藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

腰痛ガイドラインを考える2

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椎間板ヘルニアについて悩んでいます。
私は6年前から腰が痛く、4年前あたりから左足の付け根(裏側)の太ももに痺れたような痛みの症状がでてきました。それから、その症状がでてくる度に湿布を2~3日ほど貼れば治っていました。繰り返しその症状がでているので、心配になり、そのとき名の知れた大きな総合病院に行ったことがありました。レントゲンを撮り診断結果はただの腰痛とのことでした。その時は、湿布を処方されただけで診療は終わりました。
痺れは気になりましたが、医師がそう言うならばなんでもないのかなと思い、
そのままにしておいてしまいました。その後、度々その症状は続いていました。
そして、ここ2週間ぐらい前からまたその痺れがでてきたのですが、
いつもと違いだんだん範囲が広がり左足の付け根(裏側)の太ももからふくらはぎにかけて痛み(ジワーとした鈍い痛みと、左足全体にピリピリとした痛み)と痺れが酷くなるいっぽうで、いつものように湿布を貼っても治りませんでした。あと、左足に若干力が入りにくくなり、これは流石におかしいと思い、先日別の総合病院に行き、そこで検査をした結果、椎間板ヘルニアと診断されました。 医師に痛み止めの飲み薬とブロック注射のどちらがいいかと聞かれ、私は飲み薬にしてもらいましたが、そのとき医師に次回注射をやりましょうねと言われてしまいました。 病院にいってから数日後、左足だけでなく右足太もも(裏側)も痛くなってきました。立っているのも座っているのも辛い状態にです。私に何かアドバイスを下さい。
 
一年ほど前、朝起きると腰にだるい痛みがあり、すべり症と以前医者に言われて腰痛持ちだったので、
いつものだ~と軽く過ごしていました。 しかし痛みがずっと続き右の腰骨だけが痛いのでレントゲンを撮りましたが原因不明でした。それから半年して今度は右のふくらはぎとすねが痛くなり、こちらは常に痛く歩くのが苦痛になりレントゲン、MRI、血液検査をしましたが原因不明。それから3ヶ月たちましたが痛みは全くかわりません。
原因がわからないから医者は運動したらよくなるかも?というのですが。
痛いからと座ってることも出来ず動いてることが多いのですが良くなる感じはないです。
まだ30代なのでこれから歩けなくなるかもと思うと怖いです。
疑われる病名とどんな検査をすればわかるのか、
どんな病院にかかったらよいのか アドバイスをお願いします。

赤字と青字の患者の違いは、MRIで異常の有無の違いだけであり、
症状の本質は全く同じものである事が伺われます。患者によって表現方法は異なるので鵜呑みに
する事は出来ませんし、症状の発症の仕方は千差万別かもしれませんが、
ヘルニアだろうが何だろうが、同じ症状を持つ人は沢山います。
 
本当のヘルニアは「麻痺」であり「痛み」「痺れ」「知覚鈍麻」「筋力低下」はヘルニアや狭窄症の症状では
ありません。写真を撮った時にたまたまヘルニアがあったからヘルニアに原因を求めようとしているだけです。
 
上図の流れを見る場合、
危険信号なし⇒神経症状ありの段階を踏む方々(若しくは「あり」も含まれる)が、
MRIを撮り、ヘルニアだ狭窄症だと振り分けられます。但し、本来の神経症状とはどのような
ものでしょう。これらは、以前も記した通り⇒http://blogs.yahoo.co.jp/anti_white_supremacy/8555862.html
「本当の神経痛というのはウイルスによる侵食や転倒や手術で発症する神経損傷時、
 これに派生するカウザルギー等に限局されるのではないかと思います。」
でしょう。上記赤字に罹った場合、明らかにヘルニアだ狭窄症だなんていうような痺れや痛みとは違う事が
分かるはずです。日内変動を伴う神経痛なんておかしな事象は、患者の話を聞けば直ぐに分かります。
 
そして、写真を撮り、異常所見が無い場合は「原因不明」です。
もう少し、原因不明と言われた腰痛患者を見てみましょう。

原因不明の腰痛・腹痛より病院へ行ってまいりました。
はっきり言って頂いて結構ですので助言お願い致します。
6年前に第五腰椎椎間板ヘルニアの摘出手術を行いました。
その後、慢性腰痛となり、昨年痛みが酷くなった為、その手術を行った病院で診察を受けました、
その際、レントゲン及びMRIでは原因不明と言われ、
納得ができず他の総合病院でもう一度診断を行ったところ、医師の所見では
「手術を行った椎間板が減少しているため痛みが出ているのでしょう」ということでした。
「こればかりはどうすることもできません」ということから諦めて、
なるべく痛みが出ないような生活を送るようにしておりました。

