藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

「治るとは」を今一度 4


曖昧な表現と手段は可能な限り排除した上でなければ、治療の根拠も理屈も確立出来ず、
果ては曖昧という妥協を術者が取り込む事による弊害は「誤魔化し」「騙し」「虚偽」へと繋がり、
果ては患者に対しての不利益しかならないという事を私達は再認識しなければなりません。
 
知識の蓄積は、言い訳の数と比例するかもしれず。場数の蓄積は妥協を生むかもしれず。
そのようにならぬよう、自責の念も込めて治療は真摯に取り組むべきだと考えています。
 
いきなり言い訳するかもしれませんが、人の身体は知れば知る程に分からなくなります。
知れば知るほど知らない事ばかりです。学べば学ぶほど患者の身体は拗れて見える一方です。
様々な既往、様々な現病、付随する薬物摂取状況、栄養摂取状況、嗜好品摂取状況、
取り入れているセルフケアの内容、労働環境、年齢による代謝如何、患者側の先行的概念etc…、
全てが絡み合っての今を示している患者の身体は、単純な状態ではありません。
 
知れば知るほど言葉に詰まり、手は止まり、動けなくなる事を感じます。
免許取り立ての頃は「分からないから出来た」「分からないから言えた」事もあり、
知らない事が多ければ多いほど、それは罪にも武器にもなるのです。
それが患者にとって希望となり夢となり、実際に著効し続ける患者の症状を追い求めては、
データを取り続けては治療内容を破壊し、組み立て直しを繰り返して今に至っている訳ですが、
「絶対」という事象は存在せず、客観的評価の難しいブラインドが主となる治療現場に於いては、
全ての症状に対して何処まで確実性を上げながら早期治癒を目指すかが重要課題となってきます。
 
そんな日々に於いても、適応症に関しては、お陰様である程度の結果は出せるようになってきました。
勿論、治療を継続された患者方(及び生活指導をある程度守った患者)にしか分からない事ではありますが。
 
適応群に関しては、暴露期間や症状の度合いから治癒期間までの予測を図る上での
説明も多分に含めるようになってきた今、「治療回数~治療期間~再発防止策」までの
一連の流れも(良いか悪いか分かりませんが)構築され、
現場で構築された経験側を何度も地固めして、
具現化し、体系化し、より確固たるものにしようと取り組んでいるところです。

社会貢献とは一体何の事を言うのでしょうか。
私は医療という業界に対して負の側面を見過ぎたのかもしれません。
そこには必ず権威や権力、利権が絡み、黒も白となるのは、命と人生を担う業界であれ同じ事です。
 
幸い、日本の医療は一部しか強制権はありません。
選択は自由です。自身の身体を何に任せるのかも自由です。
医療・代替医療問わず、全ての「治療」と称する手段に対して言える事かもしれませんが、
術者は自身の治療を、自身の理屈理論を信じています。雇われであれば別かもしれませんが。
 
1~2回で略治が可能な軽症例であればまだしも、継続的な治療を要する場合、
そこにはドグマ的要素が絡まなければ、患者も回復まで道は進まない場合もあります。
しかし、その逆で、ドグマ的要素が絡んだ結果、数百万円も同一治療に負担を強いられ、
最終的には単なる薬漬けに帰結する患者は一人や二人ではありません。
既にこの時点で元病なのか薬の副作用(離脱症状)なのかの判別が誰も付けられない状況であり、
人生を数年~数十年、若しくは生涯に渡って奪われたと嘆く患者も一人や二人ではありません。
 
但し、この部分に関しても許容及び受容している患者及び患者家族の視点から見たらどうなるでしょうか。
薬漬けである現状を良しとしている群も当たり前にいます。飲んでいるから現状維持と捉えている群もいます。
飲んでいるから他を犠牲にしても生きていると捉えている群もいます。
もしかしたら、僅かばかりに疑問を持ってしまったとしても、その現実をかき消しているかもしれません。
もしかしたら、疑問を提示したところで、かき消されたのかもしれません。
 
