藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

Q,鍼灸師です。更問いの内容に関して 4


具体名を挙げる訳にはいきませんので伏せながらの説明とはなりますが、
前項、前々項にて述べている荷重配分、モーメント、トルク、キネティックチェーンの類は
覚えておいて損の無い内容かとは思いますが、治療現場に於いて鍼を用いる場合となると、
更にその先を見据えた治療の組み立てを考察しなければ、
単なる追いかけっこで終始してしまう事になります。
 
主訴となる症状の他、
大方の患者は主訴以外にも自覚、無自覚問わず、単なる筋肉疲労という
積算物も抱えている状態です。これは100%の患者に当てはまる事象です。
 
足底は?足背は?脛骨前面は?脛骨後面は?脛骨内側は?脛骨外側は?
大腿前面は?大腿後面は?と挙げればキリが無く、患者の日常生活や仕事とのリンク、
既往とのリンク、今現在飲んでいる薬物とのリンクを全て考察していく必要性があり、
全てを考慮した上で現場では患者に対して治療を通してフィードバックせしめるとなると、
現実的には難しい事です。
 
急性期の患者は時間単位で症状発症箇所は逐一変化し、
情動と共に言語表現も異なり、術者を惑わせるものです。
そのような状況に対して対峙するとなると、
治癒までのパーセンテージは極端に低下するか、
治癒遅延を引き起こす結果となります。
 
レッドフラッグ除去の為の検査、問診等々は必須かもしれませんが、
鍼灸最適応の筋肉由来の疾患であったとターゲットが絞れたら、
謂わば不問診でも患者を治癒まで一気に引き上げる手段を得なければならないとも考えています。
それでなければ以前からも度々登場している下記の患者が来た場合、どうしましょうとなるでしょう。

3日の夜に中途半端な体勢でくしゃみをしたら、右の腰に激痛が走り動けなくなりました。
その後寝返りをうつにも難儀しました。 翌日の4日は仕事が休みで安静にしてました。
5日は仕事に行き、動き回っていたらまた激痛が走り、歩くのにも時間がかかりました。
そのうち、右足が痛くなり、足首も痛くなり、ついには両脚の膝が痛み出しました。
今は腰にしか痛みはありません。次の日の6日は朝なかなかベッドから出れず、
這って歩いてトイレに行き、顔を洗うにもかがむことができず苦労しました。
起きてすぐは両脚が熱をもっていた様で熱かったです。

来院日で鍼を打つ場所が変わることになります。
こんな状況では術者は冷や汗ばかりかいてしまう事になりますね。
このように時間変化で症状発症箇所が変化していく患者は当たり前のように多く、
我々が来院時間毎で振り回される事なく対峙していく為には、
常に原発を見定めた治療を行わなければなりません。


Central Sensitizationに関して一つ気付く事がありませんか?
それは特定の疾患群に関して程度しか言及されていない点です。
線維筋痛症慢性疲労症候群過敏性腸症候群、緊張性頭痛、偏頭痛、原発性月経困難症、
抑欝、心的外傷後ストレス障害化学物質過敏症、間質性膀胱炎、むずむず足症候群、
顎関節症、筋筋膜性疼痛症候群など、少しの考察にて疑問符が付くモノばかりです。
 
現行医学に於いては治せそうで治せない。
現に原因不明とされている。
もしかしたら単に原因不明とされているのか。
分からないから原因不明なのか。
治せないから原因不明なのか。
 
原因不明や治療法が確立していないと、何処かの学者かお偉いさんが言ったからと言って、
我々もどっかの学者や医者と同様に「治せません。原因不明なんですよ。」と
患者の前で頓挫してタマルかとですね。自身が過去に得た知識で可能性を閉ざしてはいけないのです。
医学は正解も不正解も無い世界かもしれませんが、目の前の患者の痛みと苦しみが
消滅していくのであれば、その治療手段と治療思想は正解となります。
 
過去の栄養摂取環境、過去の治療歴、FMSと診断された故の薬害の積算である事を考慮し、
患者に納得してもらい、症状の発症度合いによっては数ヶ月単位の付き合いになるかもしれませんが、
闘える相手がいなければ患者は痛みのあまり自殺してしまう程の苦しみなのです。

母親が線維筋痛症で大変苦しんでいます。
そしてそれに伴い睡眠障害や精神不安定など数多くのサブ症状があります。
なんとか助けたいのですが、私は母親のストレスによって限界です。
いくら心配して何かしてあげようと頑張っても家庭内状況は悪化する一方です。
私も元々ストレス体質なのですがやはり時々自殺したくなるほど辛いです。
そもそもこれは普段の母とは全く表情が違っているため症状だとすぐにわかるのですが
線維筋痛症は原因不明の病でどうにもこうにもなりません。
私もたまにいい加減キレるのですがそうするとまた叔父や叔母などに家庭内暴力などと
嘘の情報を流し私の立場をなくします。
 
そしてなぜか精神症状は人前では都合が良いことに症状が出ないため
母は言いたい放題で余計困っていますですが外見は一見まともな人に見えます。
なんとかして平和な楽しい生活を送りたいのですが一体私はどうすればいいのでしょうか?
ちなみに母は私の言うことは一切聞いてくれず2人暮らしです。
そのため学業にかなり支障が出てこの先の人生が崩壊しつつあります。
助けて下さい!お願いします。本当にお願いします。

線維筋痛症と診断され治療してますが…悪化してます。
何回もドクターショッピングして今の病院が1番いいはずです。
症状的には線維筋痛症で間違いないそうなんですが…違うような気がしてなりません。

身体中が痛い・首からお尻にかけてが最悪・首は曲げる度にミシミシ音がする・肩と腰は曲げると骨が擦れてるような…ゴリゴリ音がする・手が震える・喉が渇く・目の奥が痛い・耳なり・爪が伸びると痛い・ふくらはぎが(痙攣して)痛い・足の裏が痛い時は歩けない・指が痛い時は携帯のボタンすら押せない・足がつる・よく腰がつる・不眠・悪夢・妄想・幻聴・夢遊病のような症状・物忘れ・自殺願望

物忘れは言った事を忘れる…などです。
自殺願望は自殺したいわけではなく、ふとした時にここから飛び降りたら死ねるかな…とか思う程度です。
痛み自体はガラスの破片が体の中で動いてる感じで、電気が走るような痛みはありません。
病院は○○で線維筋痛症外来、同じ病院の心療内科も受診してます。
その際にトリガーポイント注射、薬はリリカ150mg・ガバペン400・トレドミン25・パリエット10・ワイパックス0.5・ソラナックス0.4・トリプタノール10・マイスリー10。日に日に悪化して体力も無くなり…もう疲れました…。
やはり薬が合ってないんですかね;

ヘルニアだと診断された患者、狭窄症だと診断された患者も
自殺を考えるまで追い込まれる程に痛みに苦しんでいる患者は沢山いるので
FMSに限った話ではありませんが、言われた事、耳に入った事、聞いた事、見た物には
全て疑問を持ち、真偽の裏づけを必ず行わなければなりません。
でなければ患者は大変な事になります。
 
         ↓の話も、
 
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           ↓の話もです。
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