藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

空は青く見えますか?


母が2年前、県内でも脊椎で名がある病院で腰部脊柱管狭窄症の手術をしました。
椎弓部分切除の開窓術というものでした。
手術は成功し退院しましたが、あれから2年経ちますが痛みは全く消えていないようです。
母曰く腰におもりをつけている感覚なようで朝はまだ良いようですが、夜になると痛がります。
主治医には検査の結果も良く経過は良好だと言われているようですが、
本人もどこが良好なのかと不思議に思っています。
今では一度ベットに入ると自力では起きられないため介護ベットでの生活になってしまいました。
今後もこの状態が続いてしまうのでしょうか?
もしくはもっと酷くなって寝たきりの生活になってしまうのでしょうか?
塞ぎこんで涙を流す母を見るとどうして良いのか解りません。


現在35歳女です。
16年前に椎間板ヘルニアのレーザー手術と全身麻酔での手術を合計2回しました。
場所はL5S1です。
4月27日、
腰の調子が悪く初めての接骨院へ行きました。うつぶせ状態で脚を2・3回揺らされ
起き上がろうと思ったらギックリ(魔女の一撃)がありました。
その後連続して4回ほど起こり なんとか家に帰ってきましたが家に入るときも激痛が襲いました。
その夜ベッドに寝てから全く動けなくなりトイレもオムツです。
5月10日ほどから車椅子生活(実家にあるもの)が始まりましたが
現在はそ~っと少しは歩くことはできますが、
筋肉が衰えてしまって2時間位しか車椅子で起きていられません。
トイレはなんとか行けています。腰の痛みなのか、衰えた筋肉を使おうとして筋肉痛なのか
背中と腰のちょうど境目くらいに筋肉や皮膚がつっぱっている感じの痛みが出始め、
なかなか回復してきません。辛くなりベッドで休むと また起き上がるのに重力?が
かかる感じで腰に違和感(少し痛み?)が毎回あります。


70歳の母が腰痛で寝たきりになりそうです。どうしたらよいでしょうか?
母は今年で70歳、細身で体重は38kgです。
10
年前から腰痛を患い、病院で痛み止めやその他の薬は処方してもらい、毎日服用はしています。
今年に入り、飼い犬が高齢のため足腰が悪くなり、
散歩の時に母が無理な姿勢で犬の体を支えながら歩いていました。
このことがたたったのか、母はすっかり腰を悪くし、ついには腰から太ももにかけて激痛が走り、
寝込むようになってきました。
今では自分では立てず、トイレにも行けないほどの状態になってしまいました。
本人は、骨と骨の間にあるクッションのようなものがもうないから、
仕方がないんだよ・・・とあきらめています。
でもこのまま母がねたきりになってしまうのは、かわいそうなのです。
なんとか、また自分でたちあがって生活できるようになってほしいのです。

私は35歳、男性です。
腰痛がひどく悩んでます。 下半身と上半身が離れようとするととても痛みます。
ちょっとした姿勢の違いで痛みを感じます。歩く事なんてとても無理ですし、寝ていても痛いです。
どの位痛いかというと、大声で叫んでしまうくらい痛いです。
これは過去に数回経験してはいますが、今回はいつもよりひどかったので救急車を呼びました。
前に痛くなった時は数時間で痛みは治まりました。今回はいつもより長引いてます。
病院では原因を特定する事は出来ません。痛み止めの座薬を入れられただけです。
10年ほど前に重い物を運ぶ際にぎっくり腰になった事が1度あります。
私は若い頃から何度も交通事故に遭っており、何度もむち打ちをやっています。
低気圧がくる度に肩が痛くなるので、痛みで明日の天気予報が出来ます。
脳ドックをした事もありますけど、特に異常は見られませんでした。
横になっていると楽です。
仰向けやうつ伏せには痛くて出来ません。
普通には痛くて起き上がれません。
痛くない姿勢を探りながらなら起き上がれます。それでも直立は出来ません。
何かに捕まり痛くない姿勢を探りながらなら、歩けるというよりわずかな移動する事が出来ますが、
突然出来なくなる時もあります。過去の経験から、おそらく暫くしたら痛みは治まると思います。
ですがこのままでは生活に支障が出ます。私が寝たきりになったら嫁と3人の子供を養えません。

