藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

チッポケなラムネみたいなもの


観血的治療や薬物治療の必要性を調べていると、
医療者側も患者側も治療という行為に対しての思考が
下記の青字患者の様な考え方が圧倒的多数なのかもしれないことを実感しています。
 
真偽は問わずマジョリティの意見に対して事実的要素の高い反論を唱える
医師、治療家、企業、NPO法人、団体、個人問わず、風当たりの強い時はあるかもしれません。
そのような中、前項でも書きましたが私達の話に目を向ける一般の方々は着実に増えています。
 
早い話が、私達の話がマジョリティになってしまえば良いだけの話です。
そうすれば、今現在行われている精神医学の治療内容や、
精神保健の在り方も変革してくるでしょう。
 
整形領域に於ける問題点も過去のものとなります。
椎間板ヘルニアで足腰が痛くて…」「え、その考えは古いのよ」という会話が
一般の方々でもスタンダードになれば、話はあっという間に拡散されていきます。
 
鍼灸治療を行う事で患者の体内で派生する事実は事実であり、
そのような事実はマジョリティもマイノリティも関係ない世界で起きているのです。
 
過去に数十~数百万円と治療費に支払うも治療されていないと気づいた方。
単に薬物にコントロールされていたと気づいた方。
矛盾だらけの理論で手術を行うも全く治らなかった方。
根拠の無い健康食品を散々飲んで全く効かないと気づいた方。
 
このような方々が立腹される気持ちは分からないでもないですが、グッと堪え、
高い勉強代だったと思えば今後の人生を過ごす上での取捨選択も容易となり、
様々な面に於いて有意義に健康的に過ごせると思います。

今は副作用の問題に関して、バックアップしてくれる機関も存在します。
一度目を通して見るのも良いかもしれません。
 
医薬品副作用被害救済制度→http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/index.html

今の医学の大半は対処療法です。
私は精神医学を否定していますが、薬の効果に対しては否定していません。
良くも悪くも薬を飲むことで作用(反応)は起こります。
薬を飲めば痛みは取れるし、眠れるし、落ち着くし、気分も高まるでしょう。
但し、本当に薬を飲む必要性のある人間は、実際にどれ位なのかと常に疑問は持っています。
 
そして、ひょんな思いで薬を飲み始めた事による弊害を考えると、
感染症予防やガンの末期時の疼痛コントロール救急救命時のケース以外で、
薬を飲むという行為に対して、やはり複雑な思いになります。
特に精神科系(睡眠薬含む)の薬は依存性が高いものです。
 
チッポケなラムネみたいなものを止められなくなる悩みや苦しみ、
ラムネみたいなものに人生をコントロールされている現実から苦しむことなく過ごす為には、
初めから飲まない事。そして、気づいたら早期段階で離脱を試みる事が大切かと思います。
但し、薬から離脱する時は非常に苦しい離脱症状に悩まされるかもしれません。
それが、これらの薬の恐ろしいところです。
 


ベンゾジアゼピン系の薬物に対しての各国の捉え方↓


イギリス
医薬品安全性委員会→ベンゾジアゼピンは、短期間の軽減(2~4週間のみ)に適用される。
ベンゾジアゼピンはうつを引き起こしたり悪化させ、また自殺の危険性を高める。
国民保健サービス→ 2~4週以上の処方について認可しない。


カナダ
保健省・薬物利用評価助言委員会(DUEAC)の勧告:
ベンゾジアゼピンの長期的処方にはリスクが存在する。
不安、不眠について適切な使用および薬物依存を避けるために、
新規処方は注意深く観察すべきであり、
処方期間は限られるべきである(不安には1~4週、不眠には14日まで)


保健省: 最近では依存性のリスクが知られており、4週間を超えた使用は有害である。


国立衛生委員会: ベンゾジアゼピンの処方は、睡眠薬では最大2週間、
抗不安薬では最大4週間に制限することを推奨する。
保健省の依存性薬物の処方ガイドライン: 全般性不安障害パニック障害
不安障害の第一選択肢は抗うつ薬である。依存性があるため、
ベンゾジアゼピンの処方は非薬物療法など、それ以外の方法全てで治療できない場合のみに
限定されなければならない。処方期間は4週間を目処にしなければならない。
長期間の治療は避けなければならない。


