藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

脳の萎縮を招く精神薬


~はじめにまとめ~
寒冷、不安、恐怖、孤独、疲労、悲しみ、怒り、苛立ち、不眠等のネガティブな状態は、自身が抱える諸症状に対しても鋭敏に反応し易くなるものです。このような状態を痛覚閾値(疼痛閾値)の低下と言います。何かしかの症状を抱えていれば、自己の心身の疲弊は避けて通れず、結果的に閾値の低下が招かれるという悪循環は致し方ないところではありますが、自己の抱える症状や情動以外にも、外的要因で閾値の低下を招いてしまうケースも多く散見されます。最も多いケースを幾つか挙げますと、アルコール多量摂取による疼痛回避、タバコ、強い圧でマッサージや指圧を受け鎮痛作用を求め続ける行為、慢性期での漫然としたNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の使用、向精神薬及びオピオイド系鎮痛薬の長期服薬は急激に痛覚閾値を低下させ続けます。特に、中枢神経系で鎮痛を求む事になる向精神薬オピオイド系に関しては、長期服薬による耐性の獲得から派生する常用量離脱症状の発症だけでなく、断薬後に自身の能力で即時的に各種脳神経伝達物質を生成分泌出来ない状況となり、その結果、薬物を止められず、経時経年で増量させ続けなければ過去と同一の鎮痛作用を求められない状態となる患者を多く見掛けます。結果的に薬物中毒状態となり、生涯に渡り薬物の調整無しでは生きていけない状態に陥る人も少なくありません。こちらをご覧になり、該当していると思われた方は、早期段階で薬物から手を放す事を推奨します。針治療は痛覚閾値の上昇を求められる治療手段でもありますが、継続的に漫然と痛覚閾値の低下が招かれる身体環境を薬物で形成し続けた場合は相反し続ける状況になり、症状改善の速度は急激に低下します。医療選択は患者の自由意志ではありますが、相反する作用を求め続けても不利益を被り続けるだけあり、患者にメリットが生じる事はありません。このまま薬物の調整と一生涯付き合う覚悟なのか、薬物を手放す覚悟を決めるのかを考える良いキッカケかもしれません。尚、薬物の減~断薬に関しては処方医とご相談下さい。

 
※過去記事に各論的要素は書かれています。
現在は総論及び考え方という要素が強い為に、具体的に知りたい方は遡って読んで頂く事を勧めます。
 

動画内ではアルコールや違法薬物依存患者として取り上げられていますが、
何度も書いている通り、依存性を来たす薬物、及び、違法薬物と精神科や心療内科で処方される薬との
作用に大差はありません。
 
イメージ 2

 
合法的に処方されているから安全という理屈や、指示通り飲んでいれば安全という理屈、
量が少ないから安全という理屈は一切通らない薬物です。作用は違法薬物と同等です。
 
現在、精神科(心療内科)で処方され、依存症や副作用の問題、
離脱症状の緩和処置、減薬、断薬に取り組んでいる医療機関は極僅かです。
 
且つ、減薬、断薬に取り組んでいると見せかけて、
結局は微量にて飲ませ続ける医療機関も存在している為、
本来の患者ニーズとは異なり、薬をゼロにさせずに一生通わせるスタイルを取る医療機関も存在します。
 
何度も書きますが、減薬時に生じた離脱症状を、「原疾患の悪化」と捉える医療機関
更に言えば、同一量を長期服用する事で生じる常用量離脱も、「原疾患の悪化」と捉えられ、
その言葉を患者サイドが鵜呑みにすると、薬の再服用、もしくは薬の増量の可能性があります。
 
残念な事に、離脱症状にて数々の症状を呈しているにも関わらず、
多様な離脱症状を明確に離脱症状だと診断する基準というのは存在しません。
 
それらは、血液検査や画像検査にて分かるものではないのです。
薬物血中濃度を調べる為に、血液検査は有用となりますが、
例えば、下記に羅列する離脱症状の数々は検査しても検査上では異常が認められないケースも多いのです。

