藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

向精神薬服薬による反跳性筋硬直という概念の表面化を目指して


寒冷、不安、恐怖、孤独、疲労、悲しみ、怒り、苛立ち、不眠等のネガティブな状態は、自身が抱える諸症状に対しても鋭敏に反応し易くなるものです。このような状態を痛覚閾値(疼痛閾値)の低下と言います。何かしかの症状を抱えていれば、自己の心身の疲弊は避けて通れず、結果的に閾値の低下が招かれるという悪循環は致し方ないところではありますが、自己の抱える症状や情動以外にも、外的要因で閾値の低下を招いてしまうケースも多く散見されます。最も多いケースを幾つか挙げますと、アルコール多量摂取による疼痛回避、タバコ、強い圧でマッサージや指圧を受け鎮痛作用を求め続ける行為、慢性期での漫然としたNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の使用、向精神薬及びオピオイド系鎮痛薬の長期服薬は急激に痛覚閾値を低下させ続けます。特に、中枢神経系で鎮痛を求む事になる向精神薬オピオイド系に関しては、長期服薬による耐性の獲得から派生する常用量離脱症状の発症だけでなく、断薬後に自身の能力で即時的に各種脳神経伝達物質を生成分泌出来ない状況となり、その結果、薬物を止められず、経時経年で増量させ続けなければ過去と同一の鎮痛作用を求められない状態となる患者を多く見掛けます。結果的に薬物中毒状態となり、生涯に渡り薬物の調整無しでは生きていけない状態に陥る人も少なくありません。こちらをご覧になり、該当していると思われた方は、早期段階で薬物から手を放す事を推奨します。針治療は痛覚閾値の上昇を求められる治療手段でもありますが、継続的に漫然と痛覚閾値の低下が招かれる身体環境を薬物で形成し続けた場合は相反し続ける状況になり、症状改善の速度は急激に低下します。医療選択は患者の自由意志ではありますが、相反する作用を求め続けても不利益を被り続けるだけあり、患者にメリットが生じる事はありません。このまま薬物の調整と一生涯付き合う覚悟なのか、薬物を手放す覚悟を決めるのかを考える良いキッカケかもしれません。尚、薬物の減~断薬に関しては処方医とご相談下さい。
反跳作用(はんちょうさよう、rebound effect)とは、同じ薬の服薬を中止するか、服用量が低下した時に一過的に出現する、症状の発症や再発である。再発の場合、その重症度はしばしば治療前より悪化している。また、反跳現象(はんちょうげんしょう、rebound phenomenon)とか、リバウンド現象ともいう。睡眠薬抗不安薬を中止したことによる不安や不眠の亢進、点鼻薬をやめたことによる鼻づまりなど。                  wikiより

基礎的概念から改めて学んでいきたいところですが、向精神薬の長期服薬(短期でも発生する場合もある)による耐性獲得で派生する常用量離脱、及び急激な減~断薬で生じる「反跳性不眠」「反跳性不安」は比較的認知度が高い故、患者自覚さえ伴えば症状惹起理由を認知し、幾つかの症状緩和方法を求められます。これらの症状でQOLの急激な低下が招かれている場合、柔軟性を持った対応が必要であり、減薬過程で発生した場合は再服薬で症状を安定させてから再度減薬し始めるか、同量を服薬中に発症した場合は増量後に減薬を始めるか、若しくは患者環境が比較的回復に向いている位置にある場合は症状認識の上で耐えるかが一般的かと思います。急激な減~断薬は自身のみならず周囲にも即座に「おかしい」と思われる程の視覚的認知、視覚的影響を及ぼし、離脱症状を知らない人間にとっては精神病患者としか捉えられず、精神科受診を促される、若しくは入院を強要されるハメに遭うケースもあります。一気断薬の是非は今は議論の対象としませんが、減薬は徐々に行うのが様々な面から見ても良いと思います。向精神薬は中枢神経系機能に反応を及ぼす事から、正直なところ何が発生するかという未来的予測は不可能であるものの、ある程度メインとなる(若しくは患者が日常生活を脅かされる諸症状がメインとなる)各種症状というのは把握されているものです。端的に書けば、人間は眠れない事が1番辛い症状であり、仮に他症状も起きていた場合でも患者にとっては「極度な不眠」が日常的な驚異になると思われます。次は「極度な不安」が挙げられます。
 
