藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

タイムラグ症例と不誠実な対応


接種後のタイムラグの有無関わらず検証機関の判定は以下をご覧になっても分かる通り、「因果関係は不明」と言う、患者にとっては不遇な結果を多く経験する事になるものですが、死亡した場合、残念ながら為す術はありません。
そのような中、幸いにも生存出来た場合、生存出来たとしても生涯に渡り引き摺り兼ねない症状に苛まれる事態から脱却する可能性を上げていく為には、因果関係を認める事から始めなければならないかもしれませんが、それも又軽微な諸症状であれば患者自身が気がつかないかもしれませんし、かと言って死亡例が出ても認められないのですから、認められる認められないの有無に関わらず回復への可能性を引き上げていく手立ての必要性を感じます。
しかし、現行医療での認識自体が下記転載(参考1)のように、副作用で直接的又は間接的にも認めない傾向であり、そしてその後の治療と称する薬物治療の背景も、中枢神経系症状を呈した患者に対して処方される鎮痛薬や向精神薬の副作用や常用量離脱、離脱症状の認識の希薄性等々が絡み合い、回復への道程が閉ざされ続けている可能性を持つ患者も相当数いるのではないかと感じます。
以前も書きましたが以下の副作用(と思しき)事例は既に死亡症例が大半の為、先述した通り為す術なしですが、(参考2)のHPVV症例に目を向けると、これらの諸症状は当該患者及び異なる過去のワクチン接種後のネガティブな症状、そしてオピオイド鎮痛薬や向精神薬のネガティブな背景を既知していない場合、極めて不思議な諸症状に見えるかもしれませんが、これらの過去事例を既知している場合、案外見慣れた諸症状ばかりである事に気付けるのではないでしょうか。勿論、見慣れているからと言って、全てが治ると言う意味でもありません。極論を言えば、純粋な肩凝りや腰痛1つとっても絶対に治ると言う保証は存在するものでもありません。
先日も述べた通り、HPVV症例と、オピオイド鎮痛薬や向精神薬の害反応は極めて酷似している事、そしてこれらの薬物治療の有効性ばかりに目を向けた継続的な(投与)服薬により、その後のハード面・ソフト面の多大なリスク他、本来の由来を混乱させてしまいます。
接種直後から急性的に症状が惹起された場合、アナフィラキシーショックやサイトカインストームの懸念、脳炎脳症の懸念より、即時的に検査やそれに応じた治療を行う為に、その多くは画像や数値的にもデータを保有している事になり、現に私が携わっている患者も下記事例を踏まえた患者が含まれてきます。後ほど以下に2症例挙げますが、共にアレルギー性の疾患を既往として持ち、アレルギー性疾患に則した薬物治療の既往を持っています。

転載開始
>>患者の既往歴に注目すると,2 例は SLE 以外の自己免疫性疾患(関節リウマチ,自己免疫性血小板減少症)があった.他の 2 例は SLE の寛解状態中にHPV ワクチンを接種し再燃した症例であった.8 例中 4 例は,何らかの自己免疫性疾患の既往歴があったことになる(表 2 ).家族歴に注目すると,この4 例以外でも 2 例において自己免疫性疾患の家族歴があった.つまり 8 例中 6 例で何らかの自己免疫性疾患の素因がある状態で HPV ワクチンを接種していたことが分かった(表 2 ).
>>接種回数に注目すると 8 例中 5 例は 2 回目の接種後に SLE を発症している(表 2 ).これらの症例の中には,1 回目の接種後,微熱,軽度の感冒症状などの軽度な有害事象を認めている例があった.このことから,1 回目接種後に有害事象を認めた場合,2 回目の接種は慎重に行う必要があると考えられる.
転載終了

自己免疫(様)性の疾患に準じた薬物治療と言うのはある程度確立されている節はあるかもしれませんが、急性期以降のワクチン症例に限らず、実際の実績は如何でしょうか。然程、有効性が高くないかもしれません。炎症性が濃厚な急性期を過ぎた後の陳旧性症状と言うのは、当たり前ですが現行医療でマッチする薬物治療が存在しない(存在するかもしれないが極めて効かない)、
故に鎮痛薬や向精神薬、免疫抑制薬等で抑制させていくしかない、と言う事になりますが、有効性は高くないと既知しておきながらも試しにと施行する為にリスクばかりが跳ね上がっていき、一層の混乱が生じていくのはワクチン症例だけではなく、CRPSや線維筋痛症と流行病名を充てがわれた患者が多く経験していると思います。
さて、少し私が違和感を感じる症例があります。(参考1)(参考2)とも、私が(当院注釈)とし、接種から症状を呈する日数を記述してみました。その多くが数日又は数週間以内と言う日にちかと思いますが、以下の症例はどのような期間を経て症状が出ているかを見てみましょう。

