藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

藤原航太針灸院レポート 11~14


うつ病」と診断されたからSSRI、SNRI、NaSSA、BZDの類を飲んでいる人と、
不眠症」と診断されたからSSRI、SNRI、NaSSA、BZDの類を飲んでいる人と、
椎間板ヘルニア」と診断されたからSSRI、SNRI、NaSSA、BZDの類を飲んでいる人と、
「脊柱管狭窄症」と診断されたからSSRI、SNRI、NaSSA、BZDの類を飲んでいる人と、
認知症予防で」言われたからSSRI、SNRI、NaSSA、BZDの類を飲んでいる人と、
高次脳機能障害」と診断されたからSSRI、SNRI、NaSSA、BZDの類を飲んでいる人と、
発達障害」と診断されたからSSRI、SNRI、NaSSA、BZDの類を飲んでいる人と、
線維筋痛症」と診断されたからSSRI、SNRI、NaSSA、BZDの類を飲んでいる人と、
「ワクチンの副反応」と診断されたからSSRI、SNRI、NaSSA、BZDの類を飲んでいる人では、
薬理作用が変わるとても言うのでしょうか。
結果的に同じ薬を飲んでいる以上、それは「心因性」「分かんないや」に帰結していると同時に、「取り敢えず頭(脳)を抑えとくか」で終わらせようとしている現代医療の本質を垣間見る事が出来るのではないでしょうか。何度も書いていますが、自己修復能力を阻害するこれらの薬が蔓延している状況は大変危険なのです。それが、生死を分ける救急救命時ならいざ知らず。
最近は学童期の年代に対して、ADHD治療薬のストラテラコンサータ等の中枢神経刺激剤が驚異的な売上を伸ばしていると話題になっていますが、抗精神病薬抗うつ薬も軒並み伸ばしています。
ご存知の通り、向精神薬の処方対象は精神「疾患」と言う何でもアリの状態に対してのみ処方されている訳ではありません。勿論、精神科領域とて軽視している訳ではありませんが、別にウチは精神疾患専門ではないので良く分かりますが、他科領域広範に渡って向精神薬は処方されています。
珍しい症状の場合は、一応は診断名に対しての世間一般の学会が作成しているガイドラインにも必ず目を通すんですよ。そうすると、治療手段の中に「向精神薬の処方」がワンサと出てきます。

