藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

参考記事

少し古いですが有名な記事なのでご存知の方も多いと思います。


効果確認なし 副作用も
息子のカルテを手に「まさか効果が確認されていなかったなんて」と困惑する女性=長野県内で
 
 うつ病の治療に使われる6種類の抗うつ薬について、
厚生労働省が3月、若年層への投与を慎重にするよう医療関係者に通知した。
臨床試験で子どもへの効果が確認されなかったためだ。こうした向精神薬は副作用で症状が
悪化するケースも問題になっており、専門家は「子どもへの処方は特に注意が必要」としている。 (小倉貞俊)
 「まさか、息子に飲ませていたのが効き目の分からない薬だったなんて」。長男(19)が過去数年間、
向精神薬による治療を受けていた長野県の母親(43)は絶句した。
 厚労省が通知で挙げたのは、1999年以降に承認された「新世代」と呼ばれる新しいタイプの抗うつ薬
大人への試験では効果が確認されていたが、海外の臨床試験で「18歳以下への有効性が確認できなかった」との報告があったのだ。
 
 長男は不登校気味だった中学1年の時に「うつ病」と診断され、この薬を含む複数の向精神薬を服用。
副作用で心身の状態が急激に悪化した。別の医師からは「統合失調症」との診断を受け、別の薬を処方された。無気力や全身の倦怠(けんたい)感などが進み、高校進学をあきらめた。
 
 
 長男は今は薬の服用をやめているが、「一時はもう死にたい、と思うほどつらかった」と話す。
母親も「わずかな診療時間で別の病名に変わるなんて、不信感が拭えない」と悔やむ。
 もともと、患者ごとに症状が大きく異なる精神医療では、医師によって診断や処方する薬が変わるケースは
少なくない。国立精神・神経医療研究センター病院の中川栄2小児神経科医長は「国内で子どもに投与される
向精神薬の多くは、子どもへの有効性や安全性の検証後に承認されたものではない。
 
大人への使用が認められている薬を大人の症状の基準に合わせ、
各医師の裁量で投与しているのが実情」と説明。「多くは適法な処方だが、経験や知識の少ない医師もいる。
誤った処方や漫然とした投与が成長期の子どもの発達に影響を及ぼす危険性もある」
 
 兵庫県の小学校の女性教諭(33)は「不登校や授業に集中できない児童がうつ病注意欠陥多動性障害ADHD)などと診断され、薬で逆に症状が悪化する事例を見てきた。実は家庭や学校生活に原因がある心因性の症状だったとしても、親や教師は病気に原因を求めたがる」と明かす。
 
 国連の「子どもの権利委員会」は2010年、日本政府に「ADHDが、薬物によって治療されるべき障害とみなされてしまい、社会的要因が適切に考慮されていない」と勧告している。
 
処方の医師 力量も課題
 
 北里大東病院副院長の宮岡等教授(精神科)は「思春期以下で向精神薬が必要なケースは確かにあるが、
それほど多くはない」とした上で「課題は医師の質をどう保つかだ。厚労省はもっと注意を促してもいいのではないか」と指摘する。
 
 中川医長も「まずは、家族への指導や環境調整を第1に考えて、薬物の投与は家族に過剰な負担や生活の破綻がある場合のみに検討するべきだ。適切なガイドラインの作成と薬の影響の調査も必要だ」と話した。
 向精神薬 中枢神経系に作用し精神機能に影響を及ぼす薬。抗うつ薬のほか統合失調症に使われる抗精神病薬精神安定剤抗不安薬睡眠薬などがある。新世代の抗うつ薬7種類のうち、残る1つはパロキセチン塩酸塩(商品名パキシル)で、「低年齢層の自殺衝動を高める恐れがある」として既に注意喚起されている。



http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2013/07/0704.html
「続いて、認知症についてです。
認知症の高齢者は、全国におよそ462万人。
記憶障害や判断力の低下といった症状に加えて、夜、強い不安を訴えたり、
街を徘徊したりする症状がある高齢者も多く、介護にあたる家族が悩む原因ともなっています。」

鈴木
「こうした不安などの症状を和らげるため、医療現場では、鎮静作用のある『向精神薬』が広く処方されています。ところが、この向精神薬の処方によって、逆に症状が悪化して苦しむ高齢者がいることが、現場の医師の調査などから分かってきました。何が起きているのか、医療現場を取材しました。」

認知症の高齢者 “向精神薬”に要注意

5年前から認知症を患う、都内の80代の男性です。
妻が、自宅で介護を続けています。
妻は、夫が不安やいらだちを訴えることを医師に相談し、もらった薬を毎日欠かさず飲ませたといいます。
ところが、3年ほど前から、逆に症状が悪化。
深夜に大声をあげたり、妻に暴力をふるったりするようになりました。
介護する妻
「怒り始めると、止まらないのね。
つえは振り回すし、暴力はふるうし。
ベッドの手すりをトントン、トントン、夜中でもはたいて、夜中の2時3時でも。」
今年(2013年)3月には、妻を突き飛ばし、腰の骨を折る大けがを負わせました。
髙瀬義昌医師
「こんにちは。」
2か月前から男性を担当するようになった、在宅医療を専門にする髙瀬義昌医師です。
髙瀬医師が注目したのが、処方された薬の中に含まれていた2種類の向精神薬です。
 