>>中学3年の6月に2回目接種 >>(高校)1年生の5月頃、だるさや眠気がひどくなり、「学校に行きたくない」という気持ちが強くなりました
>>目立った症状発症までの期間⇒約11ヶ月

http://medg.jp/mt/?p=7209
>>接種半年後から下痢や便秘、強い倦怠感、睡眠障害抑うつ症状、不安、いきなり暴れだす、心臓周辺の痛み >>目立った症状発症までの期間⇒約6ヶ月

少し無症候としての期間が空き過ぎではないでしょうか。又は軽微な症状が接種直後から発生していたのでしょうか。(それよりも気になるのが、こちらの上記2症例、発症時期等々は若干異なれど、周辺エピソードが類似し過ぎていないでしょうか。仮に同一人物だとしたら、偽装症例になり虚偽報告として発表している事になります。何故今回私が此れほど迄にこの2症例に拘るかと言えば、時を同じくして私以外の方が同指摘をし、当該患者と推測される方にヒアリングした情報からは「どちらも私ではない」旨の発言があり、更に謎に包まれていく事にも端を発しています。)折角なので私が先日携わった症例も2つ挙げてみます。

2012/6 1回目の接種後、38.9~40℃の高熱が続き、8~9月に検査入院となる。血液検査やMRI等にて異常なし。検査機関で「心因性」と判定。
2012/9 2回目の接種。38~39℃の高熱は継続。この頃より身体が動き難くなる。
2013/1 3回目の接種後、同年3月より痛みが全身に走り動けなくなる。その後、冒頭の諸症状が惹起される。全身の痛み 体全体がガクガクする 右上肢・右下腿のチクチク感 左鎖骨部痛 殴られるような頭痛 左腰部痛 視力低下 皮膚感覚の鈍麻(右半身のみ) 就寝中の不随意運動 脱毛 便秘 お腹の張り お腹がビクビクする 足の冷感 右膝が崩れ落ちる感覚 利き手の右手で箸が持てなくなる
>>目立った症状発症までの期間⇒直後から高熱

2012/7  1回目の接種後より、「疲れ易い」「口唇ヘルペス」が頻発するようになったが、当時はハードな部活動が原因によるものと考えていた
2012/10  2回目の接種直後より以下の症状が引き起こされる
【症状】起き上がれない程の両側頭部痛 頚部痛 肩部痛 背部痛 上肢・下肢痛(足関節辺りまで)腰部痛(硬い座面の場合5min程度で痛くなる) 悪心 腹痛 下痢 各関節痛 記憶力低下 易疲労性 倦怠感 足のふらつき 光過敏 音過敏 右手首の痛み レストレスレッグスシンドローム 睡眠障害入眠障害 中途覚醒) 顔面部や肩頚部に異常な量のニキビ※頭痛や易疲労、慢性疲労により、起床後も身体を横にしている時が多い※夕食後は若干症状が改善される為、身体を動かす事が出来るようになる
>>目立った症状発症までの期間⇒2回目接種直後

共に接種後間もない期間で発症しています。前置きとして書きますが、接種直後より症状が惹起されたから「副作用」とか、接種後、数ヶ月経過してから症状が惹起されたから「副作用ではない」と言う見方をしているのではなく、
純粋に「特定の術者が携わった回復症例発表の記載内容は、接種からのタイムラグがあり過ぎる」と言う事に違和感を感じざるを得ない側面もあると同時に、先述した通り周辺エピソードが類似し過ぎている部分に疑問を覚えます。上記転載の諸症状や(参考2)の諸症状をご覧頂ければ分かるかと思いますが、これらの諸症状は身体症状及び精神症状含め中枢神経系症状が多く含まれているのが分かるかと思います。
これらの諸症状は特定ワクチンの専売特許のようなものではなく、凡ゆるワクチンや薬物、そして自然発症もする諸症状である為、冒頭でも述べた通り「因果関係が不明」と言うのも遠からず近からず正解かもしれませんし、「分からない」と言うのも正解なのかもしれません。
そのような中、ワクチンや薬液が絡まない自然発症性の中枢神経系症状ほど治りやすいと言う側面は現実としてあり、此れほどのタイムラグ(6ヶ月や11ヶ月)がある諸症状の患者の由来判定として、そのワクチンや薬物の由来は理由として遠くなっていくのではないか、と言うのも自然に推測されるものです。転載内容のエピソードを追えば、向精神薬処方が共にされていますので、時系列に沿った経緯を精査する必要はありますが、それを省いたとしても、接種から症状惹起までのタイムがあまりにも遅い事に気付きます。しかし、こればかりは患者の記録・記憶から記者が書き取り、又は患者が寄稿したものであると思われる為、その部分は特に言及する気持ちも然程ありません。どんな由来、どんな症状であれ、患者の回復が事実ならば喜ばしい限りです。それは純粋に嬉しく思います。