生きる上での病気や怪我、そこに付随する治療手段というものは、一般の人間には基本的に未知の領域です。
人は、病気や怪我というアクシデントに関して、発生する事を予期していないのが普通です。
発生する事を予期していなければ、いざ自身が病気や怪我になった時、どのような行動を取るでしょうか。

治療に正解はあると思います。
 
ただ単に、それが未解明事象も星の数程ある故に、更に複雑化した身体状況になり、難治性となった故に、
常に地べたを這いつくばって、自身の一生を研究や臨床に注ぎ続けているというだけです。
 
但し、患者の選択には正解というものは存在しません。
 
患者が選択した手段が患者にとっては全て正解となります。
その「正解とした」手段に対して、外野が何を言おうと患者の心境は変わらないという事は随分書いてきました。
では、私達のような外野が患者の心境を変えられる割合というのは幾つ位か分かるでしょうか。
恐らく、2割を切ってくるという低い水準になるかと思います。
この割合は医療・代替医療機関問わず然程変化はないかもしれません。
そして逆を言えば、この2割の中には何も疑問に思わずに薬漬け手術漬けとなった患者も含まれてくるでしょう。
この手の話は散々され尽くした感もありますし、患者自身が気づかない内は始まらないという事は、
こないだ僅かに触れた某脳外科医とのチョコチョコ対話で十分私も納得したつもりなのですが…。
 
情報が無い時代、余地が無い時代とは異なります。
PCを開けば地域や時間問わず幾らでも多くの情報を得られ、一つの症状対峙の方法は無数にあります。

「治してやる」
 
患者の姿勢は大切です。しかし、姿勢を向けた矛先が誤っていた場合、それも悲劇を生み続け、
且つ気づけないという状態に陥る危険性も孕んでいるという事も知らなければならないと思います。
一体それは何でしょうか。自然に順応するという事でしょうか。在り来たり過ぎますし曖昧過ぎます。
時には薬だって必要な事もあります。時には手術だって必要な事もあります。
しかし、その「時には」という判断要素が曖昧過ぎるのも現実なのです。
 
心身は痛むもの。傷むもの。
年を取れば痛むもの。傷むもの。
いつまでも赤ちゃんのように柔らかくはいられません。
 
その現実を見越した人こそが、治るというのも事実であり、
現実から目を背け続けている人が治らないというのも事実です。
他の誘導に負けずに自身で考え尽くした結果は必ず良い方向に導かれます。
 
年齢や病気や障害を受容するという事でもありません。
大切なのは、「治してやる」という姿勢は勿論、「疑問に思い続ける」という事なのかもしれません。

          

前置きが長くなりました。
 
私は、向精神薬の被害に遭った患者群とも多く対峙しています。
Homeostasisを強制阻害してしまう向精神薬の被害に遭った患者群を数年見続けた結果、
針治療の適応症である「最難関」と位置づけていました。処方した医療機関は既に匙を投げ、
精査しても異常は出ず、患者は行く場を失い、強烈な離脱症状で仕事どころか日常生活すらも破壊され、
家庭まで崩壊する危険性のある向精神薬被害に遭った患者群の治療は、全世界に於いて必要になってきます。
 
現実問題として、強制的に伝達物質の量を変えられている脳細胞に関しての回復は時間が掛かります。
しかしながら、患者にとっての辛さはいつ治るか分からない回復までの時間を「まだかまだか」と待つ事よりも、
日常生活がまともに送れないという辛さが大きく上回ります。家事炊事どころか、自分の顔も洗えないのです。
 

アモバンサイレース、ハルシオン、マイスリー、レンドルミン、セルシン、デパス、
ドグマチール、メイラックス、リボトリール、レキソタン、アモキサン、ジェイゾロフト
ルボックストレドミンパキシル、レクサプロ、エビリファイ、コントミン、
セロクエル、ベゲタミン、リスパダール、デパケン、リーマス
 
