藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

深層筋への刺鍼

主に大腰筋、多列筋周辺、後脛骨筋etcの深層筋に対しての刺鍼を行っております。
が、が、深層筋へのアプローチが必要であるにも関わらず、敏感な患者様にはどうしたら良いものか。
 
①表在筋のみの治療で気持ちだけ良くなってもらう。要はごまかし。
②痛みに耐えてもらい、深層筋に刺す。
③匙を投げる。
④大分の先生を紹介する。
 
僕にはどの選択肢も選べないです。
少し前までは②を迷わず選択したと思いますが、良い結果が生まれなかったのが正直なところです。
 
かと言って、他の選択肢を選ぶのも許せない。
細い鍼では精度も安定しないから深層筋へはリスクが高い。
口八丁の鍼屋であったとしても、10番鍼前後での抵抗は、やはり刺激が強いものでごまかしは効かない。
 
どなたか良いアイデアをお持ちでしたらご教授頂きたいものです。
 
現状は、刺鍼角度を変え、なるべく他の筋肉を貫かないように刺鍼を試みているのが現状です。
例えば、大腰筋の場合、一般的な刺鍼位置としては、腰眼から少し正中に寄った先から刺入れる方法でしょうか。この場合では大腰筋に最短で近づけますが、やはり、途中に幾枚もの筋肉を貫かなければならない為、抵抗は多きい。
その為、少し長い鍼で、腰眼の外側から狙うと起立筋群に触れずに行けます。只、この場合は目的位置が遠のく為、精度が落ちる。結果、角度を調整しながらの刺鍼になり、結局は体に負担となる。
どっちもどっちですね。
仰向けで大腰筋を狙う方もいるようですが、怖すぎて出来ません。
 
一回の治療で、表在を緩め、深層へとアプローチをかけていくのが治療方針ではあるのですが、複数回に渡り表在⇒深層へと進めていったほうが良い患者様もいるようですね。理想と現実ってやつですね。