藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

不健康を知らなければ健康を知れず、健康でいたければ健康を知るな。


「最近は薬の話ばかり」「たまに鍼の話でも」
と言われましたので鍼の話でも書こうと思ったのですが、何を書けば良いのかと。
ここ最近の当院の治療内容に於ける変化と言えば、鍼管を改造した事ではないでしょうか。
 
過去には
 
と何点かブログでも紹介しているのですが、日々治療内容に関しては変化を続けています。
根本となる治効理論の変化ではなく、どれだけ早期段階で治癒まで運ぶかという事は日毎夜毎考えてます。
と言う訳で鍼管(しんかん)を知らない人の為に写真を載せますと↓
 
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鍼屋に行った事がある人なら見た事があると思います。因みに鍼管を使わずに治療する人もいます。
私は基本的に鍼管を使いますが、場合によっては使わない時もあります。
治療速度を追求するのであれば鍼管は使わないほうが良いのですが、
ある程度の安全性を高めた刺鍼を追めた場合、角度調整時の安定性も含め、鍼管の有用性も高いものです。
 
この管の中に鍼を挿管し、トントンと患者の身体に数ミリ打ち込んだ後、鍼管だけを抜き取り、
鍼体を押し手でガイドしながら、刺し手で鍼を患者の体内に刺し込んでいきます。
これも術者側によって微妙に異なりますので、これが全てではありません。
 
以前から思っていた事ですが、鍼を打つ箇所や、使用する鍼によって鍼管を使い分けて治療が進んでいく時に、
アレコレ持ち替えるのは面倒臭い。治療速度を早める為にも包括出来る鍼管が欲しかったと言う事で、
新たに鍼管を購入したのですが今ひとつ。仕方ないとホームセンターに行って鍼管作成を依頼したのですが、
細すぎるパイプをカットするのは無理だと断られ、仕方ないから既存の鍼管を使って改造した次第。
 
鍼管の改造は業者に依頼しても行ってくれるのですが、少し急いでいたのとDIY精神が先行し、安価で完成。
5~6年前にも鍼管は業者にオーダーして改造してもらった物があるのですが、
最近はエグイ角度からも打ち込める細丸派だから、太めの鍼管は使い勝手が悪いのですね。
 
この改造鍼管のメリットは何点かあり、治療速度が少々早くなります。
治療速度が上がる理由に、切皮~目的到達部位迄の時間が早いという点が挙げられます。
患者側にとっては即座に切皮~目的部まで到達される為に治療が楽に受けられると思います。
部位によっては既存の鍼管を使う場合もありますが、大体の箇所は改造鍼管で対応出来ます。
 
且つ、既存の鍼管では斜刺に対応しきれていない為、斜刺がメインの当院に関しては、
皮膚接触時に鍼管の角により、トゲが立つような不快感の軽減も考えてみました。
一応、業者によっては斜刺用鍼管も販売されていますが、
直刺の際は持ち替えなければならない形状をしている為に使い勝手は悪そうなので、
直刺と斜刺に対応出来うる形で作ってみました。アレコレ書いてますが、
治療速度を絶対的に上げる為には助手が1人いてくれたらそれで良いというオチにもなるのでここまでで。

それよりも女性陣には不人気ゴロニャンの男前っぷりの話や、大山駅で食べたネパールカレーの話や、
熊谷市でドングリを食べ続けた話を書いたほうが健康の為には余程良いのではと思うのですが。
 
因みに今日のにゃん太と子猫達。
2匹に見えますが、にゃん太の右上腕外側から3匹目の耳が見えてます。
普段は横臥位でオッパイをあげているのですが、本日はこのような姿勢です。
右斜め45度にある電柱にトンビが止まって子猫達を狙っているのです。
リスク回避能力は人間よりも猫が上です。子猫達は早朝にミルクを飲んだ後は昼寝(朝寝?)します。
にゃん太は食事を小まめに摂り、栄養を子猫達に与えています。夕刻になれば4匹で食事に来ます。
ゴロニャンも時折登場しては、にゃん太とご飯を食べています。
このような素晴らしい光景を毎日見る事ができ、猫に恩返しをしてもらった気分です。
 
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今回はそれはさて置き、私達は「健康」と「不健康」という言葉に捉われ過ぎています。
「適切な治療とは何なのか。3」⇒http://blogs.yahoo.co.jp/anti_white_supremacy/10699187.htmlの通り、
医療は偽善で成り立ちますが、健康は偽善では成り立ちません。
分かり易く書けば、医療は偽善で経営が成り立ちますが、健康は綺麗ごとを並べても成り立ちませんし、
健康問題に悩んでいる状態というのは、スタート地点に立つ前で既にズッコケているのです。
健康問題に多くの時間を割き、悩んでいるというのは、人生にとって大きなマイナスです。
 
ネガティブな思考を植え付けさせたのも、疾患喧伝によるものかもしれません。
分かり易く書けば脅迫的要素の強いキャンペーン、プロパガンダ等々にて
「僕は(私は)病気ではないか」と思わせる事が製薬会社等々にとっての利益に繋がり
医療機関にとっては扱いやすい存在に陥れる事が出来るのですから。
 
具体例に関しては過去記事をご覧になって頂くとして、
例えばそれが国が決めた数値であったり、基準値であったり。平均値で算出された数値もあれば、
製薬会社から多額の寄付金で作成された数値も存在する事は以前も書きました。
最近はディオバンの話が多くメディアに出てはいますが、このような話は昔っから当たり前。
stap細胞然り、自分等の都合の良いようにデータを創り上げて「科学」呼ばわり出来るのなら、
それは権力と金だけで世の中はどうにでもなる事の証左でもあります。振り回されているのは患者だけ。
基準値が上がっただの下がっただの、今まで飲んでた薬は何だったのと。
 
