藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

リリカの歴史を辿る

潜在的患者を含めると膨大かもしれませんが、向精神薬被害患者との対峙は極めてニッチな世界です。何故なら、患者自身が現症状が向精神薬由来であると自覚しない限り、若しくは何かしかのキッカケで急激な離脱症状を経験しない内、分からないものです。

その後に初めて、副作用や離脱症状の問題を知る事になるのかもしれません。しかしながら、ネットや書籍店等からの情報を仕入れるツールがなく、情報を仕入れるルートが現在の処方医のみだった場合、どうなるでしょうか。
もしかしたら向精神薬が切り替わる度に具合が悪くなる事で気づく人もいるかもしれません。自己判断、若しくは医師の指示で急激な減~断薬にて急性的に発症して気づくかもしれません。凡ゆる書籍やネットで自身の現症状と合致している事で初めて気づくかもしれません。
整形領域では昔からデパスが筋弛緩目的で処方されていました。国際条約である向精神薬に関する条約による指定外、日本の麻薬及び向精神薬取締法における向精神薬に指定されていないという状況である為、非常に幅広く用いられています。
では、その後に危機感を感じたのが、今ではメジャー級のリリカ。近年も劇症肝炎での死亡例が出た事でニュース等でも話題になったのは記憶に新しいところです。そんな可愛らしい名前とは裏腹なリリカの歴史を学ぶ。話は2010年まで遡ります。

~2010年~
今日は痛み治療の新薬の話です。今回ファイザー株式会社より、一般名プレガバリン(Pregabalin )、商品名リリカという新薬が、この帯状疱疹後神経痛の治療薬として、16日に日本での製造販売承認を取得しました。従って、数ヶ月のうちには発売になる見込みです。この薬は実は全く新しいメカニズムの薬、という訳ではありません。1973年にドイツで創薬されたガバペンチン(Gabapentin )、という薬があり、1993年から、アメリカで抗痙攣剤として使用されました。その後この薬には帯状疱疹後神経痛を初めとして、所謂「慢性疼痛」に効果があるのでは、という研究成果が多く発表され、次第にそうした用途にも適応が拡大されるようになります。
その商品名はガバペンです。実は今回のリリカと言う薬は、基本的にはガバペンと同一の薬効で、その構造を少し変化させることにより、その作用をパワーアップした、という性質の薬剤なのです。
もし、この薬剤の疼痛に対する効果が、主に脊髄に対するものなら、脳には作用せず脊髄のみに作用するような、そうした薬剤こそ最適ではないか、と思われますが、今回の薬は残念ながらそうしたものではなく、脳へも当然少なからぬ作用を及ぼすのです。
神経因性の疼痛に有効な治療薬はあまりなく、その意味では痛みに苦しむ患者さんにとって、有用な薬剤の1つであることは間違いがありませんが、それを抗痙攣剤の一種だ、という自覚を持たず、単純に安全な痛み止めのように使用することで、新たな問題を生むのでは、という危惧もあります。製薬会社の適切なプロモーションを期待したいと思いますし、その副作用と適応の範囲を含めて、今後の動向を注意深く見守りたいと思います。

~2012年~
プレガバリン(商品名リリカ)は、2010年6月に販売が開始され、販売開始当初は「帯状疱疹後神経痛」のみの適応であった。その後、「末梢性神経障害性疼痛」、最近では「線維筋痛症に伴う疼痛」に適応が拡大され、医療現場で急速に使用が拡大しているようである。
ベンゾジアゼピン剤とカルシウム拮抗剤の両面を有すると考えられ、そのことを示すように害は多種多様である。害の実態と作用機序が十分に知られないまま使用が拡大することはきわめて危険である。重大な事故防止のため、薬剤の性質と害についての理解が必要である。最近、プレガバリンとその類似薬剤ガバペンチンによる「乱用(abuse)と中毒(addiction)」に焦点を当てた報告がプレスクリル誌に掲載されたので、これを中心に紹介する。
