藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

続・続・飲めば天国、辞めれば地獄、飲み続ければさらに薬の増量化

この手の話をすれば、反論的内容のメインとして
「私は薬に助けられた」という台詞があります。
救命時を凌ぐ為に必要な現代医学的アプローチ及び薬物投与は幾らでもあり、
傷を負う度に恩恵を受けてきた事に批判を投げかけるものではなく、
 
その薬を飲み続ける事により中長期的展望を捉えた場合、
ベネフィットなんて容易に握りつぶされてしまう程の多大なリスクばかりに
苛まれる危険性を孕んでいるケースの薬物投与に対して、
我々は気付き、批判の声を挙げなければならないと考えているのです。
 
ここ最近、芸能人が某TV番組に出演し、
「うつ」は脳内セロトニンの問題である事を述べました。(正確には隣の医師ですが)
神経伝達物質問題にて取り上げられているセロトニン説及びモノアミン説に関して、
科学的データを取らぬまま生体に対しても「そうじゃね?」という
安易な観点にて創り上げられた様々な薬が蔓延っているのが大変問題なのです。
ネズミと死体でしかデータを取らないで、生体に対して効果が
現われるかなんて、子供が考えても危険性しか思い浮かびません。
 

世界15都市でうつ病と診断された患者の12か月の追跡調査(WHO1998年の調査)
4グループに分類
抗うつ薬による治療を受けたグループ          回復 32% うつ病持続 52%
ベンゾジアゼピンによる治療を受けたグループ     回復 25% うつ病持続 52%
・診断されたが薬物療法以外の治療を受けたグループ 回復 39% うつ病持続 26%
・治療されなかったグループ                 回復 42% うつ病持続 28%
*何もしないが一番回復が早く、ベンゾジアゼピンが一番悪い

 
この手の話をしだすと、何回も話しを振り出しに戻しながらとはなるのですが、
椎間板ヘルニアも狭窄症も分離症もスベリ症も、原因不明の肩凝りも腰痛も
何の話に関してもそうなのですが、医療をビジネスとして捉えた視点で
治療が行われる。結果的に製薬会社の利益となる為に論文が創られる。
結果的に保険病名に食い込ませる為に無理やり捻じ込む。
 
患者の症状なんて百人百様で
1日たりとも丸っきり同じ症状を出していないのにも関わらず、
ボヤボヤと雲のように動き続ける生きた患者の症状を
四角い枠に無理やり当て嵌めて治療を行うような現代医学の状況下から
抜け出さない限り、症状の改善は無いのです。
 
減薬、断薬に関しては、
薬の危険性に気付いた患者のみが実行すれば良いでしょう。
幾ら我々がリスクをアップロードしようと、「薬に恩恵を受けている」
という思考が脳にこびり付いている以上、どうしようもありません。
 
治療から治癒までの道程が異なる以上、
そして治癒とは何かという観点が異なる以上、
話が合う人と合わない人が生まれるのは仕方の無い事です。
 
但し、患者によっては飲んでいる薬が何かを知らされずにいる人も事実です。
「気分が落ち着くよ」で飲み続けた結果、過沈静やパーキソニズム、ジストニアアカシジアを発症し、
患者家族に病院に連れていかれ、薬物の副作用と認めず(暗に認めていないだけなのかもしれないが)
更なる薬物投与や入院へとコマを運び、ECTを繰り返し、更なる悪化へと進んだ患者は
私が実際にお会いし、話を聞いた患者以外にも全国に沢山いる事でしょう。
 
PCを強制終了させてりゃHDDも何れ飛んでいくでしょう。
精神科や心療内科等々を飛び越えてここ最近整形で出されている中枢神経に働きかける薬物なんて、
無理やり痛みを強制終了させようと躍起にさせるだけなんです。
その先に見える将来は心身の破壊でしかありません。
鍼灸院に来院される患者の大半は整形領域になるでしょう。
そのような患者群に対してまでも拗れさせる結果がミエミエの薬物を投与してれば
治癒までの工程が遅れるのは当たり前の事かもしれません。
 
薬を飲んで疼痛を回避出来たとしても、
それは痛みを感じていないだけなのです。
薬で治っているのでも、薬で治しているものでもなく、誤魔化しているだけなのです。
 
この事がどれだけ人間にとって危険な事か位は
理解された上で薬を飲み続けないと、確実に将来的に泣くハメになります。
痛みがあるからと薬で痛みを止め、痛みにフィルターを掛け続けた状態にて
原発を無視して動き続けた結果、いつかは薬でもコントロール出来ない身体となり暴発する事でしょう。
 
大切なのは添付文書を精読して納得してから飲む事です。
添付文書を読んだら飲む気はなくなるでしょうけどね(苦笑)
 
我々が手を伸ばし、引き上げなければいけないと切に感じる患者群は
自身にて過去の治療歴を反省し、治りたいと願い続ける患者群です。
最終的には鍼灸にすら頼ってはいけない身体にしなければならないのです。
 
はい、と言う訳で話は暗くなりましたが治療は明るく行います
基本的に治療現場ではこんな話をしている暇はないから以外と無口ですねん。


 
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神経障害性疼痛』啓発キャンペーン概要

  • 背景
    慢性の痛みを抱えている人は全国に2700万人*1いると推定されており、そのうち4人に1人は神経障害性疼痛の疑いがあるといわれています。弊社が昨年実施した調査「47都道府県比較 長く続く痛みに対する意識・実態調査」(全国の20才以上の男女/9,400人)では、慢性疼痛を抱える人の74.3%が「痛みがあっても我慢するべき」と考えていました。また、通院経験のある患者では、42.3%が複数回にわたり通院先を変更していることも分かりました。神経障害性疼痛は、神経の損傷やそれに伴う機能異常により起こる痛みで、代表的な疾患には、腰部脊柱管狭窄や腰椎椎間板ヘルニアなどによる坐骨神経痛、頸椎症による上肢の痛み・しびれ、帯状疱疹後神経痛、糖尿病神経障害に伴う痛み・しびれなどがあり、さまざまな疾患により引き起こされます。また病態や発症機序が複雑で多様なため、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などの一般的な鎮痛薬が効果を示しにくいと言われています。

    ファイザーは、今回のキャンペーンを通じて、一般の方々に対しても、神経障害性疼痛の正しい理解と認知を広め、「今まで取れなかった神経の痛み」にお困りの方が、医療機関で相談しやすくなるよう、疾患啓発キャンペーンをエーザイと協力して実施することに致しました。

    1. *1 小川節郎 ほか;臨整外47 :565, 2012わが国における慢性疼痛および神経障害性疼痛に関する大規模実態調査
  • 内容
    (1)医療機関へのポスターの掲示
    神経障害性疼痛啓発ポスターを制作し、全国の医療機関掲示を依頼し、一般の方々に対しても、神経障害性疼痛の正しい理解と認知を広めていきます。

    (2)WEBサイト「疼痛.jp」での神経障害性疼痛を啓発する映像の放映
    武田鉄矢さんが、痛みの種類と神経障害性疼痛の治療法を啓発する映像を制作し、WEBサイト「疼痛.jp」(http://toutsu.jp/)上で、動画を配信します。


神経痛様疼痛を発症している患者は数限りなくいるでしょう。更なるリリカによる薬害患者が増えぬ為にも
あくまで「神経痛様疼痛」であり、「神経痛」では無い事を我々は伝えていく必要があります。
 
参照1
参照2
 

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イメージ 2~鍼治療から病態把握の見直しを~