藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

【号外2】無資格マッサージ野放し許さない 千葉の団体 お墨付きプレート

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012101990135601.html

無資格マッサージ野放し許さない 千葉の団体 お墨付きプレート

 
「整体」や「カイロプラクティック」の看板を見て施術を受けたら、余計に体が痛くなった-。そんな苦情が全国の消費生活センターに多数寄せられている。背景には多くの業者が国家資格を持たない「無資格」で開業している実態がある。千葉県では利用者の被害防止を図ろうと、十一月から業界が自主的に免許プレートを掲げる取り組みを始める。 
 
「全身の指圧を受けたところ肋(ろく)軟骨を骨折した」(埼玉県・六十代女性)、「健康ランドでマッサージを受けたら腰や脚に痛みが出て歩行困難になった」(神奈川県・六十代男性)。国民生活センターが八月に公表した報告書では、同様の相談が二〇〇七年度以降、全国で八百二十五件に上る。
 
業界では本来、国家資格を持つのは「あん摩マッサージ指圧師(マッサージ師)」のみ。一方、整体やカイロプラクティックなどは法的資格制度がなく、施術者の技術や水準がばらばらだ。
 
商店街では最近、「ボディーケア」「ソフト整体」「クイックトリートメント」など、マッサージを連想させるフレーズを使う店が乱立。なかには保健所に届け出ず営業している店もあるという。店に有資格者がいるかどうか、利用者が見分けるのは困難だ。
 
国は旧厚生省が一九九一年に、無免許であん摩マッサージ指圧
などの行為を業として行ったものは、処罰の対象になることなどの内容の課長通知を出し、厚生労働省は毎年、都道府県に同様の呼び掛けを継続。ただ、厚労省の担当者は「無資格でやってはいけないのが前提だが、すべてを取り締まるのは実質的にできない状態」と説明。新たな規制の動きもないという。
 
こうした状況に、千葉県鍼灸(しんきゅう)マッサージ師会は、県などの許可を得て「国家免許施術所」と記されたプレートを作製した。市川市の男性マッサージ師(47)は「疲れたり弱っているデリケートな体に触れて治療行為をする以上、無資格業者を野放しにすることは許されないのでは」と話す。プレートには、県のマスコットキャラクター「チーバくん」をあしらって公的なイメージを出した。会所属の約三百四十人に呼び掛け、うち八割ほどがプレート設置に応じた。
 
鳥取、高知両県では、有資格者が店にいることを示す看板などの発行を、行政がすでに行っているが、首都圏の自治体にはない。同会は「安心して施術を受けられる目印になれば」としている。
 
 <あん摩マッサージ指圧師> 医師以外の人が、あん摩マッサージ指圧を職業として行うには国家資格が必要。国が認定した学校で3年以上学び、国家試験に合格した人だけが「あん摩マッサージ指圧師(マッサージ師)」の資格を与えられる。施術所を開く際は、保健所に届けなければならない。日本の免許を持たない無資格者によるあん摩などの施術は本来は違法行為とされている。
 
 青森から鍼灸治療の意識改革を~