しかし最近になり、回復者数のカウントの仕方に少し問題があるのではないかと疑問視している部分もあり、この疑惑が晴れぬ限り、私は常に疑い続けると思います。理由の1つに先日私に飛んできたメールの1部を紹介しようと思います。
「〇〇先生は触診、〇〇先生はオステオパシーでワクチンの影響は無いと言ってました。」(※プライバシーの配慮から1部改変しています)と言う話です。
この経緯を少し書こうと思いますが、私にメールが入る前に2人の術者に携わった事が分かると思います。しかし未だ体調が優れない(どのような症状かは現段階では伏せます)と言う事で、私が「ワクチン由来としての諸症状は消えたと術者が判断した(された)根拠はなんですか?」と尋ね、上記の答えとなりました。ここで幾つか問題が起きます。

1)接種後のタイムラグの有無に関わらず、ワクチン由来だと判定出来る根拠は実証されていない
2)仮に判定出来たとしても、触診とオステオパシーで判定が出来るものだろうか
3)「気分が優れないけどワクチン由来の症状は改善したから」として、ワクチン由来からの回復者へカウント(術者自身の実績)していないか
4)ワクチン接種の背景を持つ患者が身体症状及び精神症状に苛まれた場合、如何なる症状発症時期であれど、そして仮にもワクチン由来でない場合でもワクチン由来とし、ワクチン由来からの回復者として数字に吸い上げていないか

の疑念が生じます。この4つには法的にも人道的にも非常に不誠実な対応が含まれているのも分かると思いますが、それは一旦扠措き「その術者に掛かれば、どのような症状が残存してようが、触診とオステオパシーでワクチン由来は判定でき、ワクチン由来は改善したと判定でき、そしてワクチンからの回復者へカウントされる」と言う事に繋がります。
このように、患者の症状が優れない事に対しての不誠実な対応に関しては極めて腹立たしさが残ると言う話であり、それが仮にもワクチン由来、鎮痛薬や向精神薬のネガティブな面の由来、自然発症性由来、どのような理由とて患者は「今の症状」に悩んでいるのであって、それを術者自身の回復実績へと早期カウントする為に、このような手立てを使うと言う事は許されざるべき行為かと感じます。
何故このように患者を利用してしまうのか。そこの問題が解決せぬ限り患者の回復も遠く、そして術者としての姿勢が問われ続けるものと思います。