比較的重篤化した状態の場合、術者側が把握しなければならない事は、投薬の経緯です。処方する精神科医の癖や好みによっても左右されてくる問題もありますが、先ずは整形領域から経由してきた場合。今現在は慢性疼痛に対しての砦的な処方はリリカやトラムセットやトラマールが2011年頃より増加しています。GABA受容体にも反応を及ぼすリリカはベンゾ系の薬物と同様の反応が引き起こされる為に、やはり長期使用に伴う懸念材料としてベンゾ系と同様の反応を見越した対応が必要となります。トラムセットに関してはSNRI作用も有しています。既にこの段階で鎮痛剤という名目ではあるものの、向精神薬と同様の作用を有している薬物を患者は取り込んでいます。且つ、リリカ等の薬物が処方されている段階であれば、リリカ単剤というケースは稀であり、多くはNSAIDsやベンゾ系も既に整形で処方されているケースが目立ち、SSRISNRI、NaSSA等のカクテル的な処方も整形領域の段階でも時として見受けられます。プラセボ群とのスコア判定を鑑みた場合でも、然程効果の差は生まれていないのが現状かもしれませんが、患者自覚で「効果有り」の評価をしていた場合だとしても、服薬している事実がある以上、副作用や常用量離脱の発症懸念材料を潜在的に秘めている事を認識すべきであり、中長期的の服薬で発生する患者の身体状態は事前に予測しておく必要性があります。
 
やや遠回りしながら考察していくと、整形領域の患者群に関しては症状憎悪材料を良かれと思って取り込んでいるケースも目立ちます。先ずは慢性疼痛に対してのNSAIDsの外用含めての服薬という、薬物の作用と症状とのミスマッチによる経年による憎悪。リリカやトラムセット等で鎮痛作用が得られた場合での生活環境の修正の無視。筋実質の外的強圧刺激による鎮痛作用を求め続けた結果、筋細胞の常時萎縮状態の形成による脈管系の常時絞扼から派生する自然治癒を削ぐ栄養供給の不安定状態の形成が先ずは代表格として挙げられます。これらを取り込んでいる患者群はミスマッチを取り込み続けた結果、簡便に把握出来る事は血圧の数値です。これらの患者群の多くは脈管の常時絞扼に伴い血圧が高くなっている為、比較的判定は付け易いものです。余談というか苦言と言うか、これらの事実を患者及び処方医が認識していない場合が一度問題を起こす場合もあります。何故なら、脈管の常時萎縮は針治療の継続で開放され、血圧は降下し続け適正値に落ち着くからであり、その過程では一過性ながらも低血圧様症状も引き起こされる為、針治療時には必ず患者へ伝達しておく必要性もあります。降下に伴い、降圧薬を服薬しているのであれば適宜力価の低い薬物に置換するか、断薬してもらう必要性もあります。しかしながら、処方医はこの事実を知らないケースも多く、適正値に落ち付いた血圧に対して更に降圧薬で落としかねない環境にもなる為、相互理解も必要になります。多くの患者は現在の症状が重度であればある程、事実から逃避姿勢を示し、得てして変化を嫌う傾向にありますが、事実上変化が生じるものに対しては随時対応をしていかなければならないケースが薬物を服薬している患者群に対して言える事だと思います。
 
