藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

初動の誤りが招いた騒動


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HPVワクチンの副反応騒動について考えていこうと思います。 
何処かでお会いした方々にもお伝えした内容でもありますし、
過去にHPVワクチンの副反応患者の治療及び追跡をした内容のみである為に、
確実性を持って言える事でもなく、私自身もやはり現時点では副反応の発症機序が
「未だ全てが分からない」という答えしか出す事は出来ません。
明らかに脳損傷の諸症状が出ている為に、
ワクチンの何かがBBBのトランスポーターを抉じ開けて入ったとしか思えませんが。
 
グラクソスミスクライン社のサーバリックス、メルク社のガーダシル、
日本に於いてはサーバリックスを接種している方々が多いようですが、
ガーダシルでも同様の、若しくはサーバリックス以上の副反応を示している患者群もいます。
 
HPVワクチンが甚大な被害を齎した為に、HPVワクチンばかりがクローズアップされてはおりますが、
HPVワクチンに限らず、他のワクチンに関しても、同様な副反応問題は多く存在しており、
諸症状も中枢神経を損傷したかのごとくの患者群は多くいます。
 
先ずはホットロットの問題があります。特定のワクチン製造箇所にて顕著に副反応患者が現れています。
他、ガーダシルに関してはウイルスのRNAやDNAの断片が残存している問題もあります。
 
今回の一番の原因として考えられているのは、サーバリックスの新型アジュバンドとなる「AS04」です。
ガーダシルのアジュバンドは水酸化アルミニウム系であり、比較的古典的なアジュバンドではあるのですが、
害反応を顕著に示した一つの要因として、断片残存ウイルスと結合し、
強い副反応として作用している可能性も示唆されています。
 
サーバリックスとガーダシルではアジュバンドの内容が異なります。
と言う事は、副反応を惹起した原因はアジュバンドでは無い可能性の考え方も出来ます。
サーバリックスは組換え沈降 2 価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(イラクサギンウワバ細胞由来)、
ガーダシルは組換え沈降4 価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)の為に2種とも異なります。
 
何がBBBを抉じ開けてきたかが1つの焦点ともなるのですが、接種後、無症候の患者群も現実としています。
そして、一時的に強い副反応を示した患者であっても、加療せずに治癒した患者群も存在します。
では、接種後に無症候だった人はどのようなタイプだったのかを検証しなければならないのですが、
如何せん、無症候の人のデータは一切無く、他の薬害問題にて生じた患者群から推測するしかありません。

過去にも、何回か当ブログに於いてもHPVワクチンの内容に関しては取り上げた事はありましたが、
日本では、サーバリックスが2008年12月に、ガーダシルが2011年8月に発売となりました。
 
2013年度から定期接種になりました。
杉並区では「入学お祝いワクチン」と題して無料接種となったり、
大々的に「ガンを予防出来る時代」とテレビCMが流れ続けました。
特に2011年の東日本大震災直後からは、ACのCMで目にした方も多かったと思います。

定期接種の措置が取られた為に、対象年齢の患者群は3回接種で数万円の費用が発生する
ワクチンが無料となるという事で、多くの10代半ばの女性が接種を受けました。
中には40代50代の女性や男性、他サーバリックスとガーダシルの2種類を受けた人もいます。
 
HPVワクチンの副反応問題がニュースで取り上げられるようになってきたのは、数ヶ月経ってからの事です。
1回目や2回目の接種では、甚大な副反応を示す事が無かったという事が理由として挙げられます。
サーバリックス(2価ワクチン)初回接種の1か月後に2回目、初回接種の6か月後に3回目を接種。
・ガーダシル(4価ワクチン)初回接種の2か月後に2回目、初回接種の6か月後に3回目を接種。
 
10代半ばの、謂わば未だ未発達な女性であるという年代を理由として(多感な時期という理由)
副反応の諸症状を副反応と認める事が出来なかったという理由。認めなかったという理由。
 
副反応の疑いが掛かった場合だとしても、医療機関側が副反応だと認めると、
事務処理上の問題含め、非常に面倒臭い事になるという事も理由として挙げられるでしょう。
 
そして、製薬会社、製薬会社の担当弁護士、携わった推進派の議員及び医師等々の関係上の問題が、
副反応を副反応として認めてはならない状態に陥ったのも理由としてあるでしょう。
 
上述した詳しい内容に関しては、過去に当ブログに全て書いた内容でもありますので、
漁ってもらえれば良いと思いますが(【藤原航太鍼灸院 HPVワクチン】で検索して下さい。)
私は「治療をする」という立場である以上、副反応発症後の患者群の様々な
医療機関に於ける治療歴を考察しながら、現場でフィードバックしていかなければなりません。
 
