藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

向精神薬由来と推定される諸症状に対して


~はじめにまとめ~
寒冷、不安、恐怖、孤独、疲労、悲しみ、怒り、苛立ち、不眠等のネガティブな状態は、自身が抱える諸症状に対しても鋭敏に反応し易くなるものです。このような状態を痛覚閾値(疼痛閾値)の低下と言います。何かしかの症状を抱えていれば、自己の心身の疲弊は避けて通れず、結果的に閾値の低下が招かれるという悪循環は致し方ないところではありますが、自己の抱える症状や情動以外にも、外的要因で閾値の低下を招いてしまうケースも多く散見されます。最も多いケースを幾つか挙げますと、アルコール多量摂取による疼痛回避、タバコ、強い圧でマッサージや指圧を受け鎮痛作用を求め続ける行為、慢性期での漫然としたNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の使用、向精神薬及びオピオイド系鎮痛薬の長期服薬は急激に痛覚閾値を低下させ続けます。特に、中枢神経系で鎮痛を求む事になる向精神薬オピオイド系に関しては、長期服薬による耐性の獲得から派生する常用量離脱症状の発症だけでなく、断薬後に自身の能力で即時的に各種脳神経伝達物質を生成分泌出来ない状況となり、その結果、薬物を止められず、経時経年で増量させ続けなければ過去と同一の鎮痛作用を求められない状態となる患者を多く見掛けます。結果的に薬物中毒状態となり、生涯に渡り薬物の調整無しでは生きていけない状態に陥る人も少なくありません。こちらをご覧になり、該当していると思われた方は、早期段階で薬物から手を放す事を推奨します。針治療は痛覚閾値の上昇を求められる治療手段でもありますが、継続的に漫然と痛覚閾値の低下が招かれる身体環境を薬物で形成し続けた場合は相反し続ける状況になり、症状改善の速度は急激に低下します。医療選択は患者の自由意志ではありますが、相反する作用を求め続けても不利益を被り続けるだけあり、患者にメリットが生じる事はありません。このまま薬物の調整と一生涯付き合う覚悟なのか、薬物を手放す覚悟を決めるのかを考える良いキッカケかもしれません。尚、薬物の減~断薬に関しては処方医とご相談下さい。

服薬から減~断薬、断薬後に至るまで、極めて悪質な性格を持つ向精神薬による心身の荒廃に関しては社会的問題となっているものの、あくまで認知度が上がっただけであり、実害に遭われている方々が向精神薬由来の諸症状から早期脱出する確固たる治療手段はなく、且つ、副作用や離脱症状の類までもが現疾患及び現疾患の悪化、新たな精神疾患と言われ、更なる鎮痛剤や向精神薬、時には自己免疫疾患を疑われステロイドやレミケード、エンブレル等の薬物投与が後を絶たず、結果的に症状軽減はないまま、症状の凶暴化、難治化している状況です。患者の尊厳は薬物で鎮静され、身動きが取れなくなった多くの患者は、副作用による心不全や腸閉塞で最期を迎えるか、自殺という最悪の状況を生み出します。仮に極論的な事態にならなくとも、労働力は奪われ、介護者の負担の増加、医療費の増加、社会的保護による財政の悪化、向精神薬が絡む猟奇的な事件、危険ドラッグの規制に伴い向精神薬に代替を求める中毒患者の増加と、メリットはありません。
PMDA←左記URLにて副作用の報告数は見る事が出来ますが、あくまで報告分だけであり、氷山の一角です。何故なら、副作用だと認めなければ副作用として扱われない問題がある以上、患者自身が気づかなければ被害を回避出来ない状況です。少しデータは古いものの、
 
