藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

行動を起こさぬ患者は蟻地獄に陥る結果となる医療

身内の人間が3~4日前に起き掛けより左脇腹の激痛、及び尿が赤いようだということで、
尿管結石の疑いを持ち、泌尿器科へ受診の際、私が付き添いで総合病院へ車を走らせました。
 
尿検査で血尿の疑いは晴れ、腰椎前部のレントゲン撮影で、結石は見られませんでした。
担当医が身内(以下患者)の体勢を数度変え、上後腸骨棘付近を触った際に激痛を
覚えた為、「これは骨だ」と言い、整形外科への受診を勧められました。
 
その後、整形外科へ向かい、腰椎周辺のレントゲンを前と後ろ、右と左の計4枚を撮影し、
担当医の説明では、骨には全く異常なしと認められました。
その後、打鍵槌を用い、神経学的検査を幾つか始めます。
L3~S1の各反射中枢を診る為だと思いますが、患者は一切反応がありません。
(その前に患者が履いている分厚いタイツと靴下2枚を脱がしてからにしたらと思いましたが、
                         無意味な検査である事がX-rayの段階で出ている為に私は傍観)
 
その後、原因不明ですねという事で、湿布薬と痛み止めを貰い、強制的に2週間後の予約を入れられ退室。
 
絵に描いたような整形外科医の対応に笑いましたが、
今回の患者に限らず多くの患者がこの展開を経験しているでしょう。
恐らく、どこの対応も似たものでしょうから。
 
もしかしたらS1の神経反射を診る際に、体勢を変えたときの患者の
一瞬の反応に担当医が気付いていたら、原発を定められたかもしれません。
若しくは、X-rayにばかり目をやらず、患者の症状の成り立ちを時系列で聞けば原発
特定出来たかもしれないのに、見事にスルーしていたのは残念な気持ちでなりませんでした。
 
アスピリン喘息の有無等々の確認も怠っていたとか突っ込みどこは色々ありましたが取り敢えずはおいといて。
 
恐らく、加療せねば1週間は仕事どころか生活すらままならない位の痛みだったと思います。
通院の為に1時間助手席に座っていただけで、痛みが増大し、1人では立てなくなる位ですから←ここヒント
帰宅後は鍼治療を行い、即座に回復し仕事復帰出来ました。
 
私の住んでいる田舎町の場合、総合病院に行く為には車で最低1時間掛かります。
道の悪い冬場ではもっと掛かるでしょう。そして、検査結果で原因不明と言われ、痛いまま帰宅、
痛いまま時間を過ごし、原因不明と言われた医者に2週間後に会いに行くという
気持ちはどんなものなのでしょう。何一つ明るい状況が見えずに帰路に就く気持ちは辛いと思いますよ。
 
医療(治療)は入り口を間違えると、残念ながらとことん治りません。
それどころか、下手をしたら痛みは増していくばかりです。
違う視点で患者を診たら今回のケースも状況は変わっていたかもしれません。
 
そして、原因不明と答えた医師が、患者に対して薬を処方し成り立つ医療は患者を殺しているのと同じです。
原因不明なのに何で薬を出すのですか?
原因不明なら検査だけで終わらせ、手に負えないと一言伝えたらどうですか?
 
仮に再診時まで良くなっていなかった場合、今度はMRIでも撮る事になるでしょう。
腰が伸びない患者に対して30分も仰向けにさせMRIを撮ったらもっと悪くなりますよ。
もう悪循環しか考えられない状況になりますね。
 
 
 
「今回のテーマは、つら~い「腰痛」
 日本人の8割が一度は経験するといわれています。
 実は、ここに「国民的大誤解」があることがわかってきたんです。
 それはなんと
 「腰痛の85%が原因不明」という事実です。
 さらに、主犯と考えられていた
 椎間板ヘルニアさえ、犯人じゃない!?
 取材を続けると、そんなナゾ多き痛みに、今
 50年に1度という大発見がありました。
 それはなんと「脳」「腰痛」の意外な関係。
 「犬」を飼ったら直った!という意外な治療法や、
 飛び出したヘルニアを、自分で治しちゃう驚きの方法も紹介します。」
 
原因不明だなんて逃げるなよ、ガイドラインを制定したクソ指定医。
治せぬまま原因不明で何年も通院させ、
画像所見に少しでも異常があれば切った貼ったを繰り返し、
ボロボロにさせられた患者の行く末を一度でも見てみろ。
 
患者に迫られ、患者家族に迫られ、この頃には治療を行う現場はとんでもなく壮絶な状況になるんだ。
「診てくれ。」と訪れる患者は当院には少ない。
「治してくれ。」と当院に訪れる患者の言葉の意味と重みを医師は今一度噛み締めるべきだ。
 
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 青森から鍼灸治療の意識改革を~