「健康とは?」と考えると現代日本の疾患喧伝塗れの現状では不健康になる一方です。
「今年の風邪も手強いぞ」と風邪薬を飲み、頭が痛いからと頭痛薬を飲み、
肩が凝ったからと肩を揉んでもらい、腰が痛いからと腰を揉んでもらい、
血圧が…コレステロールが…キリがありません。気をつければ気をつけるほど、悪くなる一方です。
現場で私は「抜く事」しか伝えていないのは、治療に来られた方なら知っているかもしれません。
 
参考関連
選択的栄養(薬物)摂取の側面⇒http://blogs.yahoo.co.jp/anti_white_supremacy/11134205.html
医学が語れなければ患者が語るしかない⇒http://blogs.yahoo.co.jp/anti_white_supremacy/10876736.html
医学が語れなければ患者が語るしかない2⇒http://blogs.yahoo.co.jp/anti_white_supremacy/10886112.html
 
選択的摂取を推奨したり、セルフケアや荷重配分をあーしろこーしろ等、面倒臭い話は一切していません。
どっかのカウンセラーでもないのですから、ストレスが降り掛かった際の回避方法等々を
助言する事もありませんし、そんな事まで知った事かと。
 
そんな誰でも言える当たり前の事は患者自身に考えてもらいたいし、
患者自身が考えなければ三日坊主で終わるでしょう。
やる気のない人間にやる気を出させる気持ちは私にはありません。
当院に関してはそのような付加価値は必要ないと思っていますし、
治療サイドが投げ掛けるべきでもありません。

何故人間は「足す事」を好むのでしょうか。
サプリを始めとした健康食品の類や、薬、サポーターでもコルセットでも、
ケースバイケースで用いる場合はあるにせよ、限定的使用に留めるべきであり、
年がら年中使い続けるものではありません。
 
使い続けた身体は、良くも悪くも使い続けなければ保てない身体になってしまいます。
いつまで使い続けるのでしょうか。墓場までコルセットを巻き続けるのでしょうか。
使い続けて痛みが無くなったとしても、それは「治った」と言えるのでしょうか。
そろそろ、誤魔化し続ける身体に終止符を打つタイミングなのではないでしょうか。
 
何を食べれば良いとか悪いとかの話をする以前に、
「○○を食べているから悪くなった」という自己反省がなければ話は進みません。
 
悪くなった原因を誤魔化すのが治療では無いのは皆さんも分かっていると思います。
今の今まで悪くなった原因に蓋をするだけのような対処療法に終始していたから、
整形外科には行列ができ、精神科で薬漬けになっていたのではないですか?
 
患者が選択し、治療費を持って足を運んで頂いた事に関して成す事は、
患者の依存性を高める事ではなく、患者の症状に対峙し、ヒントを与える事であると思います。
症状発症の原因の情報を伝え、治療に於いての症状改善~消失及び、
再発防止策のヒントを情報として伝える事であり、それ以上、踏み込むべき地はないはずです。
 
治す気のない人間が何処かで聞き齧った薬と手術を選択しても引き止める気持ちはありません。
それも患者の選択です。その代わり、数ヶ月~数年後に後悔したとしても既に遅い状況である事を自覚し、
その責任を薬や手術や法制度に転化しても、自身の身体は治る事はない事を自覚すべきです。
そんな時こそ、他人のせいにしている暇はないはずです。
 
何の為に周囲は薬や手術を勧めたと思っているのかを、
後々ジックリと考えれば腹立たしくなる時もあるかもしれませんが、
選んだ自分にも責任があるのですから、喧嘩両成敗とし、前に進んだほうが早いものです。
 
タイトルからではありませんが、不健康を知らなければ健康を知る事は出来ません。
一度、不健康な状態に陥らなければ健康という状態を知る事は出来ませんが、
健康で居続けたければ、健康という概念に縛られる事もいけません。
その為には、事前に知る事と納得する事、理解する事が大切になってきます。
 
人間はマジョリティに流されるものです。そのほうが楽ですから。
風が吹けば飛ぶような適当な気構えで居た場合、簡単にマジョリティの群集に流されます。
但し、その群集は如何様に形成されたかを知らなければ不健康一直線かもしれません。

医療機関に於ける診断名と症状発症の矛盾点、病態把握の差異、身体観の差異、
医療機関及び代替医療機関に於ける保存療法等々と発症となる原因の矛盾点等々は
過去から現在に掛けて書き連ねてきたつもりではありますが、恐らく今後も色々と出てくるかもしれません。
 
脊髄終糸症候群とかまさにどーでも良い。https://www.youtube.com/watch?v=ri-dP2WEtlo
糖質制限を批判するダイエット外来とかどーでも良い。http://rundebooo.com/archives/8130541.html
裏で絡んでいる人と金の流れを調べてからでなければエライ事になるかもしれません。
 
何だかんだで医療は自身の身体、それは自身の人生に直結してきます。
自身の人生に直結する事なら、真剣に考えても損はありません。
 
エビリファイを併用投与するのが大先生の奥の手です。
妊婦、乳産婦に何かあっても絶対に尻を拭かんでしょう。
 
薬で生じた害は、誰も責任を取らなくても良い構図になっているかもしれません。
PMDA初め、形式的な補償等々は存在するかもしれませんが、
仮に金銭的な補償はあったにせよ、もう戻ってこないものもあるのです。
Aの薬は危険だからBの薬にしようとか考えるのではなく、飲まないという選択をするのが一番です。

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  ~針治療から病態定義の見直しを~