藤原航太針灸院レポート 11
「勘違い」
1)針治療には副作用がないと言う勘違い
2)東洋医学には副作用がないと言う勘違い
3)漢方薬には副作用がないと言う勘違い
4)漢方薬好きは針治療を東洋医学だと思い込んでいる
5)西洋薬好きも針治療を東洋医学だと思い込んでいる
6)湿布を貼って解熱鎮痛剤を飲んで針を受ければ相乗効果という勘違い
7)針治療には神秘の世界があると言う勘違い
8)医者で治せないのを治すのが針治療だと言う勘違い
9)マッサージで治らないのを治すのだと言う勘違い
10)「自律神経症状=精神症状のみ」だと思い込んでいる人が多数
11)「ヘルニアって治るんですか」と聞かれたら説明が長くなるから困る
12)「ヘルニアは針では治りませんよ」と答えると通信不能になる
13)「ヘルニアが治りますよ」と言う訳ではない
14)ヘルニアは手術で取らない限り治りません
15)手術で取ったら「ヘルニア」は治ります。狭窄症も治ります。見た目は
16)手術が腰~殿下肢症状の改善と直接的な因果関係がないという意味
17)足腰の痛みはヘルニアと結びつける人が多数
18)地域によっては「ヘルニア」の事を「アンコが飛び出る」と言う
19)と言うか、ヘルニアが好きな自分がいる
20)既定路線から飛び出した髄核には意味がある
21)画像検査日がヘルニアの誕生日ではない
22)日常生活に支障が出るから病院に行って検査をしただけであり
23)そのヘルニアは昨日今日のものではない可能性は高い
24)昔、生理学の先生が言っていた事を今でも覚えている
25)「針でヘルニアを突いて治す」と(笑)
26)フワフワな突出物を針で突いてどうしようと言うのだろうか
27)きっと針で突いても変わらない
28)でも、それ程迄にヘルニアには様々な論議が存在する
29)ヘルニアの人は事ある毎にヘルニアに責任転嫁する
30)そもそも、「ヘルニア=下肢症状」ではないのに
31)でも、少しだけ気になった事があり、
32)生命保険加入時のチェック欄に「椎間板ヘルニア」とある
33)さて、これはどうしよう。ヘルニアだけではないけれど
34)誤った医療の解釈は生命保険にも影響を及ぼし続けるのだろう
35)自分の腰にはヘルニアがあるのだろうか気になる
36)因みに構造的異常と疼痛の因果関係は何処まで信じるのだろうか
37)私は10年間、腓骨が一本折れたままだが全く痛くない
38)それは「たまたま」なのか「気のせい」なのか「心因性」なのか
39)答えは、構造的異常と疼痛の因果関係はイコールで結ばれない意
40)そもそも、全ての疼痛性疾患が炎症性である訳がない
41)針治療は炎症を意図的に起こす
42)だからPGやBGやヒスタミン等の分泌が招かれ血管拡張作用が働く
43)血管拡張に伴い症状が回復するのだとしたら
44)治療⇒診断という少し乱暴な逆順序の解釈になるが
45)湿布や解熱鎮痛剤を用いる事が間違いであるという図式が成立する
46)3日貼っても治らないなら7日貼っても治りません
47)寧ろ治癒遅延の対象となります
48)と、僕が患者教育しても誰も信じてくれないから
49)幼少期から患者教育していく必要性を至極感じる
50)工藤監督は常に長袖を着ている
51)投球後のアイシングってどれだけ意味があるのだろうか
52)もしかしたら有害になっていないかと時折思う
53)アイシング代わりに湿布を貼ると言う人も多い
54)何で皆、そんなに湿布が好きなんだ
55)そこで近所の堅物オヤジに聞いてみた
56)「何でミイラの如く湿布をするんですか?」って
57)「サッパリするから」だそうだ
58)サッパリするの?
59)人間は炎症と抗炎症は常に働いているのだが
60)炎症の意味を知ると、あながち悪いものではないですよ

藤原航太針灸院レポート 12
「わ〇さ」
1)3年前、「わ〇さ」に僕の腰部痛に対しての治効理論が掲載予定だった
2)A4で4~5枚程の量である
3)しかし、時代はトリガーポイント理論の全盛期であった。今もそうかも
4)私の理論解釈段階にて、トリガー理論の脆弱性と弱点を突いていた
5)痛い部位にアプローチをするのであれば
6)其処まで仰々しい名称を付けなくても
7)お父さんやお母さんの肩叩きだってトリガーポイントになる
8)何故是程までにトリガーが拡大し拡散されたかを考察する必要がある
9)誰でも出来るからである
10)トリガーは免許の有無関わらず、誰でも出来る
11)医師でも針師でも指圧師でも柔整師でもワッセコでも
12)誰でも出来るから驚異的に拡大していった
13)その裏で私は1人ヒシヒシとトリガーの弱点を感じていた
14)何故弱点を感じるかと言えば
15)私も以前トリガー理論に傾倒していた時期があったからだ
16)でも、どうでしょうか
17)実際にトリガー理論で何処まで対応出来るでしょう
18)「痛み」までじゃない?
19)その他の諸症状と対峙する時って行き当たりばったりにならない?
20)私はかなり前にそれを気づいてしまい
21)トリガー理論から離れ、1人コツコツと脈管理論を構築した
22)トリガーポイントというものが仮にも存在するのだとしたら
23)トリガーを潰すのではなく、トリガー組成の要因を潰すべきであり
24)前者の場合、いたちごっこの治療に陥る可能性が極めて高い
25)それは、極めて対処療法というカテゴリから抜けきれなくなる
26)因みに編集部から電話があった時
27)「先生すいません、トリガーに対しての否定的意見が含まれているのと、             脈管理論が複雑なので一般向けではありません」という答えがあり
28)掲載予定だった、その3ヶ月後、
29)「トリガーポイント特集」だった
30)やっぱり数には負けます(笑)