服用開始 2003年10月 減薬開始 2013年01月 断薬開始 2013年08月
 
<身体症状>
筋肉痙攣、体中の痛みや凝り、かい離、吐き気、顎の痛み(顎関節症)、
視界異常、音や光に敏感、味覚異常、目の痛みやドライアイ、口が開く、舌が出る、呼吸制御、
腹部の張り、胃酸、ゲップ、心臓痛、ソワソワする、手足の痺れ、耳鳴り、食欲不振、味覚異常、
歯痛、免疫低下、口の乾き、腕や足が重い

<精神症状> 
不安、パニック、恐怖感、錯乱状態、不眠、フラッシュバック、社会不安、
考えがまとまらない、思考能力低下、ストレスに過度に敏感、人間不信、悲しみ、
孤独感、鬱、イライラ、自殺願望、離人感、怒り、イライラ

レンドルミン
 
服用開始 2013年02月 減薬開始 2013年11月 断薬開始 2014年02月
  
常用量離脱症状口内炎、鼻炎、動悸、不整脈(起床時)、異常発汗(起床時)、
体のこわばり(起床時)、ホクロ増加(黒→赤)、リンパこり、手足のしびれや痛み、胸のつかえ、
肋間痛、体の痒み、ニキビ、皮膚炎、胃痛、便秘、味覚異常、喉の違和感、頭痛、声枯れ、血痰、
体重減少、坐骨痛、頻脈、内臓冷え、嚥下障害、動作感覚異常、記憶障害、反射神経低下、
夜尿、中途覚醒早朝覚醒、怒り異常興奮、希死念慮、身体不安、離人感、聴覚過敏、光過敏

減薬離脱症状:聴覚過敏、耳鳴り、歯痛、首コリ、皮膚炎、動悸、喉の違和感、リンパこり、
口内炎、鼻炎、便秘、体重減少、身体不安、発汗(起床時)、中途覚醒早朝覚醒
高血糖、平衡感覚異常、呂律が回らない、頻尿、味覚異常、手の痺れ、口渇、
体の痒みと痛み、目の霞、胸のつかえ、むくみ、頭痛

断薬離脱症状:耳鳴り、首コリ、リンパこり、体重減少、不安

リボトリールレキソタン、リフレックス、セロクエル
 
服用開始 2007年11月 減薬開始 2013年12月 断薬開始 2014年08月
  
頭鳴り(シャンビリ) 頭の痺れ 頭の締め付け 筋肉硬直、疲労 膨張 つっぱり 激しい頭痛嘔吐 
体重減少、増加 (満腹 空腹という感覚がない) ドライアイ 眼圧上昇 視覚過敏 聴覚過敏 
耳閉塞感 耳鳴り めまい ふらつき 頻尿 ドライマウス 口の中の違和感 歯の食い縛り 
味覚異常 鼻づまり 顔、身体の浮腫 吹き出物 顔面麻痺の感覚 息苦しい 喉の違和感 不眠 
記憶力低下 思考力低下 認知力低下 どもり 言葉が出ない 会話が続かない 対人恐怖 
鬱 自己否定孤独感 希死念慮 

ハルシオン マイスリー デパス メイラックス ジプレキサ トピナ ラミクタール
 
服用開始 2008年10月 減薬開始 2013年02月 断薬開始 2013年05月 離脱終了 2013年12月
  
経験したことがないような不安感、恐怖
不眠 毎日3時間未満の非常に質の悪い睡眠
手足のしびれ、ピクツキ、かかとの鈍痛。グリグリコジかれるような痛み。
聴覚過敏(耐え難い衝撃音、些細な音が大きく聞こえる、絶えず音に驚く)
触覚異常(顔に触れると頭蓋骨に響く、口の周りの麻痺、虫が這うような感覚)
視覚異常(眩しい、併せて偏頭痛)
耳鳴り、めまい、脱力、倦怠感、疲れやすい、首、肩の痛み、唾液が止まらない
食いしばりによる歯根破折で前歯を失う