「激しい震えが出て、舌にまで震えがきてしまい、
口を閉じてると舌が勝手に動き「ちゅっちゅ」と音がしてしまい、呼吸が苦しくなって死ぬかと思った」
 
「軽く震え出し、手に力が入らなくなってきた」
 
「手足に力が入らず、朝に震えだした」
 
「薬を飲んでいた時は涙の感覚がなくなっていた」
 
「複視のチェックをするために、毎朝、起きてすぐ扇風機と、電気ケトルのメーカー名をみる。
ひどいときは、二重にみえたり、数cmうえに同じ文字がういてみえたりしていたけど
 
「身体に感じる平衡失調は収まる気配がなく、むしろすごく不快」
 
「待合室や、診療時の椅子に座ると腰から下のそわそわ感が半端じゃない」
 
「息苦しさ、そしてとてつもない焦燥感、身体の不快感」
 
「身体のガクガク感、人ごみの怖さで足が全く前に進まない」
 
「歩きにくさ(バランス感覚が無い、足が一歩進まない)や、椅子に座れない」
 
「1時間くらいで目が覚め、また入眠、1時間後に目が覚めという感じで当然スッキリしない」
 
「左足は地面に足を付けない感じなのである(常に浮かしているか、地に付けてもすぐに、地から離れる)。この時は腰もガクガクしているし、体も揺れている感じである
 
「不安感や、動悸、腰から下の脈打つような違和感」
 
「掛かりつけ医は「症状が治ってくれば、薬を飲む必要が無くなるから今は頼りましょう。」と9年間、
減るどころか、増えていった。」
 
「頭がフラフラしていて、脳が揺れてる感じにより、真っ直ぐは歩いているのだが、引っ張られる感覚がある」
 
「目を動かす時に一瞬だが「クラッ」となる」
 
「歩いていても周りの景色を感じられず、焦燥感みたいな感じがある」
 
「歩く感覚がぎこちない」
 
「呼吸が荒れて、浅い感じがある」
 
「坂道などでは、早歩きみたいになり、足を踏み込むたびに脳が揺れる感覚」
 
「正座をして、右足をポンと前にする(左足はお尻に着けた(しいた)まま)と
「フラフラ」と体が揺れ、また「物が揺れて見える、気持ち悪くなる」のである。
同じように「右」に替えても、右側は特に不快感を感じない」
 
「左右の目の大きさが、右に対して、まぶたが左がやや開いて大きい。
(自分は服用以前の健康な時でも、疲れると左目が二重によくなっていた。
今は二重よりも、一重で大きく開いている)」
 
「ソワソワと焦燥感、落ち着かない」
 
「グルグル思考(先々の不安・今までの思い出など)」
 
「来客時などに、呼吸が浅くなり、精神的に落ちる」
 
「ぶり返しが強いと未だ呼吸が浅くなる」
 
「未だテレビとか、新聞などを見る気にはなれない」
 
「入眠に凄く時間が掛かる」
 
「緊張感からか、平地がやや斜めに下がっている感覚になる」
 
「ぶり返しと共に凝りがすごくなる」
 
「外出はまだまだ凄い抵抗がある」
 
「物事に対してゆっくりとした判断が出来ない、その場所にジッとしているのが大変苦痛」
 
「焦燥感(特に腰から下の足にかけて)」
 
「左半身の違和感(左右で力の入りや、バランスが違う)」
 
「座位や、直立体制をすると身体が左右に揺れる(ただ座位に関しては若干だがマシな
傾向にあるかもしれない)」
 
「横を向いている時は、1・2時間ほど足の焦燥感がある(足裏(かかとの部分)がジンジンする)、
何度か体位を変えないとダメ」
 
「未だ座椅子・掛け椅子は左足に焦燥感があり、ジッとしていられなく地に足を付けれない」
 
「しんどいときは、関節のあちこちがポキポキ鳴る」
 
「疲れて眠ろうとしても不安になってお腹が硬くなって眠れないんです、
全く眠れずの不眠は1週間、次の日眠れたら次の日眠れないを繰り返す日々でした。」

「コタツの中で汗をかき、鼻水、よだれ、涙を流しながらガタガタ震えてました、
それはまるで海外映画の麻薬を打たれた人が歯を食いしばって唸り声をあげるような感じでした。」

