藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

再考をする 2 2020/12/22~2020/10/16

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3779063242184914

 

今の日本は湿布を貼りながら風呂に入っている病態無視の状態だと思っていますが、メディアを通じてはアクセルとブレーキという表現をよく聞きます。例えば「腰が痛いけど仕事をしなければならない」も、規模の大小の観点を除けば同じことです。日本の姿勢に多くの文句は投げかけられていますが、多くのヒトは同じことを既に経験していると思います。「そんな事は分かっているけど、こうもしなければ生きていけない」と。ただ、アクセルとブレーキを同時に踏めば空回りして母体そのものを更に傷めたり、痛いものだから仕事にも影響を与えたりと、病勢次第では先の結果も良くない状態で終わりがちですし、大きな傷痕も残しがちになります。

 

しかし、どのようなアクシデントが起きた際も、多くはアクセルかブレーキの片一方だけ踏むことは現実問題として難しく、両方を踏まざるを得ないのがヒトであり社会と考える必要があるのかもしれません。その為、それがヒトや社会の当たり前の動態だと思えば、病勢やその個の生活で掛かる負担に勝る治療効果を生む工夫を考える必要があります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3771384332952805

 

ヒトの鍵穴は一方通行で傷み続けることはなく、「治りたい」と意識せずとも、傷んだなりに形を変え続ける機能を備えています。それを恒常性やホメオスタシス、自己修復機能と表現されています。先日は断片的な服薬背景を持つケースが、離脱症状を重症化させ易く、反面、高用量、短時間作用型、長期服薬でも漫然と服薬し続けたケースが重症化され難い理由について、自己修復機能が仇となっている存在を踏まえ挙げました。

 

薬物が良いか悪いかの話は一旦置き、日々カチッカチッと鍵穴に同じ大きさの鍵を入れ続けているのなら、その行為で多少の変性は生じても、それは >>「今日は調子が良いから飲まない」「今日は調子が悪いから2倍飲もう」「平日だけ飲もう」「具合いが悪い時に飲んでね」 のように、突然鍵の大きさを変えたり、鍵穴に無理にねじ込んだり、突然鍵穴に何もない状態を作るよりは、その変性具合いは軽度かもしれません。

 

1)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3742448609179711

2)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3745389218885650

 

ここ最近は自身の頭の整理の為のリライトで、現場感覚はhttps://drive.google.com/.../1G9.../viewのP2と然程変わってはおりませんが、ヒトは鍵穴に限らず多くは蛋白質で構成されています。例えばその鍵穴が自己修復機能を備えておらず、酸素や水、熱い冷たいにも曝されない環境で、ステンレスのように頑丈であればこの病態は困難ではなかったと推測されます。視点を変えれば対薬物に関しては、経時経年による自己修復機能の存在を前向きに捉えるだけではリスクがあることも考える必要があります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3768748516549720

 

受療タイミングは病期も異なるので一概に言えない側面もありますが、傷めたてのケースは少なく、以後の患部で酸素分圧の生理的な反応が満足に成し遂げられない局所性のhypoxic conditionに陥ってからが圧倒します。前項まででinflammationにより分泌が促進される物質を幾つか挙げました。そのなかから聞き慣れた物質を2つピックアップするとserotoninとgabaかもしれません。ヒトの身体はどこをどのように叩いても、何らかの反応は生理的に行われます。他動自動問わず運動をしても、注射針含めどこに針を刺しても大なり小なりinflammationは惹起します。身近な言葉に置き換えると、会話やウォーキングやストレッチ、マッサージやお風呂、どのような思考を背景に持つ針治療でも上記のメカニズムは発動します。

 

結果、各々はその曝露に見合った分泌濃度や分泌期間が発生する為、何らかの前向きな変化を自覚する可能性もあります。ただ、もう一度上記の一文を書き直すと、「>>各々はその曝露に見合った分泌濃度や分泌期間が発生する」だけの為、治療という檀上でこの段階では議論が出来ません。「>>ヒトの身体はどこをどのように叩いても、何らかの反応は生理的に行われる」からです。ある程度は適宜分泌濃度に変化を付け、調律を図ろうとする生き物がヒトかもしれませんが、急激に動態を変化させるタイミングはその個にとっての緊急事態も意味します。inflammationの火消し作業と期間は、各々で個体差もあれば薬剤使用の有無でも変化するかもしれませんが、この極々短期間の体内反応はどのような叩き方をしても起こる為、それで良いの悪いのは評価しようがないですし、評価してはならないと捉えています。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3750343351723570