・リリカはGABA-ベンゾジアゼピン作用を有する
欧州連合EU)では、プレガバリンは、部分てんかん神経因性疼痛全般性不安障害に、ガバペンチンは部分てんかん神経因性疼痛に対し、いずれも第二選択薬剤である。日本のリリカの申請資料概要には、GABA系への影響がないかのように記載されている。しかし、プレスクリル誌の記事で詳細にレビューされているように、臨床的に依存・乱用・中毒・離脱症状が出現することは明瞭である。また、ガバペンチンは、GABA合成増加、遊離促進、ヒト脳中GABA濃度増加、GABAターンオーバー増加、分解抑制を示し、ガバペンチン離脱性のカタトニアが少量のロラゼパムで完全に消失した。これらの点から、種々の機序でGABA神経系を促進すると考えられている。また、電位依存性カルシウムチャネルの補助サブユニツトα.-δ蛋白と高親和性があり、カルシウムの細胞内流入を阻害する。
・極めて多種多様の害反応 
そのため、ニューロンシナプスにおけるカルシウム拮抗作用だけでなく、
末梢平滑筋、免疫細胞、血球系、心筋などほぼあらゆる細胞のカルシウムチャネルに影響があると考えられ、それに伴う害とGABA作用に伴う害が重なり、多種・多様である。両剤の害作用の種類は非常に類似し、精神神経障害、胃腸不良、体重増加、浮腫、肝臓の損傷などである。プレガバリンは発疹、過敏反応、心不全も引き起こしうる。
日本の添付文書に記載のある、重要な基本的注意の①めまい、傾眠、意識消失等(自動車事故に至った例、高齢者の転倒・骨折なども含む)や、重大な副作用の①めまい(20%以上)、傾眠(20%以上)、意識消失(0.3%未満)などはGABA作動剤の害に一致する。
②「急激な投与中止により、不眠、悪心、頭痛、下痢、不安及び多汗症等の症状」が生じうるため、「少なくとも1週間以上かけて徐々に減量すること」と記載されているのは、離脱症状と、その回避方法の指示である。乱用の危険は書かれていないが、十分にあり得る。また、横紋筋融解症(脱力感、CK上昇、ミオグロビン上昇等)も離脱による筋固縮・強剛、カタトニア-悪性症候群(※下記要参照)の結果と考えられる。
③体重増加・肥満はともに、浮腫による体重増加があり、心不全(0.3%未満)、肺水腫などが高頻度に発症する。これはカルシウム拮抗剤の害に一致する。
弱視や視覚異常、霧視、複視等の眼障害も重大だ。そのほか、腎不全、血管浮腫、低血糖間質性肺炎アナフィラキシー、Stevens-Johnson症候群が記載されている。添付文書に記載されていないが重大なのは、感染症や心筋虚血、幻覚、攻撃性などの害反応である。
離脱症状と中止の難しさ
プレガバリン中止による離脱症状は、吐気や嘔吐、発汗、動揺、混乱、妄想、暴力、過覚醒、悲しみ、感情のもろさ、泣き続ける、鬱または「落ちていく」ような感覚などであった。アルツハイマー病患者では、これらの症状と既存の症状(攻撃性、病的多弁を伴う興奮、妄想、治療拒否)も悪化した。
ガバペンチンでも中止後1週間以内に、発汗や蒼白、眼球突出、疼痛、興奮、短気、不安、動揺、混乱、失見当識、動悸、震え、発作など同様の離脱症状が出現した。入院や休職が必要になることも少なくなく、中止後、既存症状の悪化と強迫観念、うつ、不眠症も起きていた。
・害と利益の再検討を要す
神経障害性疼痛に対するプレガバリンの緩和効果は、アミトリプチリンなど三環系抗うつ剤より劣り、害は耐性や依存、乱用、中毒、離脱症状を中心に大きい可能性が強い。承認前の情報にとらわれることなく、十分な効果と害の検討が必要と考える。
参考文献
1)Gabapentin and pregabalin: abuse and addiction. 