80歳代男性
副作用名:肺臓炎
既往歴・合併症:ガストリノーマ,不眠症,良性前立腺肥大症,パーキンソン病,気管支肺炎
インフルエンザHAワクチン接種。接種時に明らかな異常を認めず。接種1日後,胸の苦しさを訴え嘔吐。胸の症状が続くため同日受診。血圧低下,酸素飽和度の低下,胸部X線にて右肺野全体に広がる浸潤影を確認。肺炎,呼吸不全の診断にて入院。気管挿管,人工呼吸管理を開始。肺炎に伴う重症呼吸不全と診断し,抗生剤,メチルプレドニゾロン投与。
接種2日後,血圧低下あり,急性呼吸不全にて死亡。ワクチン接種1日後に肺炎,呼吸不全と診断され,接種2日後には死亡に至っている症例である。発症時期が早いこと,また,気管支肺炎等を合併していることから,
検証機関の判定)インフルエンザワクチン接種との因果関係は評価できない。
当院注釈)接種1日後
80歳代女性
副作用名:好中球減少症,肺炎,発熱,湿性咳嗽
既往歴・合併症:高血圧,2型糖尿病,慢性腎不全 本態性高血圧,2型糖尿病,慢性腎不全にて月1回通院中。糖尿病は食事療法のみでコントロールされており,アレルギーはなかった。
インフルエンザHAワクチン接種。接種前体調の異常認めず。接種1日後,発熱,湿性咳嗽発現。市販の総合感冒薬,解熱鎮痛剤を服用するも,症状治まらず,食欲不振増強。夕方,顔面,下腿浮腫発現。接種2日後,受診。胸部レントゲンにて右肺の大葉性肺炎,両側胸水,慢性心不全の増悪によるうっ血を認め,血液検査上,好中球減少,大球性正色素性貧血,慢性腎不全の増悪を認めた。また,低血糖を認めるも,同日回復。カルペリチド(遺伝子組換え),フロセミド,ドパミン塩酸塩,レノグラスチム(遺伝子組換え),スルバクタムナトリウム・アンピシリンナトリウム配合剤,ミノサイクリン塩酸塩投与するも,治療に反応せず,酸素飽和度低下,血圧維持困難,乏尿発現。胸部X線上も改善なし。接種4日後,急性呼吸不全,急性肺炎により死亡。
ワクチン接種1日後から症状を認め,2日後に肺炎,好中球減少症と診断された症例である。発症時期が早く,接種前の問診では異常を認めなかったが,血液検査等の状況の詳細が不明であり,情報不足のため,
検証機関の判定)インフルエンザワクチン接種との因果関係は評価できない。
当院注釈)接種1日後
10歳未満男性
副作用名:白質脳脊髄炎(急性散在性脳脊髄炎)
既往歴・合併症:鼻咽頭炎
インフルエンザHAワクチン1回目接種。1回目接種36日後,2回目接種。2回目接種31日後より感冒症状が発現。その後,不機嫌,易刺激性,視力障害が発現し入院。2回目接種40日後,脳MRIにて急性散在性脳脊髄炎と診断。2回目接種43日後よりステロイドパルス療法及びガンマグロブリン大量療法を施行し症状回復。2回目接種92日後,退院。2回目接種286日後,回復したが視力低下,筋力低下の後遺症あり。ワクチン2回目接種31日後から症状が認められ,接種40日後に急性散在性脳脊髄炎と診断されており,他に神経症状を来す原因がないため,
検証機関の判定)インフルエンザワクチン接種との因果関係は否定できない。
当院注釈)2回目接種後31日後
10歳未満男性
副作用名:急性脳症
既往歴・合併症:なし
インフルエンザHAワクチン1回目接種。1回目接種7日後,2回目接種。2回目接種5日後,発熱により受診し,アセトアミノフェン坐剤投与。同日全身けいれん及び意識消失が発現し,呼吸状態不安定のため,人工換気療法施行。急性脳症の診断にて,脳圧降下療法,ステロイドパルス療法,アシクロビル投与を開始。けいれんに対してミダゾラム投与。脳波にて高振幅徐波が全般性に出現。2回目接種13日後,呼吸状態,意識レベル改善がみられ人工換気療法中止。その後甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン療法,リハビリテーション施行したが重度の精神運動退行を残す。脳MRIにてびまん性の脳萎縮を確認。2回目接種95日後,寝たきりの状態。ヒトヘルペスウイルス6(HHV6)の抗体価上昇を確認。2回目接種202日後,抗てんかん薬の多剤併用にてけいれん発現は抑制されているが,脳波異常は残存。2回目接種562日後,四肢麻痺で寝たきり,言葉でのコミュニケーションできない状態。ワクチン接種後に急性脳症と診断された症例であるが,ワクチン接種後時間が経っているものの,ヒトヘルペスウイルス6型の抗体価の上昇が認められていると報告されていることから,ヒトヘルペスウイルス6型感染による影響も考えられる。しかし,診断時の抗体価等の詳細情報がないため,
検証機関の判定)インフルエンザワクチン接種との因果関係は評価できない。
当院注釈)2回目接種5日後
40歳代男性
副作用名:白質脳脊髄炎(急性散在性脳脊髄炎)
既往歴・合併症:なし
インフルエンザHAワクチン接種。接種後,副反応認めず。接種8日後,嘔気のため受診し,嘔吐下痢症と診断。接種10日後,嘔気,微熱あり。接種11日後,両側胸部痛発現し,微熱は継続。接種14日後,頻尿,発熱,白血球増多発現。急性前立腺炎を疑いセフトリアキソンナトリウム投与するも発熱あり。頻尿に対してシロドシン投与し,軽快。接種20日後,ふらつき,頭痛発現。微熱は継続。接種22日後,足のふらつき,両手のしびれ及びふるえ,尿閉発現。歩行障害は著明となる。接種24日後,歩行障害悪化あり,入院。失調歩行,手指の姿勢時振戦,両手指のしびれ,頚胸の知覚変化あり,頚椎障害を疑う。頚部MRIにて広範な髄液病変と脊髄腫大が,髄液検査にて細胞数増多,蛋白増加が,頭部MRIにて両側大脳皮質下から深部白質の異常信号が認められ,急性散在性脳脊髄炎と診断。メチルプレドニゾロンパルス療法にて症状改善。尿閉改善。接種38日後,大腿部ピリピリ感,頚部の痛みのためプレドニゾロン,麻黄附子細辛湯投与し,軽快。接種66日後,首を前屈すると大腿前面のしびれあるも,それ以外の症状消失。
ワクチン接種20日後より神経症状が認められ,24日後急性散在性脳脊髄炎と診断されている。先行する嘔気,発熱等の症状より感染症の可能性も考えられるが,詳細が不明であり,
検証機関の判定)インフルエンザワクチン接種との因果関係は評価できない。
当院注釈)接種8日後
40歳代女性
副作用名:白質脳脊髄炎(急性散在性脳脊髄炎)
既往歴・合併症:なし
インフルエンザHAワクチン接種。接種約3時間後,気分不良,嘔吐発現。接種1日後,MRI,CTにて急性散在性脳脊髄炎と診断され,入院。脳浮腫が強く,同日緊急開頭外減圧術施行,脳低体温療法,大量ステロイド免疫グロブリン療法開始。人工呼吸管理。接種16日後,意識状態改善。四肢不全麻痺あり。以後,リハビリを行いながら,ステロイド漸減。接種87日後,頭蓋形成術施行。接種116日後,退院。右不全軽度麻痺残存,軽度記憶障害の疑いあり。
ワクチン接種約3時間後より症状が認められ,1日後に急性散在性脳脊髄炎と診断されており,発症時期が早く,他の要因の可能性も考えられるが,接種前の詳細が不明であり,情報不足のため,
検証機関の判定)インフルエンザワクチン接種との因果関係は評価できない。
当院注釈)接種1日後
転載終了