 

日々何らかの身体/精神/環境ストレスに曝露しているヒトは、あらゆる神経伝達物質の(基礎)分泌が日常的に執り行われていると推測されますが、取り分けGABAの生合成が強まる契機の一般事例として、炎症(stressor→非Inflammation含む)と空腹(飢餓状態)が示唆されています。GABAはあらゆる興奮性神経伝達物と調和を取る為に普段は機能しているものの、そのGABAの生合成が何らかの契機で阻害された場合(※glutamic acid→glutamic acid decarboxylase→γ-aminobutyric acid)、あらゆる興奮性神経伝達物質との調和が取れず、興奮性神経伝達物質が過剰に亢進し続けた結果論が全身状態に反映されると推測されます。

 

しかし、先ほども触れた「GABAの生合成が何らかの契機で阻害」の大半は、アルコールやベンゾジアゼピンバルビツール酸やバクロフェン、ステロイド薬やプレガバリン等々の物質、一過性ながらも閾値を低下させるnsaidsと一部抗生剤が大半で、抗GAD抗体、抗アンフィフィシン抗体、抗ゲフィリン抗体、抗GABARAP抗体、抗GLRA1抗体等が原因と推測される疾患は相当稀になると推測します。後者が認められた場合も、結局はステロイド薬やベンゾジアゼピンの処方となる為、如何せん先が見えない事には変わりません。

 

ヒトは自身の体調不良に限らず、何らかの理由で不安や恐怖を自覚すると、大概似通った行動を取る為、どのように具合いが悪くなっていくかの道程も似通ってきます。それはヒトというより前例踏襲を好む日本人の特性なのか、教育の問題なのかは分かりませんが、上記物質を波のある摂取、又は月~年単位のスパン含む断片的な摂取を繰り返すことで惹起されるネガティブフィードバックやレセプタ変性等々で前例を踏襲出来ない身体状態となり、結果的に同一物質同一量では全くの無効例や、過興奮や過鎮静等の思いもよらぬ経過を辿る事となり、しかしその大半は検査上では陰性の為、メジャートランキライザーを処方したくなる病態へ発展していくのが多いと思います。

 

その一環に、今件の「痩せ」や「筋減少(及び脂肪減少)」他、食欲減退の対処にメジャー系の処方も含まれてくると思いますが、個人的な肌感覚としては何年も前から表現している通り、メジャー系によって「あらゆるものが削られたヒト」が出来上がる印象も否めません。特に集団生活を強いる施設等々では、規律を乱す人間を対象に行動抑制を目的とする為と、ドパミンの分泌を抑制するメジャー系の処方が問題視されて久しいですが、施設側の視点に立てば喜ばれているのも事実です。このように、どちらか一方にメリットを生もうとすれば、どちらか一方にはデメリットが生まれるケースは今件に限らず多くあります。

 

話を戻すと、シェア内にも記載の通り、GABAの生合成が阻害されがちな身体状態に陥ると、飢餓状態が継続する恐れがあり、備蓄している脂肪や筋肉を分解して中枢神経へ栄養を運ぶような仕組みにヒトはなっています。その結果、主にエネルギー消費の高い抗重力筋や使用頻度の高い筋群や四肢抹消の痩せが目立ちますので、そのような折にデトックスと称する糖質制限食の類を行うと、自ら飢餓状態を形成する事になる為、より悪化の一途を辿ります。良かれと思った物質の取り込みや行為で生じた結果に対しては、病態の理解よりも現状の理解に相応の時間が取られると思いますが、病態そのものは複雑ではないと思います。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3745389218885650

 

