今後も僅かに手直しするかもしれませんが、
1)レントゲンやCT,MRIの画像検査、血液検査等々にても症状の原因が究明不可能な場合
2)骨や髄核、腱等々の器質的変異が見られ、医療機関にて治療(手術)を行うも症状が取れない場合
3)薬物治療及び保存治療しか施されず、将来的な展望が見えない場合
4)精神薬の被害に遭われた患者に対してのフォローアップ及び薬物による副作用、離脱症状の軽減
5)低栄養状態、及び、偏食等々より派生した各種症状に対してのフォローアップ
当初より上記5点の患者が多く占めていたのですが、
改めて幾つかに分け、段階的に提示する事で、今現在の自分がどのような状況になっているかを
照らし合わせ、現状の状態を再確認して頂き、当院の考え方をご理解頂ければ幸いです。
1)~5)に掛けて段階を昇る毎に症状は重くなると私は考えております。
結論から言えば、1)~2)程度で受傷時期が早期であれば、患者自身の努力は然程必要なく、
治癒まで引き上げる事は可能かと思われます。
但し、3)~5)の状態に至った場合、ある程度の期間も経っている事も懸念される為に
患者自身の努力も相応に必要になってきます。
特に4)は、根性論だけで達成するには非常に苦しい状態に陥るのは重々承知しておりますが、
治癒という本質を得る為、知る為には、ある程度の覚悟も必要になってくるでしょう。
5)に関しても同様な事が言えますが、結果的に本人がどれだけ納得して実践してもらうかに
左右される為、時として忍耐力が必要に感じる場面にも遭遇するでしょう。
「病は気から」 病を治す為には気持ちも大切ですが、気力も大切になるものです。
細かい話はここではしませんが、大変簡単な内容しか私は提示しません。
但し、その内容と言うものは患者にとって決して都合の良い事ではないでしょう。
サプリや枕売って金取るぜ~とか、そんなんじゃありませんので安心して下さい
サプリなんて買う前に、もっと見直さなければならない点があります。
枕なんて自分の身体状況に合わせてバスタオル畳めば良いだけです。
寧ろ経済的になるでしょう。買い物カゴも軽くなるのではないでしょうか。
私は鍼治療した時しか治療費は頂いてませんので、その辺は心配なく。
(例外的に超音波治療のみという方もいますが)
「治療」と「治癒」の意味を常に考えている当院としては、
「鍼を刺した⇒痛みが消えた」という短絡的な図式で終わる治療は避けたいと思っており、
「何故痛くなったのか」「何故痛み続けるのか」「何故悪化したのか」「何故良化したのか」等々の
「何故」という疑問を双方で紐解きながら、気づきを得て頂けるよう追求し、治療を組み立てています。
本来、鍼灸治療の最も威力を発揮する疾患というのは、純粋な筋骨格系障害です。
若年層のスポーツ系障害は、超早期、超高効率で回復していきます。
勿論、他の年齢層や疾患に対しても早期段階早期治療とは良く言うものですが、
大いに反省しなければならない点かもしれません。
そんなこんなで、純粋な筋骨格系の初期症状的な状態で来院されるケースは極稀で、
様々な治療機関を突破してきたツワモノが集まるのが鍼灸院となってきます。
アチコチ周って来られた患者さん達ですから話も濃く、
私自身も非常に勉強になるのですが、
患者さんにとっては辛くて辛くて仕方ない訳なんですね。
何でここまで重症化するのかと思う時も多くありますが、
様々な角度から重症化の道を歩んだ状況や結果を考察すれば、
政治的や社会的な背景も含め、医療を社会学的視点から見ていくと、
残念ながら8~9割の患者は医原病として捉えても間違いはないと思います。
薬物問題もそうですし、栄養摂取問題もそうでしょう。
不必要な化学物質や添加物等々の摂取が1~2日や1週間程度の短期間ではなく、
数年~数十年と摂取し続け蓄積された果てには内臓器官に問題を叩き付けるでしょうし、
皮膚にも内分泌にも問題を提示してくる事でしょう。そのような身体は回復能力や速度も落ちています。
~医療は病気を創らなければ潤いません~
所謂「病気」という状態まで陥らなくとも、
「何か変」「何かおかしい」「何か痛い」という愁訴に関しても、
今は様々な病名が創られ、やいのやいの言ってますが、