ワイパックス サインバルタ
 
服用開始 2007年01月 減薬開始 2012年08月 断薬開始 2012年10月
 
嘔吐、乗り物酔い状態、ふわふわ感、首から肩甲骨の引っ張られ感、離人感、不安感、焦燥感、
食欲不振、脳が締め付けられる、匂いに敏感、テレビの光がダメ、不眠、不整脈、カッと頭が暑くなる。

アモバン ソラナックス メイラックス
 
服用開始 2013年01月 減薬開始 2013年04月 
 
【身体的な症状】
首・肩の異常なコリとそれに伴う持続した頭痛。四肢を中心とした身体の強烈なだるさ。(マラソン大会や遠足の翌日レベル)筋肉痛・神経痛。右足の指がピクピク動く(足の裏の筋肉が痙攣することによる)
吐き気、胸焼け、食欲不振、便秘と下痢が交互にくるなどの胃腸不調。

【精神的な症状】
強烈な不安、抑うつ、希死年慮。得体の知れない恐怖。常に息苦しい音に過敏。
離人感とめまいに起因する思考困難。あらゆる興味の消失。不眠。

                
 
このような症状を抱えていれば、日常生活すら送れない事は誰でも容易に分かると思います。
しかし、現実は世界中にこのような患者がいます。数ヶ月~数年~数十年に渡っての経時変化により
自然治癒する場合もあるとは思いますが、回復するまでの日常生活は想像を絶します。
 
そこまでの段階を早めると同時に、症状を封じ込める策を考察し続け、ようやく一筋の道筋が立ち始めました。
既に数ヶ月前から試験的な意味合いを十分に含んだ上である事を一部患者に承知の上で治療にあたっており、
極々安定的に症状の緩和及び経時変化による回復が可能となってきています。
 
例えば、単一的な身体機能のみにスポットを当てて説明しても構わないのであれば、
薬の作用機序と共に数分で説明はしきれる位の簡単なものかもしれませんが、
冒頭でも書いた通り、患者とて生きている人間であり、
多くの障壁と日々対峙している中での患者である以上、
絶対的な事は現段階では明言出来かねます。
更に、鍼灸院に一般来院される整形領域群と比べれば圧倒的に症例数は少なく、
今後も精査し続ける必要性が高い為に、現段階では公表できるような内容でもありません。
 
一つだけ事実を書けば、向精神薬被害に遭った患者は針治療の最難関である」と先ほど書きましたが、
断薬後の離脱症状緩和に関しては、針を一切用いていないという点です。
針屋が針を使わないで針以上の結果を出してしまうというのは強烈な屈辱を味わった瞬間でもありましたが、
患者の為には、場合によって、針を捨てなければならないケースもある事に気づかせてもらいました。
 
もう少し書けば、向精神薬を飲み続けている、若しくは減薬中程度であれば、
良くも悪くも薬の作用が修飾してくれる故、まだ患者は楽に日々を過ごせ症状が改善していくのが分かります。
しかし、断薬により修飾される作用が無く、Homeostasisの機構が脆弱な状態に陥っている患者群に関しては、
別な手段でアプローチする必要性がありました。
 