  Prescrire Int 2012:21(128):152-153
2)TIP誌2012年7月号(上記の翻訳と解説)

~2013年~
ファイザー株式会社(本社:東京、社長:梅田一郎、以下「ファイザー」)は、疼痛治療剤「リリカ®カプセル」(一般名:プレガバリン、以下「リリカ」)に関し、現在日本で承認されている「末梢性神経障害性疼痛」を含むより広い「神経障害性疼痛」という効能・効果の承認を、本日、新たに取得しました。

本剤は、日本において、ファイザーエーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫、以下「エーザイ」)が共同プロモーションを行っており、本剤に関連する適正使用情報を提供しています。
リリカは、米国ファイザー社が開発した疼痛治療剤であり、現在、世界120の国と地域で承認され(2012年7月現在)、国際疼痛学会をはじめとする主要学会等において神経障害性疼痛又は線維筋痛症の第一選択薬に推奨されています。主な作用機序は、過剰に興奮した神経系において、各種神経伝達物質の放出を抑制することで鎮痛作用を発揮すると考えられています。リリカは、日本において2010年6月に「帯状疱疹後神経痛」を効能・効果として発売され、同年10月には「帯状疱疹後神経痛」を含む「末梢性神経障害性疼痛」、2012年6月には「線維筋痛症に伴う疼痛」につきましても追加適応の承認を取得しました。
そしてこの度、中枢性神経障害性疼痛の代表的疾患である脊髄損傷後疼痛に対しても、有効性が認められたことから、効能・効果を一部変更し、末梢性神経障害性疼痛を含む「神経障害性疼痛」としての承認を取得しました。神経障害性疼痛は、神経の損傷やそれに伴う機能異常により起こる痛みで、様々な知覚異常を伴います。神経障害性疼痛は、神経の損傷部位により末梢性神経障害性疼痛と中枢性神経障害性疼痛に分類することが出来ます。また、神経障害性疼痛は、病態や発症機序が複雑で多様なため、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などの鎮痛薬の効果がほとんど期待できない難治性の痛みと考えられています。
ファイザーエーザイは、従来の疼痛治療剤とは異なる作用機序を有しているリリカを通じて、引き続き神経障害性疼痛でお悩みの患者さんのQOL向上に貢献してまいります。

~同年~
2010年のJ Am Osteopath Assoc.に掲載された、プレガバリン(商品名リリカ)の依存と中毒の事例報告です。プレガバリンは抗痙攣剤の一種ですが、神経障害性の疼痛に効果のあることが注目され、最近日本でも非常に多く処方されている薬剤です。日本での適応は、末梢神経障害性疼痛線維筋痛症です。アメリカの適応は、糖尿病に伴う神経障害性疼痛線維筋痛症帯状疱疹後神経痛と他剤無効の痙攣です。ヨーロッパの適応は、アメリカのそれに加えて、全般性不安障碍と中枢性神経障害性疼痛です。
このように、この薬は世界中で、原因のはっきりしない慢性の痛みに対しては、あまり制限なく使用されている、ということが分かります。これは僕の個人的な意見ですが、プレガバリン(リリカ)は、現在日本において、あまりに安易に処方されていると思います。あまり具体的なことは、支障があるので書けませんが、疼痛の管理を専門としてはいない、多くの医療機関において、これまでは原因のはっきりしない痛みの患者さんがみえれば、まずロキソニンのような痛み止めを使用して、無効であればそれでもう手はない、という状態であったのが、今はすぐに、トラムセットという準麻薬が処方され、プレガバリン(リリカ)が処方されるのです。勿論慢性疼痛で苦しんでいる患者さんは多く、適切な診断の元にそうした患者さんに対して、の薬が使用されるのであれば、何ら問題はありません。
しかし、現状はとてもそうとは思えません。
製薬会社のプロモーションも、SSRIが急速にシェアを拡大した時と同様に、「とりあえず通常の治療で改善しない痛みがあれば、専門でない先生でも気軽に使ってみて下さい」というニュアンスのものになっていますし、診療所にお見えになる患者さんでも、ちょっと痛みがあったので○○科に行ったら、すぐにリリカが処方された、というお話が非常に多いのです。感覚的には、どう考えても過剰処方のレベルです。しかし、本当にこれで問題はないのでしょうか?安易にプレガバリンを使用することで、患者さんに何か不利益の生じることはないのでしょうか?端的に言えば、現時点でそうした不利益を、明確に示すような知見はありません。ただ、1つの危惧が、最近指摘されるように、なっています。それが、プレガバリンの持つ依存性と、乱用のリスク、そして、中断の際の離脱症状です。