精神科医の数(心療内科神経内科を含む)   約1万2千人
精神科病院の病床数                 約34万床
精神科病院に入院している患者数         約32万人
精神科病院を「死亡」して退院する患者数     約2万2千人(1年換算)
在院日数が20年を超える患者数          約3万7千人
精神科病院の平均在院日数              約300日
精神科病院で縛り付けされている人        約8千人(1日)
精神科病院で閉鎖状態に置かれている患者数  約18万人
抗うつ剤が投与されている患者数          約263万人
抗うつ剤の自殺企図発現率              0.32%(1,000人中32人)
向精神薬による中毒死した人             約1万2千人(1年換算、東京都の数値より推計)
向精神薬の年間売り上げ(出荷ベース)      約6千億円
科学的に認められた治癒               0
科学的に認められた精神疾患の診断方法     0
増える医療費、健康保険への税金負担11兆円
精神疾患の医療費1兆9046億円(平成21年度)
精神疾患の社会コストは8.2兆円
生活保護予算4兆6250億円(平成22年度)約25%が精神疾患
自立支援費3兆4000億円(平成22年度)
増える精神疾患患者数200万(平成8年)から400万人(平成22年)
精神疾患による教職者の休職数 1995年の1240人から2009年5458人と5.16倍に増加
14年連続の自死3万人越え(年間自死者数) 隠された中毒・不審死死者1000人~5000人?(年間推定数)
精神病院の治癒退院患者数:約200人
一ヶ月に病気が「治って」退院したとされる精神病患者の割合は、 わずか0.06%。
小数点を切り捨てると、「0」になる。 治って退院した患者の9倍が、死亡して退院している。 
 
毎月1700~1800人が精神病棟で死を遂げている異常事態です。精神病棟という良くも悪くも監視下の元で、自殺という行為も難しい中、何故此れほどまでの患者が死ななければならないのでしょうか。何度も書きますが、仮に精神病というものが存在したとしても、死ぬ病気なのでしょうか。私達は改めて考えなければなりません。

向精神薬由来の離脱症状の病態や惹起されるプロセスに関しては他項をご覧になって頂くとして、様々な手段を用いても離脱症状の即時軽減~持続的VAS値の低減は難しく、且つ患者及び患者周囲の理解が乏しい場合、成功率が極端に低下するという離脱症状からの脱出は、社会的な孤立を招きます。服薬管理も厳重でなければ再服薬、過量服薬等、患者自らが将来を途絶えさせ、脱出も益々困難になります。これらの経緯は得てして「不安」という強固な牢に閉じ込められている精神状態に端を発しているものと思われ、服薬前では考えられないような不安感や孤独感等の感情が噴出し、精神状態の荒廃は強大化を続けます。無論、多くの身体状態や精神状態が服薬前とは大きく異なる事を患者自身が気づく事で服薬をし続ける事に対しての疑念も沸くものですが、減薬時に未知の症状が惹起される事、そして服薬を再開すれば恰も症状が軽減される事、周囲が服薬を強要する事、誰も向精神薬が原因だと理解してくれない事等から、社会生活が送れなくなる人も後を絶ちません。
 
長期に渡り服薬が続けば、作用や副作用に対しての知識も一般人を遥かに凌ぐケースも多いもので、患者によっては救急救命医の知識を超えているような微量な増減を繰り返し、日常を過ごしている人もいます。其れくらい、辛い綱渡りで日々を過ごしています。精神医学会は様々な視点から脳由来である事を検証し続けているようですが、これらの件に関しての検証は限りなく価値が低いものです。1つの理由に、既に向精神薬の服薬をしている事で、脳神経系に反応が及んでいる状態である事。もう1つに、仮に異常所見が認めらた場合だとしても、その所見がイコールとして諸症状と結び付けられる理由が無いという2つが挙げられます。そして勿論、症状が向精神薬で消失した事が「治療」でも「答え」でもありません(この説明が処方時にされない故に安易な長期服薬から依存に陥る)(※文字に起こすと誰でも危険性は分かる。例 椎間孔狭窄より馬尾性の両下肢症状を呈している高齢患者に対してリリカ、トラムセット、リボトリールロキソニンカロナールムコスタが処方され、症状が軽減された。これは治療だろうか。痛みを誤魔化された患者は症状軽減時に行動制限を鑑みず経時的に器質的な損傷を加え、薬物による副作用や耐性獲得による自覚的効果減少、耐性獲得による離脱症状の発現、耐性獲得による薬物の追加投与、器質的損傷を鑑みない環境下に陥った患者による下肢症状の憎悪化と、良い事は何一つ見えてこない)。ご存知の方も多いと思いますが、例えば、「うつ症状」や「うつ病」はモノアミン仮説やセロトニン仮説と言われる仮説の下、薬物治療が行われます。これらの推定上の状態に対し薬物投与をする事によって仮説は本説になります。もう一度書きますが、仮説が薬物によって本説に切り替えられてしまう事が異常事態の始まりなのです。