反跳性筋硬直という概念に関しては、未だ認知度や理解度は高くありませんが、向精神薬を長期服薬している患者の多くは症状として自覚しているものです。病名として存在しない為、単に「身体が痛い」という表現しか出来ないものなので、反跳性筋硬直という概念を表在化させる意義と価値は高いものです。医科の見極めが難しい理由として、薬物のみで対応しようとしても、作用と症状が全てミスマッチな為、全ての薬物に抵抗性を示すのが先ず1つの理由。もう1つの理由として、身体が痛いという状態は、日常的に易発生な症状であり、且つ、一番の問題は、これらの筋硬直は日常的な負荷(疲労や損傷)に比例して憎悪していく為でもあるでしょう。これが日内変動や日差変動も生じず、症状固定していた場合は推測も可能となりますが、固定していないケースが大半であり、更に各種検査で異常が出ない為に、「気のせい」「心因性」「精神疾患」「思春期」「更年期」「歳のせい」等々の曖昧な返答しか出来ないのかもしれません。故に昨今は線維筋痛症慢性疲労症候群、複合性局所疼痛症候群等の病名が良くも悪くも便利に使われているような状況です。
 
無論、向精神薬という中枢神経系機能に反応を及ぼし、機能破綻した諸症状であるが故、幾らマッサージや解熱鎮痛剤やステロイド、若しくはブロック注射的な治療を施したとしても、「効果なし」或いは「一時的に効果あり(各種治療手段の作用時間のみ)」という状況の為、患者が治療選択する場合も、凡ゆる治療手段も効果がないという事を事前認識させておく必要性もあります。最大の治療は、現在服薬している向精神薬を断薬しなければならない事の理解が最優先事項になります。恐らく反跳性筋硬直という概念が表面化し、理解が深まれば、患者不利益な治療手段は自然淘汰され、「向精神薬を止めれば治る」という理解が得られれば、それだけで医療費抑制と患者自身が抱える不安払拭に繋がり、双方にとっての利益に繋がります。先ずは知る事が先決です。
 
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改めて幾つかの向精神薬による反跳作用(常用量離脱~離脱症状)を患者表現から考察してみます。

アモバン サイレース ドラール ハルシオン マイスリー ユーロジン リスミー レンドルミン ロヒプノール セルシン セレナール ソラナックス デパス ドグマチール メイラックス レキソタン ワイパックス セパゾン アモキサン トフラニール トリプタノール トレドミン パキシル エビリファイ ジプレキサ セレネース セロクエル ベゲタミン リスパダール レボトミン ロドピン テグレトール リーマス

脇腹、腰の激痛(チクチクガラスで刺される様な)が、お尻、背中、脚に広がりました。吐き気。ドライアイ。痺れ。
不眠。だるさ。食欲不振。頭痛。発熱。震え。動悸。音、光過敏。逆流性食道炎の様な症状。最近、泣いたり死にたいとばかり考えるように。孤独感も増しました。

パキシル
  
しゃんびり 感情が遠い 自分の考えていることが解らない 人の話している内容が理解できない 生々しい悪夢 寝汗(下半身) 頭に走るぞわぞわ感 頭の締め付け感 光が眩しい 凶暴な感覚 (作った料理を素手でぐちゃぐちゃにしたり、せんべいを袋ごと粉々に割ってしまったり・・・)自殺願望 お酒が全く抜けなくなってしまい、一週間ぐらい二日酔い状態が続くので、お酒は飲まなくなりました(強かったんですけどね) 感情が動く瞬間(嬉しいとか、悲しいとか、しまった!)とかの瞬間、頭から足の先まで「うわっ」という電気が走ります

ハルシオン セルシン ソラナックス デパス ドグマチール メイラックス リーゼ レキソタン グランダキシン セパゾン アナフラニール アンプリット ルジオミール ジェイゾロフト トレドミン パキシル エビリファイ コントミン ジプレキサ セレネース ピーゼットシー ベゲタミン リスパダール ルーラン テグレトール ラミクタール リーマス
 