メモ的に残しておきますが、先程書いた通り、鍼灸院に来院する患者群の多くは、整形領域患者です。
次いで、自律神経症状患者や中枢神経疾患患者です。
薬物投与の無い自律神経症状患者というのは、筋骨格系疾患を基礎的疾患として抱え、
症状を惹起しているという事実をリバウンドとの有無とリバウンドの内容を通して知る事が出来ます。
逆を言えば、薬物投与のある自律神経症状を抱える患者のリバウンドの内容で知れる事実もあります。
筋痛様のリバウンドは、筋骨格系疾患を基礎的に抱えている人で無ければ基本的に起きません。
更に、ここから先は症例を抱える治療院が極少なくなってくる為に分からない領域かもしれませんが、
整形領域や自律神経症状領域、中枢神経疾患領域以外にも、ワクチン禍の患者も来ます。
途中経路で僅かに向精神薬や鎮痛薬等々を処方された歴はあったとしても、
一見、筋骨格系症状(整形領域的神経症状も含め)を伴う各種症状を発症していたとしても、
治療後に各種リバウンドを出さずに改善しているという事実。
向精神薬を長期服用している患者群も(副作用 常用量離脱 減薬中の離脱)リバウンドが少ない事実。
向精神薬の断薬後に行う治療で「筋痛様症状以外のリバウンド」が強く出るという事実。
では、この「筋痛様症状以外のリバウンド」(※後日書くかもしれませんが)とは一体何なのかを考えた結果、
そしてこれらの事実を整合する事によって得られた結果というのが今件の突破口となった起因となります。
筋痛様のリバウンドなら患者も納得理解出来る範囲でありますが、
断薬間もない時期に治療を行う事で発生する特異的なリバウンドを如何に自覚させないまま回復に運ぶか。
効果を上げながら治療を進めていくのは本当に難しく散々悩んできましたが、ようやく見えてきました。
そしてこの事により、私自身が再度更に深く学ぶべき領域が出来たのも事実。
更に自虐すれば、私自身が「離脱症状」という概念が先行的に走ってしまった結果で
取り組んだのも失敗だったのかもしれません。確かに離脱症状である事には変わりありません。
しかし、「向精神薬による副作用及び離脱」という大きな概念が、
私自身、囚われの身になってしまっていたのでしょう。大いに反省すべき点でもあります。
「離脱は離脱でも離脱として考えるな」という感覚で対峙出来るまで、
どれほど時間が掛かった事か恥ずかしい限りです。
そして、協力してくれた患者群にはお礼を申し上げなければなりません。
(撫で回して摩って揉んで、特定の飲食物を摂取させてという訳ではありません。)
 
これらは治療を通して得た理論理屈であり、具現化するには些か時間は掛かるかもしれません。
そして、これが具現化出来れば、今件の内容だけの話では留まらない事にもなります。
それは、整形領域群や自律神経症状患者、他の中枢神経疾患患者も該当、網羅出来るかもしれません。
最難関に挑み続けた結果は、他の領域とも簡便に対峙出来るという副産物を産んでくれたかもしれません。