さて、全国には、否、世界的にも離脱症状で日常生活すら営む事が出来ない状態に陥っている方々が数多くいます。今現在、断薬後の離脱症状に苦しんでいるのであれば、のたうち回っていたとしても本人さえ我慢出来れば、いつかは脱出出来るかもしれません。しかし、その日がいつなのかは誰にも分かりません。故に、不安を覚え、離脱症状による心身の疲弊は2次的3次的な弊害も生みます。全身状態も悪化し食事も取れない状況に陥る事から、融通の効く医療機関を見つけて栄養剤の点滴を打ってもらうのが良いケースも多いものです。では、その離脱症状が抜ける迄の期間、どのように過ごせば気を紛らわす事が出来るのでしょうか。敢えて選択肢を挙げますと、改善の保障はありませんが、減薬~断薬した薬の再服薬が改善策としては高確率でしょう。しかしながら、それは答えになっていません。振り出しに戻っただけです。では、それ以外の方法を考えなければならず、既に多くの方々は自分に合った方法を模索し、回復迄の時間を稼いでいます。しかしながら多くの手段は失敗に終わっています。集中力が極端に欠如した状態に陥る為、能動的な行動の多くは上手くいきません。本すら1行も読めず、テレビも1分も見ていられません。場合によっては睡眠障害や食欲も落ちている為、患者自身の体力は相当奪われてる状態です。その為、自動運動も不可能なケースも多く、気晴らしの為の散歩すら出来ない状態に陥っている患者も散見されます。
 
能動的行為が遮られる状態であれば、受動的行為で無ければ疲弊の一途を辿ります。数年に渡りこのような患者群に対して針治療(超音波照射含め)を行っている中で幾つか気づいた事があります。全く異なる話しを先にしますが、脊髄刺激療法(以下 SCS)と言う、脊髄に電極を埋め込み、微弱な電流を流し続ける事で痛みの緩和を望む治療手段があります。細かい症例を書けば人物特定に至る可能性もありますので詳しくは触れませんが、恐らく離脱症状を呈している患者群に対しても、幾つかの症状に対してSCSは奏功すると思われます。しかしながら、いずれは脱出出来る離脱症状に対してSCSのような物々しい手段を用いるのは如何せん現実的ではないかもしれません。何を言いたいかと言えば、要は受動的に気を逸らし続ける事が出来れば、幾つかの離脱症状の軽減に繋がり(言葉は悪いが症状を誤魔化しながら)日常生活時に於いて寄与出来るものと推測される訳です。改めて幾つか離脱症状を記述します。表現方法は患者毎で異なる為に似たような症状も含まれます。

どのような状態に対して、今回のセルフケア的な手段が適しているかとなると、【向精神薬被害患者との対峙】 から引用しますが、主に機能的症状として対称性の疼痛が高率であり、症状発症部位が両手指、両足趾、両前腕、両下腿、両上肢、両下肢、両肩頚等が左右差なく呈している場合、他、整形領域様症状である神経根症状や頚椎症性脊髄症が疑われる症状、日内変動や日差変動の著しい(固定している場合もある)各種自律神経症状、且つ、如何なる理由でも向精神薬の服薬がある(あった)場合。一見、多発性筋炎、多発性神経炎、多発性硬化症、関節リウマチ、シェーグレン、ギランバレー等の自己免疫疾患と類似してくる諸症状を呈する場合や認知症様症状、ALS様症状、パーキンソン様症状、他、多くの脳疾患由来と推定とされる症状を呈する場合も見られる為、医療機関で各種検査が済み、異常がない故に、線維筋痛症慢性疲労症候群、薬物由来であると否定されてしまったむずむず脚症候群、複合性局所疼痛症候群等と診断されている場合、アイザックス症候群様症状、スティッフパーソン症候群様症状との類似性の高度、その後、更に鎮痛剤や向精神薬が再投与、増量されているケース。時間経過により身体症状や精神症状は一層悪化傾向になり、寝たきり、電動車椅子の状態に陥る場合等が適応となってくると思います。一応、以下に改めて挙げます。※赤字記載が適応症状 
 