チャンチャラおかしい事は私だけが知って納得するだけではなく、
患者自身も知って納得して頂かなければ前進出来ません。
このような様々な問題を今後も繰り返さない為にも、双方共に日々研鑽し、
知識を高めていなかければならぬ状況である事を強く再認識します。
一番大切なのは疾患を引き起こさないように予防する為の知識を付ける事だと思います。
万が一、自分自身が何らかしらの症状で苦しんだ場合、
疾患や症状に対しての知識の情報を得る事も大切かもしれませんが、足を運ぶ医療機関が 「自身の症状をどのように捉え、どのように治療をしてくれるか」まで情報収集しておかなければ、
病院行って薬飲んだら悪化しただの、牽引したら悪化しただのと拗れていく事になるかもしれません。
A病院に行ったら○○病だけどB病院に行ったら○○病と言われるでしょうし、
内科に行ったら○○病、整形外科に行ったら○○病と、コロコロ変わるものです。
これって行く意味ありますでしょうか。これでは、単なる病名を探して周るだけであり、
治療とリンクしてくる可能性は極々低いものです。
勿論、重篤な病に引き金が入る場合もありますので各種検査は必要です。
しかし、良く分からんみたいな疾患で薬だ何だと言われたら一度は立ち止まり考えるべきです。
それが何の病気かに関しては、過去のブログに答えは書いてますので目を通して頂ければと思います。
たまに電話が来るので先に書いておきますが、
私が手を伸ばせる範囲は社会的に断絶されていない環境下にいる方々です。
例えば精神薬を10種類も20種類も服薬し、副作用なのか常用量依存なのかは分かりませんが、
本当に精神状態がおかしくなり社会性を失われて患者家族に入院させられ、
病院の公衆電話から私のところに家族から電話されても無理なのです。
要は、社会と断絶させられた環境まで陥ってから情報を集めて気づいた時には、
手を伸ばしたくても手を伸ばせない状況になる場合もあるのです。
真の理解と反省は入院させた患者家族からしなければならないという事も必要になります。
何で入院するような事態になったのか。何で入院させたのか。
入院させられた患者に対して患者家族は心底反省しないと、仮に治癒まで引き上げたとしても、
患者の悲しみや怒りは即座に家族に向けられ、また同じ事を繰り返すかもしれません。
そのようにならない為にも、
「治療」と「治癒」の意味を今一度考えていく必要性は大いにあるでしょう。
例えば以前取り上げた患者。
78歳 女性 2007年3月頃より、左胸から腹部の周囲に痛みを感じ内科を受診。
検査上は異常なく内部というより肋間や筋の痛みが主体であった。疼痛部位は肋間神経痛としては
矛盾がみられ範囲が左上半身に及び、原因不明として鎮痛剤などで様子をみたが改善せず、
入院して胸部のコルセットによる固定と安静のみで経過観察となった。だがリハビリも何もしなかった
結果むしろADLは悪化し筋力が低下、内科も異常なしで放置、治療法もないということで退院となり
疼痛による不眠を訴えるたびに薬は増量され以下のような処方内容となった。
ベンザリン(10)1T 1× ロヒプノール(2)1T 1× アモバン(10)1T 1× マイスリー(5)1T 1×
レンドルミン(0.25)1T 1× ロラメット(1)1T 1× ドグマチール(50)3T 3×
ベンザリン(10)1T 1× ロヒプノール(2)1T 1× アモバン(10)1T 1× マイスリー(5)1T 1×
レンドルミン(0.25)1T 1× ロラメット(1)1T 1× ドグマチール(50)3T 3×
>>78歳 女性 2007年3月頃より、左胸から腹部の周囲に痛みを感じ内科を受診。
検査上は異常なく内部というより肋間や筋の痛みが主体であった。
現代医学の欠けた視点が凝集されたような、よくある展開の患者かもしれませんが、
この段階で治癒へ引き上げられなかった為に、後に無意味な治療を介入されるのです。
・鎮痛剤による免疫力の低下問題
・コルセットを巻いた事による筋力低下問題
・コルセットを巻き可動性を失わせた事で派生した症状の問題
・入院した事による社会生活との断絶の問題
・入院及びコルセットにより派生される各種運動機能の低下の問題
・これらの結果、一番の問題となってくる多剤投与問題。