痛みというのは不快なものですから、痛み止めには大なり小なり、使用する人間に一種の快感をもたらすという意味で、依存性が存在します。プレガバリンが他の薬で効果のない、慢性の疼痛に著効するとすれば、その薬に依存性のあるのは、人間の心理から言って当然のことのようにも思えます。そこで、最初にご紹介した文献を見て頂きましょう。
これはプレガバリンの依存症の、症例報告です。
患者さんは35歳の女性で、ギラン・バレー症候群の後遺症の、神経障害性腹痛のため、オピオイドという麻薬を使用し、その依存症に苦しみ、それを離脱するために、プレガバリンの使用を開始しました。オピオイドからは離脱し、プレガバリンは1日600mgまで増量されました。この量は日本でも同様に、この薬の最大用量です。
しかし、患者さんは使用2ヶ月後には、それでは不足だとより多くの処方を求めて、主治医の拒否に合い、医者を代えます。何度も複数の病院に入退院を繰り返し、その間にプレガバリンの処方を受け、4週間に何と処方量は88500mgに達していました。これはアメリカの事例ですが、医療機関はこの大量の処方には気付かず、処方薬局が処方箋をつき合わせて発覚しました。この辺りは、その事情は日本とそう違いはないようです。
ただ、こうした事例が、現時点でそう多く報告されている訳ではありません。現状の認識としては、プレガバリンは依存性を来たし難い薬とされていて、アメリカのFDAは最も乱用や依存を来たし難い区分に、この薬を分類しています。プレガバリンはオピオイドベンゾジアゼピンの受容体には、結合しないことが確認されていますし、依存を来たし易く断薬し難い安定剤である、ベンゾジアゼピンからの離脱を図る際に、代替薬として有用であるとの、報告もあります。こうした使用は、要するにこの薬が依存を形成し難い、ということを前提にしているのです。(一部にこの薬がベンゾジアゼピンと同様の作用を持つ、との記載がありますが、メカニズムとしてそうしたことが確認されている訳ではなく、やや誤解を招くものだと思います)
ただ、一方でそれに相反するような知見もあります。
プレガバリンの450mgと、ベンゾジアゼピンジアゼパムセルシン)の30mgとは、同等の鎮静作用を示し、使用した患者さんの12%は多幸感を感じる(対比された偽薬では1%)という報告があります。プレガバリンの急激な中断は、不眠や吐き気、頭痛や下痢などの、離脱症状を示す、という報告もあります。
こうした知見は、それが弱いものであるにせよ、この薬に依存性や中毒のあることを、示唆するもののように思えます。FDAは見解を変えていませんが、最近ヨーロッパにおいて、プレガバリンの依存性を警告するような指摘が、見られるようになって来ています。現状あまりまとまった報告はありませんが、世界的な乱用が確実に存在する以上、比率的には少ないにせよ、依存や離脱症状に苦しむ患者さんが、今後増加する可能性は高く、今のようなやや安易な使用は、慎むべきではないかと思います。
以下 参考文献 など
Gabapentin and pregabalin: abuse and addiction.
(Prescrire Int. 2012 Jun;21(128):152-4.)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22822593
Beware of abuse and dependence with gabapentin and pregabalin
http://english.prescrire.org/…/81/…/47879/0/NewsDetails.aspx
Abuse and Misuse Potential of Pregabalin: A Review of the Clinical Evidence
(CADTH Rapid Response Report: 24 April 2012)
http://dpic.org/…/default/files/PregabalinAbuse_CADTH_24Apr…
A signal for an abuse liability for pregabalin–results from the Swedish spontaneous adverse drug reaction reporting system
Eur J Clin Pharmacol. 2010 Sep;66(9):947-53. Epub 2010 Jun 19.)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20563568
http://peer.ccsd.cnrs.fr/…/PEER_stage2_10.1007%252Fs00228-0…
Is pregabalin abused in France ?