「左足指の親指が人差し指の上に乗ってる」

「突然髪の毛の質が変化した。」

「肌の薄い部分がかぶれたり、夏なのに真冬のように肌が乾燥して粉がふいた。背中一杯にニキビ」
 
「左側肩甲骨の周辺に、重い鉛でも入ってる感じ、硬直している様な不快感(痛み)がまだあります。」

「長く食欲が戻らない為(2ヶ月間固形物なし・体重8キロ減)主治医から入院を薦められました。
入院を断ると、ジプレキサ5mgが処方されました。」

「5ヶ月間37℃台の微熱がひかず、頭に熱がこもった感じがとても不快」

 
「何にも興味が沸かない」

「何をやっても楽しいと思えない」
 
「限界を超えた不安感(極度の不安に耐えられず母に「怖いから手を繋いで」と懇願)」

「限界を超えた焦燥感(体調が悪いのに部屋の中を行ったり来たりする)」

「限界を超えた恐怖感(頭の中が不安でいっぱいで救急車や警察を呼びたい衝動)」

「息苦しさ(空気が吸えてない錯覚に陥る)」

「ぐるぐる思考(「もし家族が死んだら・・・」考えても仕方ない事を考え続ける)」

「記憶のフラッシュバック(過去の嫌な思い出が鮮明に蘇る)」

希死念慮(生まれて初めて「死にたい、もうダメだ」と考えた)」

「現状把握が出来ない(自分の症状を適切に言葉で表現できない)」
 
「著しい集中力の低下(活字を追っても理解ができない)」
「慢性的な無気力(テレビが見れない 本が読めない 人と話せない)」

「カカトから頭まで走る電流の様な衝撃(電気ショックの様な・・・)」

「吐き気 嘔吐(ナウゼリンプリンペランも効かず 胃腸薬は若干有効)」

「食欲減退(食べ物の匂いもダメ)」

「胃痛 胃の圧迫感と膨張感(座っているだけで圧迫されて胃が苦しい)」

「味覚過敏 臭覚過敏 聴覚過敏(薬品の味がする 時計の針が動く音が聞こえる)」

「継続する微熱(4ヶ月の間、毎日37度~37度2分)」

「発汗(11月~12月の寒い明け方、毎日大量の冷たい汗)」

「後頭部にこもる熱(アイスノン必須)」

筋肉の硬直 痙攣(背中激痛 コリなんて言う生易しいものではない)」

「関節の痛み 不快感(歩くたびに膝がパキパキ鳴る 足首が鳴る 腰が重い)」

「動悸 心臓の痛み(心臓が飛び出る感じがする ギュっと掴まれている用に痛む)」

「手足、舌先の痺れ(舌先が常に口の中を動き回ってる感じ)」

「唇がガサガサに荒れる、肌質の変化、足の爪が横に割れる」

「吃音や単語の前後(ドモったり、「じゃがいも→がじゃいも」など文字が前後する)」

「脱毛 頭が痒い 口が大きく開く 顔がひきつる 舌が痺れる 息がしにくい」
 
「喉の筋肉が無くなった 筋肉が痙攣する 腕が痩せた 手足が痺れる 顔が小さくなった」
 
「足が赤みがかかった 顔がドス黒い色になった 疲れ易くなった 指が痺れる」

「手が開きにくい 手足が異常に重たい 手足が鳥の手のように曲がった」

「皮膚が伸びきったゴムのようになった 不眠がひどい ビクつき記憶が飛ぶ」

「血管が浮いてきた 頻脈 高血圧 脂質異常 高血糖 振戦」

「ピック用症状(常同行動・不潔・思考困難)」

「安定剤を処方され減薬すると、まるでALSになり且つ若年性アルツハイマーになったみたい。」

多様な症状を減薬~断薬時に呈する事になりますし、上記の症状は極一部のものです。
これらの症状が、精神科系の薬物(抗うつ薬抗不安薬睡眠薬、中枢神経刺激剤等々)の
服用より発症する可能性があります。服用期間、薬の力価、薬の量、薬の種類にて異なります。
一般的には使用量が多いほど、力価が高いほど、作用時間が短いほど、
減薬期間が短いほど、使用期間が長いほど、離脱症状に強く苦しむ事になります。
以下に一部羅列しますが、薬にも強い薬、弱い薬があり、薬の性格も異なります。
 