恐怖感、希死念慮、不随意運動、過呼吸、不眠、嫌な事を思い出すと頭が今にも破裂しそうな感覚、1分ももたない頻尿など、日常の全てに過剰に反応し学校での出来事と関連させる。それが自然にごく当たり前のように発展し、説明しがたい嫌悪感でいっぱいの考えになる。(言葉、仕草、状況が当時と似ている、あいつも同じ事言いそう、しそう、言っていたらこうなるはず・・・と、リアルに想像して止められない。脳がクルクルと回転している様な感覚で発狂しそうになり、もの凄く嫌な感情で収集つかなくなる。)・常に不安とイライラがある。(四六時中嫌なことに繋がるきっかけを探しているよう。)・自分や家族の少しの間違いも、異常に気になる。(何か大変な事に発展してしまいそう。)・プラスイメージのものに、自分をいじめた教師や生徒を投影する。(自分をいじめつつ上手く立ち回り、皆には受け入れられていた事を思い出す。)・マイナスイメージのものに、自分を投影する。(教師や一部生徒に言いくるめられ、皆から悪い噂や無視をされていた事を思い出す。)・寝る前は特に、無意識に嫌な考えに囚われる。・あるひとりの生徒(同性)のことが異常に気になる。(自分のあらぬ噂を信じて誤解しているのではないか。また、自分をいじめた生徒が、この生徒とも仲良くしていたことも嫌でたまらない。)・学校に関連しないことでも、ふと思ったことに対する考え方がおかしい。(我慢できずに発狂するほど言い表せない嫌な感覚。脳が壊れたと実感する。)・思考が混乱・興奮し、これらが終息するまで、気をそらすことも振り払うことも出来ない。(この間、悲鳴、暴言、暴力、物を投げる、外へ飛び出すなど、人が変わったようになる。)脳が「ギチュギチュ」と鳴って逆流する感覚・発狂し暴れだす位の気持ち悪さ・脳が「ガシャ」と恐怖に切り替わる感覚・頭を殴られたような「痛い!」「怖い!」などの異様な感覚 ビクンビクンと痙攣したりすることもありました。恐怖感が異常であり、妄想と現実の区別もつかなくなっていました。

デパス
 
頭痛(頭にビリビリ電気が走るような痛さ、後頭部がぐわんぐわんする)、頭重、ひどい肩こり、眩暈、ふらつき(突然地面が陥没したかのようにガクンとしたり、後ろにバーんと転倒するかのような症状)音に敏感、眠りが浅い、みぞおちから喉にかけてのつかえ感(ヒステリー球)、幻聴、気力が出ない、ボーとする、手の震え、吐き気、食欲不振、下痢、激やせ(6㌔減)、光が眩しい、だるい、焦燥感、呼吸が浅い、筋肉の硬直・顔面硬直(起床時口が開かない、手足が動かない等) 症状が悪くなると動悸、焦燥感から過呼吸へ、目の乾燥。

アモバンサイレース、ロヒプノール、リボトリール、レキソタン、ワイパックス、トリプタノール、デジレル、レスリン、エビリファイ、コントミン、ジプレキサ、セロクエル、リスパダール、ルーラン、ロドピン、ロナセン、デパケン
 
・不眠・右手右腕のこわばり・つっぱり、感覚異常、肩こり(ガチガチ)・腹部膨満感(夜中になるとゴボゴボ、ガスが溜まっている感じ)・強い吐き気・発熱(夜中になると37.4〜37.8度まで上昇)・異常発汗、熱感・ドライアイ、目のかすみ、疲れ・頻尿(20回以上/日)、頻便(10回以上/日)・ふらつき、めまい、離人感・食欲減退、食欲不振・頭痛、頭部膨張感、圧迫感

エバミール サインバルタ エビリファイ
 
身体の冷え、脳みその中が、血の流れる音?ひゅんひゅんというのがする、攻撃的になる、話したくない、もちろん眠れない、全身かゆい、脳みそ、身体のこわばり、顔が変、眼をあけているのがつらい、開けていると、まぶしい、鼻の付け根が痛い、歯ぐきが過敏になる、手に力がはいらない、呼吸がしづらい、寝ているとき、足の芯が、ずくんとして起きてします、姿勢が悪くなる
エバミール ネルボン マイスリー ユーロジン レンドルミン セルシン デパス メイラックス リボトリール レキソタン ワイパックス サインバルタ ジェイゾロフト ルボックス レクサプロ デジレル リフレックス エビリファイ セレネース セロクエル ルーラン デパケン
 