易興奮性(イライラ・落ち着かない)、不眠、悪夢、睡眠障害不安の増大パニック発作広場恐怖社会恐怖知覚変容(痛覚過敏等)、離人感、非現実感、幻覚、錯覚、抑うつ、脅迫観念、妄想的思考、激怒、攻撃性、易刺激性、記憶力、集中力の低下、侵入的記憶、渇望、痛み・筋肉の凝り(四肢、背中、頸、歯、顎)、ピリピリする感覚感覚の変容(四肢、顔、胴体)、脱力(下肢に力が入らない等)、疲労感、インフルエンザ様症状、筋肉がピクピクする、ミオクローヌス、チック、電気ショック様感覚、震え、めまい、朦朧感、バランス失調、霧視(ぼやけて見える、目がかすむ)、複視(二重に見える)、眼痛、ドライアイ、耳鳴り、過敏性(光、音、触覚、味覚、嗅覚)、消化器症状(吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、腹部膨満感、嚥下)、体重の変化、口渇、金属様味覚、嗅覚異常、潮紅、発汗、動悸、過呼吸、排尿障害、月経異常、皮膚発疹、かゆみ、ひきつけ、うづき、動揺、落ち着かないアカシジア不安、恐怖、胸痛、離人症抑うつ自殺念慮、現実感喪失、下痢、瞳孔拡大、複視、口渇、不快、電撃の感覚、血圧上昇、疲労と衰弱、胃腸障害、聴覚障害、火照りや寒気、嗅覚過敏、入眠時の幻覚、心気症、触覚過敏、音に対する過敏、頻尿、優柔不断、不眠症、集中力低下、記憶障害、食欲不振、体重減少、味覚障害、失語、気分変動、筋痙攣、筋肉痛、筋攣縮(注 私が知る限り、ALS様のファシクレーションとも異なる)、吐き気、嘔吐、痺れ、強迫性障害、偏執病、止まっているものが動く感覚、光過敏、RLS、頻脈、耳鳴り、振戦、死に至る程の緊張、混乱、死に至る程の発作、昏睡、妄想、幻覚、殺人願望、躁病
 
※参考までに患者表現も記載します(成人)
「激しい震えが出て、舌にまで震えがきてしまい、口を閉じてると舌が勝手に動き「ちゅっちゅ」と音がしてしまい、呼吸が苦しくなって死ぬかと思った」「軽く震え出し、手に力が入らなくなってきた」「手足に力が入らず、朝に震えだした」「薬を飲んでいた時は涙の感覚がなくなっていた」「複視のチェックをするために、毎朝、起きてすぐ扇風機と、電気ケトルのメーカー名をみる。ひどいときは、二重にみえたり、数cmうえに同じ文字がういてみえたりしていたけど「身体に感じる平衡失調は収まる気配がなく、むしろすごく不快」「待合室や、診療時の椅子に座ると腰から下のそわそわ感が半端じゃない」「息苦しさ、そしてとてつもない焦燥感、身体の不快感」「身体のガクガク感、人ごみの怖さで足が全く前に進まない」「歩きにくさ(バランス感覚が無い、足が一歩進まない)や、椅子に座れない」「1時間くらいで目が覚め、また入眠、1時間後に目が覚めという感じで当然スッキリしない」「左足は地面に足を付けない感じなのである(常に浮かしているか、地に付けてもすぐに、地から離れる)。この時は腰もガクガクしているし、体も揺れている感じである「不安感や、動悸、腰から下の脈打つような違和感」
 
「頭がフラフラしていて、脳が揺れてる感じにより、真っ直ぐは歩いているのだが、引っ張られる感覚がある」「目を動かす時に一瞬だが「クラッ」となる」「歩いていても周りの景色を感じられず、焦燥感みたいな感じがある」「歩く感覚がぎこちない」「呼吸が荒れて、浅い感じがある」「坂道などでは、早歩きみたいになり、足を踏み込むたびに脳が揺れる感覚」「正座をして、右足をポンと前にする(左足はお尻に着けた(しいた)まま)と 「フラフラ」と体が揺れ、また「物が揺れて見える、気持ち悪くなる」のである。同じように「右」に替えても、右側は特に不快感を感じない」「左右の目の大きさが、右に対して、まぶたが左がやや開いて大きい。 (自分は服用以前の健康な時でも、疲れると左目が二重によくなっていた。今は二重よりも、一重で大きく開いている)」「ソワソワと焦燥感、落ち着かない」「グルグル思考(先々の不安・今までの思い出など)」「来客時などに、呼吸が浅くなり、精神的に落ちる」「ぶり返しが強いと未だ呼吸が浅くなる」「未だテレビとか、新聞などを見る気にはなれない」「入眠に凄く時間が掛かる」「緊張感からか、平地がやや斜めに下がっている感覚になる」「ぶり返しと共に凝りがすごくなる」「外出はまだまだ凄い抵抗がある」「物事に対してゆっくりとした判断が出来ない、その場所にジッとしているのが大変苦痛」「焦燥感(特に腰から下の足にかけて)」「左半身の違和感(左右で力の入りや、バランスが違う)」「座位や、直立体制をすると身体が左右に揺れる(ただ座位に関しては若干だがマシな傾向にあるかもしれない)」「横を向いている時は、1・2時間ほど足の焦燥感がある(足裏(かかとの部分)がジンジンする)、何度か体位を変えないとダメ」「未だ座椅子・掛け椅子は左足に焦燥感があり、ジッとしていられなく地に足を付けれない」
 
