藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

向精神薬服薬に伴う内分泌異常と周辺理解


人の痛みはその人が所有する個のものであり、誰とも共有出来ない極めて孤独なものである。書けば非情かと捉えられても仕方が無いが、人の痛みを分かったフリは出来るが、分かる事は出来ない。
そのような個の所有物を他者が何とかしようとする事自体が非常に烏滸がましい事なのかもしれないが、何故此処まで興味深く向き合えるのかも自分自身理由は知らないが、多分それは目に見えないものを見ようとしたいのかもしれないし、目で見えるものも偽物ばかりだったという事実が多く転がっている現実を見ているからかもしれない。
検査機器は日進月歩で発達している。やれ日本はMRIだレントゲンだを撮りまくる性質があると非難されているかもしれないが、そのような患者ニーズが検査機器の発達を押し上げてくれたのも事実かもしれない。その事で、もしかしたら昨日まで見えなかったものが明日には見えるようになるかもしれない。かと言って、その明日見えたものが痛みの根拠となる理由もない。
そのような歴史は数十年繰り返されている事も気づかなければならない。其れ程迄に混迷を極めている痛み治療の現状と言うのが興味深いものかもしれない。勿論、こんな事は世界中の術者が血眼になって探求している事なのかもしれないが、一つだけ分かった事がある。
人間は自身の身体を壊してでも自身の身体を守ろうとしている生き物だと言う事だ。背骨を曲げてでも、いや、背骨を潰してでも中枢を守ろうとする。その潰れた背骨にセメント埋めたり金具で固定するから中枢が破壊される。そのような事例は数多い。
手術をしてから何か具合が悪い。今まで知らない症状が沢山出てきた、これこそが、今まで末梢を破壊してでも中枢を守ってきたのに、杓子定規に合わせた再形成の結果なのかもしれない。
そのように考えると、若年の頃から負担の掛かる行為は極力回避し続けると言うのが無難な策かもしれないが、その多くは無理な話だ。患者には患者の人生があっての今であり、患者の背骨が患者の今までの人生である。だから、人の人生に医療と言うのは何処まで入って良いのか、入った事で逆におかしくなったんじゃないか、と考えざるを得ない時もある。
人は曲がったなりにも必ず順応出来る生き物である事は忘れてはならないと思うし、曲がったなりにも痛みを回避し続ける工夫を取り、更に順応性を高める。だから其れ程焦る必要もない。知っていれば怖くない。知らないから怖いのだ。痛ければ不安になるかもしれないが、治癒遅延を招く逆行的な行為を取らなければ、早期に順応出来る能力は持っている。

そのように、抹消を破壊してでも中枢の機能を死守する人間に対しての今の現行医療が扱う多くの薬物は、残念ながら中枢を破壊して末梢の症状改善を目論んでいる。脳みそをリラックスさせたり、もしくは興奮させて痛みを感じ難くさせたりと様々な手法は取られているようだが、その手法は末梢の症状の改善を見込んでいる事にはならない事は、このようにして書けば分かり易いのかもしれない。
日常生活を起因とした諸症状に対して処方される向精神薬オピオイド鎮痛薬、そして多くのレッテル貼りは自身のプライドを守る為であり、患者を守る為の行為ではない。とは言え、これも100歩譲って甘い見方をした場合、それしか武器が無ければ其れでしか対応出来ないし、それしか武器を持っていなかったら其れで得た背景での言動及び行為にならざるを得ないと言うのも分かる。根本的な思考が異なれば、このようにしか出来ないし、もしかしたら保険制度上やガイドラインの問題もあるかもしれない。
