藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

飲めば天国、辞めれば地獄、飲み続ければさらに薬の増量化


常用量離脱及び離脱症状に際し、概要程度の症状は以下のように粗方まとめられています。
 
SSRI離脱症候群
 
 
抜き方を間違えれば死ぬとか、一体どんな薬やねん。
前も書きましたがベンゾ系に至っては世界一の処方量なんですね。
こんな薬が内科、心療内科、精神科、整形外科等でホイホイ出されているのです。
 
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飲んでいる最中はメジャー系、マイナー系、スタビライザー問わず、
見事に患者にはまれば効果を実感される事でしょう。
 
但し、効果が見られない場合はリスクばかり先行してしまい、副作用に苛まれる。
飲み続ければ耐性が出来る為に、量を増やさなければ離脱症状が出る。
薬の危険性を知り、減薬、断薬により離脱症状が出る。
 
どこかで気付かなければ、死ぬまで飲み続ける事になる。
飲まなければ人生を送る事が出来なくなる。
最悪は、ベッドに縛り付けれて最期を待つ事になる。
まるでロクな事がありません。 
余談ですが、「週間金曜日」。
素晴らしいですね。声を出し続ければ、拾う神もいるようです。
私がこんなチッポケなブログでやいのやいの声を上げているより、
新聞や雑誌でデカデカと特集を組んでくれたほうが世間の目には触れますからね↓
 
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2013年10月4日 962号 特集記事

精神科医療の現場でいま起きていること

精神科病棟での患者の身体拘束や隔離が増えている。背景には精神科医療のゆがみや高齢の認知症患者の急増などがあるという。当事者、医療関係者らを訪ね、現場を歩いた。

●ベッドに縛られたまま人生の最期を迎えたいですか
山岡 淳一郎

●精神科救急の患者が増えている理由(ワケ)

●長谷川利夫・杏林大学教授に聞く
「声なき声」を届ける情報公開が最優先だ

精神障がいの当事者が知りたがっているのに、医療関係者が知らせたがらないことの一つに隔離・身体拘束の実情がある。この問題に約一〇年取り組んできた杏林大学保健学部作業療法学科長谷川利夫教授に聞いた。


いつまで離脱症状が続くのかという質問も多いのですが、こればかりは分からないのです。
2weekで抜ける人もいれば、4~5年と続く人もいます。
得てして力価の強いものを長期間飲んでいれば飲んでいるほど、
離脱症状には相当苦しめられる事になる為、気付くのならば早いに越した事はありません。
 
鍼灸治療を受療されている患者群と未受療群で大きな統計を取った事が無い為に
確実な事は言えませんが、鍼灸治療にて定期的に循環を良くし、
筋緊張を緩和させている患者群は、離脱症状が出たとしても軽症で済み、
未受療群に比べても、早期に回復されています。
但し、離脱症状に関しては感覚的要素や、健康な人間であったとしても一時的に
起こりうる可能性のある症状である事、
且つ、離脱症状の軽重や期間は個々人で差がありますので一概には言えない点もあります。
 
そんなこんなで一度飲んだら後が大変です。
実際に減薬、断薬に励んでいる患者の声を聞く限り、想像を絶する苦しみに苛まれます。
少しだけ患者の離脱時の声をピックアップしました。今回は軽めのモノです。
離脱症状が強ければ、理解を示さぬ患者家族に病院に連れられていったり、
度を越せば社会的生活が送れぬ状況となったり、他害自害の可能性もある為に
精神病棟に押し込まれる可能性もあるでしょう。そうなる前に、患者及び患者家族には
離脱症状とはこのようなものだ」と言う理解を得なければ断薬成功には
結び付かない事もあるでしょう。


「激しい震えが出て、舌にまで震えがきてしまい、
口を閉じてると舌が勝手に動き「ちゅっちゅ」と音がしてしまい、呼吸が苦しくなって死ぬかと思った」
 
「軽く震え出し、手に力が入らなくなってきた」
 
「手足に力が入らず、朝に震えだした」
 
「薬を飲んでいた時は涙の感覚がなくなっていた」
 
「複視のチェックをするために、毎朝、起きてすぐ扇風機と、電気ケトルのメーカー名をみる。
ひどいときは、二重にみえたり、数cmうえに同じ文字がういてみえたりしていたけど
 