離脱症状は作用/副作用と異なり、薬物を契機とした自己分泌能の低下やレセプタの変性による、薬物の成分そのものの存在が及ばない自己体内で惹起されている、中枢神経の傷害を皮切りとした異常の為、薬害という概念で話題を進める今日の危険性を常々感じています。離脱症状の重症度を決定すると示唆されている「高力価」「長期服薬」「短時間作用型」でもなく、脂溶性薬物ゆえに体内に蓄積される話題「例文)離脱症状は体内に蓄積された薬物の排泄過程で生じる症状だから、早期的に薬物は断ったほうが良い」とする病態概念も異なる印象があります。

 

これらの情報元を見た方々が、これらの情報を発信して拡散させている状態が今日ではありますが、実際の現場とは大いに食い違いがありますし、上記の概念で薬物を見つめた場合、早期断薬や、低力価や超長時間作用型へのスイッチとなり、結果的により高いリスクを被るのが実際です。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3742448609179711

 

その個の機能は、普段の生活で必要がなければ退化したり、必要であれば進化したりします。退化は閾値の低下とイコールの為、その個の生活範囲以上のストレスに曝露されればネガティブを自覚する可能性もありますし、また、進化は閾値の上昇の為、仮に左記と同等のストレスに曝露されてもネガティブを自覚する事はないと思います。曝露量と曝露時間が以後の症状の軽重を決定するとは考えられますし、軽重のうち軽であればそもそも症状として自覚しない、または数十分~数日内での改善自覚も訪れ易く、重であれば数日経ても症状の不変自覚や、改善に傾くとしても緩慢で、日内日差が目立ったり、サーカディアンリズムに沿って不安定なのは多くの症状で共通していると思います。

 

必要がないものは削られ、必要があるものは追加されていくのもヒトの生理的な修復機構の1つです。シェア内では応答能の低下を示す、少数へ偏る変性をダウンレギュレーション、応答能の上昇を示す、多数へ偏る変性をアップレギュレーションと示していますが、この状態は薬物でも形成されます。外から摂り込み続ければ、自分で生成する能力は必要なくなる為、その機能は退化します。結果的に、その外から摂り込み続けていたものが無くなれば、大変なことが起こります。場合によっては生存すら脅かす状態になります。

 

前項の時間軸による自己修復機能を踏まえて進めていけば、無くなれば無いなりの動きを生理的に経時で進めていくヒトは、例えば薬物のように外から摂り込む物質の類が、しばらく時間が経過した後の再服薬や増減で以前のように親和性が取れなくなるのは、経時の生理的な自己修復機構が存在する為です。このように対薬物では、時として時間軸による自己修復機能が仇となりますが、生理的な機構を止める手段は存在しません。そのリスクが常に孕んでいる為、この手の物質は断続的な使用が最も以後の重症度を高める要因になるのでしょう。

 

例えば「今日は調子が良いから飲まない」「今日は調子が悪いから2倍飲もう」「平日だけ飲もう」「具合いが悪い時に飲んでね」の指示、コロコロ薬を変える、飲み忘れ、これらは一見よくある光景で、見方を変えれば患者自身が、または患者に与える精神ストレスの軽減(アドヒアランス低下の防止)を図ることは出来るかもしれませんが、自己分泌能の問題やレセプタの変性等、後の離脱症状の惹起の確率と、重症度を高める要因になる印象は拭えないものです。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3731940113563894

 

継続性が確立されないInflammationのイベントが大概となる身体トラブルに於いては、外部から強制力を持たせた火消し行為は、自然経過による病期の以降と病態とのミスマッチを持続させる恐れがあり、リスクが上回り続けるケースが大半な印象を持ちます。ヒトが機械と異なる優位な点は、組織の何処かでトラブルが起きても、生理的に自己修復し続ける機構を持っているものの、冒頭の通りヒトは強制力を持つ手段を外部から取り入れる事で、自然経過の時間軸で発生し続ける変性を無視しがちになります。

 

この時間軸による変性やそれに付随する機能変化は、皮膚や筋肉、神経や血管等の目で見える組織のみならず、レセプタや酵素でも起こり得ると推測されます。そうなると、ベンゾやバクロフェン、バルビツール酸等でGABAの動態変化を外部から求めて以後、何らかの契機で自己分泌能の低下やレセプタの変性が起き、そこからしばらく期間が経過した後で離脱の既知未知問わず、「やっぱり具合いが悪いなぁ、また飲むか」と飲んだとしても、以前と同一量では落ち着かず、かと言って増減しても芳しい結果が見込めないのは、時間軸で生理的にレギュレーション等を変化させ続けているヒトならではの現象だと思います。この状況を踏まえた上で視点を変えれば、どのような飲み方をし続けていたのであれば、いざという時も離脱症状が惹起されにくいかも見えてきます。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3719143071510265