エチゾラムデパス)          高力価 短期作用型
ロラゼパムワイパックス)      高力価 中期作用型
アルプラゾラムソラナックス)    高力価 中期作用型
クロキサゾラム(セパゾン)      高力価 中期作用型
フルジアゼパムエリスパン)    高力価 中期作用型
メキサゾラム(メレックス)       高力価 長期作用型 
クロナゼパム(ランドセン)      高力価 長期作用型
フルトプラゼパム(レスタス)     高力価 超長期作用型
ロフラゼプ酸エチル(メイラックス)  高力価 超長期作用型
フロマゼパム(レキソタン)      中力価 中期作用型
ジアゼパムセルシン)        中力価 長期作用型
クロチアゼパム(リーゼ)       低力価 短期作用型
フルタゾラム(コレミナール)     低力価 短期作用型
トフィソパム(グランダキシン)    低力価 短期作用型
クロルジアゼポキシド(バランス)  低力価 中期作用型
ロラゼブ酸二カリウムメンドン)   低力価 長期作用型
メダゼパム(レスミット)        低力価 長期作用型
オキサゾラム(セレナール)     低力価 長期作用型
 
他、参考
 
 
 

そして、長期服薬は脳の萎縮を招きます。時折、患者間で言われる言葉ですが、
「脳の萎縮が認められれば裁判で勝てるんじゃ?」と聞きますが、何てことはない。
不可逆的な損傷を受けても尚、患者は勝てないように仕組まれているのです。
 
既に精神医学は「精神病は脳が萎縮されるから精神病を引き起こす」と逃げています。
逆ですね。
精神薬が脳萎縮を引き起こしているのです。

 

「ロサンゼルス・タイムズ」紙に掲載された、有名なナンシー・アンドリーセン医師。

『彼女は抗精神病薬の投与が、患者の脳の萎縮に関連しているとする研究の主任研究員であった。
この研究は実に14年にわたって行なわれ、統合失調症と診断された新たな患者の脳を定期的にスキャンし、
全体脳と脳の主構成部位を測定したものである。

その結果もっとも脳質量の減少(萎縮)が大きかったのは、
集中的に抗精神病薬の薬物治療を受けた患者であり、
つまりもっとも長期的かつ最大用量の投薬を受けた患者であることが判明した。
それにより精神症状の重症を引き起こす違法薬物やアルコールなどの乱用よりも、
抗精神病薬による薬物治療のほうがはるかに脳を萎縮させることが判明したのである。
萎縮は脳の随所に見られ、脳の異種領域や左右の脳の伝達「白質」、
また重要な能力を司る「灰白質」でも起きていた。』

薬に人生を奪われた-精神安定剤にまつわる極秘文書が語るもの

THE INDEPENDENT
"Drugs linked to brain damage 30 years ago"
MPs and campaigners predict class action after failures to mount full-scale research
into warnings left millions of patients at risk
By Nina Lakhani
Sunday, 7 November 2010
http://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/health-news/drugs-linked-to-brain-damage
-30-years-ago-2127504.html

インディペンデント紙 (イギリス)

ベンゾジアゼピン-30年前に脳障害との関連性が疑われていた』
「本格調査は行われず、何百万人をも危機にさらした」 - 議員、運動家らからは集団訴訟を求める声も

のちに何百万人もの人々に処方されることになる精神安定剤には脳傷害を引き起こす場合があることが、
すでに30年前には政府の専門家に警告されていた事を示す秘密書類。

アルコールの長期依存による影響と類似する
脳の委縮がみられる場合があるとした精神科医よる研究報告を受け、
1982年、医学研究審議会(MRC)はベンゾジアゼピン類の長期的影響のしかるべき大規模研究に同意。

ところが実際にはそのよう薬の影響を調べる研究が行われることなく、
バリウム(Valium)やモガドン(Mogadon)、リブリウム(Librium)などの薬が、
不安症、ストレス、不眠、および筋肉の痙攣などの薬として医師の処方は続いた。