http://www.atout-org.com/…/abstract_display!fr!!!!dd2c6eaa-…
総務省は22日、医薬品等の承認審査の実施状況、治験実施体制の整備状況、後発医薬品の普及施策の実施状況、医薬品等の副作用等報告の実施状況等を調査した行政評価書を公表し、関係機関に改善を求めています。
医薬品等の普及・安全に関する行政評価・監視
今回の行政評価は、「医薬品等の供給の迅速化の推進」「後発医薬品の普及の促進」「医薬品等の安全対策の推進」「製造販売後の医薬品等製造所への実地調査の的確な実施」の4項目について行われています。
このうち注目されるのは、3番目の「医薬品等の安全性対策の推進」のうち「適切な副作用等報告の徹底」で、 各紙は副作用報告を怠っている病院があるとした部分を取り上げ、医薬品の副作用が疑われる事例の報告を医療機関に徹底させるよう厚生労働省に勧告していることを伝えています。
適切な副作用等報告の徹底
http://www.soumu.go.jp/main_content/000213395.pdf
前述の46 成分のうち1成分において、使用上の注意に自動車運転等の禁止等を記載した添付文書に改訂されたものの、改訂後も10 件の自動車事故が発生しており、うち1件の発生例の場合について、PMDAでは、医師又は薬剤師から患者に対し、医薬品の服用に際し自動車運転等の禁止等の説明がなされていないと考えられる。(具体的な成分名を示してもいいのに。チャンピックスかなあ、それともリリカ?)
・日本の添付文書には「乱用」「依存」の文言は無し。
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1190017M1028_1_10/
・インタビューフォーム(2012年7月 第6版)では、「プレガバリンは、乱用又は身体的依存を生じにくい」と記載。
実際、リリカカプセルの申請資料概要(→PMDA)を見ると、米国(p52-53)では添付文書で「医師は薬物乱用歴を評価し、本剤の誤用や乱用の兆候がないかどうか患者を観察する」と注意喚起(中止時、1週間かけて漸減ということ自体、身体依存=離脱症状とみることができるらしい)、また欧州(p85)でも製品特性概要で「乱用の症例が報告されている。薬物乱用の既往がある患者には注意し、プレガバリン乱用の兆候について観察すべきである」としています。
HIGHLIGHTS OF PRESCRIBING INFORMATION(Revised: June 2011)
http://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/
2011/021446s026,022488s005lbl.pdf
(Medication Guide でも、過去に処方薬やストリートドラッグの乱用、アルコール乱用(依存)
していた人は服用前に相談するようにとなっている)
Product information(EMA 2012.01.30 Update)
http://www.ema.europa.eu/docs/en_GB/document_library/
EPAR_-_Product_Information/human/000546/WC500046602.pdf

リリカ 副作用一覧 ※添付文書より
めまい、傾眠、意識消失、心不全、肺水腫、横紋筋融解症、腎不全、血管浮腫、低血糖 間質性肺炎