 

忖度のないウイルスが忖度で成り立ったヒト社会に負けるわけがありません。この勝負はウイルスが大して苦労せず、左うちわで楽々勝つと思います。ヒト社会はアクシデントが起きれば、時にスタートもゴールも変え、無かったように装うこともします。そしてヒトがヒトを困らせます。今はヒトとヒトとの争いを、ウイルスは大上段に構えて見ているだけです。それとは別に、ヒトから産まれた症状も忖度はありません。そして、症状は誰とも共有出来ません。

 

忖度のない症状に忖度を求めても徒労に終わりますし、誰かと症状を共有しようと働きかけても、似たようなヒトは探せばいるかもしれませんが、どこまでも共有は出来ません。それどころか大概は分裂と統合を繰り返して疲れていきます。その為、この感覚を追い求めても、いつまで経っても話は平行線に終わるだけと早めに知り、この感覚は必要のないものと一旦は孤独となり自力で乗り越える必要があるかもしれませんが、乗り越えた先にはきっと良いことがあるのだろうと感じています。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3709385092486063

 

エリザベス・キューブラー・ロスモデルでいうところの否認的感情が生まれた際に、「否認したいヒト達」と繋がっても何ら解決しないことは、全ての症状で共通している印象を受けます。ヒトは正しく恐れない限り、前に進めないのかなと考えています。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3690110354413537

 

吹出物はステロイド痤瘡のみならず、神経走行との一致例もあることから帯状疱疹を疑っても差し支えないケースもあり、何れの惹起由来を鑑みても免疫抑制が関連していると推測されます。さて、このような症状群はあくまで結果論の為、各々で多少の受傷部位や生理及び既往による脆弱部位の差異で症状が異なるのは自然かもしれませんが、元来選択性を持つBBB(Blood brain barrier)は如何なるタイミングで選択性を保持出来ないかの示唆として、"未熟期"、"強い炎症期"、そして"免疫抑制期"他が挙げられています。

 

視点を変えれば「元気なヒトでなければリスクが大きい」を意味します。その割に先行的な接種者として、前項の通り競技者や高齢者、基礎疾患持ちを優先させるには別な意味合いが込められているとしか思えないのが現状です。また、過去を振り返れば初期ロットはいつも不安定且つ接種除外基準を緊急時は大概無視する為、尚の事リスクに下駄が履かせられた状態になると推測します。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3685602581530981

 

感染症やワクチン接種後の重症化のハイリスク群は、大雑把に書くと「身体が弱っているヒト」ですが、日々追い込んでいる競技者の免疫は相当抑制されている為、「身体が弱っているヒト」になると思います。

 

>>バッハ:私が言ったのはこういうことです。われわれは全ての努力を執り行います。多くの参加者に、できる限りワクチンを受けていただきたい、接種を受けていただきたいと思います。(中略)できるだけ説得をして、外国の参加者におかれては説得をいたします、われわれも。そして、できる限りの方々にワクチン接種を受けていただきたいと思います。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3684793231611916

 

(※文面内の症状を藤原がまとめたものです)>>複視(右)、味覚異常、嗅覚異常、触覚異常、温感異常、体温調節機能喪失、酷い耳鳴り、記憶障害悪化(今言ったことが覚えられない)、寒い外にシャツ一枚で歩いても寒くない、離人症の悪化、独り言、冷たい手と足の裏にも拘らず汗が出る、触覚はカッターで手の甲を切っても痛くない、嗅覚はずっとガソリンのにおい、手の震え、アカシジア、酷い口渇、不眠、徘徊、唇の皮膚荒、顔の引き攣り、筋肉の喪失、足の痺れ、痺れた箇所が翌日筋肉喪失している、皮膚角質喪失(食器の洗剤で、手の皮膚が一気に薄くなり痛い。足の裏も。)

 