このように陥ってしまうと、
治癒に引き上げるまでには相応の時間が掛かってくるかもしれません。
単に胸と腹が痛くて内科に行っただけなのに、
最期は睡眠薬との闘いで人生を送る事になるかもしれません。
副作用の問題、常用量依存による更なる薬物増量の懸念、
仮に離脱を試みた場合でも、離脱症状と闘えるか分からぬ年齢の為に
何処かで妥協線を引かねばならぬ状況になるかもしれません。
これ以上に悔しい事はないでしょう。
20代 女性
10年程前に不安やうつ状態、不眠で心療内科を受診。その際、リフレックスを主体に治療されており、
別な病院へ受診した際に(他院の精神科)は下記の薬を飲んでいた状態だった。
この量でも眠れず、リウマチ様症状もある。関節も痛いがどこと言わず痛い。
パニックも時々出る。転院先の精神科で以下の投薬内容となる。
今はドーンと落ち込まない。4時間眠れている。少しパニックは増えている。
数日後⇒
最近、パニックが多い。頭が混乱する。気分は落ち込まない。
最近は良く眠れ朝も起きられる。焦燥感が減った。約1ヶ月半で急激に改善した。
痛みは減っているが手首を中心に疼痛は残っている。リリカを併用。75mgから開始。
少し落ち込み気味。食欲なし。よく眠れている。パニックはたまにあるが酷くはない。
働けないので時々罪悪感に襲われる。急に首のリンパ節が腫れた。
数日後⇒
食欲は前よりは出てきた。表情は以前に比べ明るくなった。不眠や痛みが全くない。
頭の中がクリアになっている。今は落ちてもどん底までいかず、途中で止まる。
一ヵ月後⇒
風邪がずっと抜けず、動くのが億劫になった。無気力。
3ヵ月後⇒
痛みはあまりない。気分が沈んでいる。全てがどうでも良いといった感じ。
・アンプリット100mg ・サインバルタ20mg↑・リボトリール2mg・エビリファイ6mg
・ルジオミール25mg・ブロバリン0.4・イソミタール0.2・ベゲタミンA1T・ロヒプノール4mg
・ユーロジン2mg・リリカ75mg・ワッサーV1.0
・ルジオミール25mg・ブロバリン0.4・イソミタール0.2・ベゲタミンA1T・ロヒプノール4mg
・ユーロジン2mg・リリカ75mg・ワッサーV1.0
15日後⇒
ベゲタミンはとても眠くなる。若干沈む感じが減った。今は痛みはなく、こわばりもない。
サインバルタを増量しアンプリットを漸減。ベゲタミンAはベゲタミンBに変更(減量)。
・アンプリット75mg ・サインバルタ40mg ・ベゲタミンB1T他変更なし。
ベゲタミンはとても眠くなる。若干沈む感じが減った。今は痛みはなく、こわばりもない。
サインバルタを増量しアンプリットを漸減。ベゲタミンAはベゲタミンBに変更(減量)。
・アンプリット75mg ・サインバルタ40mg ・ベゲタミンB1T他変更なし。
15日後⇒
サインバルタが40mgになり動けるようになった。今はできないこともなく、何でも早めにできる。
意欲が出てきた。日中は眠いほどではないが、少しボーっとする。気持ちがだいぶ楽になっている。
今は痛みはない。
15日後⇒
ようやく先が見えてきた。今は前向きになれている。
15日後⇒
気分が落ち込む。最近はほとんど動けなくなっている。食欲も減っている。
15日後⇒
ようやく先が見えてきた。今は前向きになれている。
15日後⇒
気分が落ち込む。最近はほとんど動けなくなっている。食欲も減っている。
>>この量でも眠れず、リウマチ様症状もある。関節も痛いがどこと言わず痛い。パニックも時々出る。
という症状の原因が何であるかを考察せず、薬で抑えつけられている状況である事に早期段階で
気づく事が出来れば、転院後、10ヶ月間も増減量を繰り返すも、最終的には良く分からんみたいな
状況にならずに済んだかもしれません。但し、現状の医療の大半は似たようなものかもしれません。
そもそも論として、リウマチ様症状も関節痛もパニックも彼女が原因でなく薬が原因。
患者自身が薬に弄ばれている事に気が付かなければ何時まで経っても抜け出せません。
医師は気づいていません。恐らく医師的には必死に治そうとしているのでしょうが、
治すという意味を履き違えている処方内容です。これでは、ひたすら押し潰そうとしているだけです。