転載開始
A)サーバリックス3回(平成23年8月23日、同11月8日、平成24年4月6日)
平成23年11月 2回目接種から起床時頭痛を度々訴える。平成24年4月27日 3回目接種後21日目、てんかん様の大発作が19分も続き、救急搬送。5月以降 手足に自由が利かない、ぴくぴくする、不随意運動、めまい、6月27日 発作(これまでの発作と違い、手が動かず、声も出せない)8月以降 手の関節、膝上が痛み、整形外科、神経科等受診するも原因不明。9月以降 脚が痛くて車いすに座るのも苦痛、手が痛くて字が書けない、受験
主症状)関節痛、筋肉痛、てんかん様発作、不随意運動、目眩、記憶力低下、生理不順、にきび、様の発疹、あざ、耳鳴り、痒み、筋膜炎、視力障害、便秘、幻覚、倦怠感
当院注釈)3回目接種後、21日目 
B)サーバリックス3回(平成23年9月15日、同年10月18日、平成24年3月17日)
平成23年9月 中学校(私立女子校)の入学後懇談会で接種を勧められ、公費助成期限の9月に1回目接種。接種後1~2週間腕が腫れ、腕が上がらない。平成24年3月末 3回目接種後2、3週間で、倦怠感、すぐ寝るなどの異常現れる。4月 体調異変(肩首の痛み、頭痛、倦怠感、手足に力が入らない、手足の震え 。血液・CT検査では異常なし。4月は学校をほとんど欠席。 )5月~ 登校。人と関わるのが鬱陶しく感じる。気力低下。平成25年4月 中3からは人混みが辛く 時間をずらし登下校 保健室登校 頸部疼痛、頭痛のほか、痙攣、過呼吸、視力低下、生理痛悪化。秋頃~ 記憶障害、計算障害、読書も困難。関節痛、足に力が入らない。12月 子宮頸がんワクチン接種後高次脳機能障害の診断平成26年1月~ 歩行障害。体の痛みとだるさで朝起きられず、殆ど登校できない。3月 入院しステロイドパルス治療を受けるが激痛のため1クールで中止。
主症状)関節痛、移動する痛み、頭痛、頸部痛、だるさ、痙攣、動悸、過呼吸、運動麻痺(足に力が入らない 感覚麻痺 握力低下 脱力 生理痛悪化 耳鳴り、音・光に過敏 羞明)視力低下、歩行障害、高次脳機能障害
当院注釈)3回目接種後、2~3週間後
C)サーバリックス3回(平成24年9月8日、同年10月10日、平成25年3月8日)
平成24年、自治体や学校から接種を勧める案内が届き、無料であることや周囲も既に接種していたことから、9月以降接種を3回継続。平成24年12月、2回目に接種から2ヶ月後に突然の過呼吸、3回目の接種から4ヶ月後の平成25年7月にも激しい過呼吸で救急搬送。平成25年9月、ある日突然、足の脱力、歩行障害、手の震え、不随意運動、視野狭窄、聴力過敏が起こり、以後ほとんど歩けなくなる。平成26年1月、検査入院の退院後、記憶障害が始まる。友人の顔も、クラスの場所も、漢字、ひらがな、数字も分からなくなる。各種検査を受け、右脳の血流が低下しているとの診断を受ける。身体障害者手帳の2級を取得する。
主症状)全身の関節痛、頭痛、腹痛、疲労感、だるさ、不随意運動、意識を失う、過呼吸、運動麻痺 感覚麻痺(味覚 嗅覚) 脱力 生理不順 不正出血 視野狭窄 歩行障害 めまい、耳鳴り、記憶障害、眠れない、突然眠る、体重減少、食欲不振、嘔吐、便秘、不安感、中や頬など顔の痺れ、喋りにくい、視界がぼやけ物が見えにくい
当院注釈)2回目接種後、2ヶ月後 3回目接種後、4ヶ月
D)ガーダシル3回(平成24年9月24日、同年11月2日、平成25年3月18日)
既往とし花粉症(服薬歴殆どなし)。平成24年4月 学校で、地元の保健師からHPVワクチンについて説明あり。夏頃 接種せずにいたところ、自治体から接種するようにとのハガキが届く。9月1回目接種(1回目は目立った異常なし。2回目後疲労感あり)平成25年3月 3回目接種後に 部位が腫れ かゆみが継続 病院でかゆみ止め処方。4月頃 毎日鼻血が出る。続いて、顔面蒼白、血圧低下、食欲減退、吐き気、激しい頭痛、過度の疲労感などの症状発現。5月 白血病の疑いを持ち総合病院で検査するも、起立性低血圧との診断。11月頃 接種した腕(左)が重くなり、痛みが出始める。~この間、体調が短期間で上下し、改善せず平成26年4月 服薬しても効果がないほどの生理痛が始まる。自室で無言でボーっと座っていたと思うと、突然泣き出す。移動する痛み。
