藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

治療家は患者をどう捉えているのか。

外傷等による症状に関しては、受傷機序が即座に判明致しますので、
治療を行う際に関しても比較的容易に行えると同時に、治癒までのプロセスもお伝えし易いものです。
 
しかしながら、鍼灸院に来院される患者に関しては、世間一般で言われている
「慢性」肩こり、「慢性」腰痛と言われる症状を持って来院される場面に多く出くわしてきます。
 
転んだ訳でもなく、ぶつけた訳でもないのに、いつの日からか痛みを発し、日によって症状の強さに波がある、
又は日増しに強くなる。場合によっては全く痛くない時もある。時間帯により痛みが強くなる等々。
 
病院に行っても
「原因不明」 「ストレスですね」 「湿布でも出しておきましょうか」 「痛み止めの注射でも」 ですね。
 
発症する多くの起点は日常生活に多く含まれています。
・低い位置で該当筋肉を持続的に短縮させながらPCを操作する
・硬い椅子に該当筋肉を圧迫し座り続ける
疲労を抱えたまま就寝し、該当筋肉を数時間の血流量低下状態のままで過ごす
 ※意地が悪いようですが、不特定多数の人間が見ていますので詳しくは書きません…
 
日常生活では悪化を辿る要因が山のようにあります。
自助努力により一つでも多くの悪化の要因を取り除くと同時に、
治療を平行して行う事で良化への天秤を更に高めていけるようになります。
 
一例を挙げてみますと、腰が曲がって伸ばせない状態の患者がいるとします。
 
1) 大臀筋の弱体化に伴い、骨盤前傾及び腰椎後湾が進み、歩行時に於ける足の挙上障害が起きる
 
2) 骨盤前傾、腰椎後湾に伴う腸腰筋の持続的短縮が発生する為、挙上時の疲労が蓄積される
 
3) 疲労物質の蓄積により痛みが発症。動作不全の為に積極的休養を取るも腰を伸ばせない為に
   就寝時には仰向けでは眠る事が出来ずに横向きになる
 
4) 静的姿勢を維持した結果、より一層の腰臀部の伸展障害が発生
 
5) 適切な処置を取らない場合、2)~4)のサイクルを繰り返す事により、悪化の一途を辿る事になる 
   発症年齢によっては、杖や歩行器を使用し始める事により、廃用性筋萎縮が始まり、より伸展障害の悪化
 
典型例である為に、多くの方に当てはまる状態となりますが、
端的に言えば屈筋群の弱化による持続的短縮により伸展不能状態に陥っているものですね。
 
・どこを原因と判断とするか、どこを治療により補え、どこを患者に対して指導が出来るか。
・治療回数の積み増しにより回復している患者のどこを治療により補え、都度、適した指導が出来るか。
・原因筋と負担筋の分別は出来るか。
・負担筋しか治療出来なかった場合による患者の症状の変異を推移出来るか。
・原因筋しか治療しない理由を告げられるか。
・原因筋しか治療しなかった場合の症状の推移が出来るか。
・原因筋のみの治療による未来の時系列を推移した上での症状の変化について推移出来るか。
・原因筋と負担筋を平行して行う事により患者に与えられるメリットは何か。
・原因筋と負担筋を平行して行う事による症状の推移が出来るか。
・腰部の治療を行わなかった場合、併発する腹部自律神経症状を推移出来るか。
・一切治療を行わなかった場合、連鎖的に発生していく胸部及び頚部の各運動器の不全症状や
 自律神経症状を推移出来るか。
等など沢山あるのでしょうけど、一番大切なのは
 
一度でも治療した患者を死ぬまで見届ける責任が、これを読んでいる治療家にはあるのか。
 
患者の苦しみは自分の親の苦しみであると思う事です。
 
患者の痛みに休日はありますか?
 
治療家を名乗る以上、治療家の休日は死ぬまでありません。
治療家が休む行為は患者に対して残酷な行為です。
 
日夜、治療に明け暮れて疲れ果てたら眠るだけで結構なのです。
患者の苦しみは治療家の苦しみである事を念頭に治療に励むべきです。
 
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今こそ治療家としての覚悟を決めるべきだ。
 

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