藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

睡眠キャンペーンのポスターを久し振りに見て/シナプスの過剰刈り込みが統合失調症の原因か/安保徹教授訃報


睡眠キャンペーンのポスターを久し振りに見て

こないだ某箇所で睡眠キャンペーンのポスターを見掛けたので「未だやっているのか」と言う印象を受けたものですが、この睡眠キャンペーンに限らず、様々な試行錯誤をしながらメンタル面の改善を目的とする策というのは勘案されているものと思います。
ただ1つ残念なのは、繋げた側は『「心療内科」や「精神科」に〇〇人繋げました』と言う実績数を挙げるだけで、その後、当該科での治療による追跡結果迄は表立って発表していないと言う事。繋げたから良い、と言う訳ではないですよね。繋げられた患者が社会復帰出来たか否かが重要だと思うのです。
但し残念な事に、精神科に繋げられた多くの方々は、社会復帰が一層困難になるケースも目にするものです。その理由は過去から散々書いてきたつもりなので省略しますが、極めて優秀な依存性を持つ物質と、「精神病」である事に利得を見出させるような環境があるからとも言えるでしょう。その環境に医師が患者の手を引っ張っているケースも少なくないと言う事。通院も薬飲むのも患者の負担もなくなり、場合によっては金入るよ的な所までしてしまうケースも散見されるものです。
勿論、全ての医科が同様な治療(薬物治療の内容やカウンセリング内容等)をしている訳でもないとは思いますし、患者個々で発症環境は皆異なる為に一概には言えない部分と言うのもあるかもしれません。その為、「繋げられた患者」の治療内容や追跡結果を収集する事は困難を極めるかもしれません。
それでも尚、繋げたからには繋げっぱなしにする事なく、その後の患者の状況を追跡する位の責任はあっても良いものと思いますし、繋げた側が追跡する事によって、「向精神薬を飲み続けたらこうなりました」と言う結果も掌握出来ると思うのです。繋げっぱなしで後は面倒を見ないと言う事は丸投げと変わらないですからね。もし自分らの家族だったらと考えた事はないんでしょうか。
もう一つ、「精神医療に繋げず自死した」となった場合、精神医療に繋げなかった人間が今度は責められます。この辺りは「がん」を患った患者と似ているかもしれないですね。「抗がん剤」「手術」「放射線治療」と言う標準治療をしない患者と患者家族は責められるのと似たようなもんでしょう。
そのように世間一般でのマジョリティがこのような状況の為、そして責任回避する為にも「精神医療に繋げざるを得ない」、と言う事例も多々あるでしょう。分かり易く書くと「医者に連れて行かなかったから死んだんだ」って話です。
しかし、自死した人間の7割が精神科を受療していたと言うデータもあります。猟奇的な事件や事故も相当な割り合いで向精神薬が絡んでいた(危険ドラッグや違法ドラッグも含め)と言う事も数々の過去事例でご存知の方も多いと思います。
私も「精神科行く前」と「精神科行った後」の症例は幾つか持っており、詳細な情報は挙げられるものですが、「行かなきゃ良かったじゃん」と言うケースばかりです。自殺未遂…行方不明…事件事故…暴力他、幻覚幻聴幻視等の発症など、キリがありません。本人が行きたくなくても家族や会社や学校が無理矢理繋げてしまうケースもあるものです。
ただ、仮にこのような自死や事件事故と言う極端な状況にまでならなくても、「精神科で出された薬飲んだら何かおかしくなった」と言う経験をしている患者及び患者家族等は多くいるかと思うんですね。足がふらつくようになったとか、頭痛やめまいがするとか、性格が凶暴になったとかetc…。
このような微細な変化ほど蔑ろにされるかもしれませんが、時系列を追えば案外掌握し易いものと思いますが、これ又残念な事に「精神」と言う無限の存在で患者の症状を考えてしまう精神医療と言うカテゴリからの視点で見た場合、
「精神医療に繋げられた患者が過去、現在、未来」に発症する症状と言うのも全て「精神」と言う何でもアリの枠組みの中で「考えられて」しまう事によって、何時まで経っても一度「精神医療に繋げられた」患者の症状は「精神病」と言うスパイラルに陥れられてしまいがちなものです。