私が知る中で、HPVワクチン問わず、ワクチン接種後の顕著な副反応にて
医療機関を受診せずに当院に相談された方は、たった1人だけでした。

では本題に入りますが、今回のHPVワクチンの副反応問題が表面化した時に、
患者側が一番困惑していた理由として、接種後の諸症状の多くが「気のせい」「心因性」で片付けられ、
様々なオピオイド及び非オピオイド、精神薬等々を投与された事も、
症状拡大の1つの原因なのではないかと思われます。
 
そもそもの投与された精神薬が脳を不可逆的に破壊する薬である為に、ワクチン接種の有無に関わらず、
高次脳機能障害を始めとした諸症状や精神症状が惹起されても不思議な事ではありません。
それを患者側が知らなければ長期服用に陥り、連用による耐性から、常用量離脱の問題、
且つ、増量による薬自体の副反応問題、薬によっては奇異反応を示す状態等々ともなり、
今の状態がワクチンなのか薬なのか原因を追究できない状況ともなります。
 
かと言って、今現在何がしかの精神薬を飲んでいるからと、急激に減量及び断薬した場合、
強い禁断症状も伴う為、その知識と理解が患者側、及び医療機関側に無ければ、
更なる悪循環を示す事は目に見えております。前に当ブログの何処かに書いたと思うのですが、
 
数ヶ月の服用で依存は形成され、その後の減量~断薬時には8~9割が禁断症状を大なり小なり経験します。更に、不可逆的損傷を脳に生じていた場合は、後遺症という形で、一生涯に渡り症状が残る可能性もあります。

これはワクチン接種の副反応患者群に限らず、全ての患者にも言える事かもしれませんが、
患者側が知識を付けていない限りは、薬害からは逃れられない状況とも言えます。
 
医者任せ、医者頼りにしていれば簡単に殺されます。
しかも、殺されても殺された事にならないから厄介なのです。
そのような面倒な事に関わりたくなければ、自身や家族の命を守る為に自身が勉強しなければなりません。
自身が医者や専門家じゃなかろうが、免許の有無に関係無く勉強する事は誰だって等しく出来るのです。
 
処方している側の人間が正しいと思っている以上、
患者側が知識を付けて警戒しなければならない事象です。
私が散々、精神医療や精神薬を批判している理由は、精神科や心療内科は勿論、
整形外科や内科でも精神薬で対処しようとする状況である為です。治すどころか患者は壊れていく一方です。

今回の副反応問題としての多くは、脳を損傷した際に発する症状群です。
脳の特定箇所に生じた症状を全患者が発症している訳ではない為に、
患者によっては症状発症の内容も、度合いも全て左右されてはおりますが、
仮にそれらの症状群に対して既存の病名を付けたところで、どうしようもないという現実もあります。
 
患者は副作用の諸症状に病名を付けられたところで治る訳でもありませんし、
その病名に対して既存の標準的治療を施したところで回復したという事例も数は多くありません。
痛みを抑える事は可能だったかもしれませんし、動きを鎮静させる事も可能だったかもしれませんが、
それは、「治る」という観点からは程遠い状況である事は、私以上に患者群が理解していると思います。
 
それがSLE、FMS、CFS、APS、RLS、ASIA、CRPSでもなんでも。
病名を幾つ付けられようが、その病名や症候群名すらもどうでも良いようなものばかりで、
診断されたところで問題は解決する事はありませんし、薬に薬が盛られていくだけです。
しかも、諸症状の問題が精神薬やステロイド、各種鎮痛剤等々の場合と異なり、
アジュバンドが含有されているワクチンというものは排毒し得るものなのかという懸念もあります。
 
幾つか調べてみれば、幾つかの排毒という名目での手段は存在しています。
それらを実践し、効果を上げている方々もいるようです。
勿論、そのような方々は食生活にも細心の注意を払われている為に、
その後の身体状態も良好のまま持続されているようです。
あくまで未確認事象ですが、ワクチンの成分が抜けたか否かは別の話として。
 
日本では新型アジュバンドサーバリックスを接種している方々が多い為に、
アジュバンドそのものが体外へ排出される期間という論文も不確定要素が強く、
数年~数十年と開きがあり、接種した方々にとっては1つの覚悟として、
症状は出る出ないにせよ、共存していくという理解も必要になってくる可能性もあります。

