藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

【流れは】大量精神科薬で搬送、156病院…問われる処方【変わる】


「薬を飲む習性は動物には見られない人間の持つ最大の欠点である」
              ウィリアム・オスラー博士(ジョンズ・ホプキンズ大学とオックスフォード大学医学部教授)

先日も「うつの痛み」のテレビCMに抗議が入り、一部変更されたという報道がなされましたが、
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140201-OYT1T00581.htm
いよいよ表面化してきた精神医学の問題点に関して、昨日も読売新聞が取り上げていました。
「副作用はない」「安全だから」と患者を薬漬けにして人生を狂わせた医師等。絶対に許さんぞ。

2014年2月11日 読売新聞
 
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精神科の薬を一度に大量に服薬した患者の搬送を受けた救急医療機関が、
2012年は全国で少なくとも156病院に上り、
うち約3割にあたる46病院は年間50件以上搬送されていることが、
読売新聞の調査でわかった。
 
服薬したのはいずれも医療機関でしか処方できない薬で、
抗うつ薬睡眠薬などの処方のあり方が問われそうだ。
 
昨年11月、
全国の救命救急センター日本救急医学会の救急科専門医指定施設の
計498病院にアンケートを送り、164病院から回答を得た(回収率33%)。
大量服薬患者を年間100件以上受けている病院も10病院あり、最も多い病院では約500件と回答した。
 
うつ病で処方される三環系抗うつ薬では
大量服薬によって1年間で計5人が死亡したほか、
52人に不整脈、23人に長時間にわたるけいれんなど、
命に関わる症状が見られた。
 
睡眠薬抗不安薬の多くは依存性があり、
ふとしたきっかけで処方薬依存に陥り、
大量服薬につながることも少なくない。

九州地方の40歳代の元看護師の男性は、病院の不規則勤務で不眠に陥り、
院内の精神科で睡眠薬を処方された。次第に睡眠薬なしには眠れなくなり、
薬の効き目が落ちると医師は量を増やした。男性は薬に不安を感じ、医師に何度も質問した。
「このままで大丈夫ですか」。答えはいつも「長く飲んでも安全」だった。

やがて男性は、薬の 酩酊 ( めいてい ) 感を求めて複数の医療機関睡眠薬を入手し始めた。
昼間から服薬し、集中力低下で仕事のミスが続いた。退職せざるを得なくなり、生活保護に追い込まれた。

「死にたい」。衝動を抑え難くなり、自宅で大量の薬を飲んだ。
一命をとりとめ、今は専門病院の外来で薬を減らしているが、不安などが強まる離脱症状に苦しみ、
断薬に至らない。「医師が出す薬でこんな目に遭うとは想像も出来なかった」と悔やむ。  
 
東北地方の40歳代の男性は、会社でトップの営業成績を上げるセールスマンだった。
だが実は、人前で声が震える症状で不安障害と診断され、
10年以上ベンゾジアゼピン系薬剤を飲み続けていた。薬によって、男性の人生は暗転した。

抗不安薬は当初から効果を感じなかった。
だが「ないよりはまし」と信じ、会議前などに頻繁に服用した。
第に量が増え、複数の精神科で薬を入手するようになった。
そして強い睡眠薬が追加された直後の3年前から、万引きが始まった。

スーパーのかごに食品などを山盛りに入れ、
レジを素通りするなど不可解な行動を繰り返した。
昨年秋、懲役1年6か月の実刑判決を受け、収監された。

男性が収監の1年前、入院治療で薬をすべて立つと、万引きは止まった。
薬の影響は裁判では認められなかったが、妻は「夫の変わりようは薬の影響としか考えられない」と訴える。

処方薬依存の患者は多いとみられている。だが、減薬治療の経験がある医療機関は少ない。
患者数などの実態調査も行われておらず、早急な対策が求められる。
 
條吉人特任教授(日本中毒学会理事)は
「処方する医師の側に大きな問題がある。国は精神科関連学会などの自浄能力に任せるのではなく、
命に関わる薬の処方を制限するなど、強制力のある対策を講じるべきだ」と指摘する。

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