だから副作用や常用量離脱も「存在しないもの」として表現されがちにもなるし、仮に薬で死んでも「精神病」が原因としてなってしまうのかもしれません。そもそも「精神」と言う部分から生じた「精神病」って死ぬ病気じゃないと思うんですね。衰弱死とか自死とか腸閉塞とか肺塞栓とかガンとかの由来を辿れば向精神薬が間接的に惹起した事例なんて山程あると推測されるものです。
未だ精神病棟では毎月2000人弱の患者が「死亡退院」しています。老衰や他疾患での死亡と言うのも十二分に考えられますが、あまりにもこの数字には違和感を感じます。
※ご存知の方も多いかもしれませんが、睡眠キャンペーンは静岡県富士市から始まり全国展開しましたが、結果的に当の富士市は自殺者が増えてしまいました。

シナプスの過剰刈り込みが統合失調症の原因か

転載させて頂いた著者様からは数年前にご連絡頂き、下記以外にもご自身のご家族が向精神薬によりどのようになったか等の詳細な情報を頂きました。向精神薬関連を学ばれている方であればご存知の方、ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
向精神薬被害は甚大且つ長期的に被害を齎し続けます。この方は専門家でも何でもないと思いますが、このような方が精神科医になったらドレだけの人間が救われる事になるかと言うのも時折考えるものです。この方以外にも、向精神薬被害に遭った患者さんとお会いする度、「もし私が精神科医だったら絶対に患者にこのような目に遭わせない。」と仰られる方も少なくありません。其れくらい一度始まれば本当に深刻な状態に陥ります。
それ程までに、患者は向精神薬や精神医療で人生を破壊されます。更に、向精神薬被害は患者自身の心身のみならず、周囲の人間まで巻き込みます。多くの障壁や理解、そして極めて強い動機と覚悟が無ければ向精神薬からは本当に抜け出せないものです。
ご自身のご家族が向精神薬被害に関わった事で、どれだけの労力を情報収集に費やしたか、検証なされているかが、バックが存在しない一般からの目で書き続けられている事が下記サイト等からも見受けられます。恐らく此処まで行き着くには努力と言う言葉よりも、ご家族が向精神薬で被害に遭われた屈辱と言う感情が無ければ動けないものと思います。
そんな折、久しぶりに頂いたメールに記載のあった励みとなる一文も併せて転載します。
『「まだよくわかっていない」精神科医療においては「予断」や「既成概念」は時として真実解明の妨げになります。広い視野を持ちあらゆる可能性を否定しないことが重要だと考えます。どうぞ事実を受け止め100年以上「火に油を注ぐ」治療を続けてきた精神科医療の過ちを正すため、それぞれのお立場でご努力いただけることを願っています。』
以下転載
>>うつ病統合失調症など「精神」を病む病気の謎はいまだ解明させていない。どの病気を調べても原因やメカニズムは「よくわかっていない」とされている。精神科という医療が存在し薬による治療が一般化しているのだが、実はよくわかっていない病気によくわかっていない治療をしているというのが現実なのだ。精神科医療は他の医療に比べてとんでもなく遅れていて50年ほとんど進歩していないという専門家もいる。
原因がストレスであること、脳に萎縮が起きること、記憶や知識に異常は起きないことはわかっているのだが、そのメカニズムは多くの専門家が研究しているにもかかわらず解明できていない。
精神病を解明するカギは「依存症」にある。アルコール依存や薬物依存がなぜ起きるかということだ。
依存症は原因物質を大量に長期服用することで起きる。同じ薬を長期服用すると「効かなく」なり、薬を増やさなければならないという現象、いわゆる「慣れ」が起きる。その状態で薬をやめれば元の症状は急激に悪化するので薬を増やすしかなくなる。これが「依存症」である。アルコール依存や薬物依存の症状が「精神病」であることは誰でもわかるだろう。
アルコールや薬物依存症患者の脳が萎縮している事実が確かめられていて「脳が縮む」という言葉は一般の方でもよく知っている。なぜ「脳が縮む」のだろう?