不眠 動悸 頻脈 目眩 耳鳴り 不安 希死念慮 パニック発作 異常発汗 胃腸障害 離人 現実感喪失 体感幻覚 震振 痙攣 頭痛 筋肉の凝り 歩行困難 平行感覚異常 排尿障害 脱毛 シェーグレン症候 群類似症状 末梢神経痛 集中力低下 記憶障害 肌荒れ 体毛変化 体重減少光過敏 臭過敏 音過敏

サイレース トフラニール ジェイゾロフト ルーラン レボトミン
 
ジェットコースターから落ちる感覚が永遠と続いて気持ち悪い、強い不安感、不眠、鬱、だるさ、寝たきり、(ジェイゾロフトは下痢便秘も)念慮自殺、パニック

レンドルミン デパス ドグマチール レキソタン ジェイゾロフト パキシル
 
めまい、ふらつき、舌が痺れる、目の圧迫、下痢、不安、動悸、光が眩しい、痛い、やる気が一気になくなる、変なときに汗をかく、太る、落ち着かない悪夢、全てが敏感に感じられる、酒をたくさん飲むようになる、自分の容姿、性格が嫌になる、悲しくなる。

セルシン ソラナックス リーゼ リボトリール レスミット トレドミン
 
視覚異常(眩しい、物の位置がつかめない、二重に見える)、しゃがむのが難しい、真っすぐ歩けない、浮遊感、全身疲労、超ネガティブ思考、うつ、過食気味、判断能力や思考力など様々な能力の衰退。

デパス
 
食欲不振、嘔吐、下痢、耳の閉塞感、目の痛みと乾き、肩凝りと頭痛 頭が回らず目の前が1枚膜が張ったような感じ顔面と背中の皮膚感覚が無い様なピリピリした感じ(触られると過剰反応・触られると不快) 不眠・胃痛・体感温度の落差・足の裏のコリ・耳鳴り

レンドルミン メイラックス ワイパックス サインバルタ ジェイゾロフト
 
自信喪失、やる気喪失、倦怠感、自殺願望、集中力低下、体力低下、イライラ、頭痛、不眠症、めまい、呂律不全、焦り、吐き気、気持ち悪い、口の中のおかしな味、金縛りのようなもの、悪い夢を見る、肌荒れ

ユーロジン ワイパックス アンプリット ジェイゾロフト ルボックス
 
過剰な寝汗、悪夢(激しい怒りと叫びを伴った。)、突発的な軽躁、強烈な食欲(過食、したがって体重25kg増加)、容易に怒りの感情が起こった。焦燥感。

マイスリー レンドルミン ソラナックス ドグマチール リーゼ レキソタン アモキサン トレドミン パキシル
 
呂律が回らない、手の脱力感で文字が上手に書けない、動悸、頭痛、手足の痺れ、眩暈、眩暈と脱力で歩行困難、声が出ない、不眠、耳鳴り、高音に過敏になる、抑うつ状態、不安感、対人恐怖症、極度に緊張する様になった、思考能力が落ちた

アモバン レンドルミン ロヒプノール デパス レキソタン ワイパックス ルジオミール ジェイゾロフト トレドミン ジプレキサ リスパダール デパケン
 
歯茎が針で刺されるようなピリピリした痛みが24時間続きます。口の中に異物感があるようななんとも表現出来ない不快感。脳を手で掴み取られるような不思議な痛み。冷や汗が出て話しも出来ないほどの肛門の急激な痛み。焦燥感、不安感、自殺企画、絶望感、のどのつまり、パニック発作など上げきれないほどの離脱症状があります。ただ、歯茎の酷い痛みは絶え間無く続くため、心身共に疲れ果てています。泣き叫びたいほどの辛さです。こんなに苦しく、QOLが低下した生活を送ることに、何の意味があるのか考えています。

