藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

コーヒーブレイク7


<震災関連死>福島1605人…直接死上回る 避難長期化で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131217-00000004-mai-soci                              >>関連死の内訳は、震災後の混乱で適切な治療が受けられなかった人が病状を悪化させたり、
避難生活の中で発病したりした人、心のバランスを崩し、自殺した人などが含まれる  

参考↓
 
東日本大震災から学ぶ薬の取捨選択
 
コーヒーブレイク6
 
PTSDに】薬食審・第一部会 新薬など4剤を審議 承認了承【パキシル
 
抗うつ薬の治験データのメタアナリシス/アレンフランシスインタビュー
 
治療を行う理由とは
 
参考記事
 
パキシル添付文書
>>心のバランスを崩し、自殺した人などが含まれる  
 
このようなニュースを聞くたびに、精神薬の存在が頭を過ぎります。
この手の話をすれば、「薬を飲まないから自殺した」と反論する人もいます。
そして、薬を投与せずに自殺された場合、医師に責任が問われる場合もあるようで、
責任問題を懸念し、精神病薬を投与している医師がいるのも事実なのです。
(仮に患者が自殺した場合、日本の裁判では薬を投与しなかった医師に責任が生じる可能性がある)
 
但し、自殺をした7割弱が精神科への受診歴があり、
薬が投与されているのも見過ごせない点です。
且つ、パキシルを単剤で処方している事例は少なく、
SSRI+ベンゾ等、日本の多くは2~3種類以上の投与も見受けられる為
自殺をしたとしても原因の所在が一層分からなくなるケースもあります。
 
幸い自殺が未遂で終わった方々の話を聞けば、
「精神薬を飲み始めてから自殺をするのが恐くなくなった」との声も多いものです。
 
自殺をするのが恐くないという精神状態は、他害のリスクも高まるものです。
精神薬を飲んだ事で発生した事故や事件は耐えません。
被災地での自殺や事故、事件が加速化しない事を切に願います。
今回は改めてパキシル含むSSRI及び、GSKについて幾つか見ていきましょう。

2009年
 
SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬が社会問題になっている。
これまでの三環系の抗うつ薬と異なり、のどが渇くといった副作用がなく画期的な効果があるとされる。
だが、元気になる患者がいる半面、自殺衝動にかられることが問題となっていた。
さらに、ここへきて他人に危害を加える可能性があるという重大な副作用が判明したのだ。

厚労省医薬食品局安全対策課は5月8日、
SSRIに他人に対して攻撃的になる可能性があることを記した注意書を添付することを決めた。
異例の措置を取ったのは「製薬会社から、この4年半の間にSSRIの服用で42人が
他人に攻撃的になる副作用が認められたと製薬会社を通じて報告があったから」(厚労省安全対策課)という。
国内で100万人以上が服用しているSSRIが認可されたのは約10年前のことだ。
日本で販売されているパキシルルボックス、デブロメールジェイゾロフトのほか、
プロザックゾロフト、セレクサなどがある。

「87年に米国でプロザックの販売がスタートすると、ハッピードラッグと呼ばれ、
性格改善薬としても使用されたいきさつがあります。世界で3500万人以上の人が服用しています」
                                                             (精神科医)
とりわけ、パニック障害の特効薬として広く使用されている。
だが、安易に処方されるようになったため、弊害も目立つようになった。

「副作用の代表はコロンバイン事件です。米コロラド州のコロンバイン高校で高校生2人が銃を乱射し、
生徒13人と教師1人を射殺した。犯人の1人はルボックスの常用者だったのです」
                                                         (前出の精神科医)
日本でも全日空ハイジャック事件の西沢裕司被告が
事件を起こす1年前からSSRIを服用し、犯行時は「躁(そう)と鬱(うつ)の混合状態」にあったという。
さらに、比較的最近起こった重大事件の犯人もまたSSRIを服用していたことが明らかになったのだ。

