藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

お利口さん


各論的要素が当初より色濃かった為に、最近は総論的内容が占めています。
純粋な痛みや痺れ、麻痺という症状は、極々シンプルな過程で発生している為に、
上肢も下肢も頚肩部も胸部も背部も腰臀部もカテゴリーを分けて書く必要性を最近は感じません。
行き着く先の説明は全て同じになりますので、興味のある方は
整形外科領域をご覧になって頂ければ全てに応用を利かせられる内容かと思います。
 
それよりも大切な事は、「治癒」という概念を術者と患者の相互間でリンクさせる点です。
この点に関して患者と術者の思考に溝がある限り、停滞期が発生する可能性があります。
 
受傷初期や1~2回の治療で治癒まで引き上げられる症状なら未だしも、
95%以上の来院患者が1~2回の治療で終わる訳がなさそうな状況なのが鍼灸院です。

数年~数十年堪えてきた身体は、堪えてきた也での身体活動を基盤に生活を送ってきました。
数年~数十年の時間を遡る為には、ある程度の治療回数や期間を見る必要性があります。
 
鍼灸治療に来院される患者の圧倒的多数を占める陳旧性の筋骨格系疾患の場合、
鍼治療にて動脈血の強制流入が行われ、一時的に症状消失まで得たとしても、
時間の経過で幾分症状が戻るケースもあります。
 
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皆が皆、上記のようなスケールを追う事はありません。上記は所謂難治例です。
数十年来の症状であったとしても、1~2回の治療でVAS10⇒0~1まで改善され、
日常生活に復帰出来るケースもあります。
この点に関しては、回復過程に於ける患者の周囲の環境も大いに左右されてくるでしょうし、
どれだけ悪化因子を除外した生活を出来たかにも左右されてくるでしょう。
 
純粋な筋骨格症状の場合、治療回数を重ねていく事で症状は軽減~消失します。
これが、薬物の副作用や離脱症状、栄養状態から筋骨格系の症状を呈している場合は
改善までの階段の昇り方が変わってきます。
 
単純な運動器疾患は鍼治療がメインとなり症状の消失を手助けする事が出来ますが、
薬物摂取状況や栄養状態から派生している、若しくは根本的問題が生じている場合、
鍼治療は症状改善に当たり、メインからサブに切り替わると考えています。
それ位、薬物や栄養素が支配する影響力というのは強いものです。
 
根本的原因が薬物や栄養状態の場合、根本的原因に対して患者が対応せぬ限り、症状は抜け切れません。

初診時に記載頂く問診表は当てにならないケースも多く、
治療を重ねていく事で初めて既往を知る事もありますし、暫く経ってから「実は…」的な状況にもなります。
このような事が発生しない為にも、問診表も今後は作り直さなければならないと考えています。
 
初診時に色々確認する理由は、初診時である程度の治癒までの時期を予測する為です。
冒頭でも書いた通り、純粋な運動器疾患から派生している各種症状はシンプルな説明且つ、
症状が成立しています。その為に、後々アレコレと尾を付けてきた場合、
治癒までの予測も大幅に軌道修正しなければならなくなります。
 
それで「治らねーじゃん」となっても、そりゃ困る訳で。
ここ最近は適当な気持ちで来ている方は少ないので助かりますが。
 
完治を目指したいのか。5割改善されれば良いのか。3割改善されれば良いのか。
「何の為に治療を受けているのか」という思考がリンクせぬ限り、中途半端で終わるものです。
まぁ別に良いのですが、この手の患者に関しては、
「あの人は1回で治ったのに俺なんて10回行っても治んなかったぞ」と要らぬ話を振りまくもので、
「あの人」やらとは症状が違うって事を分かってもらう為の最善策を模索中です。
 
その点に関しては、ブログを読んでから来院される方々が一番話しが分かってもらえるので、
外に向けた宣伝は最小限にコツコツやっているのです。
そもそも、鍼灸院なんて看板を立てても患者は来ない所です(笑)
 
ましてや、私は過去の実績等々は一切書かない事をモットーとしています。
純粋に困った人に来てもらいたいし、色眼鏡で見られるのも何か嫌なのです。
 
お利口さんは、現代医学が標榜している治療法や治療理論に対して純粋に身を委ねます。
お利口さんは、現代医学の中でもがき、蟻地獄に陥っている事を自覚出来てません。
お利口さんは、自身の症状は自分の身体が治すものだと考えていません。
お利口さんは、治るか治らないかよりも、権威の有無を重要視します。
お利口さんは、現代医学以外の治療手段に目を向けません。
お利口さんは、医学が健康を担っていると考えています。
お利口さんは、私の言ってる事が分からないようです。
お利口さんは、大人の都合で難儀する事でしょう。
お利口さんは、何で痛みを病と捉えたがるの?

 
「痛み」は「痛み」であり「痛む病気」ではない   http://blogs.yahoo.co.jp/anti_white_supremacy/10187849.html
「痛み」は「痛み」であり「痛む病気」ではない2  http://blogs.yahoo.co.jp/anti_white_supremacy/10196710.html
「痛み」は「痛み」であり「痛む病気」ではない3  http://blogs.yahoo.co.jp/anti_white_supremacy/10204004.html

このブログを読んでいる方々がお利口さんでありませんように。


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  ~針治療から病態定義の見直しを~