ベンゾ離脱はシンプルに表現すると、抑制性神経伝達物質の自己分泌能が低下している為、興奮性神経伝達物質を抑制できない状態が結果論的に全身へ反映されたものと捉えることが出来ます。その為、離脱症状全般は薬物を由来とした症状群ではなく、自己のエラーによる結果論と捉えています。この点はステロイド離脱の成立を鑑みれば、理解も早く応用も効かせられると思います。それが興奮性細胞死か内分泌/外分泌異常かetc…それに伴う諸々の枝葉的な症状群かはさて置き、中枢神経にダメージを負うと多彩な症状が惹起されると思います。

 

そしてまた、前項の通りHPAはinflammationの有無問わずネガティブな環境で機能する為、それに沿った病態が表現されるのも不思議ではありませんし、ベンゾ離脱はどこか膠原病的な病態に類似している為、既にNSAIDsやステロイド薬、tnf-α阻害薬等の投与の経験及び無効例も少なくありません。ベンゾ離脱やその他の向精神薬の離脱含め、その病態は自分自身のなかで自分自身のエラーで起きている為、確かに膠原病的な病態に見えてしまう側面もあるかもしれません。只、膠原病と異なる点は、抗炎症剤的な薬物の類はほぼ無効という点で、先ほどの通り火のないところに水をかけ続ける行為となり、その弊害も最大限で曝露するリスクです。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3684558631635376

 

口や肛門や血管等から入れたステロイド薬は得てして全身を回るため、燃えているところにも、燃えていないところにもその作用は働きます。

​​​​​前項と前々項では、燃えているところに水をかけようとすれば、燃えていないところにもどうしても水はかかり、多少の弊害はあれど残れど、消えてくれた火のお陰でその恩恵を自覚出来るケースはあるものの、その一方でどこも燃えていないのに水をかけ続けても、弊害ばかりか病み上がりの症状が再燃する、火消しのつもりのステロイド薬で再度症状が燃え上がるという、文字にするととんでもない皮肉が生まれるケースは案外散見されます。

 

>>血糖値上昇、免疫力低下、筋力減少、骨形成低下、外傷等による治癒遅延、脳細胞の萎縮、ニューロンの生成阻害

 

このような状態も、仮にステロイド薬を入れなくても、持続的かつ強ストレスに曝露することでHPA(hypothalamic-pituitary-adrenal axis)は賦活化し、またネガティブフィードバックが発生すれば起きると推測される為、inflammationの有無問わず機能する自身のステロイドホルモンでも十分に起こると考えられます。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3633248806766359

 

>>飲んでラリってしねとSNSで言われました

 

とは、頂いたメールから抜粋したものです。先ずは私自身が口の悪いヒトを嫌いというのもある為、このような発言をするヒトには凄い嫌悪感を持ってしまうのですが、ヒトはそれぞれ事情や目的があって今を動いていると思いますので、その状況を汲んだ上で、一方通行の言動を取らない事は大切と考えています。例えば向精神薬への考え方も同様で、幾ら向精神薬がリスキーな物質だとして、且つ、その物質を既知とした上で取り込んでいたとしても、それぞれ取り込んでいる事情は違うわけです。

 

現在、向精神薬由来の離脱症状を抱えていても、今の生活(症状)を優先させる為に、継続的に服薬しているヒトもいれば、今の生活(症状)はどうなろうと、1日でも早く向精神薬を手放し、のたうち回ろうとも服薬していない状態に価値を求めているヒトもいます。このように「何を優先させるか」をひとつ取り上げても各々で事情は異なる訳ですから、「向精神薬は危ない」の話は一先ず置いといて、先ずは「ヒトとして危ない」ヒトからは離れたほうが良いと思います。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3631190043638902

 

~寒さと、その寒さによる生命維持で産熱を目的としたふるえも、両者とも不快な自覚をその個に与えていることから症状とは何ぞやを考える~

 