医療選択は患者の自由です。
現在通い続けている医療機関に留まり治療を続けるのも、
新たな治療手段を模索し、新たな治療手段を受療するのも患者に全て決定権があります。
 
私が過去から現在に掛けて、整形外科的疾患に対する
現代医療の矛盾と疑問と危険性を幾ら述べていようと、
ご覧になっている患者自身が納得しない限りは受話器を上げる事はないでしょう。
私が「鍼灸へどうぞ」「効きますよ」と説得しても、現在通っている医療機関
良化するも悪化するも、自分自身が信じた治療を受けて納得しない限り、
次なる医療へ踏み込めない気持ちも十二分に理解しています。
 
前項では痛みに悩まされながらも、仕事や生活は出来るレベルの患者群の話をしました。
正直言えば、この段階で鍼灸治療を受療される可能性は低いと思います。
過去に別症状で鍼灸を受療された経験があったり、知人友人から勧められて受療される
ケースはあるかもしれませんが、外部からの情報が無い状態で鍼灸治療を選択する事は
少ないでしょう。現に当院に来院される患者群で、前項のような患者層は極一部です。
 
仕事も生活も出来ぬ、且つ、患者家族までもが巻き込まれる状況になり、
患者も焦燥感と不安に苛まれ、患者家族は「何かないか」と情報を仕入れる。
このような状態に陥ってから鍼灸治療に白羽の矢が立つケースが多いのが現状です。


全国各地でも見受けられるケースですが、
過疎地に赴任してきたという高齢者医療の今後を担うと息巻いた若い医療者が
「歳だから」「ストレスだから」「分かりません」で
降圧剤と鎮痛剤と湿布と、関節裂隙にヒアルロン酸を注射している日々なのであれば、
若かろうが歳いってようが、次世代を担える可能性はゼロです。
医療者としての人生自体がクダラナイ時間ではないでしょうか。
そんな言い訳と逃げ口上の日々を過ごす事で
何が構築出来るのかと。
何の経験が蓄積されるのかと。
貴重な時間を浪費しているだけです。
再診毎に結果の出ぬ患者の愚痴に対しての言い訳を考えているよりも、
現行の治療法が間違えている事に早く気付き、治療結果で笑顔を与える事を考えたほうが
自身にとっての幸せに繋がるのではないでしょうか。
 
赤字患者に対して綺麗事が言えますか?
私は決して言いませんし言えません。
治療をする以上、手を施した人間が全責任を負う覚悟で
鍼を落とし込む時間を患者と過ごすのであるならば、
軽い言葉で患者を騙すような時間をお互いに過ごす事ほど惨めなものはありません。
 
有り難い事に当院に来院頂き、
現行医療とは違う理論と視点に納得頂き、治療回数を重ねて改善~完治へと至った方々へは
感謝の気持ちと共に、既存医療の矛盾点や弱点、
そして「間違えている」という最大の欠陥に対して腑に落ちたのではないかと考えております。
  
当院はニコニコ笑顔で癒しを与える空間ではありませんし、
そのような空間を望むのであれば、残念ながら当院とは合わないでしょう。
適当な気持ちで来院されてもお互い良くないものです。
 
現行の症状と今後の予測を推測していく為に患者から逐一情報を聞きいれ、
治療にフィードバックしていくのが私の方針です。
そこには、常に治療精度を高めていく情報を聞き出すのみで、基本的に無駄話は一切ありません。
患者の「治りたい」「治したい」という気持ちを最大限援護して引き上げていく為には
時間を無駄にする訳にはいきません。
 
鍼灸治療を受療される患者群は、常に自身と向き合い改善を模索している方々です。
このように、自身の開拓者精神にて鍼灸治療を受療された方々へは敬意を払います。
特に、好き勝手書いている当ブログをご覧頂き、
受話器を上げて頂いた方々は非常に自身の身体に対しての感心の高さと、
既存医療の結果に疑問を抱き、勉強されている方々かと思います。
何時の日か、鍼灸治療が当たり前になる世の中にならないかと信じて私も励んでいる所存です。