しかし、今年の6月ぐらいから右下腹部が痛みだし、次第に両膝も痛くなりました。
もちろん慢性的な腰痛もあります。
8月の時点では杖をつかないと歩けないほどに痛みがでるようになり、日常生活が困難な状態となりました。

そこで妻からも早く病院へ行くようにとのことから、まず内科で右下腹部の検査を行いました。
血液検査や触診・検尿などの診察の結果、白血球数なども問題は無いので、
虫垂炎や腹膜炎の心配はないとの事でした。
内科の医師より整形外科へ行った方がよいということから、以前手術を行った病院でもう一度検査をしたところ、手術を行った第五腰椎の椎間板が無くなっている、と言われました。
確かに素人目でみても骨と骨の間隔が無いように見えました。
医師は「椎間板がどこかへ行っている」ということなのですが・・・。
つまり、どういうことなのでしょうと疑問に思えました。
痛み止めの注射も無く、薬の処方もなく、そのまま終わりましたが、入院とも手術とも言わず、
結局痛いことは全く解消されず。

経年で椎間板が減少することはよく耳にしますが、私は現在30歳です。
以前は腰痛の原因に「体重が重いから痛い」とか「食事が悪い」とかいろいろ言われたのですが、
昨年より23kg減量しました。
現在、身長173cmで体重56kgです。また体脂肪も平均6%です。
私の憶測ですが、医師は腰痛の原因にこじつけれる要素が無くなった為、何も言わず、
そのまま帰したのでしょうか?
将来「歩行不能」や「耐え難い激痛」が予想されるならそういってもらいたものですが。
また、自分の手に負えないならそういって頂きたいものです。
椎間板がなくなった場合の症状や右下腹部痛の対処方など。
よろしくお願い致します。

そうですね。原因を不明とした場合、振り回されるのは患者であり、患者家族や身内の方々です。
患者は原因を求めています。しかし、今の痛みの原因がヘルニアだ狭窄症だと的外れな診断をされたり
それに伴う手術をされたりで、患者の人生を破壊する可能性がある事も容易に浮かびます。
 
ヘルニアが腰痛の原因だと言われ、手術したにも関わらず腰痛に悩まされ、
各科をたらい回しにされ、急激なダイエットを施行するような状態に追い込まれ、
ダイエットに成功するものの、それでも痛みに悩まされ続け、患者は大変です。
 
この患者に対しては、今後固定術が行われるでしょう。
しかし、それでも尚痛みが出続けていた場合はどうしますか?
失礼ながら、私は固定術を行っても痛み続けると確信しています。
最後の最後には「ストレスです」で片付けられるのが落ちです。
 
このような堂々巡りが結果的に行われるのが現在の医療のガンであると思うのです。
何故なら、上記の赤字の患者に於いて、各科は決定的に大切な部分を見落としているからです。
この見落としが、ガイドライン内では言及されていませんし、作成時の話題にも上がっていない現状が
患者を増加させる要因であると考えています。



3日程前、仕事から帰ってきて、横になりました。
その後1時間程経ち、職場の同僚が、所用で近くのコンビニまで来たので、 そちらに向かう為に起き上がった所、腰に鈍く圧迫されたような痛みを、少しですが、気にしない事は出来ない位感じました。

その後眠りにつき、朝起きると、起き上がるのに痛みをハッキリ感じるようになっていました。
気になっているが故、気持ちの問題なのかもしれませんが、
その日から少しづつ痛みが強くなってる気がします。状況を整理すると。

1、痛みは3日程続いていて、徐々に増してる気がする。

2、圧迫されるような痛みで、最初は腰の右側、骨盤の真上で背骨沿いが患部の様子で、今は左側も同じ辺りが  少し痛み、腰を曲げるのは当たり前ですが、真っ直ぐにしても痛みは増します。

3、今の所、痛みを常に感じているが、日常生活に大きな影響はないが、寝る時は、仰向け、

  うつ伏せでは絶対に眠れず、眠りにつくまで寝姿勢を探す。


血液検査や画像検査各種で原因が分からなかった場合、
上記の患者の痛みの原因をどこに探し当てますか?
初めの1~2行目で患者は既に答えを自分から述べていると私は捉えます。
ここを探らない限り、各科のたらい回しと人生崩壊が始まる可能性が高まります。
 
これに対して、写真ばかりで痛みの原因を探求しようとすると、必ずといって良い程に見落としが発生します。
結果的に依存するのが患者の述べる時系列に沿った痛みの出方ではなく、
写真なのであれば、このガイドラインは全くの無用である事が分かりますね。
 
患者は我々が予測している以上に、治療に大切な事を問診で多く伝えてくれます。
話を聞くだけではなく、どのように解釈するか、どのように噛み砕くかによって
治療は決まると言っても過言ではないでしょう。
 
当たり前ですが、そこが医師としての脳で考察するか
鍼灸師としての脳で考察するかで決定的に異なってくるのでしょう。
 
 青森から鍼灸治療の意識改革を~