ショック、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑、劇症肝炎、肝機能障害、好中球減少症、白血球減少症、血小板減少症、食欲不振、食欲亢進、高脂血症高血糖、不眠症、錯乱、失見当識、多幸気分、異常な夢、幻覚、うつ病、落ち着きのなさ、気分動揺、抑うつ気分、無感情、不安、リビドー消失、睡眠障害、思考異常、離人症、無オルガズム症、激越、喚語困難、リビドー亢進、パニック発作、脱抑制、浮動性めまい、頭痛、平衡障害、運動失調、振戦、注意力障害、感覚鈍麻、嗜眠、構語障害、記憶障害、健忘、錯感覚、協調運動異常、鎮静、認知障害、ミオクローヌス、反射消失、ジスキネジー、精神運動亢進、体位性めまい、知覚過敏、味覚異常、灼熱感、失神、精神的機能障害、会話障害、昏迷、嗅覚錯誤、書字障害、霧視、複視、視力低下、視覚障害、網膜出血、視野欠損、眼部腫脹、眼痛、眼精疲労、流涙増加、光視症、斜視、眼乾燥、眼振眼刺激、散瞳、動揺視、深径覚の変化、視覚の明るさ、角膜炎、回転性めまい、耳鳴、聴覚過敏、動悸、第一度房室ブロック、頻脈、洞性不整脈、洞性徐脈、心室性期外収縮洞性頻脈、高血圧、低血圧、ほてり、呼吸困難、咽頭炎、咳嗽、いびき、鼻出血、鼻炎、鼻乾燥、鼻閉、咽喉絞扼感、便秘、悪心、下痢、腹痛、嘔吐、腹部膨満、消化不良、鼓腸、胃炎、胃不快感、口内炎流涎過多、胃食道逆流性疾患、膵炎、舌腫脹、腹水、嚥下障害、発疹、そう痒症、湿疹、眼窩周囲浮腫、多汗症、冷汗、蕁麻疹、脱毛、丘疹、筋力低下、筋痙縮、関節腫脹、四肢痛、背部痛、筋肉痛、重感、関節痛、筋骨格硬直、尿失禁、排尿困難、尿閉乏尿、乳房痛、勃起不全、女性化乳房射精遅延、性機能不全、無月経、乳房分泌、月経困難症、乳房肥大、浮腫、口渇、疲労、異常感、歩行障害、顔面浮腫、無力症、疼痛、圧痕浮腫、倦怠感、胸痛、発熱、冷感、悪寒、易刺激性、酩酊感、胸部絞扼感、転倒・転落、体重増加、血中CPK(CK)増加、ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、血中アミラーゼ増加、血中クレアチニン増加、体重減少、血中尿酸増加、血中カリウム減少

~以下、リリカとNSAIDs等程度の服薬で副作用と思われる患者表現を26、ピックアップ~
1)リリカ75mgの副作用についてです。50歳男性です。ペインクリニックで処方され(肋間神経痛による硬膜外ブロック治療)1週間服用しました。薬局から「体重増加副作用の恐れあり」との説明をうけました。
この2カ月で体重が5kg増えました。もともと太る体質ではなく、これだけ急に自分でも感じる程の体重増加は初めてです。ただ、今年に入って通常勤務に業務変更があり体力仕事だった運動量が半減したせいかなとも思うのですが・・・とはいえ、これだけ急な増加はリリカの服用が関係しているのでしょうか?
2)主人が椎間板ヘルニアのためリリカカプセルとロキソニンを服用しています。リリカカプセルは射精しにくくなる副作用などはありますか?腰痛はないのに何故か2日間とも射精出来ませんでした。
3)歩くのも足を引きずる 小股でしか歩けない 疲れて歩くのが辛い (階段で登下りは特に)手を洗うのに力が入らない 風呂場で身体洗うのも頭を洗うのも力が入らなず 雑巾も強く絞れず喉の吸引力が低下しているのか呑み込めが悪い ご飯粒を落とすようだ 味噌汁もこぼす時が最近多い(唇の横から)肺を除き諸検査で問題なしとの診断を頂いたがこの脱力症は段々悪化している様な気がするこの頃 話し方も口が良く回らずはきはきしない喋り方腰痛があり整形外科にて注射投薬を受ける治りがまだ悪いので4月24日MRを撮り検査注射をし診察では神経に骨が当たり痛くなる1週間で完治するとの結論 痛みは3~4日で治る 但し脱力感があり薬の副作用問題が疑念を抱き3日間で服用止めた(薬名リリカ)以降ふらつき たちくら 力が抜けるようになり日を増すにつれ症状が悪化し現在にいたる
4)リリカ テグレトールの副作用。三叉神経痛の疑いのため、この二種類のお薬を処方してもらっています。飲み始めてからの体重増加が、半端ないんです