「06年に川崎市多摩区の団地で起きた小学生投げ落とし事件では、子供好きの犯人がなぜそのような
凶行に及んだのかが焦点となったが、SSRIの服用が判明した。
そのほかにも、京都の塾講師による小学6年の女児殺害事件(05年)、
愛知県の元暴力団員が立て籠もって県警『SAT(特殊急襲部隊)』の隊員を殺害した事件(07年)、
ドン・キホーテ放火事件(04年)、福岡男児殺害事件(08年9月)でも被告がSSRIを服用していた」
                                                       (医療ジャーナリスト)

こうした刑事事件とSSRIの服用との因果関係はすべて明らかになったわけではない。
厚労省安全対策課では「個々の事案を見ると、患者が起こした行動がその人がもともと持っていた気分変動によるものなのか、薬の影響なのか、きっちり結論付けることは難しい」と話す。
だが、重大事件の犯人がこうもこの抗うつ薬を常用していたとなると、偶然とも言い切れない。
 
プラセボ(ニセ薬)とSSRIを使った臨床試験ではSSRIを服用した人が攻撃的になる頻度が
高いことがはっきりする。小児の場合、プラセボの7倍にも達する。
メーカーや厚労省はこの事実を握っているのですから公表すべきです。
日本弁護士連合会では会員弁護士に対して、
重大な刑事事件の被告がSSRIを服用していなかったかどうか、アンケート調査を実施している。
100万人以上の人が心の平穏を託す薬だけに、早急にしかるべき結論を出してもらいたいものだ。


原文: www.opednews.com/articles/Over-Six-Hundred-and-Count-by-Evelyn-Pringle-100305-479.html

"Over Six Hundred and Counting - Paxil Birth Defect Cases"
『すでに600件を超え、さらに増え続けるパキシル出生異常訴訟』

1992年にパキシルが発売されて以来、グラクソ・スミスクライン社(GSK)に対して起こされた
注意義務違反に関する訴訟には3つのタイプがある。出生異常、自殺、そして依存症である。

2009年12月4日のブルームバーグ・ニュースのまとめによると、
約150件の自殺に関する訴訟の平均和解額が二百万ドル、
約300件の自殺未遂が三十万ドルとなっている。
またパキシルが引き起こした依存症に関する三千二百件の訴訟では、
GSK側がそれぞれ五万ドルを支払うことで決着した。またこの巨大製薬企業は、
独占禁止、虚偽行為、陰謀が疑われた裁判で約四億ドルを支払ったと、ブルームバーグは伝えている。

1992年に市場に出てから十億ドル近くをGSKはパキシル訴訟に費やしてきた。
訴訟費用やその他のもめごとを処理した費用として、
2008年度末の年次報告書には四十億ドルが計上されていた。

600件を超える出生異常訴訟の最初の評決となった2009年10月13日の裁判では、
妊娠中のパキシル服用により心臓に三か所の欠陥を持って生まれた
原告側リアム・キルカーちゃんの家族に、賠償金二千五百万ドルが支払われることになった。


フィラデルフィア・ビジネス・トゥデイ紙 (電子版)
2009年 10月13日
http://www.philly.com/philly/business/20091013_Glaxo_must_pay__2_5M_in_Paxil_case.html
"Glaxo must pay $2.5 million in Paxil case"
パキシル訴訟、グラクソ側にUS$ 250万ドルの支払い命令

母親が妊娠中に向精神薬(パキシル)を服用、その後重い心臓疾患を持って生まれた子供にパキシル
副作用が疑われた訴訟で、製造メーカーであるグラクソ・スミスクライン側が適正な試験を行わず、
こうした疾患の原因となりうることを前もって承知していたとする原告側の主張を陪審員が認め、
慰謝料として250万ドルの支払いが要求されました。

これに対し、グラクソ・スミスクライン側は「普通でも3%から5%の確率で出生異常は起こるものだ」と、
陪審員団の評決に対して上訴する構えを見せています。 先ごろ結審した出生異常に関する
ペンシルバニアパキシル裁判での元グラクソ・スミスクライン社員、
ジェーン・ニーマンの宣誓供述書(ビデオに収められた供述のトランスクリプト。一部規制により編集。)
http://www.fileden.com/files/2008/5/6/1899375/Jane%20Nieman.pdf