オマケ
「今後の医療費に対して不安~処方薬の価格に高い関心を抱く」 青森県 43位
「薬を処方されるとき、その薬について質問・相談することがある」青森県 47位
「1年以上薬を服用している人の6割が、処方薬が変わった経験あり。
薬が変わった理由を医師へ確認した」青森県 42位
ソースは上三点が製薬会社調べで、下記1点が薬科大学調べです。
1)処方薬の価格に対して関心がない。
2)出された薬に対して質問も相談もない。
3)長期服薬者が薬の変更があっても確認しない。
4)オピオイド使用率が1位。

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藤原航太針灸院レポート 13
1)県内在住県外出身者が層として多いのだが
2)聞けば青森県には「ペインクリニック」を標榜する科がないと
3)一応調べてみたら有りそうなのだが
4)看板として出しているかは不明
5)話を聞けば、トリガー注射は何処でも行われているようだし
6)整形であれば各種ブロック注射はしているだろう
7)年寄りは仙骨ブロックとNSAIDsの静注で妥協されているようだが
8)まぁ何にせよ、1つだけ分かった事がある
9)リリカ出しすぎ
10)どうやら世間では老齢期という単語が存在するらしく
11)「年だから」という言葉にカモフラージュされて
12)どんなチッポケな症状にでも
13)向精神薬は出されている
14)向精神薬を出されているかなんて、患者は分からんと思うど
15)「気分を和らげるお薬です。車の運転には気をつけてね」
16)という程度しか書かれていない、そんなお薬は
17)リリカ・トラムセット・リボトリールデパスロキソニンムコスタ
18)初診でこんだけ出すのが近年の流行りなの?
19)せめてNSAIDs程度からユックリ始めてほしいとも思うが
20)これは患者意志でも強い薬を望む場合もあるから
21)どちらに責任があるかは私には分からないが、
22)患者が薬品名を出してオーダーをする事はあまりないと思う
23)効くとか効かないという前提の問題ではない事は確かで
24)効果自覚がない場合は、更に向精神薬が追加されていく
25)さて、症状発症部位が広範に渡り、
26)謎めいた中枢神経系症状が引き起こされてきて
27)患者は「なんだこれは」となるだろう
28)医者は「老齢期」と言うだろう
29)一体、こんなブラックジョークはいつまで続くのだろうか
30)個人的にはペイン科の医師は好きなんよ
31)勿論、ペイン科で良くならないという話もあるが
32)そんな話はウチでだって出ていると思う
33)だからそこはお互い否定してもどうしようもないが
34)注射一本で治してやるという気構えのある医師は
35)私は日本で1人しか知らない
36)実は、その医師の外来に2日ほどお邪魔した時がある
37)患者「先生、お薬出してください」
38)医師「薬なんか効かないよ。好きじゃないんだよ」
39)医師「薬が1なら注射は100だ」
40)そんな人をもっと見たい
41)そんな診療所は常に満杯である
42)患者の将来性を鑑みれば
43)中枢神経系に影響を及ぼす薬物は本当にリスキーだ
44)「今が良ければ」という短期的な思考は
45)薬物の場合は通じない
46)常用量離脱も伴えば、増量の一途を辿る
47)増量すれば取り敢えずは抑えられるかもしれないからだ
48)そんな繰り返しの終着駅に至った心身の状態は
49)人生を破壊していた行為だと気づく
50)随分と過鎮静に陥った患者は診てきた
51)1人ではまともに歩けず、言葉も発し難くなり
52)年代関係なく身の回りの事も自分で出来なくなり
53)当たり前だが治療院にも1人で来れない
54)「医者は自律神経失調症と言っているのですが」と言うのだが
55)明らかに薬剤性である
56)何て事はない。患者は医者と薬に言いくるめられているのだ
57)当たり前だが指摘する
58)でも状況が掴めない、情報がない、初見であれば
59)僕の話も疑心暗鬼になるだろう。始めは信用しない
60)その話を医者に持っていき、僕の話は否定される
しかし、事実は事実である以上、経時経年で憎悪していく諸症状に対して患者だって勉強するだろう。誰だって家族が具合悪いところを見ていたくないし、患者自身だって24時間具合が悪い状態を何とかしたいに決まっている。そして、多方はそれから数ヶ月~数年と又、時を経て気づく事になる。