国会議員や法律の専門家は、この文書をひとつのスキャンダルであるとし、
膨大な額に上る集団訴訟へと発展する可能性を予測する。
イギリスには「知らぬ間に薬物依存」にされてしてしまった人が、
現在およそ150万人いるとされ、多くは脳傷害によると思われる症状がある。

1981年、ベンゾジアゼピンを服用する患者に脳の委縮がみられる場合があるとした
マルコム・レーダー医師 (現在は精神医学インスティチュートの名誉教授)からの研究を受け、
MRCは著名な専門家と政府代表者による会議を開催。

そして1982年1月、これらの薬(去年の処方数は2000万件以上)に関連する
長期服用の問題を調べる研究を行うとする会議からの提言を、MRC 脳科学委員会が受理。

しかしその後は立ち消えとなる。

本紙記者が実際に確認し、
「2014年まで非公開」と記されたその文書には、
レーダー教授の研究結果が適切に検証されなかった理由についての明言はなかった。
保健省には会議記録も全く残っていない。

精神安定剤による不本意依存」を調査する国会超党派委員会のジム・ドッビン委員長は、
「薬をやめたあとも多くの人が身体的、認知的、そして精神的な問題を抱えた被害者になっている」と言う。

「これこそが、被害者が法的手段に訴えるために待ちわびていた爆弾書類になるものであると確信している。
なぜMRCはレーダー教授の研究に対して適正な追跡調査を全く行わなかったのか、
なぜ安全委員会が設置されなかったのか、なんらの詳細な研究もなにもない。
MRCはその理由を明らかにする義務がある。これは一大スキャンダルですよ。」

さらに医療事故訴訟部門のキャサリン・ホプキン法務部長は、
ベンゾジアゼピンの影響を調査しなかったことは、大勢の人を脳傷害のリスクにさらしてきたことになる。
「緊急に調査を行い、その結果が1981年の専門家の示した疑いを裏付けることになれば、
国やMRCに対する損害賠償を求める史上空前の規模の集団訴訟に発展する」と付け加える。

最初は全く無害な薬として宣伝され、1960年代における世界初の
ワンダー・ドラッグ(奇跡の特効薬)として登場したベンゾジアゼピン(ベンゾ)。
それは10年も経たないうちに、イギリスで最も一般的に使われる薬となった。

現在の医師向けガイドラインでは、最長4週間の処方とされる。
しかし、数日の服用でも依存症になることがあり、服用をやめると灼熱感や視野のゆがみ、
頭痛や致命的な発作といった禁断症状を起こす場合がある。

数ヵ月、あるいは数年間の服用の場合は、永続的な神経的痛み、
頭痛、認識機能障害、および記憶喪失もある。

しかし、MRCが最初にその必要性を認識してから30年たった今も、
それが薬物性の脳傷害かどうかを確認する医学的研究が何も行われていない。

昨日、レーダー教授はこう述べた。
「長期の飲酒が永続的な脳の変化を引き起こすことがあるのはわかっていましたから、
結果に驚くことはなかったですよ。しっかりとした大規模研究があってしかるべきであったとは思いますが、
それを行う施設もリソースもなかったのです。

ベンゾ研究ユニットの立ち上げも申し入れましたが、
断られました・・・特別安全委員会を設置することもできたはずですが、しようともしなかったですね。
その理由をあれこれ考えようとは思いません。
政府の援助には感謝していました。
同じリソースに対して常に競合する利益というのがあります。
ですから、まあたぶん、あまり重要視されなかったということでしょうか」

彼はそれからも小規模試験を繰り返したものの決定的な結論には至らず、その後断念。

「他の研究もありましたし、ベンゾ専門というレッテルを張られてしまうのも嫌でね…
もっと先を考えて取り組むべきだったとは…
徐々に処方件数は減るだろうと思っていましたが、
一般開業医は相変わらずラムネ菓子でもばら撒くように処方してますね。」

