藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

痛みのある内に色々と考えてほしい


痛みは辛いものですが、痛みはサインです。
過剰運動を事前に防御させる知らせを身体が送っているのです。
私達は、そのような症状を軽減~改善~治癒へと導くのが業となるのかもしれませんが、
私は、治療期間中の痛みすらも肯定的に向き合ってもらいたいと考えています。
 
取り急ぎ痛みを取り除く方法なら簡単です。薬物であり、究極は切断です。
しかし、確実に中長期的な展望を視野に入れた場合、後悔の念を抱く事は確実です。
ステロイドや各種鎮痛剤~精神薬等々による身体の支配、及び精神の支配というのは
言葉では書き表せない位に現実は深刻であり、生きる事すらの希望も奪われます。
 
挙句の果てには多くの死亡者を生み、多くの後遺症を残し、
それでも尚、薬害の問題に関しては、自身が被害に遭わぬ限り”気付けない”為に、
気付いた頃には時は既に相当経過してからです。
 
医師によっても薬物治療の是非は異なるでしょうから、どのように言われるかは分かりませんが、
薬を飲み続ける事を肯定された、肯定された理由を聞いた、このような段階を踏んで納得したとしても、
飲んでいる現実は変わりません。私だから効くとか、あの人だから効かないではなく、
何故、効いているから飲み続けるのかを考える事が大切だと思います。
「効くから飲むのか」、「効かなかったら飲まないのか」、「効くまで飲み続けるのか」、このような選択以前に、
現在、どのような状況下に置かれているかは分かりませんが、もっと根本的な部分を捉える必要があります。
 
冒頭にも書いた通り、私は患者の発している現症状を肯定して向き合って頂きたいと考えています。
1回2回の受療で略治出来る軽症なら未だしも、大方が1ヶ月2ヶ月~1年2年の長期スパンで
診て行かなければならない患者群が占めています。
 
受傷機序にもよりますが、多くのケースは自然治癒を逃してしまった結果、重症化している方々です。
それは、薬物で誤魔化し続けた結果、重症化した人もいれば、薬物により重症化した人もいます。
その場を凌ぐ為と、強い圧で揉まれ続けて筋線維が破壊され、疼痛が拡大した人もいます。
治癒までの閾値が極端に上がった方々は、それなりの段階を踏んで来た方々です。
ある意味、様々な情報を持っていますし、様々な経験をされてきた事でしょう。
多くの治療手段の概念は鎮痛~対処療法の枠であった事を改めて再認識してもらいたいのです。
 
痛みの有無の優位性、上位性を考えた場合、誰しもが痛みの無い身体を求めます。
しかし、痛みのある内に色々と考えてほしい事もあります。
 
1)痛みの原因は何かを考える事
2)痛みの引き起こされた現実に対して、且つ長期間に渡る痛みに対してどのように向き合うか考える事
3)痛みの理由を責任転嫁しない事
4)痛みが無かった時の身体を思い返してみる事
5)痛みは原因ではなく結果である事
 
を大項目として念頭に入れた上で考える事が大切なのではないでしょうか。
 
痛みの原因を探れるのは画像診断でも血液検査でも、他、様々と存在する検査手段でもありません。
あくまで、それは原因ではなく結果としての判断材料として資料とするだけで構わないと思います。
痛みが長期間に渡ると、何やら難病にでも罹ったのではないかと不安になるかもしれませんが、
「痛みの無い状態」や「痛みの無い状態だった時」は何だったのでしょうか。健康と言うのでしょうか。
ケースによっては細々と分かれますので細かい事は書きませんが、
健康だと思い込んでいた痛みの無い状態の時が既に不健康だったのではないのでしょうか。

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  ~針治療から病態定義の見直しを~