2001年、「胎児の心臓欠陥により中絶に至った」とするパキシルユーザーからの一通のメール分析の結果、
ラクソには「まず間違いなくこの問題はパキシルに関連している」との役員による
メモが社内ファイルに存在したと供述しています。


Glaxo Is Testing Paxil on 7-Year-Olds Despite Well Known Suicide Risks
ラクソ、自殺リスクのあることで有名なパキシルを7歳の子供に治験中

It was established years ago that Paxil carries a risk of suicide in children and teens, but GlaxoSmithKline (GSK) has for the last 18 months been conducting a study of the antidepressant in kids as young as seven — in Japan. It’s not clear why the company would want to draw more attention to its already controversial pill, but it appears as if GSK might be hoping to see a reduced suicide risk in a small population of users — a result the company could use to cast doubt on the Paxil-equals-teen-suicide meme that dominates discussion of the drug.
パキシルが子供や青少年に自殺リスクのあることが数年前には証明されているにもかかわらず、
グラクソスミスクライン社 (GSK)はわずか7歳の子どをも対象に抗うつ剤としての治験を
ここ18カ月間行っている。日本での話だ。すでに問題のある薬として世間が注目するこの薬剤に、
なぜGSKがさらに注目を引くようなことしているのかは明確ではないが、
治験対象ユーザー数を少なくすることで、自殺リスクの減少、つまり"パキシル=10代の自殺"という
この薬に定着したイメージに疑念を抱かせる結果を出すことを、GSKは願っているのではないだろうか。

GSK didn’t immediately respond to a request for comment. A staffer on GSK’s trials hotline confirmed the study was ongoing, however. The drug carries a “black box” warning on its patient information sheet, warning doctors and consumers that the antidepressant is twice as likely to generate lethal thoughts than a placebo.
GSK側にコメントを要求したが、すぐには返事をもらえなかった。
しかしGSKの治験ホットラインのあるスタッフが確認したところによれば、現在も治験継続中とのことである。
この抗うつ剤の患者向け添付文書には、プラセボとの比較において自殺に関するリスクが増加するとして、
医師や消費者に対して「黒枠警告」がされている。

The trial criteria listed on ClinicalTrials.gov, however, provide an interesting lesson in how managers can carefully design drug trials designed to flatter their products — something good companies don’t do.
しかし、ClinicalTrials.gov の治験基準には、治験責任者が自分たちの製品の試験結果を立派に
見せるために巧妙に治験をデザインする方法につての興味深い知恵が提供されている。
もちろん善良な会社はそんなことは行わないのであるが。

The primary aim of the study is not to find out why Paxil makes some children kill themselves. Rather, it’s yet another efficacy study, which the drug doesn’t need because it was approved years ago — we already know the drug works.
なぜパキシルが子供たちに自殺を引き起こすのか、それを調べることはこの治験の一次目標ではない。
そうではなく、もう何年も前に承認されているわけで、今さら必要のないはずの有効性研究
-この薬剤の作用については、われわれだって知っている- なのだ。

Paxil is being tested against a placebo, so the results won’t be very surprising — even terrible drugs work better than sugar pills.
パキシルプラセボ対照試験も行われているが、その結果は驚くにはあたらないはずだ。
- 質の悪いドラッグですら、プラセボよりも効果があるのだから。

To what degree Paxil triggers suicide is only a secondary aim of the study. If the results suggest a lower suicide risk, expect GSK to play them up. If they’re bad, expect the company to dismiss them in favor of the primary endpoint results.
パキシルがどの程度自殺を引き起こすかは治験の二次目標に過ぎない。
もしも結果が今よりも低い自殺リスクを示唆すれば、GSKは声高にそれを叫ぶであろうし、
悪い結果が出でも主要評価項目を優先して会社がそれを破棄することが考えられる。

About 130 children have been enrolled, according to ClinicalTrials.gov, which puts about 65 patients in each arm. That means the results won’t be too statistically robust — there only need to be two or three outlier results to skew the numbers by several percentage points.
ClinicalTrials.gov [i] によると、130人の子供が登録されているので、
約65人の患者がそれぞれの治療群におかれていることになる。これは統計的にはそれほど頑健とはいえない。結果に2,3の異常値があるだけで、数値に数パーセントの歪みが出るのだから。