アルコールは脳内情報伝達物質の活動を阻害し酩酊状態を起こすのだが、鎮静作用のあるGABA受容体に作用し抗不安作用、催眠作用をもたらすことがわかっている。お酒を飲むとストレスが和らいだり眠くなるのはこの作用による。この作用は麻薬、抗不安薬睡眠薬と同じものである。
これが一時的なものであれば問題は無いのだが、長期間持続するとGABA受容体が「この状態は異常」だと認識し受信感度を鈍らせる「自動制御システム」が働いてしまう。つまりアルコールを飲んでいる状態を「普通の状態」と認識してしまい、アルコールが供給されないと鎮静作用が不足し落ち着きがなくなってしまうという現象が起きる。これが依存症であり「慣れ」の状態で「ダウンレギュレーション」と呼ばれる。
生物の体には必要な部分が強化され不要な部分が退化するという代謝システムがある。筋トレをすれば筋肉が付き、寝たきりの人は筋肉が無くなり歩けなくなってしまうという現象が起きることは誰でも知っている。これと同じことが脳でも起きると考えられる。
脳の情報伝達はドーパミンやアドレナリンといった情報伝達物質という化学物質によって行われる。これらの情伝達物質は、生産指令→生産→伝達→分解、という工程によって流通する。
ストレス時にコルチゾールやカテコールアミンといった「ストレスホルモン」が過剰分泌され逃避や攻撃などに備える状態が作られ「生命の危機」であるストレスを回避しようとするシステムが働く。大脳辺縁系から生産指令が送られ、副腎皮質などで過剰生産された情報伝達物質は脳や筋肉で受け取られて適応状態を作る。
一時的なストレスなら問題は無いのだが長期間継続するとそれが「平常状態」であると認識し適応してしまうことになる。つまり、過剰分泌する側・生産する側は「必要がある」として強化され、受け取る側は「必要が無い」として削除されてしまう。
生産する側に起きるのが「アップレギュレーション」受け取る側に起きるのが「ダウンレギュレーション」ということになり、依存症と同じ現象が生じる。このダウンレギュレーションがどのように行われるかが問題となる。
情報伝達物質を受け取る側の器官を「受容体」と呼び、この受容体の数を減らすことでダウンレギュレーションは実行される。数を減らすにはどうすればよいか?それは受容体を持つ脳神経細胞を「削除」するという方法で行われる。この現象が「アポトーシス」(自殺現象)である。生産する側のアップレギュレーションと受け取る側のアポトーシスがすべての「精神病」の原因だということだ。
このことは脳が萎縮していることは間違いないのに「記憶」や「知識」には何の損傷も無いという状態に表れている。同じ脳の萎縮が原因とされる「認知症」との違いは情報伝達物質受容体を持つ神経細胞だけが死滅するという現象によるものなのだ。
うつ病GABA受容体やグルタミン酸受容体を持つ神経細胞が死滅することによって起き、統合失調症はNMDA受容体を持つ神経細胞が死滅することによって起きる。
その違いはストレスホルモンを分解する酵素の有無によって生じ、この酵素を持つ人が「うつ病」を発症し、酵素を持たない「ストレスに弱い遺伝特性」の方が統合失調症を発症する。この「ストレスに弱い遺伝特性」は民族的偏りが大きく日本人には特別多く存在する。それを示す根拠がたくさんある。
精神病の治療に使われる抗うつ薬抗不安薬睡眠薬抗精神病薬はNMDA受容体の機能を低下させることがわかっている。その理由はストレスホルモンと「同じ働き」をしてしまうからだ。「ストレスに弱い遺伝特性」を持つ人が多い日本においては精神科の薬は「統合失調症促進薬」となる。精神科医は今この時も「けしてしてはいけない治療」を続け統合失調症の患者を作り続けている。
改めて統合失調症の研究について調べてみるとここ数年の間に私の理論を裏付ける論文が相次いで発表されていることが分かった。
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター
http://www.ncnp.go.jp/press/press_release140801.html
「記憶シナプスの減少が統合失調症の発症に関与」2014年8月1日プレリリース