後半になればなるほど薬の力価も強く、種類も多くなっているから離脱するのも困難な状況に陥る。
最初はぎっくり腰から始まった。
「・・・○○さん、手術前より感覚戻ったとか動くようになったとか変化ある?」
ダメな整形外科確定だったが、「トラムセット」を処方してくれるし
モーラステープを贅沢に処方してくれるのでその整形外科に通院を続けていた。
2月末ぐらいには帰宅の電車も辛くなりタクシー帰宅していた。
職場から自宅まで約1万2千円。 交通費が15万円を超えた。
3月に入ると、トラムセットの神的効果も薄くなりつつあり更に歩くのが億劫になってきていた。
3月に入ると、トラムセットの神的効果も薄くなりつつあり更に歩くのが億劫になってきていた。
休みはほぼ寝たきり。
接骨院には気合で通い、バキボキをやってもらっていたが一向に良くなる気配なし。
ついでに足指薬指と小指の感覚が鈍くなってきた。
リリカというクスリは、入院したときに主治医に聞くとかなり効果の高いクスリらしい。
新しい作用機序で神経根に有効なクスリだ。
これが効かないところで、さっさと総合病院にいけばよかった。
杖、歩行器、自力のどれかをえらべ、ということなので杖を選んだ。痛い。2歩でギブアップ。
「車椅子に乗れる?」 と先生に言われたので、 「無理です。腿の裏から激痛が走ります。」
なんのことはない。歩けないのだ。立つだけ。
ところで、この感覚障害になりたてのころは、少し楽しんでいた。 脚をさすると、
厚い毛布の上から触っているような不思議な感覚。足指を触っても触られている感覚がない。
「・・・○○さん、手術前より感覚戻ったとか動くようになったとか変化ある?」
「いや、特に変わったところはないです。」 「痛くなくなっただけ?」 「ええ。 そうっすね。」
曇る表情。 それってマズイのか? 「今日の午後、もう一回くるね」 と言って去っていった。
ギックリ腰をした時点で上手く休養を取得していれば状況は変わっていたかもしれません。
「薬を飲む=治療行為」ではなく、「薬を飲む=対処療法」という捉え方で強く意志を持ち、
しかと休養を取れば自然治癒した可能性もあります。
多くの方々は「鎮痛剤を飲む=対処療法」だとは知っていると思います。
但し、痛みが強すぎると「鎮痛剤を飲む=治療」と捉える傾向にあるのかもしれません。
薬で痛みが消えているから治ったのだという一時的な誤認が、生活環境を整える余地を無くし、
何時の日か薬の耐性が付き、気づいた時には重症化した例です。
そして一番の問題は「椎間板ヘルニア=痛み痺れ」と擦り込まれた結果、
その後の展開も言わずもがな的な状況に陥っています。
もう一点簡単な事例を挙げれば
このようなベッドで長時間(長期間)ヘッドアップした状態でいたら脛が痛くなってきました。
患者はその旨を伝えたら脛にモーラステープを貼られましたが全く変わりません。
写真を撮ったら腰部脊柱管狭窄症ですと言われ、手術するも良くならないと言う展開です。
そりゃ当たり前です。脛の痛みも狭窄症も結果であり原因ではありません。
こんなんじゃ何時まで経っても良くなりません。
医療機関は儲かりますが、患者にとっては金は取られるわ身体に傷は残るわ
終いには精神科に行って薬漬けになるわで悪循環です。
でも、この手の流れを持つ高齢患者は圧倒的に多い。
そうならないようにする為の予防知識や回避能力を備える事が現代では必要なのです。
「僕の足の痛み、写真撮ったらヘルニアだったよ、やっぱりね」という知識や、
「2週間落ち込んだからDSM‐Ⅴに沿えば「うつ病」だね、病院に行こう」という知識は予防知識ではありません。
それは医療が創り上げた誤認的要素やビジネス的要素から派生された情報であり、
知ってて損はないかもしれませんが、知識としては価値のあるものではなく、
寧ろ自らドツボに嵌りに行く知識や情報になるかもしれません。
今一度、治療と治癒の意味を相互に理解し、確立していく必要性があります。
【予約制】 0173-74-9045 又は 050-1088-2488
(繋がらない場合は090-3983-1921)
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