主症状)関節痛・移動する痛み・頭痛・背部痛、腰痛・疲労感・だるさ・心臓がどきどきする・めまい・気分がすぐれない、落ち込む・気力が出ない・不安感・異様に眠い・体重減少・痩せた・食欲減退・吐き気・激しい生理痛・低血圧・鼻血・顔面蒼白・腸の調子が悪い・情緒不安定
当院注釈)3回目接種後、1ヶ月以内と推測される
E)ガーダシル2回(2013年5月28日、7月30日)
既往とし花粉症。(2013年)小学校卒業間際、自治体からの通知で接種を検討。定期接種とのことで、当然のことのように接種させる。5月28日 (当時12歳)ガーダシル1回目接種 左右太ももに痛み。7月30日 (当時12歳)ガーダシル2回目接種 激しい痛み。8月2日 食事が飲みこみにくい状態に。総合病院に入院(4日間 。)9月2日~ 腹痛9月12日~ 腹痛、下痢、両膝の痛み、呼吸の苦しさ9月19日~ 胸の苦しさ、だるさ、右膝の痛み10月~ 全身の痛み、だるさ、疲れやすさ、過眠、脱力、生理痛の悪化11月~ 全身の痛み、膝のふるえ、だるさ、過眠、脱力(2014年)1月~ 皮膚炎、だるさ、過眠、全身の痛み、脱毛、発赤、呂律が回らない、動悸、不随意運動(左手指 、飲み込みにくさ
当院注釈)2回目接種直後と推測
F)サーバリックス(計2回 :2011年3月25日(左腕 、同年4月25日(右腕)
既往とし花粉症。2011年3月25日 1回目接種。翌日から激しい頭痛と吐き気。突然頭痛が始まり1時間くらい続くという発作が続く。学校初日に倒れて両親が学校へ迎えに行く。以後、高校欠席。複数の医療機関で頭痛薬の処方を受けるが効果なし。4月20日 頭痛が消え、翌21日から高校へ通学する。4月25日 2回目接種。接種1時間後から激しい頭痛、吐き気、目がチカチカする等の症状。目を開けられない、立てない、歩けない、食事等もできない。4月26日 接種した医療機関を受診。輸液と頭痛薬は効果なし。血液検査の結果、ワクチンの主成分に対するアレルギー反応なく、ワクチン接種との因果関係は不明と言われる。以後、接種医療機関をはじめ複数の医療機関を受診し頭痛薬処方等を処方されるが効果なし。診断名つかず。高校は欠席が続く。5月 精神科クリニック受診するも 心の病気ではない と診断 週1回通院 、5月31日 同クリニックで「群発頭痛」の診断。処方される薬は効果なし。8月26日 神経内科クリニック受診 「群発頭痛」の診断。様々な治療法を試し(保 、険適用外 、唯一純酸素吸入のみ頭痛軽減に効果あり。週1回通院。 )10月頃 10段階で表現すると3~5程度の痛みが常にあり、頭痛発作が始まると痛みは10となり、その状態が1時間から2時間続く。頭痛発作は、毎日、午前2時、午前6時、午前10時の3回に定着。10月4日 同神経内科クリニックで「慢性」群発頭痛(非定型性)と診断される。2012年6月 頭部MRI検査を受けるが、異常なし。11月11日~頭痛発作がない日が続く。2013年1月18日 激しい頭痛発作再発(7-10程度の発作 。)
主症状)激しい頭痛(頭痛時に涙と鼻水 、吐き気、目のチカチカ、腰痛、疲労感、だるさ
当院注釈)1回目直後 2回目直後
G)サーバリックス3回(2010年12月21日、2011年1月28日、6月23日)