5)父(64歳)が椎間板ヘルニアの痛み止めにリリカを処方されました。リリカ服用期間は当初 25mgを1日2回 を2か月半、続いて75mgを1日2回を10日服用 した所、75mgに変えた時点で 副作用が出てきました。息苦しさと口内と喉のはれ、筋骨の硬直などで動けない状態になりました。服用停止後3か月と10日経過しましたが苦しい状態が続いているようです。最近では全身からアブラともゴミとも思われるものが噴き出していて、このアブラを布にとって臭いを確認してみると、薬剤の様な異様な臭いがするようです。このアブラの味を舌で確認したところ、舌が痺れるような味さえするようです。このゴミのようなものが尿にも含まれている事が確認されるようです。
6)リリカ朝・夕1回1錠75㎎を眠気が強いとの事でしたので夜遅めに服用しました。所が眠くなるどころか興奮、多弁でハイな状態になりやたら喉が乾いて飲料をがぶ飲みし結局朝7時ころまで眠れず困ってしまいました。
7)半月版手術後ずっと足の痛みがとれず、2年近くたってやっとリリカにであいました。頭に突き刺すような痛みは飲むと和らぎますが、うつ状態のようなやる気の無さ、眠気で起きていられません。もう2週間は飲んでいるのに慣れてきません。痛みで今までは寝てばかりだったのが今度は痛みは減りましたがぼわっとして起きていられず寝てばかりです。特に夕食後がひどいです。
8)85歳の女性で帯状疱疹の鎮痛薬として、皮膚科からリリカ25mgを寝る前に2錠処方されて、二ヶ月間飲み続けた。あまり改善しないので、朝1錠更に処方されて、四日程飲み続けたら、足がふらつき転倒。その時は薬の副作用とは思わずに、更に二日程飲んでから、薬剤師から服用を寝る前だけにと指示される。しかし、不安を感じて全く飲まなくなる。それから一週間程、症状は改善されないどころか、下半身のしびれ、感覚もあまりなく、寝起きも出来ない状態になる。現在、ベッドの横に簡易トイレを置いても
介護なしでは用も足せない状態です。こんな状態になってから10日くらいになります。その間にMRIをうけましたが脳梗塞などはみつかっておりません。
9)腰椎椎間板ヘルニアの痛み止めとしてリリカカプセル75mgを服用した翌朝、ひどい浮腫・頭痛・動悸・胃痛・吐き気・ふらつきがあり、その日は1日動けませんでした。怖くなって服用をやめましたが私には合わなかったということでしょうか?
10)リリカを飲みはじめて5日たちますが体重が3kも増えてしまいました。
11)現在椎間板ヘルニアのためリリカカプセルと胃薬、腰痛の痛み止めの薬を朝と夜に飲んでます。しかし、リリカカプセルの副作用がかなりしんどいです。夜は飲んでそのまま寝ればいいのですが朝はどうしようもありません。
12)トラムセットとリリカカプセルを服用しています。副作用なのか両足首から太ももにかけて皮膚に赤い発疹というかただれた感じのかゆみを伴うものができてきました。どちらも外傷性腰椎椎間板ヘルニアの手術後の神経障害が残るので処方されていますが、用量はリリカ75mgを2錠 トラムも2錠 一日に服用して2年になります。副作用が出やすい体質ですが、ひどい発疹というかだんだんと体中に広がってきた感じがします。今は両足が目立ちます。最近リウマチのように膝や足首・手首もひどくはれてしまったことがあり、普段は整形外科に通っていますがアレルギー内科でメトトレキサートを処方され、腫れはひきますが、傷みなどは残ります。
13)リリカを夜100mg飲んでいるのですが、一日中眠い日があります。
これは8時間くらいしか眠くならないのですよね?
14)リリカカプセル75mgの副作用について教えてください。めまい、眠気、意識喪失、ふらつき・・・、などとありますが、それほど頻繁に起こるものなのでしょうか?めまい、ふらつきはともかく、意識喪失となるとかなり怖いす・・・。また眠気というのは、深い眠りのことなのでしょうか?それとも頓服的なものなのでしょうか?