「しんどいときは、関節のあちこちがポキポキ鳴る」「疲れて眠ろうとしても不安になってお腹が硬くなって眠れないんです、全く眠れずの不眠は1週間、次の日眠れたら次の日眠れないを繰り返す日々でした。」「コタツの中で汗をかき、鼻水、よだれ、涙を流しながらガタガタ震えてました、それはまるで海外映画の麻薬を打たれた人が歯を食いしばって唸り声をあげるような感じでした。」「左足指の親指が人差し指の上に乗ってる」「突然髪の毛の質が変化した。」「肌の薄い部分がかぶれたり、夏なのに真冬のように肌が乾燥して粉がふいた。背中一杯にニキビ」「左側肩甲骨の周辺に、重い鉛でも入ってる感じ、硬直している様な不快感(痛み)がまだあります。」「長く食欲が戻らない為(2ヶ月間固形物なし・体重8キロ減)主治医から入院を薦められました。入院を断ると、ジプレキサ5mgが処方されました。」「5ヶ月間37℃台の微熱がひかず、頭に熱がこもった感じがとても不快」「何にも興味が沸かない」「何をやっても楽しいと思えない」「限界を超えた不安感(極度の不安に耐えられず母に「怖いから手を繋いで」と懇願)」「限界を超えた焦燥感(体調が悪いのに部屋の中を行ったり来たりする)」「限界を超えた恐怖感(頭の中が不安でいっぱいで救急車や警察を呼びたい衝動)」「息苦しさ(空気が吸えてない錯覚に陥る)」「ぐるぐる思考(「もし家族が死んだら・・・」考えても仕方ない事を考え続ける)」「記憶のフラッシュバック(過去の嫌な思い出が鮮明に蘇る)」希死念慮(生まれて初めて「死にたい、もうダメだ」と考えた)」
 
「現状把握が出来ない(自分の症状を適切に言葉で表現できない)」「著しい集中力の低下(活字を追っても理解ができない)」「慢性的な無気力(テレビが見れない 本が読めない 人と話せない)」「カカトから頭まで走る電流の様な衝撃(電気ショックの様な・・・)」「吐き気 嘔吐(ナウゼリンプリンペランも効かず 胃腸薬は若干有効)」「食欲減退(食べ物の匂いもダメ)」「胃痛 胃の圧迫感と膨張感(座っているだけで圧迫されて胃が苦しい)」「味覚過敏 臭覚過敏 聴覚過敏(薬品の味がする 時計の針が動く音が聞こえる)」「継続する微熱(4ヶ月の間、毎日37度~37度2分)」「発汗(11月~12月の寒い明け方、毎日大量の冷たい汗)」「後頭部にこもる熱(アイスノン必須)」筋肉の硬直 痙攣(背中激痛 コリなんて言う生易しいものではない)」「関節の痛み 不快感(歩くたびに膝がパキパキ鳴る 足首が鳴る 腰が重い)」「動悸 心臓の痛み(心臓が飛び出る感じがする ギュっと掴まれている用に痛む)」「手足、舌先の痺れ(舌先が常に口の中を動き回ってる感じ)」「唇がガサガサに荒れる、肌質の変化、足の爪が横に割れる」「吃音や単語の前後(ドモったり、「じゃがいも→がじゃいも」など文字が前後する)」「脱毛 頭が痒い 口が大きく開く 顔がひきつる 舌が痺れる 息がしにくい」 「喉の筋肉が無くなった 筋肉が痙攣する 腕が痩せた 手足が痺れる 顔が小さくなった」「足が赤みがかかった 顔がドス黒い色になった 疲れ易くなった 指が痺れる」「手が開きにくい 手足が異常に重たい 手足が鳥の手のように曲がった」「皮膚が伸びきったゴムのようになった 不眠がひどい ビクつき記憶が飛ぶ」「血管が浮いてきた 頻脈 高血圧 脂質異常 高血糖 振戦」「ピック用症状(常同行動・不潔・思考困難)」「安定剤を処方され減薬すると、まるでALSになり且つ若年性アルツハイマーになったみたい。」
 