勝手な要約:シナプスの急激な減少が統合失調症を引き起こすことはすでにわかっていたが、これに「シナプスの刈り込み」と呼ばれる現象が関与していることを動物実験によって確認した。「シナプスの刈り込み」とは幼児期に急激に発達するシナプスを取り捨て選択し組み替えるシステムのこと。つまり伸びすぎた枝葉を剪定し形を整えるようなものと考えればいいだろう。
これは成長に従って毎日行われていくものなのだが思春期はこのシステムが「急激」に働くことによって特有の精神の不安定さを生む。この時期に形を整えるつもりのシステムが過剰に刈り込みすぎて丸坊主になってしまったというのが「統合失調症」である。
② 東大大学院医学系研究科 付属疾患生命工学センター 構造生理学部門2013年8月26日
「抑制伝達物質GABAによる脳内のシナプスを整理する仕組みを解明」
http://news.mynavi.jp/news/2013/08/29/176/
勝手な要約:統合失調症に関与する「シナプスの刈り込み」には抑制伝達物質GABAが不可欠であることを科学的に解明した。逆説的に言えばGABAが「シナプスの刈り込み」を引き起こすということであり、統合失調症の原因物質だということである。GABAの作用を持つ薬は睡眠薬抗不安薬抗うつ薬、麻酔薬などである。
③ SCIENTISTS DISCOVER GENETIC, BIOLOGIC CAUSE OF SCHIZOPHRENIA | Popular Science  Alexandra Ossola(訳;和田美樹)
統合失調症の遺伝的・生物学的原因が科学者によって発見される 2016年2月6日
http://www.lifehacker.jp/…/160206schizophrenia_genetic_caus…
勝手な要約;統合失調症に繋がる遺伝子変異が同定された。補体第4成分(C4)が高度に発現する人は統合失調症を発症する確率が高い。C4はシナプスの刈り込みにも関与している。(ネイチャー誌)
この3つの論文を組み合わせるとこうなる。
統合失調症シナプスの刈り込みが過剰に起きることが原因である。この現象をもたらすのがGABAであり、GABAの過剰分泌を促すのがストレス時に過剰分泌される下垂体刺激ホルモンCRHであり、睡眠薬抗不安薬抗うつ薬、麻酔薬などの薬である。C4が高度に発現する人(ストレスに弱い遺伝特性)にこれらの物質が作用すれば統合失調症が発症する」
東大の論文では睡眠薬抗不安薬抗うつ薬、麻酔薬という私が挙げている薬の名前が具体的に挙げられている。
ただし、統合失調症の正体がまだわかっていないようだし、薬が統合失調症を起こしている事実を把握していないから出してしまった結論をどう扱っていいのかわからずにいるようだ。私の出した結論に至るのも時間の問題だろうが大胆な発想の転換が必要だからまだ少し先になるだろう。
ただ少し違和感が残るのは①国立精神・神経医療研究センターの論文の中で「シナプスの刈り込みが起こるのは霊長類だけ」「刈り込みはシナプスを整理し適切な信号回路を構成するため」としている点だ。
この観点では動物が発情期や子育て期に警戒心が強くなったり攻撃的になったりする現象を説明できず、女性の生理周期による精神状態の変化、男女の統合失調症発現時期の違い、産後の精神的不安定さを説明することが難しいと私は考えている。
転載終了

安保徹教授訃報

安保教授と言う視線から考えた向精神薬の存在と言うのは非常に分かり易く勉強になった方も多かったのではないかと思います。自律神経や免疫に明るい安保徹教授(新潟大学院歯学部総合研究所名誉教授(国際感染医学・免疫学・医動物学分野))が亡くなられました。ご冥福をお祈りします。
※層としては多いベンゾ系の中長期服薬によるダウンレギュレーションから派生する反跳作用に伴う交感神経の持続的異常亢進等に関しては触れられていないようですが(下の例はあくまでアッパー系の「副作用」と言う観点でしか述べられていませんが、受容体の変性や下方制御が薬を止めても期間の定めなく継続するほうが余程こわい)、教授も仰れている通り、
1番印象深く分かり易い表現に【また、交感神経を刺激する薬物の継続的な長期使用しているうちは、これら副作用症状は改善されないという事です。】と言う部分があります。下記は転載ですが、この部分には【】を付けさせて頂きました。この通り、飲んでいる内は終わらない。非常に分かり易い表現ですね。
