藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

診断名はどうでも良い


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○○と診断されて、おしりの足の付け根辺りから足のふくらはぎの裏辺りまで
痛みがあり痺れよりも痛みが強すぎてかなり困ってます。
ブロック注射をうちましたが痛みは全く変わらず、薬も服用していまが変わりなくまた座薬も入れていますが
全く効果がないような気がします。こういう症状でも時間がたてば症状は改善するのでしょうか?
手術も2、3ヶ月待ちとの事でこんな痛みのままみなさんは手術を待っているのでしょうか?
ブロック注射は仙骨部にやりました。一回だけです。
痛くなってから今日で一週間で痛みは横になって寝ていると痛みは少しマシですが少し歩くと
痛みがふくらはぎの横辺りが痛くなります。最近、歩くと痛みのある足の方が力がぬけるような気がします。

○○と診断され、手術をしないで治された方、どのように治されましたか?
母が1ヶ月ほど前から○○の症状がでています。しばらく歩くと右足の付け根が痛くなり、
じっとしていると痛まなくて、一日中動き回るとかなり痛むそうです。

自分は高校生なんですけど、もう3年前から○○と診断されて、日常生活は腰がだるく、
動かすと痛いぐらいで済むんですけど ずっと立っていたり、座ったりしていると
太ももの裏から足にかけて痺れてしまいます。少しすると引くぐらいの症状なんですけど、
たまに、曲げると激痛が走って動けない時もあります。

母の腰痛が酷くなり、調べてもらった所○○と診断されました。
以前から腰の痛みやそれに伴う足の痛みを訴えていたので納得しつつ、
ブロックでもするのかと思っていたのですが単に痛み止めの薬だけ処方され、
現在意味なく入院が続いている状態です。母は入院してから異常に足の痛みを訴えるようになり
酷い時は眠れず食事も摂れないようです。○○だからコルセットを作ると言われ
1週間バルーンを入れ全くの寝たきり状態にされその間も痛みが酷い時は痛み止めの注射か
ボルタレンの座薬で痛みを抑える処置だけでした。

1年以上足の痛みに苦しんでいます。脹脛を中心に左足全体が痛いようです。
昔から足の付け根(骨盤あたり)を押すと痛みがあ るようですが、今の足の痛みの一因かは分かりません。
鍼、整形外科、脳神経外科神経内科に行きMRIなども撮っています。○○です。
神経内科では気にし過ぎて痛いんじゃないかと言われたようです。
痛みは例えるなら、紐で締め付けられ鬱血したような痛みらしいです。

ひどい○○で悩んでいます。リハビリをしても治らず薬はロキソニンを飲んでも効かない、
先日ボルタレンの坐薬を貰いました。それでも背中から腰にかけての骨の痛み両側の痛みが全く取れません。レントゲンでは大きい異常は見つからず、ボルタレンで治らなかったらうちの病院ではもう
これ以上治療できないといわれショックを受けています。
あと、他の症状はトイレが近いのと足の重い感じの痛みです。

「○○」の部分は医療機関を受診の際に告げられた、全て異なる診断名(原因不明を含む)が入っています。
全て整形領域の諸症状によるものですが、どれが何の診断名か分かりますでしょうか。
このように、診断名を伏せてみると、どの症状群も似通っていると同時に、
上記の診断名の価値は無いに等しいが分かりますでしょうか。
 
私にとっては診断名はどうでも良い話であり、適応外の重篤疾患さえ除外されれば全てが鍼灸適応となり、
幾ら画像所見で骨格系統の器質的異常が生じていようが問題ありません。
以前も書いた通り、既存の整形外科領域の治療手段は如何なるものがあるでしょうか。
 
電気を掛け、牽引し、ホットパックを乗せ、神経を標榜するブロック注射、筋肉を標榜するブロック注射、
神経を標榜する手術、血流を標榜する手術etc…。視点を変えれば、様々な治療手段があり、
患者の病態によって変化を齎せる感覚に陥りますが、説得力に欠ける治療群である視方も出来なくは
ないでしょうか。問題が神経なのなら神経だけをやれば良く、問題が筋肉なのなら筋肉だけをやれば良く、
何故、患者負担の少ない治療群から始めていき、効果が得られなければ神経を標榜する治療群を行うのか。
 
そして、何故神経と筋肉を標榜する治療群を混在させて施行し続けるのか。
そして、何故世の中には自然治癒している方々が存在するのか。
何故、手術をしても症状だけが再発するのか。
 
「神経根部に炎症を来たしています」的な説明を行いながら、電気、牽引、マッサージ、ホットパックの理由は?
「これ位であれば足腰の痛みとは関係無いかも」と言いながら、硬膜外や神経根ブロックを行う理由は?
「ヘルニアが神経を圧迫しているから足腰が痛いんですよ」と言いながら、トリガーポイント注射を行う理由は?
言っている事とやっている事がいきなり矛盾している事に患者側が気付くべきです。
揉んで揉んで揉んで揉んで「はい、湿布」とか、意図的に拗らせているとしか…。
 