ベンゾジアゼピン委員会の報告書: ベンゾジアゼピンの処方は通常1ヶ月を超えるべきではない。


国立衛生委員会: ベンゾジアゼピンの日常投与は4週間を超えてはならない。


医薬品局: 薬物依存を引きこすため、不安の薬物療法ベンゾジアゼピンは避けるべきである。
薬物中毒の可能性があるためベンゾジアゼピンは数週間以上の治療には推奨されない。


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以前も何度か載せたデータですが、各国では規制が敷かれている中、
日本では数年~数十年、若しくは死ぬまで飲むのが当たり前の風潮なのか(SSRISNRI等々もですが)
ベンゾジアゼピンの処方量は群を抜いて1位です。
 
一度薬を飲んでしまった事によって、一生涯薬と契約しなければならない身体になるかもしれません。
薬がなければ生きていけない身体になるかもしれません。元々は単なる不眠や不安症状だったのにです。
 
下記の2人は全て同じ所に帰結します。数ヶ月~数年と精神科へ通院したり、
個人で薬を飲み変えていますが、全く前進出来ていない事が分かりますでしょうか。
目先の体調と睡眠時間に一喜一憂し、現症状に対して薬を切り替えて対処しているだけです。
 
短期的に見た場合、「薬が効いた」と思えるかもしれませんが、
長期的に第三者的視点で観察した場合、
「単に薬に踊らされているだけ」だったと気づいてもらいたいのです。
一時の改善はあっても完治はありません。引いたカードもこれから引くカードも全てジョーカーです。
残念ながら患者が気づかない限り、強い依存性の持つ薬の下、対処療法の罠に落ちていきます。
 
このブログを読まれている方でも、同じような薬を飲んでいる方もいるでしょう。
もしかしたら同じようなスパイラルに陥っている方もいる事でしょう。
彼等彼女等の数ヶ月に渡る状況を読む事で、何らかしらの気づきを得て頂ければ幸いです。
このような方々は当たり前のように沢山います。
何故なら、現代医学の大半が対処療法で終始しているからです。
 
下記の青字患者に投薬されている薬は精神薬が中心かもしれませんが、
降圧薬でもコレステロール低下剤でも、血糖降下剤でも同じ事が言えます。
誤解がないように先に言いますが、中には本当に必要な人もいます。
 
そんな中、「好きな物を飲んで食べていたいから薬を飲んでいるんだよ」という人もいます。
服薬するか否かは個人の勝手なので私はどうこう言いませんが、
中長期的に見た場合、とんでもない事態に巻き込まれる事になるのは目に見えてます。
そして、「好きな物を飲み食いしていたいなら飲んでいたほうが良いよ」と、投与する医師も実際にいます。
 
世の中の医療は健康を目指したいのか不健康を目指したいのか良く分からない状況です。
気づきを得た患者からしか引き上げられない現実も、私自身理解せねばならぬと思っています。
但し、生涯に渡る重篤な後遺症を残す前に、早期段階で気づいてもらいたいと強く願います。 


Aさん 女性 
 
10年程前に不安やうつ状態、不眠で心療内科を受診。その際、リフレックスを主体に治療されており、
別な病院へ受診した際に(他院の精神科)は下記の薬を飲んでいた状態だった。
 
リフレックス45mg ・ソラナックス2.4mg ・ワイパックス3mg ・コントミン50mg ・ロヒプノール2mg
ベンザリン10mg ・ロラメット2mg ・ユーロジン4mg ・レンドルミン0.5mg 他、下剤。
 
この量でも眠れず、リウマチ様症状もある。関節も痛いがどこと言わず痛い。
パニックも時々出る。転院先の精神科で以下の投薬内容となる。

アンプリット50mg ・リボトリール1mg ・ルジオミール25mg ・エビリファイ3ml

投薬後数日間⇒
やる気が起きず不眠も酷い。3時間も眠れない。ブロバリン 0.4イソミタール0.1が追加。
それから数日後、ブロバリンイソミタールで眠れるようになった。
今はドーンと落ち込まない。4時間眠れている。少しパニックは増えている。
 
アンプリット75mg ・リボトリール1mg ・エビリファイ液6cc ・ルジオミール25mg
ブロバリン0.4 ・イソミタール0.2 ・ロヒプノール2mg ・ユーロジン2mg
 
