藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

クソ野郎から身を守る方法/針治療を機械化したい


「クソ野郎から身を守る方法」
前項でも書いた依存や不安ビジネスに続く話題でもあるのですが…先ずは前項分↓
依存と不安はビジネスの対象に繋がります。意外と患者が気づけない点として受療間隔が挙げられます。昨今は、交通事故専門と言う患者負担の無い群だけを専門に集めて散々毎日通わせている所もありますが、流石の素人でも、そのオカシさは分かる。しかし、患者も患者とて通えば通うほど患者自身にもお金が入ると言うメリットも生じる為、止めるに止め難い。お互いwinwinな関係に見えるかもしれませんが、毎日のように電療食らって牽引受けてガン揉みされていれば、特に頸部受傷のムチウチ等は余計悪くなる可能性も高いから、いずれ患者はloseする場合もある。まぁそのような特別な例は置いといたとしても、
治癒に向けての大原則として
1)患者は時間の経過に伴い自然に治癒に運ぶ機構を持っている生き物であり
2)その自然治癒機構の速度を大幅に加速させてあげること
3)損傷起因が日常にあれば、損傷起因を省みてもらうこと
4)その損傷内容に付随する症状に対して逆行手段を良かれと思って取り入れている手段があれば、それも除いてもらうこと
が挙げられてくると思います。そのような中、1)と2)が術者努力、3)と4)が患者努力となり、治癒に向けて双方が動く必要があると思います。そのような中、1)と2)を把握する為には、「患者の症状」と「発症原因部位」、「自身の治療手段」と、「自身が用いる治療手段の作用時間と作用機序」、「自身のキャパ」が把握出来ていないと、適切な受療間隔と言うのも指示出来ないものです。勿論、患者によっては距離や時間の問題もあり、全てが指示した通りに上手く物事が運ぶ事はありませんが、患者の抱える症状と言うのは比較的、多岐に渡るものです。
そして、治療と言うものに関しても、「患者の今現在の基礎的身体状態」をベースとして持ち上げていくものになりますから、それが針治療が極めて効いている時間のVAS値だけを見て、それが全てだと思う事も良くありません。患者の本来のベースとなる基礎的身体状態は、「針治療が極めて効いている時間外」で、「さてどうか」をヒアリングする必要性もあり、全ての症状に関して毎日通わせるような手段を用いる院に関しては、患者の事も自分の事も把握出来ていないが故に起きているか、もしくは依存か不安を煽り、毎日通わせているかに過ぎないものです。
自分の力を信じる事。患者の回復力を信じてあげる事。患者に無駄通いさせず、何処よりもトータルコストを低減とさせた治療、そして再発率の低い治療プランを練る事が、患者にとって最適なものなのではないでしょうか。
まぁ患者は痛いと焦っている場合も多いので、ドードーする場合もありますけどね。大体、焦る患者が依存ビジネスや不安ビジネスにハマると言う傾向も事実と言えば事実。故に、ガンガンとベンゾを長期服薬させられた患者が反跳性不安を呈した場合、財産を根こそぎ向精神薬や違法薬物に注ぎ込んでしまうと言う現象も時として見られてしまうのですね。

※何故クソ野郎と言う言葉が出始めたかを先ずは説明しなければなりません。↓
>>依存も度を超えると身を滅ぼしますから、何事も程々にいきたいものです。しかしながら、依存というものは理性でコントロールできないからこそ依存なのであり、これがしばしば不幸な結果をもたらしながらも、多くの人が学習せずに相変わらず同じ過ちを繰り返す元となっています。
歯科においても、いかに患者を集め、通わせ続けるかということに歯医者の多くは大きな関心を寄せています。増患・増収のテクニックと称して、セミナーやコンサルタントが引きも切らないのがこの業界です。でもこれって実は、単に患者を歯科治療に依存させるということに過ぎないんです。
これを知って、僕は「なんて卑しいんだろう、患者を依存させ、カモにして継続的にお金を巻き上げ続けることに、良心の呵責は無いのか?」って思うようになりました。そのやり方のみが歯科業界での成功の法則だと誰かが言うたびに、「だったら僕がそれ以外のやり方で成功してやろうじゃないか」って思いを強くしていきました。
治療に依存させるには、原因を除去せず、継続的に治療が必要な状態にしておくことが重要です。一方で病気になるように仕向け、治療を行って患者を救う(フリをする)というやり方は、マッチポンプであり下衆なやり方だって僕は思います。しかしながらそういうやり方が歯科のみならず、医療界全体に蔓延しています。
老子の言葉に「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」というのがあります。病気になった人に治療を行って症状を取り除くのではなく、病気になった原因を教え、原因を取り除くことによって健康になる方法を教えることの方が、よっぽど患者のためになると僕は考えます。
患者を依存させるテクニックを「ゴッドハンド」なんて呼ぶ人もいるみたいですが、そんなゴッドハンドならいらないし、ゴッドハンドを売りにする治療家なんて、医者でも歯医者でも手技療法家でも、みんな最低のクソ野郎だって僕は思いますね。                       某歯科医