1982年以来、MRCは約20のベンゾジアゼピン研究に資金を供給してきたが
それは主に動物を対象としたもので、1981年にレーダー教授が疑問を呈した
一番重要な問題に対する答えは未回答のままである。

ニューカースルアポンタイン大学臨床精神薬理学
ヘザー・アシュトン名誉教授が1984年に設立した国民医療保健サービス(NHS)初となる薬物離脱クリニック。
1995年には、無作為対照試験による認知機能検査と、精巧なEEGMRIスキャンを使った
長期のベンゾジアゼピン使用と永久的な脳傷害との関連調査の提案書をMRCに提出。
このアシュトン教授の提案も認められなかった。

ベンゾジアゼピンを乱発処方する個々の医師に対するクレームも増えている。
1984年に胃痛用に筋弛緩剤として処方されたバリウムにより、
その後12年間依存に陥ったレイ・ニモーは、2002年に4万ポンドで和解を受け入れ示談。

製薬会社ロシュ社とジョン・ワイス社に対し、およそ 1万7000件の集団訴訟が始まったのが1980年代。
しかし手続き上の遅れや専門性、また費用がかさむなどから、裁判への道は阻まれた。

[中略]

ケーススタディ

サリー州のヴァレリー・ベルさん(67歳)がパニック発作を起こしてロラゼパムを処方されたのは1984年。
2007年に何とか自力で断薬したものの、頭、首、足などに今でも神経的な痛みがあると言う。
脳スキャンが行われたことはない。

「私はエセックスで夫と共に二軒の花屋を経営していました。
素晴らしい社会生活を送り、人生も楽しかった。
ちょうど何度目かのダイエットをしていた時、私はある晩、パーティでパニック発作を起こしたのです。
医師が今は米国製の素晴らしい新薬があるからというので、私は何の疑問も持たずにそれを飲んだのです。
それでもすぐに気持ちが落ち着くことはありませんでした。
医師は、それは私の病気のせいだと言って薬の量を増やし、抗うつ薬もプラスされました。
新薬から新薬へ・・そんなことが何年も続いたのです。
ときにはベッドから起き上がることすらできない日もありました。

これまで32人の医者に診てもらいましたが、それが薬のせいだという医者はひとりとしていませんでした。
アルマーニのスーツに白衣を着たこうした医者を、私は何年も信じ続けたのです。
『もうたくさん』 
私がそう決心して薬をやめるまで15年かかったのです。
5度の減薬で精神的におかしくなり、声が聞こえ、お茶を入れることさえできない状態になりました。
こんな苦しみはだれにも味わって欲しくない。
私たちは家も商売も失くしてしまった。
私たちの人生は薬で台無しにされてしまったのです。」

------
ベンゾジアゼピン (benzodiazepine) は、ベンゼン環・ジアゼピン環・アリール環から構成される、
脳の中枢神経のGABA受容体の作用を亢進し、中枢神経の信号の流れを抑制する事によって、
不安や興奮などを抑制する働きを持つ物質である。不安や興奮を抑制することで眠気を誘うため
不眠治療の薬としても利用される。

このベンゾジアゼピン受容作用を利用した薬をベンゾジアゼピン系と総称し、
主に睡眠薬抗不安薬マイナートランキライザー)に利用されている。
またベンゾジアゼピンが作用する部位によって中枢神経への影響も微妙に異なっており、
抑鬱状態の改善や痙攣発作の軽減を行う物質もあるため、
抗うつ薬や抗てんかん薬として使われるケースもある。

1960年代頃から使われ始め、バルビツール酸系薬剤に比べ、
耐性が出来にくい、毒性が低く比較的安全であるといった特徴が有るため
不眠や不安などの軽減用の薬として広く使われている。

ベンゾジアゼピン系は比較的安全と言われているが、アルコールとの併用は奨められておらず、
ベンゾジアゼピン受容体の作用で一種の健忘を引き起こす副作用がある薬剤もある。
アルコール併用や大量摂取時、高齢者には、逆に不安・易刺激性などが出現することもある
(奇異反応、paradoxical reaction)。また長期の服用で依存や離脱症状
起こす場合があるため注意が必要である。