それを非難しても実はどうしようもない。そのような武器を持ち、そのような思考である人に対して批難をしたところで変わらないし変えられないし、その遣り方が推進され推奨され土壌が出来てしまったのも又、僕らの責任と言うのも大いにある。それを根っこまで追うと結局は政治的な力を持っていないと言う事になる。
柳谷素霊は70~80年前から其の事は言っていた。針灸は政治能力が欠如していると。残念ながら政治を変えないと現状は変わらないと言う所に行き着く。それは現状の向精神薬まみれの現状も、処方期限の存在しないベンゾジアゼピンも同じだし、誰かが得をする為に誰かが健康を損なっていくのは、別に医療の問題だけでなく様々な場面でも散見される事だ。
それでも幸いな事に医療と言うのは強制ではない。薬を飲むのもワクチンを打つのも手術を受けるのも、そして針を受けるのも強制ではなく、患者が選択権を持っている。それならば、事前に知れば、其れ程深みにハマる事はない。患者が変われば医療は変わると思う。
その患者の思考の変動に対して様々な企業は追随するかのように、あれやこれやと疾患を喧伝するかもしれないし、疾患喧伝に沿った薬物を処方しようと躍起になるかもしれないが、その頃には薬物を飲む理由を見つけられない程の知識が患者自身に備わっていると思う。

上記サイトのメインは、当時大学生だった弟さんが向精神薬の副作用に遭い、その後、入院先の精神病棟内で頚部を蹴られ頚髄損傷を負い、その後死亡した事が綴られている。死亡後から若干のタイムラグはあったかもしれないが、多くの方々がこの事件に対して声を上げ、暫く経った後にメディアでも取り上げられ、頚部を蹴った方々も逮捕される迄に至った。多くの方々が声を上げなければ事件にならないし、メディアにも取り上げられないのは悲しい現実だが、現状はそのようなものだ。
そのような奇しくも弟さんの件で3~4年前から上記サイトは知っていたが、向精神薬が下垂体へ影響を及ぼし、内分泌異常(内分泌疾患・内分泌症状)を呈する事は既知であり様々なデータも存在するが、事実上、因果関係の明瞭性が問われ難いものである。問われ難いから「薬剤性ではない」とはぐらかされる。そんな折、上記リンクでお姉様がベンゾ服薬⇒甲状腺刺激ホルモン異常⇒薬剤性(ベンゾジアゼピン)でバセドウ様症状を出したのではないかと紹介がされている。
先日のコメント欄でも頂いた内容に対してご返答を差し上げた通り、向精神薬は多岐多彩な症状を呈し、且つ日常行動量と極めて比例して悪化していく。その中の一つ、筋硬直や筋緊張が向精神薬服薬に伴うACTH低下に由来するものではないかと考察している。

(参考※1 低周波治療に伴う神経障害 )
※1有難う御座います。今件の内容はお察しの通り純粋な知覚神経損傷に伴う純粋な整形領域的由来です。過労で惹起される症状を低周波治療で擬似過労を起こしたものとイメージして頂いても分かり易いかもしれません。ALS(他、類似性の進行性の運動神経障害)や放射線遅発性障害等の患者に起きるfasciculation他、良性且つ純粋な運動神経のみの神経損傷と思しき整形領域症状も診てはおりますが(偶然かもしれませんが、皆向精神薬を飲んでます(ました))、ベンゾ離脱に伴う病的ではないファシクレーションに関しても、臨床感覚として「良性とは言え筋減少が生じている過程」であるようにも見受けられます。
それがもっと大きい不随意運動(ミオクローヌスやバリスムス、ジスキネジア等)であれば又別かもしれませんが、運動神経と知覚神経の双方が筋硬直に伴い、筋減少及び痛みや痺れを惹起していると言う見方も出来なくはないような気もします。とっちらかった内容で申し訳ありませんが少し後でまた続けます。最近、可能な限り下垂体~副腎の検査数値も取っているんですね。そうするとACTH↓コルチゾール↓と言う下垂体の機能低下が向精神薬由来と推定される群に於いては共通項として見受けれられます。
