藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

無駄を排除する考え方


細々と細切れに書いていこうと思います。
各論的内容に関しては聞かれれば個別に答えますし、知りたければ過去記事でも見てください。
過去記事のほうが熱を上げて書いていたでしょうから、色々とヒントは沢山載せています。
 
前項の流れからとはなりますが、無駄を無駄と分かるまでは多くの時間とお金と心身の体力が必要になります。
更に、患者周辺の理解力、認知力、認知の度合い等々により、大きく左右されてきます。
私がブログ上で毎回同じような事を書き続けているのは、どのように書いたらご覧になっている方が
気付いてくれるかであり、実際の現場に於いては、初めの1~2回しか、このような事は言いません。
 
治療の度に私が何度伝えても、患者本人が情報を家に持ち帰って精査、精読して納得せぬ限り、
顔を洗って、歯を磨くが如く、日常生活に取り込まれた薬や砂糖を抜いていく事は出来ないでしょう。
良くなりたいという人間にはバックアップしますが、適当な人間にバックアップする事は当然ありません。
術者と患者と言う関係すらも私は嫌いなので、あくまで私は私という人間で対峙しております。
 
「他のところでは(整形外科や鍼灸整骨院)揉んで鍼を打った後に湿布を貼ってくれるのだが」
という一コマが先日ありましたので、ふと考える事がありましたが、皆が皆ではないでしょうけど、
湿布を出される(貼ってもらう)と、どうやらサッパリするらしい。
 
揉みや鍼と湿布の作用は対極する理屈は以前も書きましたので各論的な内容は省略しますが、
患者の意識下に於いては、手を尽くしてくれればくれる程に良いらしい。
 
それは、湿布に限った話ではありません。
私は患者の事を「患者」と書いていますが、何処かの院では「患者様」と書いています。
ベルトコンベア式にウォーターベッドに乗せて、牽引して電気掛けて揉んで湿布を出して終わる所もあれば、
鍼を打って終わりのところもあります。且つ、私は原発しか追わない為に、
傍から見れば蔑ろにしていると見られてもおかしくない位、発痛箇所は軽く聞いて触る程度です。
治療形態しか取らなければ、鍼だけで充分なのです。鍼だけ持っていれば何処でも行けるのは強みであり、
逆の見方をすれば、牽引も電気も湿布も要らない訳です。本当に必要だった場合はアイシングを
勧めますし、家に帰る途中で湿布位は買って帰れというスタンスです。
 
要る物は要る、要らない物は要らないと分別した結果、私は鍼だけあれば良くなりました。
厳密に言えば、超音波治療器を用いる事もありますが、あくまで補助的な物です。
という訳で、私自身の周辺を考えただけでの結果が鍼だけで充分という結論は既に出ています。
知ってか知らずか知らなくても良い事かもしれませんが、電気や牽引等の物療や湿布は加点されます。
経営上、やればやるほど金になります。更に、通院の水増しや振り替え請求なんてやろうと思えば幾らでも。
 
余談ですが、知り合いからブログに載せてと言われたので添付します。
不正請求に加担するか否かの話は置いといて、理屈に合わない治療を受けて、
治癒遅延を招く結果にならなければ私はそれで良いです。

 ■整骨院不正請求情報ポスト■
 
http://www.geocities.jp/fuseisei9dame/
 
★是非、以下に該当する情報がある方は、↓のサイトのメールから情報提供をお願いします。

1:肩こり、腰痛などの生活習慣症状で健康保険を使えた方

2:医師の同意書が無いのに、マッサージ、鍼・灸の施術で保険を使えた方

3:通院回数が実際よりも多く保険請求されていた方(願:写真添付)