メイラックス リボトリール アナフラニール アモキサンプロチアデン サインバルタ レクサプロ エビリファイ
  
断薬から約8ヶ月経過。全くと言って良いくらい改善には向かっていないどころか、更に悪化しているような状態。症状は頭のてっぺんから足の爪先にまで有り。脳の働きが明らかにおかしい。手先がまともに動かない。朦朧とする。感情のコントロールができない。イライラ、涙もろい、笑い出すと止まらない。ドライアイ、目蓋の腫れ。肌質が変わる。抜け毛、切れ毛。鼻の穴、耳の穴が大きくなる。歯茎からの出血(歯科に行くも原因不明)ヒゲを触る癖が付く。起きている間中ジョリジョリ弄る。動悸息切れ。下痢。頻尿、早漏、残尿。罪悪感、脅迫感、焦燥感。
顔の表情の変化、病人面。全身の凝り、首、肩。吐き気。巻爪。犯罪を犯してしまうのではないかと思う心配、狙われているのではないかと思う心配。声が出せない、言葉が出ない、考えを言葉に出来ない。対人恐怖、自分は嫌われているのではないか?イジメられているような思い、生きて来たこれまでの人生が蘇る。活力が湧かない、常にネガティヴ。夜から深夜に掛け少し和らぐ気がする。お風呂に浸かると和らぐ気がする。熟睡感が無い、すぐ目が覚める。

 
孤独感 空虚感 感情の希薄 呼吸が辛い 睡眠異常 音に過剰反応 耳の閉塞感 ドライアイ目の痛み 記憶退行 頭の中の音や違和感 多汗 吐き気 めまい 肌のピリピリ感(特に顔) 全身に力が入らない 手足の痺れ 体内の震え 強烈な不安感、恐怖感 強烈な喉の渇き 脳が引っ張られる 脳がこねられる 睡眠中発汗 頭から押さえつけられて立っていられない時がある 予期不安 喉のつかえ 回復期の焦燥感 絶望感 希死念慮 孤独感 風邪など引いた時の身体症状のぶり返し(頭重感 喉のつまり渇き) 晴天時の灼熱感

ソラナックスデパス、レキソタン、アナフラニール、パキシル 
 
だるさ、感覚の麻痺、食欲不振、味覚の麻痺(口の中が苦い、何を食べてもしょっぱさが残る) 思考力の低下、物忘れ強烈な不安感、自殺願望、希死念慮、頭痛、イライラ、認知症のような物忘れ(自分がやったことを覚えていない)フラッシュバック、吐き気、手足末端の極度の冷え風邪をひいた時のような筋肉痛、悪寒

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向精神薬は添付写真のようなジストニーも惹起するが反跳性筋硬直は又病態が異なる。敢えて既存病名を使用すれば「薬物治療に極度の抵抗性を示す血清反応陰性関節炎」と言うべきか。