寒ければ身体を震わせ産熱し、暑ければ汗を掻いて放熱しと、適応能力を持つヒトの生命維持反応です。この部分をザックリと流し読みすると「あ~ヒトという生き物は凄いなぁ」ですが、寒いことも身体を震わせている最中も、暑いことも汗を掻いている最中も、快か不快かの2択で選択しようとするならば、全て不快です。では、いつ不快が快に切り替わるかと言えば、その環境に適応した時となります。この現象は全てに於いて同様で、不快な現象自覚の強弱は、その個にとっての前例の有無や、知識量、経験量、解釈の仕方、周囲の環境等々が絡みます。表現を変えれば「慣れるまではずっと不快」であり、その環境の曝露量や曝露時間に比例して身体/精神への影響の軽重を決める要素にもなると思われます。

 

これらをひとことで今は閾値と表現することにします。このように閾値は様々な要因で変動する為、閾値を高め、仮に不快を自覚したとしても短期的に快に変化させる為には、過去から現在進行による経験等々の積み重ねでしか得られません。では、この状況をヒトの身体の中だけで考えます。ヒトは後天的に惹起された既往疾患等による臓器や骨格、脈管系等の脆弱部位を除外したとしても、生まれ以ての生理的な脆弱部位が存在します。脳神経であれば視神経や内耳神経、脊椎であれば下位頸椎や下位腰椎等の可動域が広い部位他、肩関節等も自由度が高い為に壊れやすい部位かもしれません。何れも生きていく上で代謝要求の高い部位、又は自由度の高い部位からヒトはダメージを負い、結果論としての症状を自覚します。

 

何れも「症状を感じない」は「元気」とイコールではなく、「症状を感じない」はその個の閾値を超えていないだけで、その個が当該部位に負担を掛け続ければ、負担を掛け続けていない場合と比較すると、閾値を超える確率は高く、結果として「症状を感じる」可能性が高いだけでしかないと捉えられます。また、その個にとって「症状を感じている」タイミングでは、既にその個の閾値を超えている状態でもあり、デリケートなゾーンに位置している状況の為、閾値を超えていない状態と比較すれば、何かの拍子で簡単に増悪自覚をし、世間一般で表現される再発/再燃へと至ります。

 

神経細胞は重症度にも比例されますが、何れにしても細胞単位で鑑みた場合、即時的な結果はなく、それを求めるなら毒を盛るしかありません。また、幸いに無症候となっても、ある程度の期間は多少の再燃傾向を繰り返す可能性があるケースからも、無症候と症状自覚を往来するデリケートさも持ち、高い堅牢度を保つには時間が必要です。多くは日常生活から発症する為、発症要因となるその日常生活を送りながら回復を目指すという妥協を引かざるを得ないケースも珍しくない為、そのような経過を辿るのでしょう。逆を言えば非日常的な状況で発症したものほど、再燃/再発率は低い事も意味します。

 

冒頭の快/不快を交えて進めると、ヒトはダメージを負った時も不快ですが、そのダメージから回復する過程でも細胞は動き続けることには変わらない為、その結果、不快自覚の可能性もあるでしょう。そして無症候とは元気を意味するものではなく、閾値を超えるレベルで負担が掛かっていない、又は負担を掛けても高い堅牢度が維持されている、又は何らかの形で負担を回避をしている為に、成し遂げられている状態なのかもしれません。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3600980986659808

 

>>一気断薬をしてしまっても全く問題のない症例から、

>>誤って口の中で余分に溶かしてしまった程度で過鎮静に陥る例、

>>ヤスリで少し削っただけで寝たきりへ追い込まれる例まで様々

 

現実はこれくらい幅がある為、一緒くたに話すことは難しいですが、薬物の性格を知り、現況を離脱症状と理解した上での一旦の付き合い方は、薬効を打ち消さない日々の工夫と考えています。それは小難しい事はなく、今まで通りの日常で起きたものは今まで通りの日常の送り方で様子を見るのが最も無難な印象を持ちます。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3598468393577734

 

ヒトは具合いが悪くなると急に様々な物事を動かし、そして動きたがる生き物ですが、具合いが悪くなってから動き出す生き物はヒトくらいではないかと思います。自身で「何もすることはない」「何もしなくて良い」「何もしないほうが良い」の意味を、前向きに捉えた方々が上手くいっているかな、そんな印象をいつも持っています。最近はどうか知りませんが、日本は世界一のベンゾ消費国(ベンゾに限らず、日本は結構な種類で世界一の消費国ですが…)で、その反面、ベンゾへのリスクは海外が一層進んでおり、ALS等の神経変性疾患への処方も海外は既に否定的です。