結局、何をしても駄目だから手術に踏み切って、症状が変わらなかったら?
「ヘルニアが僅かに残っている」「大きくて取り切れなかった」「僅かな狭窄があり…」
「発症から時期が経っていたから…」「気のせい」「心因性」「あんた頭がおかしいんじゃないの?」
これでは、患者が気の毒過ぎます。

 
これでは何も変えられません。
これを良しとする患者群も気付いて貰わなければとは常々思ってはいるのですが、
患者は自分自身に告げられた診断名及び症状に固執するあまり、
周囲の状況はなかなか見る余裕はないかもしれませんが、
既にこの時点で良く分からないと言っているのと同義である事を知るべきだと思います。
鎮痛という手段を得る為には、薬物治療という選択肢もありますが、
薬物治療のリスクも多くあります。
 
原因発症部位を無視した鎮痛的手段は、一時的な疼痛緩和により、
中長期的に見た場合、高確率で痛みを爆発させるリスクも生じます。
薬が切れたらどうするのでしょうか。また、薬を飲むしかないですね。
飲み続けている内に、耐性が付いたらどうしましょうか。薬を増やすしかないですね。
 
このような悪循環を断ち切る為に、減薬、断薬の手段を講じる事になるのかもしれませんが、
労働内容や生活環境の見直しが出来ていれば、断薬をした時にも運良く
症状の改善を得る事が出来るかもしれませんが、薬物にて鎮痛されている事を良い事に
動き回っていた方が断薬をした場合、恐ろしい痛みに襲われるかもしれません。
 
最もらしい診断名が患者に告げられれば、善くも悪くも患者はその時から診断名を公言して歩き回れるから
社会生活を送る上では1つのメリットとなるかもしれません。逆にデメリットとなるケースも多くありますが。
私にとっては「どんな症状が出ているか」だけが大切であり、
診断名はどうでも良いのは上記に示した通りであります。
 
上記の患者群は一見「腰部」に原因がありそうですね。
何故、「腰部」に原因があると思ったのでしょうか。
それは、過去から現在に至るまでの一般的な医学的論理が頭に擦り込まれている結果です。
 
しかし現実問題として見た場合、如何でしょうか。どれ位の患者が「腰部」に治療を施され改善したでしょうか。
「治った人がいる」「治っていない人がいる」、この時点で「腰部」に原因を求める理由は無くなります。
他部位に原因を求めるべきです。
 
画像所見にて診断を告げられても、診断名と症状の関連性が無い事を示唆しているのではないでしょうか。
重篤疾患除外の為にも検査をする重要性はあれど、診断名に固執する必要性はありません。

手術で異常部分を処置する⇒症状が変わらない⇒「気のせい」「心因性」「精神科行け」
原因不明と言われる⇒症状が変わらない及び悪化⇒「気のせい」「心因性」「精神科行け」
気の利いた医師にRSDだFMSだと言われても同じ事です。何故なら、出す薬は同じですから。
 
この頃には様々な薬物も投与されている事でしょうから、原因も患者自身の身体状況から派生したものか、
薬物の副作用か常用量離脱か原因が多岐に渡り始め、各種栄養素の欠乏も視野に入れる必要性もあり、
治癒までの時期がどんどん遅れてくるのは言うまでもなく、様々な負担も大きくなってきます。
 
これが、治療を行う立場に立つ人間にとっては大変厄介になってきます。
このような事が起こらないように、検査だけを行ったらサッサと去る。
これ位の気概が無ければ何時まで立っても治りません。
何故なら、診断した人間は診断名に沿って治療を行う対処療法に終始する事になるのですから。


親友が椎間板ヘルニアを患って3か月になり、
2週間前から吐き気とめまいが止まらない状態が続いています。
病院を転院して現在入院して検査していますが、
精神科で安定剤を処方してもらっても治りません。
椎間板ヘルニアは、検査したら手術を要するのですが、
吐き気とめまいが治まらないので手術できません。
坐骨神経痛も併発して片足がしびれて足裏が冷たいそうです。
本人もご両親も、滅入っていて眠れなくなり、
ここのところ睡眠薬を飲んでも眠れないようです。
すべてが良くないほうへ進んでいると落ち込むばかりなのですが、お見舞いは拒否されます。
そんな状態を見せたくないだろうと親御さんが言います。
本人は一日中痛みと吐き気とめまいをこらえて何もできない辛い状態です。


入り口を間違えれば出口は無くなります。但し、入り口に戻る事は出来ます。
但し、深追いした場合、入り口にすら戻れない可能性もあります。それが後遺症です。
深入りせぬよう、鵜呑みせぬよう、注意すべきは診断の後です。

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  ~針治療から病態定義の見直しを~