抗精神病薬服用者に見られる脳の委縮』

Melissa Healy, Los Angeles Times
February 7, 2011
メリッサ・ヒーリー (Melissa Healy) - ロサンゼルス・タイムズ紙
2011年2月7日

米国で急速に増加している
抗精神病薬の投与が患者の脳の委縮に関連していること新たな研究から判明し、新たな疑問がもたれている。

この研究は14年にわたって行われ、新たに統合失調症と診断された患者の脳を定期的にスキャンし、
全体積と脳の主構成部位を測定。調査を行ったアイオワ大学カーバー医学校
(University of Iowa’s Carver College of Medicine) の研究者らは、
こうしたスキャンをそれぞれの被験者に年2回から5回行い、精神病患者、
特に妄想的な思考、幻覚および認知障害のある統合失調症患者の脳が正常な原因を追究。

最も脳質量の減少が大きかったのは、「集中的」に抗精神病薬の薬物治療を受けた患者、
つまり最も長期的かつ最大用量の投薬を受けた患者であることが判明。
精神症状の重症度、違法薬物、アルコールなどの乱用度よりも
抗精神病薬による薬物治療の「集中度」のほうが、
はるかに強力な脳質量減少の予測因子であることを研究者は発見した。

容積の減少は脳の随所に見られ、脳の異種領域や左右脳半球間の伝達経路を形成する結合"白質"、
また脳葉のほとんどを構成する脳細胞の密集した塊である灰白質でも起きていた。

抗精神病薬の使用がますます若年化し、また不安やうつなど、
今までは抗うつ薬が第一選択薬にはならなかったような幅広い精神科のトラブルに対して
抗精神病薬が処方されることが増えている中、今回、「総合精神医学文書」に
発表されたこの研究は真っ向から衝突するもの。

「非定型」と呼ばれる新世代抗精神病薬の強力なマーケティングにより、
抗精神病薬に分類されるこれら薬剤は米国の処方薬市場でベストセラーになっており、
ヘルスケアと製薬市場の動向調査を行うIMS Healthによれば、
2009年だけでも3003億ドルの売り上げをたたき出している。

より広い疾患に対する抗精神病薬処方の増加は、
さらに多くの患者をこうした薬物に曝すことにつながる一方で、
抗精神病薬は極度の代謝変化や体重増加にも関連するとされている。
IMS Healthは、2009年に米国で非定型抗精神病薬が処方された件数が5200万件に上るとし、
この種の薬が今日処方されている精神病治療薬の大部分を占めている。

抗精神病薬の使用が特に高齢者や子供にまで広がり、激増していることを考えれば、
抗精神病薬による脳組織の減少の可能性を詳細に調べることは、
精神疾患のある多くの患者のリスク・ベネフィット比を評価するうえで重要な意味を持つ」と、研究者らは語る。

この研究を行ったナンシー・アンドリーセン(Nancy Andreasen)医師は、
1993年から2005年まで『アメリカン・ジャーナル・オブ・サイキアトリー』誌の主任エディターを務めた人物。

以前に本ブログでも取り上げた
2008年のニューヨークタイムズ紙のインタビューでも、
「投与される薬の量が多ければ多いほど、脳組織が減少する」と述べ、
今回科学論文として公式に『総合精神医学文書』(2月)に発表されたことで、
精神医学浄化の起爆剤となることが期待されます。

「早期に発見すれば治りが早い」とする信頼のおけるエビデンスは存在せず
発達途中の子供や若者の脳にどのような影響があるかの十分な議論すらないままに
「早期発見」「統合失調症未治療期間の短縮」が唱えられる中、7~14年間薬物治療を受けた211人の
統合失調症患者の脳をMRIスキャンしてわかったことは、
古いタイプの抗精神病薬新しいタイプの抗精神病薬、あるいはクロザピン、
そのいずれにおいてもすべて「脳組織の減少に関連していた」とするこの研究。

精神科医のバイブル」とされるDSM-Ⅳの著者であるアラン・フランセス氏自身の
「早期発見の誤診によって薬を飲まされる子供や若者の割合は四分の三にのぼる」との指摘があり、
また場合によっては身体拘束の上、強制的にこうした薬剤を服用させるのが精神医療。

