藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

生理痛

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今回のリクエストは生理痛です。
はっきり言いたいような言いたくないようなですが、
正直、私が治せると断言出来る範囲の疾患は、
自分でも患う事が出来る疾患に対してだけであり、
生理痛のような女性特有の痛みに関しての知識は、
素人より素人です。
 
参考までに下調べ
 
ご覧になられましたか?
私が調べるレベルと言ったらコレです。
学生時代の試験前とは散々たる差です。
口がモゴモゴし始めたら
知らないなと思って頂いて結構です(笑)
 
只、あくまで痛みの発生機序というのは、どこの部位でも同じようなモノで、解剖と生理の知識があれば、
痛みの消失と予防は簡単です。
 
要は、発痛物質となるブラジキニンやプロスタグランジンの洗い流しをすれば良いだけなのです。
 
生理痛時に発生する箇所は、ご存知の通り子宮内、特に子宮頚部で剥奪が起こり、未産婦の場合は、
子宮口等が狭く、特に強い痛みを感じます。
 
聞いた話では、子宮をギューっと握られるような痛みがあるという事です。
この感覚や表現方法は筋肉痛時の表現と似ていると思いませんか?
 
子宮も筋肉で出来ています。
内部で痛みの原因が右往左往している状態という事であれば、治療方法は見えてきます。
 
恐らく、女性誌等のツボ健康法では、三陰交や血海等を指示していると思います。
確かにセルフケアとしてみた場合、自分で指が届く範囲であれば、上述のツボでも良いかもしれません。
ツボの作用等を眺めながら、良くなる良くなると信じて押すツボは、予想以上の効果を生むモノです。
 
当院としては生理痛の症状で来院された場合、
軽症の場合は両側のT11、12、L1神経根付近に一本ずつ鍼を刺すのみです。
1~2日かけて、痛みが拡散~消失していく感覚が分かります。
これで十分な結果を生んでいます。具体的な理由はデルマトーム図をご覧になって下さい。
 
生理というのは毎月訪れるのです。その度に痛み止めの薬を飲んでいたら身体がおかしくなります。
痛み止めの薬に入っているイブプロフェン(消炎鎮痛剤)の副作用は、
 
吐き気、消化不良、消火器潰瘍・出血、肝臓酵素増大、下痢、ふらつき、塩および体液停留、高血圧。
食道潰瘍、心不全、高カリウム血症、腎臓障害、昏迷、気管支痙攣、発疹です。
 
これだけの副作用を覚悟の上で、鎮痛を望むのは良い事でしょうか。
 
生理痛を抱えて来院される患者の多くは、相当酷い状態を何年も堪えています。
様々治療を試みても芳しい結果が出ないという症状の方が大半です。
そして、大半の方が既に病院で鑑別済みです。
要は、医者としては薬を飲んで我慢して下さいという患者です。
このような患者に対しては、鍼灸は超ストライクゾーンです。
 
重度の方に対しては、選択的神経根ブロックの応用だけでは著効は表れませんので、
その周辺の表在筋、深部筋に対してもアプローチをかけていくことで簡単に良い結果が生まれます。
ギックリ腰時と同じような治療法で結構なのではないでしょうか。
 
2~3回の通院で、後の生理痛もグッと和らいでいるようです。
 
男女問わずですが、特に女性の患者に関しては、腰周りの治療はどのような症状で来院された場合でも
必ず行うのが良いですね。きっと男性には分からない悩みも山ほど抱えているでしょうから。
 
健康な腰を持っていれば、他の運動器官や内臓器官の能力も高まります。
人間の要となる腰の治療がどれだけ様々な疾患に対して有用になってくるかは、
全ての患者に腰の治療を含めていけば直ぐに分かりますよ。
 
 
 
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