15)ヘルニア手術が出来ないため、リリカ75mgを1日3回5年以上飲んでいます、歩けるようにはなりましたが、足の痛みはまだあります。 副作用が、めまい、吐き気等でつらい時も多々です。
16)ヘルニアと腰椎分離症で、それまでの痛みどめが効かず、昨年末にリリカカプセル25mgを処方され年明けには75mgになっていました。 それでも結局、効果はあまり得られていないようで、それまで通院していた整形外科を替えました。主人が急激に無気力状態になり、仕事も休みがちになったのは1月下旬~2月始め頃です。
17)こんばんは。私は、頸椎 腰椎椎間板ヘルニアで通院治療しています。リリカの副作用かふらつきあり足をうち、うちみになりました。喉も乾きます。 喉が乾いたり、ふらつきをなくすにはどうしたら? 足がつったり、むくみがあります。どうしたら?先生にメドマーを提案してもいい?たくさん症状あり、しびれ激痛あります。昔 事故で今の状態です。来月は、3回リハビリに行った方が?
18)リリカカプセル(神経の痛みを抑える薬)で『ろれつが回らない』副作用がでています。かなりひどい症状ですが、服用を止めたら治るか??とても心配です...
19)神経障害疼痛で約2年間苦しみ、やっと半年前から、脳神経外科でリリカを処方されました。段々副作用がきつくなり、それでも25mg寝る前一回だけだから安心と医者から言われてました。昼間も思考力低下、ぼ〜っとして抵抗力なくなりました。でも背中の激痛が半端なくて中々やめられません。
20)線維筋痛症の患者です。16歳です、今、リリカを飲んでいます‼けど、効果は全くありません、、、あと副作用?のめまい、ふらつきがすごいのですが、それよりショックだったのは脱毛です。少しずつではありますが、昔は髪とかしたり髪を洗ったら2.3本抜けるくらいなのにリリカを飲んでから10.20抜け始めました。
21)腰が痛くてリリカを飲んで一ヶ月が過ぎました。痛みは少し落ち着いてきてますが、眠だるさと、やる気のなさ、何事も面倒くさい と言うのが強く感じます。リリカにこう言う精神的副作用はありますか?ボーッとしがちのせいか、かったるくなってしまうのがリリカのせいなのかが気になります。
22)リリカとアルコール。一緒に飲むとリリカの副作用がまして痴呆?みたいな行動をとったりうまく動作ができなくなるただでさえ太りやすい薬なのに酒の席ではカロリーオーバーして肥満への一途をたどる
23)リリカカプセルは末梢神経を麻痺させる薬だと整形の先生に言われました。下肢の痛みで服用してますが、両手の指が手のひらにつかなく、腕に力がなく感じます。握力も6キロ落ちました。これは、何でもなかった腕まで、麻痺してると言う事でしょうか?添付文章では脱力感とありますが、
この場合CPKに異常がなければ、リリカとは関係ない症状と言う事でしょ うか?
24)父(64歳)が椎間板ヘルニアの痛み止めにリリカを処方されました。リリカ服用期間は当初 25mgを1日2回 を2か月半、続いて75mgを1日2回を10日服用 した所、75mgに変えた時点で 副作用が出てきました。息苦しさと口内と喉のはれ、筋骨の硬直などで動けない状態になりました。服用停止後3か月と10日経過しましたが苦しい状態が続いているようです。
25)手と足裏の痺れがあり、手は手根幹症候群と診断され、リリカとメチコバールを処方されましたが、なんか気のせいかリリカを飲んだせいなのか、リリカを飲んだあとに手足の痺れが強くなる気がします。自分には合わないのでしょうか?ちなみにリリカは朝75m、夜寝る前に75m×2です。飲み始めて二週間目です。
26)70代の父の話なのですが、腰部脊柱管狭窄症で整形外科に半年通ってます。まだ少しは歩けてるからか手術はして貰っていません。1ヶ月前に2週間入院し点滴しましたが予定のブロック注射はしていません。最近足の裏の痺れ(砂を含んでいる感じ)と手の指先の痺れが出て、本人は多発性ニューロバチーかと思い整形外科で相談したところ、神経内科に行ってみなさいと言われ、リリカカプセル75mを処方されました。大学病院神経内科では紹介状(整形外科で貰うのを忘れました)がないからと断られ、国立病院で脳のCT、腰のX線、血液の検査しましたが特に問題ないという事で、リリカは整形外科で貰いなさいと言われました。所が薬が強いようで副作用でろれつが回らなくなったり筋肉痛、やる気が出ないなど精神不安定になりましたので、先生に相談してリリカは中断しました。

   
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