 

日本では「あー眠れない、睡眠薬くれ」「あー落ち着かない、安定剤くれ」で、ベンゾの処方例は数多いですが、運動ニューロンの経年的な衰退が示唆される疾患群に対し、先々のことを考えればベンゾ(その他のω1~2のGABAをエンハンスする物質含む)が如何に危険か分かります。離脱症状代謝要求が健常時の数倍も高くなる可能性があります。飲んでしまった後に、症状の安定が見られないまま、何らかの契機で減薬や断薬が執り行われると、以後は進行が急速になるケースも少なくありません。ベンゾは危ないの情報はもう十分で、それは飲んでいない患者には通用する話ですが、飲んだら飲んでしまったなりでの対策を持たない以上、患者は常に悲惨な道程を辿ることになります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/3598325880258652

 

離脱症状の有無や軽重、罹患部位が狭小か広範か等々の目安に、短時間作用型、高力価、長期服薬が挙げられていますが、様々な背景を持つ群を現場ベースで推測すれば、「過去から現在に掛けての飲み方次第」で大きく左右される印象を持ちます。上記ハイリスク群を備えていても、「飲み方次第」では以後も問題なく経過するヒトもいますし、その逆に長時間作用型、低力価、短期服薬でも大きな問題が表れるヒトもいます。

 

併行する嗜好品(アルコール等が代表)が関連する可能性もありますし、ベンゾ結合を外す物質(NSAIDsやマクロライド系、ニューキノロン系の抗生物質等の類)を併行している可能性もありますし、デトックスを謳う健康食品で胃腸をポリマー化させていたり、外的な身体/精神/環境のストレッサーの影響も大きく関係していると思います。神経適応を来す物質は「飲んでいても効かない」から「じゃあ止める」はリスキーですし、副作用と離脱症状を混同した解釈もまたリスキーです。

 

様々な質問を貰いますが、その質問は既に過去のヒトが実践して、その経過と結果は既にデータとして存在しているので、それを踏まえて伝えているつもりですが、多くのヒトはそれを信じません。ただ、私の回答は私なりに捻り出した回答ではなく、既に過去のヒトが実践してきた集積結果です。「僕なら私なら大丈夫」の正常性バイアス的な感情は、体内で起きている事情とは別問題です。質問の段階である程度は個々なりに答えを出している上で質問をされていると思いますが、左記の通りその質問は既に過去のヒトが実践しています。

 

これらを踏まえると、具合が悪いヒト同士が集っても、もっと具合が悪くなる確率が高くなるだけで健全な経過も結果も示されていませんし、その逆に治療者が具合いが悪いヒトを集めて何かをするのも凄く違和感を覚えます。その為、真摯に何とかなりたいと想っているヒトに対しては、ネット間では繋がらないよう、表に発信しないよう伝えてもいます。情報を発信すれば大概は類似境遇を持つヒトからコンタクトが入り、それも大きなストレスになるものです。この感覚は私が10年弱前まで様々な患者会等の集団に混じって勉強していた時から感じ取っていましたが、ヒトは具合いが悪くなると先ず心身共に余裕がなくなります。

 

何かを訴えたい目的の集団なら別ですが、症状を優先させた場合、その状態で集っても余裕がないため喧嘩し易く、結果的に分裂と統合を繰り返すばかりで疲弊は蓄積され、その個その個の望む症状の改善には繋がり難い印象を受けます。

----------

クリックまたはタップでご覧頂けます ⇒【治療費/所在地/自己紹介】 ⇒【フェイスブック】

【電話】 0173-74-9045 または 050-1088-2488 (携帯電話 090-3983-1921)

【診療時間】 7:00 ~ 21:00 ※時間外対応可 

【休診日】 なし 土曜/日曜/祝祭日も診療しています

【メール】 fujiwaranohari@tbz.t-com.ne.jp

ご予約/適応症状/非適応症状/病態解釈/経過予測/リスク/費用/治療内容などのご相談やご案内はメールでも承っています。お気軽にご連絡下さい。

f:id:fujiwarakota:20200710112556p:plain イメージ 1 ~針治療から病態定義の見直しを~

----------