一般的にはコルチゾールは朝方に多く分泌され、夕方に掛けて減少すると言われています。仮にも脂溶性薬物である向精神薬によりコレステロールコルチゾール分泌の機能変動、若しくはベンゾ系そのものの反跳作用に伴い交感神経系優位⇒異常なコルチゾール分泌⇒ネガティブフィードバックに伴うACTH及びCRHの機能低下と言うのも十分な仮説が立てられますが、その事によって運動量が少ない⇒筋血流量が少ない朝方に症状憎悪感、気圧や天候変化⇒天候変化に伴う自律神経系の過敏反応に伴う症状憎悪と言うのも推測されて不思議な事ではないかもしれないですね。筋攣縮を中枢神経系由来の血流障害説として上記説明の仮説が成立すれば、恐らく血流障害説も立証されるのかもですが、私は仮に発症部位が前腕や下腿にミオクローヌスが起きていても、前腕に下腿にアプローチしていないです。
あくまで頚神経系、腰神経系のDRG付近(椎間孔近接部)への処置で済ませている節はあります。発症部位に処置しても極めて無効治療にしかならない結果は散々見ていますし、あくまで手の届く限りなく中枢部で運動・知覚神経系と思しき諸症状は取ってますよ。向精神薬に伴う諸症状は多岐に渡り、その多くは極めて多くの複合的症状が織り交ざりながら、且つそれらの諸症状で更に輪を掛けて疲弊していくと考えると相当量の仮説を立て続ける事になるのですが、現場感覚としての筋硬直からの四肢末梢部の運動・知覚神経系異常は2次的である印象は強くあり、その根拠に冒頭の理由(及び治療反応性)が挙げられる事が1つと、胸椎のように後弯を形成している部分、仙椎のように関節が存在しない部位の神経系が損傷を受けている傾向と言うのは殆ど見た事がないんですよ。
これは向精神薬由来問わずなのですが、後弯部位に関しては神経根部のスペースも比較的確保されていますし、仙椎部は元々動かない部位である為、日常生活を送る分では損傷を受けるケースは殆ど存在しない印象を受けます。しかし、若年層且つ基礎的に頚椎前弯や腰椎前弯を抱えていた場合は神経根部のテンションが高まる場合は更なる易症状惹起傾向を示す場合もあるかもしれませんし、側湾傾向の場合は胸椎が前弯傾向となる為、椎間孔部のスペース確保が難しくなり易損傷傾向ともなり易い。
成長期であれば脊椎の成長に脊髄が追いつかず、易負担部位である腰椎や頚椎由来及び延髄や脳幹等に存在する脳神経系系統の諸症状由来も複合的に起きるかもしれませんが、そのような中でも仮にもベンゾ離脱や抗うつ薬の副作用で生じる筋硬直(個人的には体幹硬直と言う表現が適切な気がします)が脳内(大脳?)の問題、1次的に引き起こされている場合に於ける四肢末梢部は2次的、とも見受けられる傾向及び後根側(背側)に存在する知覚神経の構造上、「痛み」「痺れ」「皮膚感覚鈍麻」「知覚異常」等を持ち合わせ、且つ頚神経系の神経走行支配、腰神経系の神経走行支配、且つ脊椎の構造もボチボチ良好な基礎身体状態であれば、それは取れる症状であるように感じます。
勿論、1次的な問題の解決には薬が原因なら薬を止める事が大前提での話になりますが。抗うつ薬を沢山飲んでいる人なんてどの部位を触っても感覚おかしい、どっか切っても全く痛くないって人沢山います。と言う訳でファシクレーションは末梢の運動神経系の筋減少が起きている時のものであり、それは脳神経系の問題ではないと思いますが、ミオクローヌス等の不随意運動は脳神経系の問題、とも考えられますが、ミオクローヌス自体を血流障害説と仮にもした場合、何故下腿に限り血流が障害されるのか(されたのか)と仮説を立てた場合、どうしても判断に困る部分と言うのも出てきてしまうんですね。寧ろ血流障害説と言うよりも神経障害説のほうが合点付き易いもので。これを単純なコムラ返りみたいなもので考えた場合、一般概念では下腿の疲労電解質異常みたいな話からの単独部位の血流障害説が挙げられていますが、僕はコムラ返りも腰神経系で取りますので、恐らく原因は下腿ではなく腰神経系の問題で起きているものと見方も出来るんです。