(子供 ※主に発達障害と診断された子供に中枢神経刺激剤(コンサータストラテラ)を処方後の表現)
「飲んでない時(効き目が切れている時)は、心の色は白だとしたら飲んでいるときの気持ちは、ほとんど黒の灰色になるよ」「何も楽しいと思えなくなるの、全部に興味がなくなるの」「友達と遊びたくなくなるし、遊ぼうとしても出来ない。気持ちがなくなるの」「とにかく何も興味が無くなって僕が空っぽになる」
「母ちゃんのご飯でも食べたい気持ちになれない」「何も感じなくなる」(喜怒哀楽を失う)「ロボットになったような感じ」「おなかが痛くなってくる、気持ち悪い」「全然好きじゃないことに勝手に集中してしまうから疲れる」「空や花がきれいだと思わなくなるの」「気持ちが「ズーン」ってなる」「考えたくないことで頭がいっぱいになるの」

恐らく、この辺りの症状の軽減が見込まれると予測されます。「予測されます」と書いたのは、臨床現場上では適応したものの、全ての方に対して適応するとは今現在断定出来ない為です。このように見た場合、脳神経系異常による症状ではなく、あくまで変動性が生じている分泌物質異常の症状に対しての改善、及び、視床痛的な諸症状に関しては幾つかの軽減~無痛例が見られています。以前、【教えて下さい】向精神薬による顔面部及び背部の症状に対して1つの提案のような、極めて安全性の高い手段を用いて日常生活のQOL向上を図ってみた事があるのですが、安全性を高めすぎたあまり、作用が乏しい(有効率20~30%程度)という結果になった経緯があります。20~30%を高いと見るか低いと見るかは個々人に委ねておきたいと思いますが、やはり私的には低いとしか言わざるを得ない状況です。
 
では、これに変わる手段を考えなければなりません。現場であれば資材機材もある為に難航する事はないような手段でも、大切なのは患者が家庭や職場等の日常生活にても、極力離脱症状を自覚せず、如何に時間を稼ぐことが出来るかが肝要となってきます。そして、低コストで安全性の高いものでなければならない。以前の協力患者募集で用いた品も、既存の商品を用いました。私が手作りしても信頼性の観点から低いと評価されると思っている為、初めから既製品を使います。今回も治療現場にて症状の軽減が見込まれた場合、ドラッグストアやホームセンター、健康器具売り場で販売されているような品を用いる事で、前回よりも高作用で症状の軽減が見込まれ、離脱症状脱出までの時間稼ぎが出来るかもしれません。但し、印象的に適応の可否には幾つかの患者共通項(症状の共通項ではなく)があります。興味のある方はご連絡ください。
 
日常生活で発生するどんな痛みや痺れや麻痺や自律神経症状を改善させるよりも、向精神薬由来による諸症状との対峙が一番困難を極めます。且つ、多くの方は日常的に発生した(脊椎変性疾患等の整形外科的疾患含め)症状が基礎的に抱えた上での服薬となりますので、基礎疾患による症状、新疾患による症状、向精神薬の副作用による症状、常用量離脱による症状、向精神薬が時折変更されていれば、過去の薬物の離脱症状による症状、現在服薬している副作用や常用量離脱等による症状、と原因の推定は困難になります。それでも尚、幾つかの判定方法は存在し、針治療で可能な限り症状を削いだ先に残る症状を薬物由来かと判定し、減薬を始めるか、早期段階から減薬と針治療をオーバーラップさせながら進めるかとなります。早期回復を望むのであれば後者が第一選択となるのですが、減薬期に大なり小なり離脱症状は発生する懸念もある事から、一過性ながらも針治療を行う度に具合が悪くなっていくという感覚を持たれる場合もあり、双方で意識統一した上でなければ挫折するケースもあります。前者を選択した場合は服薬期間が延長される事によるリスクが高度になります。
 