このような薬を「早期治療」と称して子供や若者に処方することの是非を、社会は真剣に議論すべきでしょう。

どのような気づき方をしても良いと思います。
強い意志を持ち、薬から脱却出来れば患者及び患者家族の将来は明るくなるでしょう。

神経科に10年通って断薬し離脱症状で苦しんでいます
なぜ断薬にふみきったかといいますと
パキシルの化学構造がMDMAとう幻覚剤に酷似しているから、
麻薬となんらわかりないものを飲んでいたとゆうことに気づいたからです
SSRIだけではなく、いまの精神医学が扱っている薬物、向精神薬
こう欝薬統合失調症の薬など全部です

主に飲んできた薬
 
パキシル40mm
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬ロヒプノールデパス

今月はじめくらいから断薬してきましたが
先日ひどい頭痛と吐き気、後頭部の筋肉の痙攣が酷くなりました
吐き気止めをのんだら余計吐き気がひどくなり、睡眠薬を飲んでも辛くて寝れず
のどに手をいれて5~6回ほど吐きました
いくぶんましになりましたが、後頭部の筋肉の痙攣、硬直がでてきてしまい
もうどうしようもありません、
後頭部の頭蓋骨の下あたり、亜門とよばれるあたりが数秒間痙攣し、顔面をガクガクしながら
硬直し、それにつらなる筋肉も心臓あたりまで硬直し、一時的に呼吸困難になります
そんな症状が意識がある間はずっとつづいてしまいます

以前会社で作業中、このような副作用で後頭部の筋肉から心筋部が硬直してしまい、
意識を失い倒れこんで救急車で運ばれました、CT撮影、MRI頭部撮影で異常ありませんでした
神経科の担当医に相談しましたが、それは薬の副作用ではなく、あなたの精神状態が悪いから、
そうゆう振るえがきたのだといわれました

パキシルの副作用なのかベンゾジアゼピンの副作用なのか自分でもわかりません
10年間に及ぶ投薬で脳にとりかえしのつかない損傷をうけているのでしょうか
この副作用から逃れるのには自殺しかないのでしょうか
28歳~38歳まで投薬してきた男性ですが、この先どうしたらいいのかわかりません
 

減らして良くなる事もあるが、 薬入れて良くなることも電気かけてすごく良くなる事もある。
こんな単純な事がわからない奴はどうかしてるし。
 
実際精神医療批判をする奴にろくな奴はいないな。 向精神薬や、精神科を否定するのは全く正しいんだが。
 
精神科が必要なケースもあります。 きちんと病識をもって、しかるべき治療意欲があれば、
適正な精神科治療がなされます。へんな誤解をこの期に及んでしているようですが、
精神科クリニックは合法 ドラッグショップじゃございません!!
覚せい剤は言うに及ばず、そんな薬処方するわけないでしょ?
 
一年飲んで感じたのは 自殺に意欲的になる。
精神安定剤は健常者でも飲んだら簡単に依存しちゃう。
抗うつ薬は一旦飲み始めると止めた時に禁断症状が出るから止めるのも大変になる。
 
ソラナックスアキネトン、リスペリドン、フルニトラゼパムベゲタミンB、レスリンを飲んでる。
よく眠れて幸せだよ。
 
私を躁鬱病と誤診した○○県立こころの医療センターの○○医師が言った言葉
「10人の精神科医がいたら10通りの診断名があっても合法。」
極め付けはこれ「わからないことが多いから」
 
精神障害者というよりも只の薬中だよ。


気づくなら早いに越した事はありません。
何故なら、掛かり付け医は自分で巻いた種を摘む事が出来ないみたいです。
 
イメージ 1
 
                                                 2014年2月11日 読売新聞

【電話】 0173-74-9045 又は 050-1088-2488
                             (携帯 090-3983-1921 Cメール可)
【診療時間】 7:00~21:00 時間外対応可
【休診日】 なし 土・日・祝祭日も診療しています
【PCメール  
fujiwaranohari@tbz.t-com.ne.jp お返事には数日要する場合も御座います

  ~針治療から病態定義の見直しを~