と言う、依存や不安を煽るクソ野郎ビジネスが話題として上ったからです。時としてドレが不安ビジネスで、ドレが依存ビジネスで、ドレが自身の症状改善に至らせる為のビジネス(?)かを見極めると言うのは意外と難しいものです。自分でアレコレ言っておきながらこんな事を書くのもアレですが。
ここ最近は依存性を脱する為と、逸脱した費用を請求する(脱)依存性ビジネスと言うのも多く存在する事から、世の中と言うのは詐欺師でクソ野郎ほど頭の回転が良いのだなと感心します。
私の治療院は電話帳等には掲載しておりませんので詳しくは分かりませんが、患者宅に往診に行けば、時に私が電話を取る時があります。患者はケツに針刺さったままでは電話まで動けないですから。
色々ありますね。健康食品から布団の販売、オレオレ詐欺から貴金属ありませんか迄。そんで、何が良いのか悪いのか、表現はあまり好きではありませんが、本物か偽物かなんて何処で見極めるかなんて私にもよく分かりません。本当に良いものを拡散したいが為に電話で健康食品や布団の販売をしている業者もあるかもしれませんし、要らぬ貴金属があれば換金して他の欲しい方に販売したり加工したりする為にと動いている人もいるかもしれません。大きな企業であればネームブランドもありますし広告費もバンバン出せますので、チマチマした営業手法をあまり見掛けませんが、
現在の大きな企業だって、小さな頃には同様な手段で商品やサービスを拡散させていたかもしれない。そのように考えると、全てが悪いとも言えない側面もあり、頑張ってねと思いたい側面もあり、話を良く聞けばクソ野郎だったと分かる側面もあるのです。まぁ私が電話を取っても治療中なので5秒以内に切りますけどね。
では、先程の健康食品や布団、貴金属の類に関しては、ヒトは冷静に対処出来る側面もあります。それは、仮にも間接的なものであり、極端に健康被害を有無存在でもありませんし、これらの商品や商法は古くから行われているものでもありますから。
ヒトは既知とした物事に関しては、仮にもそれが自身に対して初めて接見されたものであったとしても事前に情報があれば比較的冷静に対処出来るものです。
では、ここからが本題なのですが、これが仮にも自身の身体、若しくは近親者が病に侵された場合、全く異なる状態になるのもヒトであると思います。仮にそれが肩凝りや腰痛でも構いません。
自身から発せられる痛みは、仮にもそれが身体的疼痛であったとしても持続性を伴い憎悪傾向を示した場合、非常に焦る生き物です。何故なら、ヒトは自身から発する痛みに対しては驚異的に恐怖感を覚えるものであり、それが重症度に比例して焦燥感や不安感を覚えるものです。
結局は、その時の自身のニーズがウォンツと合致すれば、健康食品とて布団とて買ってしまうかもしれませんが、未だ、この辺りであれば可愛いものです。ウチの周りでも漢方薬を10万円位買った人もいますが、1日目で具合が悪くなって9万9000円分位をどうしようかと笑っていた人もいましたが、実は未だこれも可愛いものです。
本当に怖いのが、現状の医学で定義付けられているかに一見思われる、各種傷病に対しての保存的治療の内容であり、観血的治療の手段であり、その後のリハの内容が、丸っきり回復に至らせる可能性がないケースも多くあると言うのが一番の恐怖であり問題になってきます。
それでも尚、仮にも逆行する手段が現行医療で行われていたとしても、患者自身は治癒能力も有しているものですから、そのような向かい風を浴びながらも回復する場合もあるかもしれません。
しかし、それが昨今では、その逆行作用だと本人らが思っていないまま患者に浴びせ続けるものですから治りが悪く、治りが悪い患者は一層の早期回復手段を求めた結果、多くのニーズが、ここまで中枢神経系に影響を及ぼす鎮痛薬や向精神薬が拡大されたものと考えるのもあながち間違えではないのかもしれません。
そのような考え方をすれば、クソ野郎を生んだのもクソ野郎にノル人間が多かったと言う見方も可能です。それがもしかしたら食品で言えば添加物や保存料等、人口甘味料等の、言わば便利で手軽で長持ちする物のニーズを押し上げたのも消費者だったかもしれませんし、医療であれば、鎮痛や快楽を即時的に求めた患者だったかもしれません。
と、なると、結局はクソ野郎から身を守る為には自身がクソ野郎でないかを先ず見直す事が大切なのかもしれません。そうでなければクソ野郎が巨大化していくばかりで、最終的にはクソまみれな世界になります。もうなっているでしょうけど。

