藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

逆子といったら至陰

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膀胱足太陽之脉、起于目内眦、上額交巓;
其支者、从巓至耳上角;
其直者、从巓入絡脳、還出別下項、循肩髆内、 挟脊抵腰中、入循膂、絡腎、属膀胱;
其支者、从腰中下挟脊、 貫臀入膕中;
其支者、从髆内左右、別下貫胛、挟脊内、過髀枢、循髀外、
从后廉下合膕中、以下貫踹内、出外踝之后、循京骨至小指外側。
 
至陰(BL67)
【類別】井金穴
【位置】足小趾外側爪甲根部、距離1分
【功能】転胎舒筋、通鼻明目
【主治】頭痛、目痛、鼻塞、鼻衄、胎位不正、難産等
【配穴】+通谷・束骨・崑崙・委中=瘡瘊;+足三里=難産
【由来】ここより陰(足少陰経)に至る
 
妻は逆子でした。
 
専門外の婦人科疾患に関しては、ついつい東洋医学的な考えで鍼灸を運用してしまう弱腰男です。
 
その時は
ひたすら至陰にお願いする気持ちで施灸し続けた結果、
逆子は治り、無事にコロコロした可愛い娘を産んでくれました。
陣痛が始まってから2時間位で出産の安産でした。
 
では今更ながら、「逆子といったら至陰」という王道の展開についてなのですが、
何故、至陰にアプローチをするのかが、私自身納得出来る説明を頂いた事がありません。
 
私自身、逆子治療は妻しか症例を持っておりませんので分かりませんが、どなたか至陰や三陰交といった経穴にアプローチする事なく、逆子治療に成果を上げている人をご存知ないでしょうか。
 
恐らくなのですが、逆子治療を望む患者が来院された際、施術者が至陰にお灸する時、
「逆子といったらこのツボですよ」云々という説明をした上で施灸していると思うのです。
 
何の知識もない状態で来院された患者に対して、事前説明なしに至陰に施灸する事はないでしょうからね。
例えば、この時に至陰ではなく大敦辺りに逆子に効くからと施灸したら、どのような結果を生んでいたでしょうか。今、このブログを書く前に少し調べたのですが、逆子に大敦を狙う話は一切ありませんでした。
 
逆子といったら至陰という固定概念から抜け出せない故、そして、お腹に子供を抱える患者に万が一があったらいけないという考え故、昔から言われている至陰をチョイスしてしまうだけではないでしょうか。私も含めて(苦笑)
 
多分なのですが、大敦でも逆子は治ります。私の予想では。
(別に大敦に限る訳じゃないですよ。どこに施灸しても同じ結果が出るんじゃないかという意味です。)
成功率も同じ位出せると思います。
 
只、いかんせんフロンティアスピリッツのみで至陰以外をチョイスするのは少々リスキーで…。
子を授かって初めて分かる感情なのかしらと…。
 
足踏み状態です。
 
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