グラクソスミスクライン社のゴーストライティング文書』
 -国立衛生研究所は営利目的の研究におけるゴーストライティングをいかに阻止すべきか-

火曜日にニューヨークタイムズ紙が報じたのは、
スミスクライン・ビーチャム社が
マーケティング会社サイエンティフィック・セラピューティック・インフォメーション に、
家庭医向け精神薬理学の教科書をゴーストライティングすることを依頼し、
その後チャールズ・ネメロフとアラン・シャッツバーグが教科書の作者としてサインオフするに至った
経緯であった。最初にこの話に詳細情報を付け加えて肉付けし、ホームページに資料を掲載したのは、
 
連邦政府の「腐敗を暴く」非営利監視調査団体であり、掲載された資料には、
パキシルの販売を10年以上にわたって支えてきたゴーストライティングのことが記されている。
またこの企画には多くの著名な精神科医も関与しており、
今も彼らは多額の補助金国立衛生研究所 (NIH) から受けていることが、
POGOの資料文書では明らかにされている。

POGOが掲載した文書によれば、1993年10月、スミスクライン・ビーチャム社の新しい抗うつ薬
パキシルマーケティングを促進するために、STIがゴーストライティング計画の概要を作成。
STIからの提案は、11月5日~7日、フロリダのパームビーチで開催予定の
スミスクライン社『精神科医顧問委員会』の会合が皮切り。
この時STI はネメロフを委員長に据える予定で、すでに有名精神科医10名をリクルートしており、
さらに10名の追加を約束。顧問委員会の精神科医全員がファーストクラスでフロリダに飛び、
その週末のイベントでは2,500ドル~5,000ドルの支払いが予定されていた。

会合のオープニングセッションでは、
パキシルの「販売促進と教育に使うための情報をどのように作り出すか」
についてネメロフが議論することをSTI が約束。

その後10年間にわたって、スミスクライン・ビーチャム社(現在のグラクソ・スミスクライン社)はSTIに対し、
論説、医学誌記事、そして少なくとも一冊の医学教科書(ネメロフとシャッツバーグが「書いた」とされる
1999年のテキスト)のゴーストライティングに代金を支払った。教科書の原稿を書いたのはSTIの二人、
サリー・レイデン (Sally Laden) とダイアン・コニグリオ (Diane Coniglio) で、スミスクライン・ビーチャム社が
原稿の最終版を承認。シャッツバーグとネメロフは、共に2006年の会計年度以来、
NIHの財源から2330万ドルを支給されている。

また、POGOがフランシス・コリンズ国立衛生研究所所長宛てに送った11月29日付の手紙には、
STIグラクソ・スミスクライン社のために行ったゴーストライティングの詳細も、
以下の例のように述べられている。

○ 2001年、STIのサリー・レイデンの手助けで書かれた"スタディー 329  の論文。
これは、"Journal of the Academy of Child and Adolescent Psychiatry"誌に発表され、
主執筆者のブラウン大学医学校、マーチン・ケラーとその他21名の著名児童精神科医らが、
「この研究は青年期の大うつ病治療におけるSSRIパロキセチンの有効性と安全性を示すエビデンス
提供するものである」と報告。
 
グラクソ・スミスクライン社の内部書類には、
「この研究は[パキシル]が実際には青年期うつ病治療における有効性を示しておらず、
公表が望まれる論文ではない」と認める中で、研究者はこうした結論を導き出していたことになる。
うまくいかなかった研究をゴーストライターが肯定的な研究に変身させ、
その不正な科学論文にアカデミックな精神科医が署名する。
ケラー博士は2006年の会計年度以来700万ドルをNIHの財源から受け取っている。

○ 2002年、STIのサリー・レイデンとさらにもう一人が、エール大学医科大学キンバリー・ヨンカーズの
研究をゴーストライト。レビュー用にSTIが原稿をヨンカーズに送った際には、
医学誌 (Psychopharmacology Bulletin) に論文を提出する前に、ゴーストライティングの関与を示す
証拠を削除することも指示。ヨンカーズ博士は2006年の会計年度以来、
640万ドルをNIHの財源から受け取っている。