鍼師としての立場上で出来うる事は過去の脳障害や脳損傷患者に対して治療を行ってきた
症例を元にした治療内容で治療及び追跡していく事が精一杯の状態ではあり、
それは脳卒中脳損傷等々の患者の過去の症例と照らし合わせながら
(癲癇、アルツハイマー、パーキンソン、ALS、ミトコンドリア病、世間一般の自閉症や一般的な薬漬け患者)
経過を追っている中で、HPVワクチンの副反応患者群に関しては1つの希望の光が見えます。
 
それは、年齢が若いという事です。更に、薬物投与が無い、若しくは極端に少ない場合は
早期段階で相当な回復が見込めるという事です。他疾患や他外傷、他障害に関しても言えますが、
若年層の回復は非常に早く、初期段階から症状の改善が見込めるという点です。
不確定要素の強い内容ですし、全ての副反応患者に対して治療を行った事が無い為に
言えない事も多いのですが、年齢と薬物投与の有無の状況により、
回復速度が大きく左右してくるものと実感しております。
 
しかしながら、1つの懸念が、先ほども記述した「心因性」「気のせい」で精神薬を長期服用していた場合、
当院の治療理念にも記述している内容が起こり得る可能性も高く、
且つ治療期間も長期に及ぶという理解も必要になってくるのかもしれません。

2)精神科領域に於ける薬物使用患者、及び、過去に精神科領域の薬物を使用していた患者、
  各種事情によりステロイド免疫抑制剤含む)を使用している患者、
  各種事情によりステロイド免疫抑制剤含む)を使用していた患者、
  低血糖様症状を呈している患者、低血糖様症状を過去に呈していた患者、
  各種栄養の欠乏状態を呈している患者、各種栄養の欠乏状態を呈していた患者は
  治療後に以下の症状が引き起こされる可能性が高まりますので留意頂きたく思います
 
   A 抗うつ薬抗不安薬睡眠薬、抗てんかん薬、中枢神経刺激薬を現在服用中、
     もしくは減薬中、及び断薬間もない頃に関しては、薬の反応により、
     脳の神経伝達物質が不全状態に陥っています。主に、減薬中、断薬間もない方に関しては、
     鍼灸治療による脳の血流量増大により、一時的に離脱症状を強く発する可能性があります。
 
   B 外用薬、内服薬問わず、ステロイドを使用している患者(主に過去に使用していた患者群)に
     関しては、副腎皮質から分泌される糖質コルチコイド(抗炎症ホルモン)の分泌量が健常者よりも
     少なくなっている為に、鍼灸治療で生じる微小な炎症を通常よりも抑制し難い身体環境です。
     この事により、通常は2~3日で収束する鍼灸治療による炎症反応~治癒過程が、
     延長される可能性もあります。
 
3) 上述した2)のA及びBに関連する内容ともなりますが、
   薬物の使用の有無に関わらず、受療日の体調、年齢、体力、症状の発症範囲、症状の度合い、
   日常的に高緊張状態に曝されている方、日常的に糖質摂取の多い方、アルコール摂取量の多い方に
   関しては、治療後に身体がダルイ、頭がボーっとする、フワフワする、鍼を打った箇所が引っ張られる
   感覚に数日苛まれる可能性が高まります。但し、数日でこれらの反応は全て収まります。

1つの原因を取り去る為にと施した薬物治療が更なる拗れを招き、
脳血流を維持及び確保し得る治療過程に於いて、要らぬ諸問題も発生する可能性が
HPVワクチンの副反応で悩んでいる患者群には訪れる可能性もあります。
その為にも相互理解が非常に重要になってきます。
 
治療する立場として出来る事は、ワクチンの副反応の場合、
他の純粋な筋骨格系疾患とは異なり、抹消及び中枢の循環維持、及び確保にて
患者の自己治癒能力を極限まで高め続ける事により、自然治癒を待つだけしかないというのが
1つの結論ではあるのですが、「治る」という観点から見た場合、一番の策でしょう。
それ以外に「治す」「治る」という方法はありません。
そして、鍼治療だけでは足りません。前項にも書いた通り、食事療法が更に重要になってくるでしょう。
 
ここ最近の騒動を見て、新たにHPVワクチンを打とうと思う人はいないと思います。
改めて書きますが接種の効果を享受する確率は0.007%です。
上っ面のチラシに書かれている16型や18型が数十パーセントなんて事はありません。
GSKが自らデータを掲げて言ってます。この確率を求めてワクチンを打とうとする人は流石にいないでしょう。

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