一般的には睡眠薬抗不安薬、筋弛緩薬でベンゾを処方されているケースが多く、個人差はあるものの、2~4週間で耐性が獲得されると言われている為(故に他国では処方期限を4週間迄と定めている。何十年も飲み続けているのは日本位)、服薬後1ヶ月以上を経て身体状態や精神状態に異変を感じた場合、基礎疾患の悪化や新たな疾患を疑うのではなく薬物を疑うべきですが、知らなければ疑いようもありません。そして、耳鼻科や眼科、循環器科脳神経外科、整形外科等々を回る患者が最も多いのですが異常なしと言われ、医療機関を彷徨い始めます。その後も症状(症状と言うよりも副作用や常用量離脱)が憎悪傾向であれば、疑う事なく向精神薬の追加投与に疑問を持つ事はなくなります。何故なら、薬で生じた脳神経機能異常の問題は、脳に作用する薬で無ければ悪い意味で解決(マスク)出来ないからです。そして多剤大量処方の道を辿ります。
 
臨床上では比較的明快な症状を呈しているのも特徴的であり、大方は時系列的にも「薬物による反跳性作用(反跳性症状)」で理解は早いものです。常用量依存、常用量離脱、及び減薬期の離脱、断薬後の離脱等に於ける「反跳性不眠」「反跳性不安」「反跳性筋硬直」を示す群が一般的な来院ラインになりますが、かと言って、私達がそれを知ったところで患者自身に強い薬物依存が生じている故、患者自身が強い意志を持たない内は成功に至らず、減~断薬を経る目的意識、最終的なゴールを決めない限り、針治療での症状の軽減は得られても(針治療に限らず、全ての治療手段であったとしても)、再燃度の高い不安定な状態が継続します。向精神薬を長期服薬している群と、非服薬群では針治療後の症状の推移、経過は愕然としてくる事は以前書きました。患者群は単なる長期に及ぶ「肩こり」「頭痛」だと推測しての症状も(患者自身が向精神薬長期服薬による常用量離脱で惹起された特異的発症状態である肩頸痛及び自律神経症状だと自己診断した患者は過去に於いて1人も見たことがない)、向精神薬の長期服薬による筋硬直であるか単なる筋骨格系疾患領域かは、針治療を行い症状の経過を聴取する事で判定が可能です。これらの薬物が100歩譲って死ぬまで同様の作用を呈してくれているのなら、一度服薬をして減~断薬が心身共に無理な状態であれば、死ぬまで服薬し続けるというのも一つの手段かもしれません。しかしながら、いずれ耐性が獲得される以上、必ず躓くタイミングというのが訪れます。その時に、相応の診察を受ける事になるとは思いますが、多方は異常無しの判定しか下されず最終的な受け皿となる心療内科や精神科に戻されます。
 
針治療は多くの適応を持ちますが、一般的には整形外科領域や自律神経症状に対して奏功する治療手段です。しかしながら、これらの領域の患者に対しても向精神薬の処方は既に当たり前の状況です。私がよく取り組んでいる脊椎変性疾患の類に関しても同様な事が言えますが、画像所見上異常無し(もしくは軽微な異常)の場合、治療理由が見当たらず向精神薬が処方されるという現状に歯止めをきかせなければなりません。誰かを治す。何かを治す。そんな対応時に向精神薬ほど邪魔な存在はありません。心療内科や精神科に回す、気のせい、心因性精神疾患等々と患者が言われる経緯や理由は、その医療者の力不足です。明らかに末梢神経系異常による諸症状も中枢神経系で対峙する治療手段を行使してしまえば、疼痛閾値の上昇により、恰も症状改善の自覚は得られるかもしれません。しかしながら、それはあくまで脳で痛みを感じにくくさせている頭抑えでしかなく、極めて危険な状態が維持されるだけであり、症状の長期的な憎悪化の懸念は高まる一方です。
参考関連(クリックでリンク先にジャンプします)
 

※昨今、多くの被害者の声により、向精神薬及び精神医療の実態が大きなメディアを通しても報じられ、減薬~断薬が一種の流行になっていると情報が入っています。危険性を知ったからと、減薬~断薬は興味本位で取り組めるような生易しいものではありません。急激な減薬~断薬は命に危険を及ぼす場合もあります。自己判断では行わないように※

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  ~針治療から病態定義の見直しを~