最近、パニックが多い。頭が混乱する。気分は落ち込まない。
アンプリット100mgに増量。・リボトリール2mgに増量。他、変更なし
 
最近は良く眠れ朝も起きられる。焦燥感が減った。約1ヶ月半で急激に改善した。
痛みは減っているが手首を中心に疼痛は残っている。リリカを併用。75mgから開始。
 
アンプリット100mg ・リボトリール2mg ・エビリファイ液 6cc ・ルジオミール25mg
ブロバリン0.4 ・イソミタール0.2 ・ロヒプノール4mg ・ユーロジン2mg ・リリカ75mg
 
少し落ち込み気味。食欲なし。よく眠れている。パニックはたまにあるが酷くはない。
働けないので時々罪悪感に襲われる。急に首のリンパ節が腫れた。

数日後⇒
食欲は前よりは出てきた。表情は以前に比べ明るくなった。不眠や痛みが全くない。
頭の中がクリアになっている。今は落ちてもどん底までいかず、途中で止まる。
 
一ヵ月後⇒
風邪がずっと抜けず、動くのが億劫になった。無気力。
 
3ヵ月後⇒
痛みはあまりない。気分が沈んでいる。全てがどうでも良いといった感じ。
眠りも悪い。希死念慮がある。サインバルタとワッサーVを追加。
 
 
15日後⇒
ベゲタミンはとても眠くなる。若干沈む感じが減った。今は痛みはなく、こわばりもない。
サインバルタを増量しアンプリットを漸減。ベゲタミンAベゲタミンBに変更(減量)。

アンプリット75mg ・サインバルタ40mg ・ベゲタミンB1T他変更なし。
 
15日後⇒
サインバルタが40mgになり動けるようになった。今はできないこともなく、何でも早めにできる。
意欲が出てきた。日中は眠いほどではないが、少しボーっとする。気持ちがだいぶ楽になっている。
今は痛みはない。

15日後⇒
ようやく先が見えてきた。今は前向きになれている。

15日後⇒
気分が落ち込む。最近はほとんど動けなくなっている。食欲も減っている。
 
他院へ転院後、初診より約10ヶ月間。


Bさん 男性 


<○月27日>
デパス1mg+ロヒプノール0.5mgでうまく眠れず、 試行錯誤をはじめた。
デパス1mg→セパゾン2mgに変更、目覚めが悪くて体が重い。4時頃中途覚醒
翌日セパゾン1mgに減量。眠りが浅く早朝覚醒あり。目覚め悪い。
セパゾン2mg・セパゾン1mg・デパス1mg・リスミー2mg

<○月30日>
18:30デパス1mg+ロヒプノール0.5mg  19:30就寝  22:30電話で起こされる  
2:00リスミー+ドラール15mg  翌朝 まったく起きられず。体が動かないほで会社を休む。
 
<○月5日>
AM1時マイスリー5mg服用 4時中途覚醒 8時起床 、4-8時浅い眠り夢多い。
起きた後体重い 、ドラールがまだ血中に残ってる感覚。

<○月6日>
PM10時デパス1mg+0時マイスリー5mg服用、4時中途覚醒(一瞬だけ)8時半自然起床、
中途覚醒後すぐ眠れるが浅くて夢多い、効果は10mgでも5mgでも同じ、朝、体は重い。

<○月7日>
PM9時ロヒプノール0.5mg+デパス1mg PM10:30マイスリー5mg  
2:30中途覚醒後浅い眠り続き8時半起床、覚醒時の体はやや重いが支障はない。

<○月8日>
PM11デパス1+ロヒプノール0.5mg+リスミー2mg、中途覚醒なし 8時起床不可8時半強制起床
やはり睡眠時間長い処方、朝、体はやや重いが支障はない(我慢できる)
 
<○月9日>
PM10ドラール15mg+リスミー1mg 、入眠効果強めだったが寝たのはPM11時
朝6時中途覚醒8時半強制起床体重い

<○月10日>
PM10:30リスミー2mg服用、そのまま起き続け  0:30マイスリー5mg服用1時頃寝た 中途覚醒なし
8時強制起床、体重くて起きるのが大変。