2010年12月 中学校(中2)からの連絡をきっかけに1回目の接種、2011年 1月2回目の接種(1回目の接種後、注射部位の痛みと左腕のしびれ有)6月3回目の接種(中3)2012年夏冬 高1夏休みの部活中 後ろ向きにあるいていたところ 恥骨骨折。冬休み前にも恥骨を骨折。直接のきっかけは不明。2013年 9月 左手足がしびれる(手首、足首より先の部分 。病院受診。 )12月 3日間検査入院。当初、多発性硬化症を疑われる。2014年 1月 上記病院に8日間検査入院 原因分からず 同院の心療内科を紹介される 。(その後、他院の心療内科を2つ受診する )。3月 左足に力が入らず、自転車に乗れなくなる。送迎登校が始まる。4月 杖歩行も困難になり、校内に車で乗り入れるようになる。左腕、左足に感覚がなく、力が入らない。6月 就寝中酷い痙攣。近隣県の病院に入院。検査の結果、てんかんの可能性は否定。毎日のように痙攣がある。痙攣があると記憶が途切れてしまう。数字やひらがなも理解できない。退院後は、自宅も覚えておらず、妹や同級生も記憶していなかった。8月4日から30日まで、大学病院に入院。
主症状)左手足のしびれ、左腕足の運動・感覚麻痺、頭痛、疲労感、だるさ、けいれん、手足・身体の震え、動悸、脈が速い、息が苦しい、脱力、視力・聴力低下(見えない・聞こえない 、歩行が不安定、記憶力や判断 ) ) 力の低下(記憶がない 、気力が出ない、睡眠障害、識字能力の低下、文章理解力低下
当院注釈)推測不能
H)サーバリックス(3回:H23.8.16、H23.10.15、H24.2.25)
平成23年 8月16日 かかりつけ医のA医院にて1回目の接種、同月頃 これまでにない生理痛、1回あたりの出血量にばらつきが生じる。10月15日 2回目の接種、10月23日 右足首の腫れ、10月26日 右膝→左膝→右肩→左肩と関節の痛みが次々と生じる、10月31日 右手の痛みでペンも握れず、両膝の痛みで歩行困難となる。B医院受診 レントゲン等でも原因不明 痛み止めと湿布をもらう 。 。。11月8日前夜に右手に違和感、右手の痛みで起床。手首、指、膝の腫れ。関節リウマチを示唆され血液検査を行う。11月9日 膝を曲げるとコリコリする。右顎が痛む。11月12日 両膝 右顎 右手首 両肩に痛み 血液検査で関節リウマチと診断。11月15日 右手の腫れは治まるが膝の痛みは酷く腫れも生じる。11月17日 注射器で右膝の水を抜く(黄色く濁った水 。通学が困難。 )11月28日 C総合病院検査入院、若年性関節リウマチと診断。~12月6日 小児慢性特定疾患の申請12月頃~ 月に一度通院。抗リウマチ薬による治療を行うが病状は改善せず。平成24年 2月 食事とトイレ以外はほぼ寝たきり状態。2月25日 3回目の接種3月7日~ 生物学的製剤(アクテムラ)投与のため入院4月以降 少しずつ通学可能
主症状)第2回接種8日後から両足首、両膝、両手首、両肩、顎、指の痛み及び腫れ。痛みから歩行困難、食事困難、ほぼ寝たきり状態となる。
当院注釈)2回目接種8日後
I)サーバリックス 3回(H23.9.28、H23.10.28、H24.3.31)
平成23年 9月初め 中学校から子宮頸がんワクチンについての案内受けとる。9月28日 サーバリックス接種1回目。10月28日 サーバリックス接種2回目。平成24年 3月31日 サーバリックス接種3回目。5月 右指の関節痛・腫れ強くなる。リウマチ検査は陰性。平成24年 夏・秋 右股関節の痛みで足がしびれる。平成25年 7月 手足のしびれを訴え、救急外来受診、脳CT異常なし。夏頃より 学力低下、記憶力低下。12月3日 阪大病院にて「痛みは気のせいだ」と言われ、精神的に不安定になる。平成26年 2月 頃 11日欠席(高2 。倦怠感が強く、20時間/日の過眠。 )3月10日~3月14日 入院(関東の病院)4月30日~5月 1日 入院(関東の病院)5 現在の状況・症状平成26年6月頃より、民間療法により、痛み、しびれなどの症状は軽快している。
当院注釈)3回目接種1~2ヶ月後
J)サーバリックス 3回(H23.9.3、H23..10.28、H24.3.27)