そして多くの患者は下記の経緯を経験する事になります。機能的症状として対称性の疼痛が高率であり、症状発症部位が両手指、両足趾、両前腕、両下腿、両上肢、両下肢、両肩頚等が左右差なく呈している場合、他、整形領域様症状である神経根症状や頚椎症性脊髄症が疑われる症状、日内変動や日差変動の著しい(固定している場合もある)各種自律神経症状、且つ、如何なる理由でも向精神薬の服薬がある(あった)場合。一見、多発性筋炎、多発性神経炎、多発性硬化症、関節リウマチ、シェーグレン、ギランバレー等の自己免疫疾患と類似してくる諸症状を呈する場合や認知症様症状、ALS様症状、パーキンソン様症状、他、多くの脳疾患由来と推定とされる症状を呈する場合も見られる為、医療機関で各種検査が済み、異常がない故に、線維筋痛症慢性疲労症候群、薬物由来であると否定されてしまったむずむず脚症候群、複合性局所疼痛症候群等と診断されている場合、アイザックス症候群様症状、スティッフパーソン症候群様症状との類似性の高度 他、明確な所見を示すパーキソニズムやアカシジア、ジスキネジア、ジストニア、過鎮静、ファシクレーション、極度な不安感、極度な焦燥感、アクティべーションシンドローム、ベンゾ主体の長期服薬患者であれば極端に外的刺激に対して鋭敏な反応を示す、疼痛閾値の極端な低下等が発症しているのであれば別として、頭痛、原因不明の視力低下、異常発汗、ホットフラッシュ、めまい、耳鳴り、難聴、立ちくらみ、胸の締めつけ、喘息のようなセキ、飲み込みづらい、喉の違和感、不整脈、息苦しさ、季節に関係ない手足の冷え、下痢、便秘、生理痛、生理不順、勃起障害、慢性疲労睡眠障害、うつ症状等々は薬物由来でなくても発症する脳神経系機能の異常や自律神経系機能の異常、内臓機能異常、末梢神経系異常の類に関しては、患者自身が薬物由来であると自覚出来る状態というのは、服薬後間もなく生じた異常により、自己判断出来るレベルである為、長期服薬で発生した種々の副作用や常用量離脱は判定し難い状態になります。逆の見方をすれば、これらの自然発生した脳神経系機能異常や自律神経系異常に対して向精神薬を被せていく訳ですから病態が混沌としてくるのです。
 
このように羅列すれば、どの症状が「反跳性不眠」か「反跳性不安」か「反跳性筋硬直」か、又は脳神経の何番が破綻しているか、どの領野がダメージを受けているかと言うのが把握し易いと思います。反跳性筋硬直は末梢部での症状自覚が得られやすい為、手指や足趾、肩頸部の痛みや強張りという表現を多く聴く事になりますが、体幹とて硬直しています。問題なのが、「反跳性~」というのはあくまで常用量離脱や離脱症状に対して言える事であり、これに服薬中は副作用という懸念材料も上乗せられてきます。以下が薬剤名は伏せますが単剤での副作用です。下記にも背部痛、肩凝り、関節痛、筋痛、筋緊張、筋痙攣等の副作用は含まれています。その為に、服薬し続けている、若しくは減薬中とて、現在の症状が副作用なのか常用量離脱~離脱症状なのかというのを厳密に判定するのは困難になります。

セロトニン症候群、悪性症候群、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、痙攣、幻覚、肝機能障害、肝炎、黄疸、 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、アナフィラキシー反応、高血圧クリーゼ、尿閉、発疹、そう痒、蕁麻疹、接触性皮膚炎、光線過敏反応、血管浮腫、皮膚血管炎、倦怠感、ほてり、脱力感、発熱、悪寒、脱水、傾眠、頭痛、めまい、不眠、立ちくらみ、しびれ感、振戦、あくび、浮遊感、味覚異常、焦燥感、気分高揚、注意力障害、錐体外路症状、不安、異常夢(悪夢を含む)、頭がぼーっとする、性欲減退、躁病反応、錯感覚、無感情 激越、オーガズム異常、嗜眠、睡眠障害、歯軋り、失見当識、攻撃性、怒り、歩行障害、開口障害、下肢静止不能症候群、悪心、食欲減退、口渇、便秘、下痢 、腹部痛、嘔吐、腹部膨満感、腹部不快感、消化不良、胃炎、口内炎、歯痛、胃腸炎咽頭不快感、咽頭炎、咽喉緊張、口臭、嚥下障害、顕微鏡的大腸炎、耳鳴、視調節障害、眼乾燥、霧視、耳痛、散瞳、緑内障、動悸、頻脈、血圧上昇、起立性低血圧、上室性不整脈,失神 、ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇、Al-P上昇、LDH上昇、赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、鼻出血、異常出血(斑状出血、胃腸出血等)、白血球減少、背部痛、肩こり、関節痛、筋痛、筋緊張、筋痙攣、排尿困難、性機能異常(月経異常、射精障害、勃起障害等)、頻尿、尿中アルブミン/クレアチニン比上昇、排尿障害、血中クレアチニン上昇、BUN上昇、尿流量減少、多尿、閉経期症状、精巣痛、高血糖、トリグリセリド上昇、総コレステロール上昇、尿中蛋白陽性、血中カリウム減少、甲状腺機能低下、低ナトリウム血症、乳汁漏出症、高プロラクチン血症、血中カリウム上昇、発汗、体重減少、体重増加、CK(CPK)上昇、浮腫、冷感、熱感、呼吸苦、胸痛、冷汗、咳嗽 ※副作用発現率90%以上 ※治験中、健康な成人男性が原因不明で自殺(4人)
多くの患者は単剤処方ではない為に、これだけでは済まないのと同時に、高齢になればなるほど代謝遅延によるリスクは一層高まります。勿論、患者にとっては理解が得られ減薬する事を決意したとしても、これらの未知の症状が押し寄せてくる状況下に於いて何処まで耐えられるかという患者依存の体力や精神力も必要となってきます。シンプルな考えをすれば、服薬し続けている限り治りません。服薬し続けている限り如何なる治療手段にも強い抵抗性を示します。その事実を受け止められない患者は100%の割合で治療脱落します。「薬を飲んで針も受ければ良くなるだろう」という、足し算的な健康獲得を根本的思考に抱えている患者の治れない1番の要因が、向精神薬に依存した患者です。しかしながら事実さえ受け止める事が出来れば、幾らでも回復出来るタイミングとチャンスは存在しています。
 