向精神薬由来に伴う筋硬直や易疲労性の因果関係を内分泌異常にスポットを当ててCRH~ACTH~コルチゾールの数値を追っているが、向精神薬を中長期的に渡り服薬していた(もしくは断薬後の離脱もシンドい時期)は明らかに基準値外を示していると言う興味深い結果が出ている。可能な限り、向精神薬を飲んで具合が悪い人は数値を取っておいたほうが良いかもしれない。数値が異常だからと各種ホルモン療法をするか否かは私の判断では出来ないが、知っておくだけでも損はないかもしれない。

ACTH単独欠損症や副腎疲労等で生じる症状や患者エピソード、患者表現を参考概念として幾つか抜粋してみた。あくまで上記病態は他因子で生じうる可能性も十分に考えられるものだが、向精神薬の中長期的な服薬(短期で発生する場合もある)に伴う常用量離脱等で生じた反跳作用による2次的弊害で発症するかもしれないし、副作用で発症するかもしれないし、どちらでも生じる可能性がある。
荒っぽいマトメだが、このように羅列してみると、色々な現象が合致して向精神薬由来の症状と言うのは輪を掛けて悪化していく事が見て取れるかもしれない。
向精神薬を飲んでからホルモン異常があるかと思って…」と言うノリで検査を依頼したら何故か断られたと言う方も現れ始め、何か検査をする側に不都合でもあるのかと穿った見方もしたくなる場合もあるし、実際に計測してもらったら基準値だった人もいる。
勿論大幅に基準値を外れている人もいるので全てではないかもしれないが、傾向としては相当高いかもしれない。向精神薬服薬に伴う有名なホルモン異常はプロラクチンや甲状腺刺激ホルモンの異常かもしれないが、ACTH~コルチゾール分泌の異常(下垂体前葉~副腎皮質の異常)も向精神薬によって十分発生する可能性はある。
仮にベンゾ系等の中長期服薬に伴う反跳作用としての常用量離脱や離脱症状等により生じた過緊張や極度な不安や焦燥感等のネガティブな精神症状が継続した事により(若しくは薬物そのものが)、2次的作用でHPA系が破綻した場合(若しくは薬物そのものが)、これらの諸症状が生じるとイメージすると分かり易い。
これプラス、ベンゾ系の場合であればGABAの自己分泌が至らず、若しくはベンゾ受容体の変性(変動)も関与しアレコレ多岐多彩な脳内全般で起きうるであろう中枢神経系症状も惹起されるとイメージすると早いのかもしれない。GABAの自己分泌不全等と推測されている体幹硬直という病態であれば、既存病名を借りればスティッフパーソンやアイザックスをイメージすると分かり易い。
夜、仰向けで寝てると身体が弓反りになるという人も散見される。幾度となく書くが、向精神薬が病態の原因であれば向精神薬を抜くしかないのだが、現行医療の多くが向精神薬の副作用や常用量離脱は無いものとしての風潮として扱いがちである為、途方に暮れている患者が後を絶たない。
>>倦怠感、低血圧、食欲不振、低血糖や低ナトリウム血症による意識障害など
>>気分が優れず、だるい、食事が不味く、お腹に力が入らず、食欲不振、味覚異常、吐き気がする、ひどい口臭、微熱、低ナトリューム、低血糖
>>10数年前、高校生の頃から、体がどんどん疲れやすくなった。1kmほど歩くと息が切れてクタクタになるし、キャンプに行ったら2週間ほど寝ても疲れが取れなかった。胃炎も発症したので、病院をいくつか周ったが、血液検査の結果アレルギー以外に特に異常はなく、ストレスでしょう、と診断され、抗鬱剤を出された。しかし、疲れやすさはまったく改善せず、抗鬱剤の副作用がしんどさに輪をかけた。