平成23年9月3日 近医にて1回目のワクチン接種(接種部位左腕)接種部位に強い痛み、腫れ、頭痛、微熱、腹痛10月28日 同医院にて2回目のワクチン接種(接種部位左腕)接種部位に強い痛み 腕の腫れ 頭痛 微熱 腹痛 強い体のだるさ。平成24年3月27日 同じ医院にて3回目のワクチン接種(痛みのため接種部位は右腕)腕の痛み、腫れ、頭痛、微熱、腕が上がらない、強い体のだるさ4月 手足の震えや痺れが発生。 生理不順、リンパの腫れ。近医を受診するも原因不明 足のもつれ 右半身の痺れ 関節の痛み。味覚がなくなる。計算障害など症状が重くなる。平成25年6月 A病院で診察。MRI検査。各科で診察するも原因不明。12月B医療センターでMRI検査及び神経の検査も異常なしと診断。平成26年1月 C大学附属病院で診察を受ける ワクチンの副作用の疑いありと診断。2月 C大学附属病院に検査入院。ヒステリーや自立神経の問題と診断。てんかんの薬・漢方薬を処方される。薬が合わず、あまり服用せず。3月 D病院、E病院診察、結果 「繊維筋痛症」と診断。 3月 全身の不随運動におそわれ、A病院を受診する。F大学病院に紹介。4月 F大学病院神経内科を受診。子宮頸がんワクチンとの因果関係ありと診断。メチコバールの処方を受け、徐々に症状回復。8月 身体状態がかなり改善され、通常生活を送れるほどに回復。但し、易疲労、微熱が出やすい、等の症状は残存。9月・10月 手のしびれ、微熱がぶりかえし。通学は継続。
当院注釈)2回目接種直後と推測(1回目接種直後より症状は惹起)
K)サーバリックス2回 (平成24年5月24日、同年8月2日)
2012年、5月24日 1回目のワクチン接種 このときは接種時に通常より強い痛みを感じただけ 。 8月2日 2回目のワクチンを接種。直後から吐き気、寒気、疲労感を認め、その日のうちに接種した小児科を受診。8月末頃 接種した腕が上がらず、体を移動するような痛み、疲労感等が続いたことから、近隣の大学病院を受診し、CRPSと診断される。大学病院の系列病院にてリハビリ治療を受け、腕の痛みは緩和したが、頭痛、疲労感、寒気等の症状は治まらず。2013年1月29日 栄養療法外来を受診。サプリメントを処方される。1月30日 学校にて失神する。2月上旬頃 自宅にて失神する。近くの総合病院を受診するも、原因不明。2月18日~3月1日総合病院にて慢性疲労症候群と診断され、約2週間入院。同病院では栄養療法だけで症状の改善はなし。中1の3学期から休学 病状について友人らから理解されず 怠学と思われ。悩むようになる。その結果、次第に引きこもるようになり、自殺をほのめかすようになる。11月27日~2014年1月17日精神科病院に約2カ月入院し、適応障害と診断される。睡眠導入剤漢方薬を投与される。同院にて初めてワクチンとの因果関係を指摘される。
主症状)全身に移動する痛み 頭痛 疲労感 体の震え 動悸 腕が上がらない 足が動かない、生理不順、耳鳴り、聴覚過敏、めまい、記憶力の低下、無気力、不眠、過眠、視覚過敏
当院注釈)2回目接種直後
L)サーバリックス2回(2011年1月27日、2013年1月16日)
2010年 自治体より接種の案内通知、学校の保健だより等での案内、2011年1月27日(高校1年生) 1回目サーバリックス接種、接種当日発熱、食欲不振、倦怠感。3~4日後から股関節、体全体の痛み、頭痛。その後、生理不順、発疹、下痢等が出現し継続。学校の頻繁な欠席、部活の退部、ダンスの断念。2013年1月16日(高校3年生) 2回目サーバリックス接種、接種翌日から体中の痛み、発熱、頭痛、股関節痛、体全体の痛み等の悪化。その後、左目の痛み、視力低下、視野狭窄、発疹、乳汁分泌等が出現し継続。短大に進学するもほとんど出席できないまま休学
主症状)微熱、関節痛、全身痛、頭痛、視野狭窄、視力低下、発疹、筋力低下、車いす 、下痢、生理不順、乳汁分泌
当院注釈)2回目接種直後(1回目接種直後より症状は惹起)
転載終了

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