○ 2003年、STI のサリー・レイデンがゴーストライトしたひとつの論説(エディトリアル)が
 "Biological Psychiatry" 誌に発表。これはペンシルバニア大学医学部の
精神科学部長ドゥワイト・エバンス (Dwight Evans) と、当時はNIHの職員で
現在はニューヨーク大学マウントサイナイ医学校の主席研究員であるデニス・チャーニーに代わって
ゴーストライティング。エバンスとチャーニーは2006年の会計年度以来、
3060万ドルをNIHの財源から受け取っている。

POGOが掲載したこうした文書資料は、
パキシルマーケティングを支援するために行われた大規模なゴーストライティングの側面を明らかに
するもの。パキシルの販売促進に関与するゴーストライティングの全貌には、
まだまだ多くの話があることは疑うべくもないが、それは今後明らかになるのかもしれない。
しかし、POGOがフランシス・コリンズに宛てた手紙には次のポイントが指摘されている。

著名な専門精神科医がこのようなゴーストライターの書いた論文を自筆のものとしながら、
莫大な補助金をNIHから受け取ることが今現在も続いている。「NIHにポリシーがあれば、
このような習慣を阻止できると思うのが普通の人の考え。科学的完全性を強化するためには、
NIHから補助金をもらう大学などの中心人物にゴーストライティングを禁止することを求める方針を
定めなければならない」と、手紙の筆者であるPOGOのダニエレ・ブライアンとポール・サッカー。

私にもそれが妥当な解決法であるように思える。アカデミックな科学者がゴーストライトされた
論文に自分の名前をサインし、製薬企業がそのゴーストライティングに対して金を支払うようなことがあったなら、NIHからの研究補助金をもらうことをその後は禁ずるべきである。
そういう規則があれば、商売としてゴーストライティングはすぐにも成立しなくなり、
ひいてはそれがアメリカの科学にとって長期的なベネフィットをもたらすものであると私は信じる。


隠された論文
OBJECTIVE: Switching antidepressants is a common strategy for managing treatment-resistant depressed patients. However, no systematic reviews have been conducted to date.
目的: 抗うつ薬の切り替えは治療の効かないうつ病患者によく使われる戦略である。
    しかし、系統的レビューがこれまで行われたことがない。

METHOD: We systematically searched MEDLINE/EMBASE/Cochrane Central Register of Controlled Trials and additional sources. We included double-blind studies of patients with depressive symptomatology who were not responding to initial antidepressant monotherapy and were subsequently randomized to another antidepressant or to continue the same antidepressant. Results were pooled for meta-analysis of response + remission rates using a fixed-effects model.
方法:われわれは、メドライン/エンベイス/The Cochrane Central Register of Controlled Trials
およびその他の情報源をもとに、系統的な調査を行った。抗うつ薬単剤による初期治療に反応せず、
その後無作為に他の抗うつ薬に切り替えた患者と、同じ抗うつ薬を使い続けた患者の二重盲検研究を調査対象に含めた。固定効果モデルを用いた反応率と寛解率のメタ分析の結果を調べた。

RESULTS: A total of three studies were included. Switching to another antidepressant was not superior to continuing the initial antidepressant in any of these studies. Our meta-analysis showed no significant advantages to either strategy and no significant heterogeneity of results [OR for response rates: 0.85 (95% CI: 0.55-1.30) favoring continuing].
結果:計3つの研究を含めた。
他の抗うつ薬への切り替えが初期治療で用いた抗うつ薬を継続した場合と比べて優位であることを
示す研究は、何一つなかった。われわれの行ったメタ分析では、どちらの戦略も有意な有益性を示さず、
またその結果に有意な不均一性も示さなかった。[OR 反応率: 0.85 (95% CI: 0.55~1.30) favoring continuing]

CONCLUSION: There is a discrepancy between the published evidence and the frequent decision to switch antidepressants, indicating an urgent need for more controlled studies. Pending such studies we recommend that physicians rely on more thoroughly evaluated strategies.
結論:公表されているエビデンスと高い頻度で決定されている抗うつ薬の切り替えには相違があり、
さらに多くの対照試験を行うことが急務である。そのような研究の結果が出るまで、
医師たちはもっと十分に評価された戦略に信頼をおくことを、われわれは推奨するものである。