体調はどんどん悪化して、大学受験の頃は二日連続の模試を完全に受けられたことはなく、1日目を受けたら疲れて一週間ほど寝込んでいた。辛うじて大学に入ったが、そこは自転車必須の広大なキャンパスの大学だった。入学後、講義と講義の間の自転車移動が必須であることが分かり、疲れが取れる間もなく疲れが蓄積していった。
更に、元々アレルギー体質だったが、一気に悪化し、花粉症、アトピーや日光過敏症、食物アレルギー、喘息をすべて発症・悪化した。アレルゲンに曝された日は、クラクラとし、頭も体も言うことを聞かず、ついに休学した。休学の際には、うつ病という診断名で診断書を出すことになった。
どこの病院に行っても、どこも悪くないと言われ続けていました。ところが、だんだん症状が悪くなり、80代、90代のような自分になってしまっていたのです。低血糖になり、突然意識が無くなったり、声が出にくくなったり、全ての筋肉、関節が固まったり、何度、救急車のお世話になった事か。
>>・朝寝床から起き出す気力がない(起きるのが辛い)・6時間以上の睡眠をとっているのに疲れを感じる(起床後に頭がボーっとしている)・塩分を欲することが多くなった(人から塩分摂りすぎと言われたことがある)・いつでもどこでも知らないうちに眠っていることがある(移動中の交通機関内で寝ることが多い)・眠りが浅いと感じる
・夢を見るほど熟睡できない・睡眠薬睡眠導入剤を飲まないと寝れない・寝てから朝までに何度も目覚めてしまう(尿意を催してではなく)・何か行動をするのに時間がかかるようになった・日中でも頭の中に霞がかかったような状態であることが多くなった・性的欲求がなくなった・ちょっとしたことでパニックになる・突然呼吸が苦しくなることがある・ストレスで胃が痛くなることが多くなった・風邪などの感染症にかかりやすくなった・風邪をひても治りが遅くなった・原因不明の微熱が続く
・傷がいつまでも治らないことが多くなった・立ちくらみが頻繁にでる・椅子から立ち上がったときなどに目の中に光がまばたくようなことがある・小さなことで悩むようになった・喜怒哀楽が激しくなった・何をしても楽しくなくなった・友人知人を含め人を会うのが面倒に感じるようになった・食事をすることが疲れる・生理前のイライラが増えたりチョコレートを食べたくなるようになった・食事を1食抜くと疲れたり、イライラすることがある
・人の名前が突然思い出せなくなった・朝食べたものが夜には思い出せない・目覚まし時計が鳴っても起きられない・午前中は仕事に集中する気力がない・午後3時から午後6時ころに猛烈な睡魔に襲われる・夕食を食べた後に気分がハイになる・何かを考えること自体が面倒になった

統合失調症うつ病自閉症や外傷性脳損傷高次脳機能障害線維筋痛症慢性疲労症候群や他は忘れたけど、脳炎症や脳萎縮等が生じているからこれらの病態になる、と言う前提で話が進められる時も場合によってはあるが、以前も書いたが仮にもHPA系がこれらの症状に大きく関与しているとした場合、自然発症性として症状を自覚し易い年代として成長期と高齢期が挙げられる。脊椎成長に伴う脊髄の下方への引き込みに伴う脳幹部の血流障害に伴う各種自律神経症状や内分泌異常(様症状)、微細な脊椎圧迫骨折が頻繁に繰り返され円背傾向を示した結果、
結果的に同様の脊髄の下方引き込みに伴う脳幹部の血流障害に伴う各種自律神経症状や内分泌異常(様症状)、他、末梢神経系のテンション↑に伴う脊椎の可動性の高い部位、易負担部位の支配領域の上肢及び下肢症状が惹起されるものである(それが成長痛や画像所見上、器質的異常や占拠性病変がなくても症状が出る由来であると推測される)と治療反応上推測出来るものであるが、さて、これらの自然発症性のもので、且つ末梢由来の中枢神経系症状である、と言う理解が患者側にあれば、無駄に向精神薬や他の鎮痛剤を服薬する理由はない。強いストレスが分泌され、仮にもコルチゾールの分泌が高まり、ネガティブフィードバックに伴うACTH↓であったとしても、数ヶ月で自然軽快する(数値上も戻る)。