4:マッサージ、整体・カイロの回数券/定期券を使って健康保険も使っている方

5:その他、無免許者による施術、健康被害、違法看板等に関わる話がある方

など。

私にとっては整骨院の不正請求の問題よりも薬漬けの話に興味があるので、
薬漬けの話をしようと思うのですが、上述した湿布を貼るか貼らないかという話の延長線上に、
精神薬の薬漬け、若しくはステロイド漬けが位置づけられていると私は考えております。
単なる鎮痛剤であったとしても、明確な依存性の作用は無くとも、患者思考によっては、
痛みが止まる事によって得られる幸福感から、薬が切れて痛みが始まれば
また薬を飲むというスパイラルは、1つの依存とも言えるものです。
 
日本では相互作用を無視した多剤処方が一般的であり、2種類飲んでいるから2倍の薬害どころか、
10倍にも20倍にも膨れ上がる害に対し、随分と軽視されている現状があります。
且つ、知ってか知らずか、副作用を副作用と認めない、
離脱症状離脱症状を認めない慣わしがあるせいか、
薬はますます増えていくという悪循環に陥っているのも事実であり、
精神科の病床数や入院日数も、日本は群を抜いて世界一です。
 
精神薬という、見えない鎖で首根っこを繋がれた患者群は年々増え続け、
脱出が不可能となっている状況を見るにつけ、最早これほど迄に精神薬の害が表面化した今でも
危険性を感じずに飲んでいるのだとしたら、自分から嵌りに行っているとしか思えません。
但し、世間では精神薬の害を知らない人もいます。
そもそも、精神病というカテゴリーに対しての解釈も異なる人も沢山います。
精神医学の歴史を知らない人はもっと沢山います。
 
気付いた方は、以前に自身が薬害で倒れた方くらいではないでしょうか。
一度でも「知る」事が出来れば、自身で徹底的に勉強します。
そして、要らない物は要らないと判断出来ます。情報を鵜呑みせずに自分で考えるようになります。
それが、現代では欠けている人が圧倒的に多いというのが現状です。
何度も何度も書きますが、実害に遭ってからは遅い時もあるのです。
既に被害に遭われた方々が、多くの声を挙げています。
「あの人はタマタマよ」なんて思考も排除するべきです。
精神薬に対しての自己正当化は、確実に身を滅ぼします。

では、何故これほどまでに薬の危険性が取り沙汰されているにも関わらず、
取り組む人間が少ないのかと言う問題なのですが、簡単に言えば「儲からない」からです。
薬は出せば儲かりますが、薬は抜いても儲かりません。たったそれだけの事です。
更に、薬を抜くという行為や、薬を毒とする見方に対しての社会的評価に関しては、
それほど高くなく、マイナスなイメージで見られる場合もあるでしょう。
「薬を飲めば良くなるよ」という思考が根付いた薬好きな日本人が圧倒的多数の為に、
「薬を飲んだから悪くなった」という現実が受け止められないのでしょう。
 
今でこそ言える事なのですが、とある医師が
新宿のキレイなビルに構えた精神薬問題に取り組むクリニックの開業当初は、
一ヶ月に4人しか患者が来なくて、大赤字を食らい続けていたそうで(苦笑)
それくらい、良くも悪くも患者の意識に於ける「薬」という問題に関しては、根深いものがあるなと思います。
先日、講演会に伺った、自然農の岡本先生も、多くの招待状を配りまくっても、当初は2人しか来なかったと。
虫も食わない野菜を人間が喜んで食べている姿のほうが私は異常だと思うのですけど、如何なものでしょう。
真っ直ぐなキュウリじゃないと、真っ赤なトマトじゃないと、青々としたホウレン草じゃないと
農協も引き取らず、ダンボールにもキレイに詰められず、客も好まないと。
味よりも形、健康よりも見てくれを選ぶ人間がいる限り、この問題は終わりません。
それでも、自然農の素晴らしさを訴え続け、今はホールも一杯に成る程です。

一度取り入れた精神薬も農薬も、脱却するのは大変です。
量が多ければ多いほど、取り入れた年月が長ければ長いほど、死に物狂いで取り組まなければなりません。
それでも尚、無駄だと納得した人間が闘い続けた先には、必ず素晴らしい将来が待っています。

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  ~針治療から病態定義の見直しを~