院に於ける鍼灸治療の位置付けと致しましては、ステンレスの使い捨て鍼を用い、
患者の身体へ鍼を侵入させる事で、患部及び原因部位へ微小な炎症を引き起こし、
筋弛緩を促す栄養源となる動脈血流の強制流入により、
身体の賦活化、免疫向上、症状の消失を目的とします。
本来であれば病態は個々人により全て異なる為に、この文面が全てとはなりませんし、
受療される方々へは口頭でお伝えしている内容ともなるのですが、
鍼灸治療をこれから受療される方、初めて受療される方々の為に
安心した治療と、安心した治療後の生活を送って頂きたく思い、
概要では御座いますが文字に書き起こした次第です。
※下記の内容は全てではありません。現場に於いては更に細かく説明をする場合もあります。
1)当院は、整形外科領域に於ける、器質的異常と発痛原因の相関関係は無いものと考えております
例・椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 分離・すべり症 腱板断裂等々
2)精神科領域に於ける薬物使用患者、及び、過去に精神科領域の薬物を使用していた患者、
各種栄養の欠乏状態を呈している患者、各種栄養の欠乏状態を呈していた患者は
治療後に以下の症状が引き起こされる可能性が高まりますので留意頂きたく思います。
もしくは減薬中、及び断薬間もない頃に関しては、薬の反応により、
脳の神経伝達物質が不全状態に陥っています。主に、減薬中、断薬間もない方に関しては、
B 外用薬、内服薬問わず、ステロイドを使用している患者(主に過去に使用していた患者群)に
関しては、副腎皮質から分泌される糖質コルチコイド(抗炎症ホルモン)の分泌量が健常者よりも
少なくなっている為に、鍼灸治療で生じる微小な炎症を通常よりも抑制し難い身体環境です。
この事により、通常は2~3日で収束する鍼灸治療による炎症反応~治癒過程が、
延長される可能性もあります。
3) 上述した2)のA及びBに関連する内容ともなりますが、
薬物の使用の有無に関わらず、受療日の体調、年齢、体力、症状の発症範囲、症状の度合い、
日常的に高緊張状態に曝されている方、日常的に糖質摂取の多い方、アルコール摂取量の多い方に
関しては、治療後に身体がダルイ、頭がボーっとする、フワフワする、鍼を打った箇所が引っ張られる
感覚に数日苛まれる可能性が高まります。但し、数日でこれらの反応は全て収まります。
4)過去から現在に掛けて、強圧による指圧やマッサージを受け続けてこられた方、
筋線維の微小な断裂~血腫形成が頻繁に繰り返され、筋肉の柔軟性が失われ、
各種当該関節~各種当該筋肉の伸張短縮の状態が不全状態に陥った結果、
疼痛を生じている方の刺鍼箇所は通常よりも増える可能性があります。
他、手術にて身体にメスが入り、表層~深層の軟部組織に癒着を生じている方、
廃用性筋萎縮も該当します。及び、鎮痛剤の長期服用により疼痛を免れていた方、
上述の2)と3)との兼ね合いも見ながら、刺激過多にならぬよう当院でも留意致します。
【電話】 0173-74-9045 又は 050-1088-2488
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