藤原航太針灸院レポート 14
1)年寄りとて過去に副作用で痛い目に遭った患者は少なくない
2)昔の薬のほうが強烈で、場合によっては簡単に命を落とすほど
3)年寄り患者はピリンショックという薬害事例を知っている人間が多く
4)要は、当時スルピリン等でぶっ倒れた経験を持つ患者も多くいる
5)針治療に来るケースとして過去に薬物で痛い目に遭った
6)若しくは近親者が痛い目に遭ったというケースも少なくない
7)基本的に、その場合は話が早いし、治療もスムーズに進む
8)しかし、今現在「痛い目に遭っている」と思っていない患者の場合
9)極めて難渋を示す場合もある
10)筋や脈管の走行などは、一部奇形もあれど大体同じだ
11)有限である人間の身体に針を刺す行為など難しいものではない
12)しかし、人の気持ちというのは無限である
13)治療意志に統一性がない場合、必ずコケる
14)幾ら生理解剖等の共通言語を用いてもコケる
15)人の気持ちは生理解剖では成立しない
16)患者自身が過去に経験した事例に基づかれるのかもしれない
17)人は迷いながら生きるものであり
18)特に自身の身体に侵襲性のある医療行為、
19)それは特に針治療などとなると、極めて侵襲性も高くなる
20)では、そのような行為を患者が求むまでは
21)ある程度の患者背景があっての事だろう
22)アレもコレもダメだったというケースが最も多いが
23)その時点で患者は医療に対して不信に思っているケースが多い
24)故に、こちらも人間不信になりかねない
25)恐らく、それは様々な事を知れば知るほど感じる
26)かと言って、患者が取り込んだ過去の治療を否定しても
27)今更遅い
28)あくまで治療は、「現在の基礎的身体状態」がスタートとなる
29)だから、今の患者の状態を知らなければならないし
30)患者自身も、何故、今の状態になったかを知らなければならない
31)それは否定とか批判ではなく
32)現実を知る必要性がある
33)現実を知らなければ回復はない
34)回復する為には過去から現在に至る迄の状況を知る必要がある
35)それは私だけが知っていても価値はなく
36)患者自身が最も知らなければならない事だ
37)しかし、現場に立っている方らであれば知っていると思うが
38)どれくらい、そのような患者は存在するだろうか
39)治療ベッドに横になっているだけで治る疾患なんて
40)結構限られてくるかもしれない
41)特に向精神薬由来の場合は極めて患者の自助努力が必要となる
42)薬が由来なら薬を抜くしかない
43)それでも未だ薬を飲み続けたいという気持ちがあるのなら
44)それは薬に主導権を握られているという状況であり
45)まだ、この段階では手出しをしてはいけないのかもしれない
46)しかし、情報だけは伝えておいたほうが良いのかもしれない
47)危険である事には変わり無いからだ
48)タバコや酒を長期に飲み続ける事は危険な事だと誰でも知っている
49)それは、情報が浸透し、市民権を得ている証拠だからだ
50)では、向精神薬は如何だろうか
「タバコは身体に悪いですよ」と言うと、止めるか止めないかは別として話は聞いてもらえるが、「その薬、身体に悪いですよ」と言うと憤慨される。それは未だ向精神薬の害や長期服薬に伴う危険性が浸透していない証拠であり、患者自身が気づいていない証拠でもある。
今現在の世論的にマジョリティであるかマイノリティであるかでしか人間は判断出来ない場合も多い。
それでも最近は随分と向精神薬の害も表在化してきたようで、疾患関わらず処方された段階で服薬せずに院に来る方も増えてきた。きっと、そのようにして時代は変わっていくのだろう。

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  ~針治療から病態定義の見直しを~