「身体に感じる平衡失調は収まる気配がなく、むしろすごく不快」
 
「待合室や、診療時の椅子に座ると腰から下のそわそわ感が半端じゃない」
 
「息苦しさ、そしてとてつもない焦燥感、身体の不快感」
 
「身体のガクガク感、人ごみの怖さで足が全く前に進まない」
 
「歩きにくさ(バランス感覚が無い、足が一歩進まない)や、椅子に座れない」
 
「1時間くらいで目が覚め、また入眠、1時間後に目が覚めという感じで当然スッキリしない」
 
「左足は地面に足を付けない感じなのである(常に浮かしているか、地に付けてもすぐに、地から離れる)。この時は腰もガクガクしているし、体も揺れている感じである
 
「不安感や、動悸、腰から下の脈打つような違和感」
 
「断薬後は体の劇的な不調から、転々と病院行った。動悸がし、血圧が上昇、浮遊性めまい(これは服用時から)するので循環器系内科にも行き、心電図や、脈診などをしてもらうが異常なし。
甲状腺も疑い、血液検査をするが異常なし。脳の委縮や、浮遊性めまいに対する脳機能の異常を確認したいが為、脳神経外科MRIを撮るが異常なし」
 
「ちなみに掛かりつけ医は「症状が治ってくれば、薬を飲む必要が無くなるから今は頼りましょう。」と9年間、減るどころか、増えていった。」
 
「頭がフラフラしていて、脳が揺れてる感じにより、真っ直ぐは歩いているのだが、引っ張られる感覚がある」
 
「目を動かす時に一瞬だが「クラッ」となる」
 
「歩いていても周りの景色を感じられず、焦燥感みたいな感じがある」
 
「歩く感覚がぎこちない」
 
「呼吸が荒れて、浅い感じがある」
 
「坂道などでは、早歩きみたいになり、足を踏み込むたびに脳が揺れる感覚」
 
「正座をして、右足をポンと前にする(左足はお尻に着けた(しいた)まま)と
「フラフラ」と体が揺れ、また「物が揺れて見える、気持ち悪くなる」のである。
同じように「右」に替えても、右側は特に不快感を感じない」
 
「左右の目の大きさが、右に対して、まぶたが左がやや開いて大きい。
(自分は服用以前の健康な時でも、疲れると左目が二重によくなっていた。今は二重よりも、一重で大きく開いている)」
 
「ソワソワと焦燥感、落ち着かない」
 
「グルグル思考(先々の不安・今までの思い出など)」
 
「来客時などに、呼吸が浅くなり、精神的に落ちる」
 
「ぶり返しが強いと未だ呼吸が浅くなる」
 
「未だテレビとか、新聞などを見る気にはなれない」
 
「入眠に凄く時間が掛かる」
 
「緊張感からか、平地がやや斜めに下がっている感覚になる」
 
「ぶり返しと共に凝りがすごくなる」
 
「外出はまだまだ凄い抵抗がある」
 
「物事に対してゆっくりとした判断が出来ない、その場所にジッとしているのが大変苦痛」
 
「焦燥感(特に腰から下の足にかけて)」
 
「左半身の違和感(左右で力の入りや、バランスが違う)」
 
「座位や、直立体制をすると身体が左右に揺れる(ただ座位に関しては若干だがマシな
傾向にあるかもしれない)」
 
「横を向いている時は、1・2時間ほど足の焦燥感がある(足裏(かかとの部分)がジンジンする)、
何度か体位を変えないとダメ」
 
「未だ座椅子・掛け椅子は左足に焦燥感があり、ジッとしていられなく地に足を付けれない」
 
「しんどいときは、関節のあちこちがポキポキ鳴る」

ネットでベンゾ系の薬を調べれば、「ベンゾジアゼピンは依存性も無く、安全です」なんて
言葉が並んでいるページを見かけます。薬の紹介サイトや、医療機関のサイト内、
若しくは薬を出してくれた医者に言われた事もあるかもしれませんが、
 
まるっきりのウソです。
 
オリンピック招致の為に絶賛ダダ漏れ中の汚染水を前に、
「コントロールされている」なんて言った人間の言葉を信じた人は少なかったでしょう?
 
何事に対してでもそうかもしれませんが、ウソを見抜く力も必要ですわいな。

因みにこの薬もですよ
今年もリリカで始まりリリカで終わる年になりそうです。
 
リリカはGABA-ベンゾジアゼピン作用を有する
 
欧州連合EU)では、プレガバリンは、部分てんかん神経因性疼痛
全般性不安障害に、ガバペンチンは部分てんかん神経因性疼痛に対し、いずれも第二選択薬剤である。
日本のリリカの申請資料概要には、GABA系への影響がないかのように記載されている。
 
しかし、プレスクリル誌の記事で詳細にレビューされているように、
臨床的に依存・乱用・中毒・離脱症状が出現することは明瞭である。
また、ガバペンチンは、GABA合成増加、遊離促進、ヒト脳中GABA濃度増加、GABAターンオーバー増加、
分解抑制を示し、ガバペンチン離脱性のカタトニアが少量のロラゼパムで完全に消失した。
 
これらの点から、種々の機序でGABA神経系を促進すると考えられている。
また、電位依存性カルシウムチャネルの補助サブユニツトα.-δ蛋白と高親和性があり、
カルシウムの細胞内流入を阻害する。
 

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イメージ 2 青森から鍼灸治療の意識改革を