How to taper a patient off an antidepressant
抗欝薬の断薬方法

Advice to doctors from patients who have experienced antidepressant withdrawal syndrome:
患者から医師へのアドバイス 抗欝薬の離脱症状を経験したものとして

- The safest and most conservatve method is to reduce dosage by 10% every three weeks, e.g. at 10mg, reduce by 1mg; at 7 mg, reduce by .7mg. (With Paxil, which inhibits its own P450 cyp 2d6 metabolism, taper slower at dosages under 10mg. At lower dosages, Paxil’s self-inhibition will be reduced and it will be metabolized faster.)
- 最も安全かつ慎重な方法は、3週間ごとに10%づつ減らしてゆくことです。
例えば10mgなら1mg、7 mgなら0.7mg減らす。(P450 CYP2D6 の代謝を抑制するパキシルの場合、
10mg以下の分量ではゆっくり減薬。比較的低用量の場合、パキシルの自己阻害が減少し、
代謝が早まる)

For tapering, utilizing lower dosage tablets combined with the liquid form of the drug is recommended. If a liquid form does not exist, refer to a compounding pharmacy to mix a liquid. If this is not possible, instruct the patient to carefully cut up tablets with a pill cutter.
断薬には、低用量タブレットと液剤を組み合わせて使うのがよい。
対象薬剤の液剤がないときは、調剤薬局で液体と調合。
それできない場合はピルカッターで慎重に小さくカットするように患者に指示。

- At any level of taper, if the patient experiences intolerable withdrawal symptoms, SLIGHTLY increase the dosage of the original drug and taper more gradually.
- 減薬過程で患者が我慢できないほどの離脱症状を訴える場合、薬を極少量のみ増量し、
減薬ペースをさらに落とすこと。

- DO NOT ADD ANY OTHER ANTIDEPRESSANT TO TREAT WITHDRAWAL SYMPTOMS. This will only increase autonomic nervous system instability and delay recovery.
- 離脱症状緩和のためにいかなる抗うつ薬も追加しないこと。
自律神経系に不安定をもたらし、回復を遅らせる原因となる。

- Avoid treating with any other psychotropic drugs, including benzodiazapines and sleep medications. Establishing additional drug dependencies will prolong the patient’s suffering.
- ベンゾジアゼピン系薬や睡眠薬を含め、他の向精神薬による治療は避けること。
新たな薬物依存を生むことで、患者の苦痛を長引かせる結果となる。

- Some patients develop hyper-reactivity in withdrawal, particularly to psychotropic substances such as 5-HTP, tryptophan, and SAM-e, and should be advised not to experiment with them.
- 減薬中、特に5-HTPトリプトファン、SAM-e などの向精神薬物質に対して
過反応を起こす患者がいるので、そうした物質を試すことのないように指示すること。

- Patients may display symptoms of chronic fatigue syndrome, fibromyalgia, POTS, and other dysautonomias. The proper treatment for these is reinstatement of a minimal dose of the original antidepressant and tapering more slowly, a fraction of a milligram at a time if necessary. Withdrawal dysautonomia will resolve in time.
- 慢性疲労、線維筋痛、POTS (体位性起立性頻拍症候群)、
その他自律神経障害の症状を示す場合がある。この場合の適切な処置としては、
それまで服用していた抗うつ薬の投与をミリグラムにも満たない極少量だけ再開し、
さらに減薬ペースを落とすこと。離脱症状の自律神経障害はやがて消える。

- Patients should be advised to stay calm as anxiety will increase the severity of withdrawal symptoms. Meditative mindful breathing is very helpful.
- 不安は離脱症状を悪化させるため、平静をたもつことを勧めること。
瞑想で心を満たすような呼吸法が非常に有効。

