藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

鍼灸業界の踏ん張りどころか 3


 
2008年11月にヘルニアと坐骨神経痛で入院。
その痛みを「どでかいハンマーで打たれてるくらいの痛み」と表現した鈴木だが、
5年たっても、症状は改善されておらず、針灸、整体、けん引、マッサージなど様々な治療を試みたが、
いまだに、時に台車に乗って移動しなければいけないほど、腰痛に苦しめられ続けている。

ところが最近、一向に改善しない腰痛の要因について、
医師から「ギャグが滑った時のストレスが腰に最もよくない。
身体のことを考えて滑らないようにしてください」と言われたという。
仕事に対するストレスや不安が腰痛の発生に関係しており、
神経細胞である側坐核がストレスを受けると、わずかな痛みでも感じるようになるのだというのだ。


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当ブログ、【整形外科領域】に於ける【椎間板ヘルニアに対しての疑問】シリーズの過去記事を
ご覧になって頂ければ、現行の整形外科によるアプローチが
どれだけ無力であるかが分かるかと存じますが、最終的には上図のように
画像所見初め各種検査にて異常の無い腰痛に関しては「原因不明」とされました。
 
因みに、原因不明も椎間板ヘルニアも脊柱管狭窄症もすべり症も鍼灸適応です。
どちらかと言うと、手術で除去したり固定を行う事が不適切と言い切っても過言ではありません。

その後、下図のようにガイドラインが制定されました。
 
腰痛を抱えた患者がレントゲンやMRI撮影を行い、
椎間板ヘルニアや狭窄等の器質的異常が見られた場合、
それに応じた診断名が告げられ、診断名に応じた治療法が行われ、
ヘルニアや狭窄症、すべり症、分離症等々の
異常の除去や固定を行うも、痛みや痺れの症状に変化が見られない場合、
下図のガイドラインから抜け出せなくなります。
 
且つ、その時の患者の言動に異常が見られた場合、
心療内科や精神科の受診を勧められたり、
見放されるケースは少なくありません。
 
先ずは神経のエントラップメントで痛みとシビレが出る理由を
述べてからガイドライン策定しなさいとと…、この話は振り出しに戻るから今度

 
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そのような折、診断権を持つ立場の人間には大変便利な診断名が出来たり、
大変使い勝手の良い便利な薬の認可が降りたりしているのは、
過去の記事をご覧になって頂ければ分かるかと思います。
但し、全ては患者側にとって有益に働いた事はなく、
あくまで診断権を持つ立場の人間にとって有益で便利な
状況になっている事を患者側も認識しなければならないと思います。

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「推奨」群と「強く推奨」群に関しては、
既に「こっちも分からないんです」と自ら言っているようでもあります。
腰痛患者数を驚異的に引き上げ、メディアに投じ、
研究班班長以下の主観も入り混じる内容に関して、
一般の方々は何の疑問も抱きませんでしたでしょうか。
 
専門的な話は抜きにして、
 
「なんで腰痛ばかりなの?」
 
とですね。ストレスで身体が痛むのなら
腰痛だけでなく小指DIP関節だって良い訳ですね。
んま、それがRSDやFMS等の診断名へと変化していくのでしょうけど
本質は変わりません。
 
はい、巨大な組織に巻き込まれぬようにしないといけないですね。
これは、大いなる医療ビジネスの罠に掛かる可能性があります。
 
そこには何が生まれるでしょうか。
そして患者は何を失うでしょうか。

【整形外科領域】から「椎間板ヘルニアに対しての疑問」シリーズを抜粋しましたので、
改めて復習していきましょう。大いなる疑念が生まれるはずです。
 

幸いな事に「椎間板ヘルニア=痛み」の図式に関しては、
ここ最近、間違えているとテレビ等でも流れ始めた為に
一般の方々への認知も高まりつつあります。
 
しかし、「椎間板ヘルニア=手術」の図式が崩れ始めた今、
各機関は、冒頭の赤字の記事のように転向しつつあります。
これは何を意味しているか分かりますでしょうか。

ストレス?神経細胞側坐核

より一層の慢性腰痛患者を創り上げ、更に追い討ちを掛け、何をしようとしているのでしょうか。
我々は今後、そのような患者と立ち向かわなければならない機会が増えるのです。
 
椎間板ヘルニアだからと、ラブ法で手術をしても症状が変わらずに、術後の傷を背負い、
ロキソニンを齧りながら「どうしたもんかね」と言っている患者は今後少なくなるでしょう。
 
今後はこのような患者群より一層手強い患者群が控えているのは目に見えてます。
幾ら叫んでもまだまだ街頭で拡声器を手にしているようなレベルだとしても、
必ずや気付きを得た患者から少しずつでも快方に引き上げられるよう、
声を挙げ続けなければならないのです。
 
そうでなければ、世界一の日本はますますの独走となるでしょう。
左のグラフを突き抜けて数値化されているのが我が国japanの惨状ですよ。


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リリカはGABA-ベンゾジアゼピン作用を有する
 
欧州連合EU)では、プレガバリンは、部分てんかん神経因性疼痛
全般性不安障害に、ガバペンチンは部分てんかん神経因性疼痛に対し、いずれも第二選択薬剤である。

日本のリリカの申請資料概要には、GABA系への影響がないかのように記載されている。
 
しかし、プレスクリル誌の記事で詳細にレビューされているように、
臨床的に依存・乱用・中毒・離脱症状が出現することは明瞭である。
また、ガバペンチンは、GABA合成増加、遊離促進、ヒト脳中GABA濃度増加、GABAターンオーバー増加、
分解抑制を示し、ガバペンチン離脱性のカタトニアが少量のロラゼパムで完全に消失した。
これらの点から、種々の機序でGABA神経系を促進すると考えられている。
また、電位依存性カルシウムチャネルの補助サブユニツトα.-δ蛋白と高親和性があり、
カルシウムの細胞内流入を阻害する。

Q,
一昨年の年末に手術した椎間板ヘルニアが再び出てきたかもしれません。
医院にてMRIを撮り、現状ではっきりとは出てないが怪しいところはある、と言われました。
そこで、痛みの緩和のためにリリカカプセル25mgが処方されました。1回1錠1日2回の服用です。
それより前はロルカムを処方されてました。

でも、このリリカカプセルを調べてみると、神経痛などに主に使用されるようです。
以前のヘルニアの時も神経痛の注射されたりもしたのですが、全く痛みがとれませんでした。
今回のリリカカプセルもそれほど痛みがとれている感じもなく、副作用らしい強烈な眠気だけが1日残ってます。
ヘルニアとの診断で神経系の薬を投薬するのは一般的なんでしょうか。


A,
私は不適切だと思っていますが、アナタの腰下肢痛を「神経痛」と捉えている整形外科に於いては一般的です。
誰の言う事を信じれば良いのか患者は分からんのだから、取り敢えずは目の前に座っている医師の
意見を聞くしかない状況に成り得るケースも多いでしょう。但し、鵜呑みにするのは危険ですよね。
アナタの大切な身体ですよ

 
 
 青森から鍼灸治療の意識改革を~