「針治療を機械化したい」
薬物治療の様な高い拡散性は要りませんが、針治療の機械化を私は常に望み、常に目論んでいます。職人技だとか修行だとか大宇宙が大切だとか言っている連中の事は個人的に苦手です。
職人技と言う価値や、歴史と言う価値、修行年数と言う価値に対して有り難がっている人間(患者)も多くいるかもしれません。私は最初からそんな事は気にも留めておりませんし、そこに如何様な価値があるのかも分かりません。勿論、場数を踏めば技術的にも知識的にも深みを増していく事は十二分に私も知っています。しかし、只単に場数だけを踏んでいるだけの人と言うのも少なくないものなので、一体誰がどう凄いのか、何故凄いのか、と言うのは現実問題、分からない部分も多くあるものです。
周りの人間は、結構そのような大先生の所に好んで足を運んでいましたので、その度にお金の無い私は感想を伺うだけではありましたが、「ん~…」と言う結果である場所が多かったものです。老舗だからとか、立派な建物だからとかってのは、そこに価値を求めている程度の軽症例しか有しない患者しか行きません。
以前も書きましたが、患者自身も症状が重篤化していけば、老舗も権威も立場も権力も性別も年齢も距離も場所も全て関係なくなり、新幹線だろうが飛行機だろうが行くわ来るわ呼ばれるわで大金叩いて物事が動くワケです。その金の大半はJRや航空会社に行くのですが。
さて、そのような事態は私は好みません。近所の人なら数千円で済むものも、治療に際して飛行機を使えば数万数千円と、出費額が桁違いになります。勿論、重症例であれば1度の治療で治る確率は低く、幾度となく足を運んでもらう必要も出てきます。
同一治療に対して此処まで出費額に差が開くのは、私としても心が傷みます。別に何処から来ようが治療費が変わる訳ではないのですから。それならば、極めてシステマティック且つ、再現性と確実性を極限まで高めた治療手段を構築する事が展望と将来性を開拓していける要因になってくると思います。
老害が溢れている針灸業界の展望と将来性なんて個人的にはどうでも良いとは思っているのですが、症状を抱える痛い患者は何処の地域にもおり、それが極めて安価に安全で、薬物治療とは異なり内臓代謝も皆無な分、身体的にも低リスクで治癒に運ぶ手段があるのならば、それは拡めていきたいというの僅かながらあるものです。針治療と言う1対1で行われる、メリットもデメリットも強い治療手段の差を埋めていきたいと言うのもあります。
そのように考えれば、先ずは現存存在する基礎的学問をベースとする事が手っ取り早い方法です。解剖学や生理学でも構わないでしょう。身体内部に針を刺入する事で体内派生する現象を元に治癒へと運ぶ機序は、東洋医学観点であれ西洋医学的観点であれ変わりません。それであるならばと、入学3日目で東洋医学的観点を捨てた私は、そっちの世界は知りませんが、現在、身体内部で事実上存在する有限の物事に対して考えたほうが、治効理論の構築は早いと思うのが自然です。
では、それを踏まえて考察していけば、最終的には針治療で無くても良いと言う治効理論が生まれる訳です。私が針を使っているのが、只単に自由自在に罹患部へ力価100%で侵襲性が伴える事で、様々な物事がクリアに見えてくると言う理由でしかありません。それは既存の病態定義や病態定義の矛盾点もあるでしょうし、他の治療手段や治効理論の脆弱性も見えてくるでしょうし、リハや運動、体操の内容の矛盾点等々も全てクリアに見えてくるものです。極めて積極的な治療手段を持ってしまうと、様々な他の手段の弱みであり、強みでありを天秤に掛け続ける事が可能となります。
そこを更に拾い上げ、取捨選択し、昇華させる事で、又、自身の弱点を見つける事も出来るものです。では、ある程度の機械化を目論みたいところではありますが、実際に、患者は個々、体格が異なり脊椎の変形も伴っていれば、症状によっては取れない姿勢もあるでしょうし、発症時期も症状内容も症状の度合いも全く異なります。個人的には別にそれは構わないのですが、機械化するとなると、その個人差が異なる事で、治療回数や治癒迄の期間も異なりますし、予測より早く良くなる事もあれば、遅くなる事もある。
患者の状態によっては予期せぬ出来事も起きるかもしれないし、症状によってはリバウンドも起きる場合もある。それらも全て包括し、患者に伝達するとなると、術者(使用者)が異なれば仮にも同一治療を施す事は出来たとしても、治療後の経過の予測伝達が出来ないと言う事態も発生する。患者自身が気にしなければそれで済む話かもしれないが、それも嫌。作用を起こす以上、反作用は起きうる可能性はあるし、個々に異なると言う事も理解してもらった上で受けてもらいたいと思うとこ。
と言う訳で、今現在の私の頭では機械化と言うのは難しいのではないかと思っているのですが、何れは実現化出来るようにと常に考え続けている事には変わりません。

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  ~針治療から病態定義の見直しを~