<○月12日>
21:00デパス2mg ロヒプノール1mg服用  22:00追加でリスミー1mg服用
映画見て23:30就寝翌9時自然起床 体重い

<○月13日>
AM2時マイスリー5mg AM9時自然起床 体やや軽い

<○月14日>
PM11時半マイスリー5mg・・・最悪 眠りが浅くて一晩中夢ばかり
翌朝8時半強制起床するも体調悪く、会社を休んだ

<○月15日>
PM9時デパス1mg+ロヒプノール0.5mg PM10時リスミー2mg PM11時就寝-AM6時半自然起床。
体やや軽いが起床後軽快まで30分かかった

<○月16日>
16日PM8時半デパス1mg ロヒプノール0.5mg リスミー2mg 9時就寝7時自然起床体やや軽いが
起床後2時間たっても軽いだるさや疲れがある

<○月17日>
PM9時デパス1mg ロヒプノール0.5mg PM10時リスミー2mg
11時まで起きてから就寝、翌7時半自然起床 10分で軽快

<○月18日>
PM10時半までテレビ PM11時就寝 翌6時自然起床 体やや軽い

<○月19日>
PM9時デパス1mg ロヒプノール0.5mg PM10時リスミー2mg 0:30まで起きてた
翌8:30起床 体やや軽い 起床後10分で軽快に動ける

<○月20日>
15-18時昼寝 21時デパス1mg ロヒプノール0.5mg AM1:30マイスリー5mg
2:30頃就寝 9時起床 10分で軽快

<○月21日(休み)>
15時-17時 昼寝 21時デパス1mg ロヒプノール0.5mg 23時マイスリー5mg
7:30覚醒するが起き上がるのは不可 8:30強制起床
 
<○月22日>
9時デパス1mg ロヒプノール0.5mg 10時リスミー2mg
11時就寝7:30自然起床  もう少し寝たい

<○月23日>
9時デパス1mg ロヒプノール0.5mg 10時リスミー2mg
23:30就寝8時強制起床 寝足りない

<○月24日>
22:00デパス1mg ロヒプノール0.5mg マイスリー5mg
23:45就寝7:30自然起床やや体が軽い

<○月25日>
22:00デパス1mg ロヒプノール0.5mg リスミー2mg 0時就寝9:30自然起床

<○月26日>
22:00デパス1mg ロヒプノール0.5mg リスミー2mg
1:00就寝9:30強制起床寝足りない

<○月27日>
9時デパス1mg ロヒプノール0.5mg 10時マイスリー5mg
1時まで眠れず翌日7時強制起床 体調悪く会社休んだ

<○月28日>
22:00デパス1mg ロヒプノール0.5mg リスミー2mg
23:00就寝中と覚醒2回7時強制起床

<○月31日>
21時 デパス1mg ロヒプノール0.5mg 10時マイスリー5mg
12時就寝 7時強制起床  7時間睡眠に少し慣れてきた
 
<○月1日>
22時 デパス1mg ロヒプノール0.5mgのみ 23時就寝9時自然起床-休日 10時間も寝た

<○月2日>
21時デパス1mg ロヒプノール0.5mg 22時リスミー2mg 23時就寝8時自然起床-休日

<○月3日>
薬飲まず→眠れなかった

<○月4日>
21時デパス1mg ロヒプノール0.5mg 22時マイスリー5mg  7時強制起床後10分

<○月5日>
21時デパス1mg ロヒプノール0.5mg 22時リスミー2mg
23時就寝 7時強制起床後10分で軽快に動けた

<○月8日>
薬飲まなかった→全く眠れず

<○月12日>
21時デパス1mg ロヒプノール0.5mg 22時マイスリー5mg
12時就寝 7時起床 比較的体軽く体調上向き
 
<○月13日>
21時デパス1mg ロヒプノール0.5mg 22時リスミー2mg 22時半就寝 7時強制起床
体、非常に重い  体調安定せず

<○月14日>
21時デパス1mg ロヒプノール0.5mg 22時マイスリー5mg 22時半就寝 6時自然起床
比較的体軽いが油断大敵

<○月15日>
眠剤飲まず→まったく眠れなかった

【予約制】 0173-74-9045 (繋がらない場合は090-3983-1921)
【診療時間】 7:00~21:00 時間外対応化(追加費用なし)
【休診日】 なし お盆、正月等々も診療しております
緊急性の低いご相談に関してはメールでも受け付けております。
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