藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

2011-12-07から1日間の記事一覧

「浅刺し」と「深刺し」

「浅刺し」と「深刺し」。この言葉、もう止めませんか? 浅刺しの人間をやけに持ち上げる昨今の業界と、深刺しをする人間をバカにする風潮も。 「それだけ深く刺せば治るよな~!」と小ばかにする人間は、患者様を治せずに不幸にさせているだけの治療費泥棒…

押し手から得られる情報

押し手という解釈で良いのかわかりませんが、僕の場合は、右手には常に鍼菅と鍼を持ち、左手で刺入のポイントを定め、刺していきます。 この時の左手はというと、骨の位置、筋肉の張り、硬結を確認し、目標部位が深い箇所は筋肉と筋肉の境目を探り、番手に応…

鍼先から得られる情報

例えば、陰部神経を殿筋から刺入する場合を例にとってみると、皮膚や真皮を破った後は、厚い脂肪を過ぎ、硬い仙結節靭帯、梨状筋を貫き、陰部神経へと10センチ前後の鍼を進めていく事になります。 その間、上記にも記した通り、幾枚にも及ぶ障害を乗り越えて…

風邪

整形外科的疾患に対しては、筋肉や神経等の解剖学を頭に叩き込んでおくことで、様々なアプローチが考えられ、治癒へと導き易いのですが、とかく内科的疾患となると、急に弱気になるせいか、やけに東洋医学的解釈により鍼を打つことに終始してしまう場合が多…