さて、ここまで書いて針治療で良くなるの?という問題も疑問として生まれますが、結論から書けば先ほどの通り、薬を止めない限り如何なる治療手段を介入させても一時的な症状緩和は得られたとしても、改善や寛解という状態を得られたとしても、治癒というゴールに辿り着けません。症状発症因子が薬物である以上、治癒という本質を目指す為には断薬しか手段がないのです。その為、向精神薬由来の諸症状は極めて厄介になってくるのです。常用量離脱の理解、減薬後の理解、断薬後の理解、断薬後にもある程度の期間は症状が続くという理解。そして、そもそも論として向精神薬の長期服薬による危険性の理解等々、患者に理解が無ければ前進する事が出来ないのです。針治療としてのメリットから考察する向精神薬被害者との対峙に関しては、筋細胞の挫滅的破壊を起こさない循環機能回復と、凡ゆる治療手段よりも症状緩和時間は群を抜いて突出していますので、他の治療手段より長期的な日常生活時のQOLを飛躍的に上げる事が可能である位です。前項でも記した通り、如何に大循環~抹消循環まで維持~確保出来るかが長期QOL向上に寄与出来るかの境目にもなる為、針治療なら何でも良いという話でもありません。
 
どのような症状に対しても言えますが、治癒に至るまでには幾つもの障壁を患者の個人レベル、患者周囲レベル、患者協力者レベルでクリアしていく必要性があります。そこに治癒遅延を招くような手段を1つでも取り込んでいた場合、仮にそれが周囲の親切心だったとしても治癒にストップを掛けてしまう場合もあります。日常的に易損傷、易発生する諸症状というのは発症時期から時系列に沿った対応を適宜行えば然程難しい問題ではないのですが、如何せん十把一絡げな処方が症状の長期化を招き、回復にブレーキを掛けた事が症状の強大化、難治化を引き起こしてしまっているのが現状です。そのような事がないよう、事実は事実として受け止めてスタートを切らなければならない事も多くあります。

※昨今、多くの被害者の声により、向精神薬及び精神医療の実態が大きなメディアを通しても報じられ、減薬~断薬が一種の流行になっていると情報が入っています。危険性を知ったからと、減薬~断薬は興味本位で取り組めるような生易しいものではありません。急激な減薬~断薬は命に危険を及ぼす場合もあります。自己判断では行わないように※

【電話】 0173-74-9045 又は 050-1088-2488
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  ~針治療から病態定義の見直しを~