自然軽快するものを自然軽快させなくするのが向精神薬である。勿論、服薬初期はベネフィットと感じる人もいるかもしれないが、数週間~数ヶ月で薬物なしでは済まない身体になる。勿論、症状惹起には栄養摂取の状況や周囲の環境(人間関係が一番のストレスかいな?)にも左右されるものかもしれないが、多くは原因を知り、その原因に対してアプローチし、環境を正せば自然軽快する。
しかしながら問題なのは向精神薬を服薬している場合であると思う。向精神薬そのものが内分泌異常を引き起こしている場合、又は向精神薬を飲むキッカケの多くは上記のような自然発症性に伴う諸症状である為に、自然軽快が出来ない状況に追いやられてしまうと言うのは、それこそ自然に予測が付く事である。その結果、散々薬を飲んでからMRIやスペクトで脳の中がどうですねこうですね、これが統合失調症うつ病の原因ですねと言われても、どう考えてもこう考えても薬のせいじゃないかとしか思えないものなのだが、又これらも上手いような言い回し(想定問答は準備されている)は準備されているものなので(もしくは本気でそう思っているのかもしれないが)にっちもさっちも行かない場合も多い。
そのようなはぐらかされ方をされたとしても、別にどうって事はない。はぐらかされても、そうですねと言われても、その事で患者の症状が良くなる訳ではない。と言う事も知っておいて損はないことかもしれない。なかなかコルチゾールの検査はする事はないと思う。しないが数値を追跡すれば興味深い結果が見えてくる。コルチゾールの分泌能が悪ければ、日常生活動作に伴う微細な炎症も抑えがたく、それは痛みとして感じやすくもあれば痛みとして引きにくい。易負担部位が易疲労性になる。極めて外的内的ストレスに弱い。場合によってはそれを副腎疲労症候群と世間一般では言うのかもしれないが、
向精神薬を服薬している群と言うのは、基準値を大きく外れたコルチゾールの低下状態、ACTHの低下状態の傾向が明らかに高い。が、向精神薬を服薬する前にACTHの数値は取っていない人が殆どである為、因果関係の明瞭性が得られないと言うも残念な部分である。ACTHが低ければステロイド補充すりゃ良いじゃん、と言う見解もある。但し、ホルモン療法に走った場合、基本的にず~っとし続けなければならない、と言う面倒臭い事になる場合もある。
と言うのも2~3年前に経験した症例なのだが(許諾貰っていないので詳しくは書かないが)、向精神薬ではない中枢神経系にいく薬物の何かで車椅子になった人が幸いにも走れる迄に回復したが、その後、脳神経系の一つが原因不明でやられ、ステロイドパルス及びステロイド経口薬を服薬し続けた結果、車椅子迄ではないものの、クラッチを付いて歩かなければならない程に症状が逆戻りしたと言う症例を持っているからである。これを代表するかのように、別件でステロイドを使用したら急激に症状が戻っていった症例は幾つかある。
幸いにも難聴もクラッチ歩行も改善出来たが、多分、向精神薬で下垂体機能低下が生じたとしても、その事でステロイドで補充する(又は別件で使用した場合も含む)事によりどうなるか分からないから非常に怖い。恐らく、向精神薬ステロイド~tnf-α阻害薬等を順繰り使いながら症状が悪化していく人は少なくない。それを世間一般では線維筋痛症慢性疲労症候群と診断されている人たちの主な薬物治療である。それで治るなら私もその薬物療法を推奨しているものだが、どの角度からどう見ても治っていない。

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