- If the patient can tolerate it, support neural functioning with fish oil amounting to 1000mg EPA per day (often 6 capsules) with 400IU vitamin E per day; magnesium citrate 50mg-100mg as needed for anxiety, tachycardia, and muscle spasms; vitamin C extended-release 1000mg/day for anxiety. Patients may find B vitamins too activating. Whey protein isolate may provide nutritional support.
- もし患者に耐力があれば、神経機能のサポートとして、
一日に ビタミンE 400IU と1000mg EPA のフィッシュオイル(約6カプセル)、不安、頻脈、
筋肉のけいれんに有効なクエン酸マグネシウムを50mg-100mg、徐放性のビタミンC を1000mg/1日。ビタミンB群は過活性になることがある。、乳漿(にゅうしょう)タンパク質分離物は栄養補給に。

- Insomnia is a very common withdrawal symptom. For sleep, magnesium may be taken before bed. In addition, melatonin may be beneficial; patients should be cautioned to take a minimal dosage, starting at .5mg, only at night to avoid further disruption of the sleep-wake cycle.
- 不眠は離脱症状としてよく起こる症状。睡眠には寝る前のマグネシウムがよい。
またメラトニンも有効であるが、睡眠・覚醒サイクルをさらに混乱させないように服用は夜だけとし、
最初は0.5mg 程度から始め、その後も最小用量にとどめるように患者に注意を促すこと。

- Learn to recognize antidepressant withdrawal syndrome; avoid misdiagnosis as relapse or emergence of psychiatric conditions such as bipolar disorder or post-traumatic stress syndrome. It is unlikely that a patient would relapse into a condition more severe than the original diagnosis upon withdrawal from an antidepressant; withdrawal syndrome should be suspected in all cases.
- 抗うつ薬の断薬症候群を認識できるようになること。
再発であるとか、双極性障害心的外傷後ストレス障害などの精神障害の発現などと
誤診することは避ける。抗うつ薬の断薬を行うことになった元の診断よりも重症の状態で
再発するなど考えにくい。すべてのケースにおいて、断薬症状を疑うこと。

Antidepressant withdrawal syndrome is autonomic nervous system instability. Misdiagnosis and mistreatment with additional psychotropic drugs can cause further, and permanent, nervous system damage. Proper care will assist the patient to recover on his or her own.
抗うつ薬の断薬症状は自律神経系の不安定からくるもの。それを誤診し、
治療に向精神薬を追加しては、神経系にさらに一生の障害を与えることになる。
適切なケアとは、患者が自らの力で回復することを援助すること。
 
- Acupuncture may reduce withdrawal symptoms; recommend calming rather than stimulating or detoxifying treatments. If the patient can tolerate it, even 5 minutes a day of gentle cardio exercise like walking or the stationary bike can help stabilize the nervous system.
- 鍼治療も断薬症状の緩和に有効。
ただし、刺激治療やデトックス治療よりも、鎮静効果のある治療を推奨。
患者に耐力があれば、ウゥーキングやエアロバイクなどの有酸素運動が神経系の安定に有効。


自殺・出生異常・依存・心疾患・糖尿病

こうした副作用以外にも、数多くの深刻な副作用がある精神病薬。
それは向精神薬のみならず、睡眠薬や鎮痛剤を含め、あらゆる精神病薬に見られるものです。
また、その効果(意識を鈍麻させる)は偽薬と変わらず、
いったん服用を始めると、それまで正常であった脳の機能にさえ損傷を与え、
さらには精神疾患さえ引き起こすことが証明されています。

つまり、科学的な根拠を持たない診断マニュアルによって、
「あなたは○○です」と疾患名を告げられ、投薬が始まった時点で、
多くの人が「本当の精神疾患」への道を歩み始めることになるのです。
もちろんすぐに精神病を発症するわけではありません。
5年、10年、20年・・・その間、依存によって薬を止めることもできなくなります。
『処方薬物依存』といい、コカインや覚せい剤などの違法薬物以上に、
今欧米では大きな社会問題となっているものです。

中には、その苦しみから自殺する人も大勢いらっしゃいます。
それでも精神科医は「悪化した」、「薬を飲み過ぎたのだろう」と言うでしょう。
よく考えてください。 自分の身を守るのは自分自身です。

パキシルは、患者を治すために作ったのではなく、マーケティング戦略で売っている」
                                          グラクソスミスクライン

 
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