以下転載
安保徹先生と面談し、お話を伺ってきました。前もって幾つかの質問を送ってありましたが、向精神薬については勉強中とのことで、質問に答えるのは容易でないと仰っていました。しかし、面談の為に、安保先生の著書やサイトを幾つかを事前に読んで、面談に臨みましたが、改めて読むとその理論で、向精神薬副作用の多くが説明できることに驚きました。
自律神経は、交感神経と副交感神経のことである。交感神経は、エサ取り行動、つまり日中のアクティブな活動を司り、副交感神経は睡眠時や食事などゆったりした状態をもたらす。交感神経が優位であれば、様々な活動の臨戦態勢を取るということですが、唾液の減少、血管の収縮(高血圧)、気管の拡張(酸素を多く取り込む)、心拍数増加、集中力や運動性の向上など、身体に対していわばストレスをかける状態です。
副交感神経の優位は、その逆で、膵液の増加、血管の拡張、気管の収縮、心拍数の減少などリラックスした状態です。また分泌系ホルモン(成長ホルモン)などは、副交感神経優位の状態で分泌されます。交感神経は、アドレナリン、ノルアドレナリンドーパミンというカテコールアミンという神経伝達系によって支配されています。方や副交感神経はムスカリンやニコチンといったアセチルコリン系によって支配されます。交感神経と副交感神経は、シーソーの関係で、交感神経が優位であれば、副交感神経は劣位となり、逆に副交感神経が優位であれば、交感神経が劣位となります。
これらの自律神経の働きと、向精神薬の薬理作用(作用、副作用)を照らし合わせると見事に一致することに驚きます。交感神経優位に働くのは、アドレナリン、ノルアドレナリンドーパミン作動薬で、また副交感神経優位を邪魔するのが、ムスカリン遮断薬です。前者は、リタリンコンサータストラテラといった覚醒剤ドーパミンアゴニストのエビリファイ、後者は抗コリン作用を持つ抗精神病薬(定型抗精神病薬ジプレキサ)や3環形抗うつ薬などです。
これらの薬は、覚醒剤であれ、抗コリン作用薬であれ、交感神経優位に働きます。自律神経が、交感神経優位であるか副交感神経が優位であるかは、白血球の顆粒球とリンパ球の比率で分かります。顆粒球が多ければ交感神経優位、リンパ球が多ければ副交感神経優位という事です。顆粒球過多つまり交感神経優位の状態が長く続くと次のような症状が現れます。
倦怠感、不眠、不安感、便秘、食欲不振、肩こり、腰痛に始まり、さらに高血圧,白内障,胃潰蕩,多臓器障害,発癌などが誘発される。さらに副交感神経優位で行われる内分泌、外分泌細胞の働きは停止し、血糖は上昇し(インスリンが分泌されない)、口渇となる。頻脈も。さらに抗コリン作用で認知症リスクも高まる。さらに、副交感神経優位では、物事を認知する能力が高まるが、交感神経優位では回りが見えなくなるなど認知機能が低下する。どうでしょう?交感神経優位の状態が長く続いて引き起こされる
症状と向精神薬の様々な副作用症状が見事に一致することが判ります。逆にドーパミン遮断によるパーキンソニズムの涎れも説明できます。ということは、向精神薬の様々な副作用は、副交感神経優位(リンパ球の増加)になれば解消されるということが出来ます。以前、あおぞらクリニックの菊池医師が、向精神薬ユーザーは自律神経が固定化されていると仰ってましたが、それはつまり交感神経優位に固定化されているということでしょう。
安保先生には、自律神経を整えるにはどうすれば良いのかということをお聞きしたかったのですが、やはり、特効薬的な対処方法は無いということです。唯一、確実なのは、副交感神経優位になるには、身体を温めることだという事です。冷え症の改善が、向精神薬の副作用の軽減に繋がるということです。【また、交感神経を刺激する薬物の継続的な長期使用しているうちは、これら副作用症状は改善されないという事です。】また、交感神経優位では、成長ホルモンも分泌されず、血管も収縮し、睡眠の減少、認知機能低下を起こしますので、これらの薬剤を長期に使用すれば、子供の成長、知能、知覚の発達も阻害されるという事です。
転載終了

【電話】 0173-74-9045 又は 050-1088-2488 (携帯 090-3983-1921)
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