髙瀬義昌医師
「こんなに飲んでいたんだもんね。」
 
いずれも副作用が強い薬で、通常は3か月ほどで服用を見直し、量を減らしたり、やめたりすべきものだといいます。ところが男性は、髙瀬医師が通常処方する2倍の量を、5年以上飲み続けていたのです。
 
介護する妻
「(以前の)先生に言ったんですよね、薬が多くないですかって。
そうしたら先生は、“それ、みんな飲んでいるから元気なんだ”って。」
症状の悪化は、この向精神薬が原因だったと髙瀬医師はみています。

実は、認知症の高齢者は、脳の機能が低下しているため、向精神薬に過剰反応する傾向のあることが分かっています。向精神薬は本来、精神を安定させる効果がありますが、認知症の高齢者の場合には、感情を抑えられなくなることがあるというのです。
髙瀬義昌医師
向精神薬を使うとき、最小量を、さらに半分とか、4分の1から始めないと、通常量を若い人と同じように、教科書に書いてある通りに出すと、もう、てきめんに動けなくなる。
一般のかかりつけ医の先生方や、大学の研修医レベルの先生方が、どこまで理解されているのか。」
去年(2012年)、厚生労働省の研究班が、全国のかかりつけ医と専門医、合わせて1,200人余りを対象に調査したところ、9割の医師が、自分の患者に向精神薬を服用している認知症の高齢者がいる、と答えました。
また「徘徊」や「過食」といった、向精神薬の効果がはっきりしない症状に対しても、薬が出されていたことも分かりました。
研究班の本間昭医師は、認知症の高齢者が急増する中で、向精神薬をどう使うのか、ルール作りが必要だと指摘しています。
認知症介護研究・研修東京センター 本間昭医師
「一般的に、向精神薬を使う対象とは考えにくい症状や、行動にも広く使われていた。
最後の手段として、薬物療法を考えないといけない。」

向精神薬の処方を見直したことで、症状が劇的に改善した高齢者もいます。
去年3月から髙瀬医師の診療を受けている、92歳の女性です。
女性
「ばかみたい。」
髙瀬義昌医師
「いやいや、そうじゃないの、大事大事。
ばかみたいって言われちゃうと、ちょっと困るんだけど。」
以前は、もうろうとして、突然不安を訴えたり、パニックを起こしたりしていました。

介護する息子
「もう無理かなと思いましたよね。
私が在宅で、仕事をしながら母をみる。
そういうパターンは、もうほとんど、仕事が手につかなくなる感じになるので。」

処方されていた向精神薬を、別のタイプの向精神薬に変え、量を大幅に減らしたところ、
意識が鮮明になり、はっきりと話ができるようになりました。
髙瀬義昌医師
「足が、なんか20歳くらい若返ったような感じだよ。どうしましょ。」
 
女性
「足じゃなくて顔が若返らなきゃ、足じゃしょうがない。」
 
認知症の医療現場に広まる向精神薬
どう使っていくのか問われています。
阿部
「こうした問題を受け、厚生労働省の研究班では、向精神薬の使用のための新たなガイドラインを現在、
作成しています。具体的には、向精神薬のうち、副作用が強く、高齢者の転倒や骨折の原因ともなっている『抗不安薬』については、原則、使用しないこと。そして処方後は、医師が患者の生活の変化をこまめに観察し、薬の量を減らしていくことなどが書かれています。」


被災地に行けばわかります。
「一番軽い薬」「一生飲んでも大丈夫」「みんな飲んでいる」
と言って抗不安薬睡眠薬を簡単に処方する連中がゴロゴロいます。

高齢者が医療機関にかかると、
「とりあえずビール」のようなノリでとりあえず睡眠薬抗不安薬が処方されます。
 
整形であればとりあえずNSAIDsみたいなノリですね。

抗不安薬であるデパスは広義の向精神薬睡眠薬抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬など精神に作用する薬)でありながら、狭義の向精神薬(法律用語の向精神薬であり、麻薬及び向精神薬取締法指定のある薬)でなく、一般の処方薬として取り扱われています。

依存性があるので向精神薬指定されるべきですが、
指定が外れている理由でこのデパスという薬は非常に簡単に出されます。
しかし、このデパスこそが精神医療被害へのゲートウェイドラッグです。

参考までに副作用発現率トップ10
 
サインバルタ   抗うつ剤 <イーライリリー> 90.2%
リフレックス    抗うつ剤 <明治製菓>    82.7%
コンサータ     ADHD治療薬 <ヤンセンファーマ> 80.2%
ストラテラ     ADHD治療薬 <イーライリリー> 71.9%
パキシル      抗うつ剤 <グラクソスミスクライン> 68.5%
ジプレキサ    抗精神病薬 <イーライリリー> 65.0%
セロクエル    抗精神病薬 <アストラゼネカ> 62.5%
リタリン      中枢神経刺激剤 <ノバルティスファーマ> 61.9%
エビリファイ    抗精神病薬 <大塚製薬> 60.8%
J・ゾロフト     抗うつ剤ファイザー> 59.6%
 
医薬品医療機器情報提供HP
http://www.info.pmda.go.jp/



 
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8月11日 先の土砂災害が色濃く残る岩手県雫石にて撮影
 
 青森から鍼灸治療の意識改革を~