そして、1人でも早く、軽微な症状の段階で来院される事を心底願っています。
赤字患者を見て、「なるわけがない」と思っている方々も、「なる」可能性は充分あるのです。
脅している訳でも何でもなく、痛みや痺れを自覚し始めてから、
 
『数ヶ月前から(当院は)知っていたけど、まさかここまで痛くなるとは、
ブログに書かれていたように全く同じ道を辿る事になるとは夢にも思わなかった』
 
という患者の声を聞くのは1人や2人でありません。私は患者を診ていますし見ています。
特に、運動器疾患に対しては、発症初期からの患者の動向の大半は大抵同じです。
上記の赤字患者は、全て前項のような軽微な症状の患者群からの発展型です。
当時は足腰の痛みも軽かった為に、
挨拶代わりに「痛いわ」と同僚に対して軽い気持ちで言っていたかもしれませんが、
洒落も効かない位にどうしようもなくなる時期が訪れる可能性もあります。
 
勿論、自然治癒に至るケースもあるでしょう。
しかし、片や痛みが慢性化したり、片や、更に悪化の天秤に錘を乗せ始める事になるのです。
この状態になると、痛みや痺れという自覚すらもなくなり、寝たきりになるケースも少なくないですし、
鎮痛剤も何もかも処方対象で無くなる為に、患者が縋る場所もなくなるのです。精々栄養剤でしょう。
我々の治療はこのような状態になってからスタートするケースも非常に多いのです。
 
整形外科的疾患に対しての既存医療の視点が異なる為、
保存療法すらも間違えている事は過去に書いてきました。
指導法も違えば患者は誤った指導法を繰り返し、悪化の階段を昇っている場合もある。
そのような患者群は、間違いに間違いを積み重ねた結果、赤字患者群のように
老若男女問わず、「寝たきり」という最悪の状態になってしまうのです。


このような状況まで患者を陥れた現行医療と、
ホイホイと手をすり合わせて仲良くやっていけるかと。
治せない理由を医師に突っ込めば、「保険治療だから」と。
保険治療だったら患者を治さなくても良いのかってことです。
 
更に、患者が労災や保険治療で鍼灸受療を希望されても、決定権を持つ医師が奪い、
「当科の治療とリハで改善が見られなかった場合、同意書を書く事もあるけど、基本的に書かない」
とはどんな事なのかと。患者は労災にて鍼灸治療を希望されているが、
的に医師のサインなければ労災治療が出来ません。
その為、致し方なくわざわざ病院に足を運んでいるのです。
 
この患者は以前「当科の治療とリハ」で全く改善を得られなかった過去があるから
当院に相談に来たのであり、患者の治癒への展望を頭から奪っているのです。
結果的に自費にて鍼灸治療を受療され、改善へと繋げましたが、
現行の医療制度への蟠りが残るのは、このような患者以外にも我々は多く抱えています。


鍼灸業界の弱腰な体質と、体系化しえぬ体質も拍車を掛けている現実もあり、
尚の事、患者は「何処に行けば良いかが分からない」状況に陥っているのも現状かと思います。
このような状況が続く以上、大多数の痛みや痺れに苦しむ患者は
本質は誤っていようが何だろうがメディアの情報を信じるしかなくなります。
 
当院は、自身の症状が二進も三進もいかなくなってから
口伝いで電話番号を知り、来院される重症患者だけではありません。
近所のオッチャンがギックリ腰になって来院するような軽症患者から扱っています。
 
鍼灸治療は敷居が高いとか思わず、
自身が軽症である内に悩まず治療を受ける事を本当に勧めます。
そうでなければ、最終的に損をするのは自分自身なのです。
「でも」と「だって」の一時の迷いが、急激な治癒遅延を招き始めます。
 
症状の悪化は人生の大きな機転です。
しかし、症状が良化していく段階も、人生に於いて大きな機転でもあります。
良化後に見える空はどれだけ青く見えるでしょうか。
 
下の写真の空が綺麗に見えるか濁って見えるかは患者自身の医療選択に握られます。
是非とも自身の症状と立ち向かってもらいたいものです。
 
 青森から鍼灸治療の意識改革を~
 
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