ではここで問題が生じます。
今件のように、向精神薬被害に遭った患者群がここに至るまでには
大きな障壁が幾つもあり、周囲の理解がなければ成立しないという点です。
 
そもそも論として、向精神薬によって今の症状が出ているのでは?という疑問を持つ事が必要です。 
すぐにでも向精神薬を飲み直そうという依存傾向があれば、回復は望めません。
向精神薬を飲む事が治療だと周囲の誰かが思っていても、回復は不可能です。
遅かれ早かれ第三者から強要され、無理やり飲まされる結果になります。
減薬~断薬は、処方した人間が基本的に行います。
その人間は、突如として減薬~断薬を望むアナタに対して何と伝えるでしょうか。今一度考えて下さい。
減薬~断薬は反医療行為であると捉える医療機関も多く、その後、受診拒否された患者は多くいます。
仮に断薬を医療機関が了承した場合も、離脱や減薬の概念が無い場合、いきなりゼロにされるかもしれません。
薬物の変更を求め了承を得られた場合でも、急激に他の作用を持つ薬物に切り替えられるかもしれません。
医療機関では、減薬~断薬時に発現する離脱症状のケアまで責任が持てず、恐れ、行いません。
離脱症状に関して患者がネガティブに捉えた結果、医療機関側が幾ら離脱症状である事を説明しても、
患者自身が僅かでも納得していない内は、周囲に悪評を立てられるリスクを恐れ、積極的に取り組めません。
患者自身は離脱である事を認識し、強く対峙しようとしていても、患者家族や周囲に理解がない場合も、
医療機関に対して悪評は向きます。そのリスクを知っている為、積極的に取り組めません。
そのようなリスクを背負ってでも、患者に対して積極的に向き合う医療機関を探さなければなりません。
減薬~断薬を行う医療機関は、経営的に全くメリットがないという事実を患者側も知ってください。
その為、減薬~断薬に積極的に取り組む医療機関を見つけたら、本当に大切にしてください。
薬物、酒、タバコ、ギャンブル等を脱する依存性ビジネスもあり、健康食品を高額で売りつける業者もいます。
患者自身が未知の症状が幾らでも出てくるという恐怖に耐えられるか否かも大切です。
薬を止める事で改善していく姿を、薬を飲んでいる人が見ると非難してくるかもしれません。
薬を止める事で改善していく姿に対して嫉妬心を抱くかもしれません。
今か今かと措置入院させるべく手続きを踏んでいる人間が周りにいるかもしれません。
世間を見渡せば直ぐに分かりますが、日本は予想以上に薬好きと薬漬けで溢れています。
減薬~断薬行為を止める人間は、医療者よりも一般人のほうが強いという事実を知ってください。
薬を飲まない事に対して非難する傾向が強いのは、医療者よりも一般人という事実を知ってください。
何故、薬物偏重意識は一般人のほうが強いのか知ってください。一般人はベネフィットしか見ないからです。
ベネフィットばかりを押し付ける一般人に対して、危険意識を持てぬ内、アナタの改善はありません。
ベネフィットを押し付ける人間との会話は綺麗事ばかりで、お言葉教室に通っているような事実。
薬を止めて症状の改善を得る事で、周りとの人間関係が崩れるかもしれないという事実。 
幾ら痛みからの解放を願っても、痛みはアナタの身体自身から発せられているという事実。
アナタそのものから発せられる痛みは常に付き纏い、「やり直し」も「挫折」も「逃避」も出来ないという事実。
痛みからの逃避行動は、強大化、難治化し、一層の治癒遅延を招き、逃げられなくなるという事実。
故に、アナタの行動が痛みを招き、アナタの行動が痛みを解放するという事実。
事実を事実として受け止められない人間程、直ぐに逃げ口上を持ち出す事実。
事実を事実として受け止められない人間程、「でも」と「だって」で感情論で逃げ切るという事実。
そして、そこには治効理論など転がっていないという現実を知らなければ簡単に引き込まれます。
人間は、小難しい理論より、感情論で揺れ動く生き物である事を知ってください。感情論で人間は治りません。
人間は、自分に都合の良い物事しか受け入れません。故に都合の悪い物事は見えない事にする生き物です。
故に、都合の悪い物事は見えない事にする人間は、事実を受け止められず、憎悪の一途を辿ります。
もしもアナタが回復を望むのであれば、都合の悪い物事も全て受け入れなければなりません。
健康は足し算で成立するという概念が僅かでもあるのなら、今すぐにでも考え直してください。
健康は足し算で成立するという概念を持っている以上、目先の成功は掴めても、直ぐ先で必ず転けます。
場合によっては精神医学そのものの歴史から学ぶ必要もあるのかもしれません。
 
これらの覚悟が出来ないのであれば、向精神薬を飲んで病人をやっていたほうが
「社会的には」健全だという事を、身を以て知る事が出来る場面に何回も何十回も遭遇する事になるでしょう。

上記の点は、文字を置き換える事で全ての他科領域患者の症状に対して言える事かもしれません。
回復を得る為には、過去の行いを精算する事で初めて得られます。
過去の行いを精算出来た事によって、1から自身の身体と向き合えるのでしょう。

※昨今、多くの被害者の声により、向精神薬及び精神医療の実態が大きなメディアを通しても報じられ、減薬~断薬が一種の流行になっていると情報が入っています。危険性を知ったからと、減薬~断薬は興味本位で取り組めるような生易しいものではありません。急激な減薬~断薬は命に危険を及ぼす場合もあります。自己判断では行わないように※

【電話】 0173-74-9045 又は 050-1088-2488
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【休診日】 なし 土・日・祝祭日も診療しています
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  ~針治療から病態定義の見直しを~